JPH04149067A - 炭素材製二重中空円筒体 - Google Patents

炭素材製二重中空円筒体

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JPH04149067A
JPH04149067A JP2271448A JP27144890A JPH04149067A JP H04149067 A JPH04149067 A JP H04149067A JP 2271448 A JP2271448 A JP 2271448A JP 27144890 A JP27144890 A JP 27144890A JP H04149067 A JPH04149067 A JP H04149067A
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JP
Japan
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hollow cylinder
cylinder
thermal expansion
carbon
graphite
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Pending
Application number
JP2271448A
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English (en)
Inventor
Toshio Karikomi
苅込 俊雄
Masao Fukazawa
深沢 正男
Kazushi Matsuura
松浦 一志
Masaji Ishihara
正司 石原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokai Carbon Co Ltd
Mitsubishi Kasei Corp
Toyo Carbon Co Ltd
Original Assignee
Tokai Carbon Co Ltd
Mitsubishi Kasei Corp
Toyo Carbon Co Ltd
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Publication date
Application filed by Tokai Carbon Co Ltd, Mitsubishi Kasei Corp, Toyo Carbon Co Ltd filed Critical Tokai Carbon Co Ltd
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Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は炭素材製二重中空円筒体に関するものであり、
より詳しくは、セラミックス粉体や超硬合金等を焼結す
るために用いられるホントプレス用の型や高温雰囲気下
で使用される機械用治具、支持体等に好適な炭素材製二
重中空円筒体に関するものである。
(従来の技術) 従来より、セラミックス粉体や超硬合金等を焼結するた
めに用いられるホントプレス法は、これらの材料を内側
中空円筒体のスリーブと外側中空円筒状のモールドから
なる型の中に載置し、ピストンより上部および下部から
−様な高圧を加えながら材料を加熱し、焼結する方法で
ある。
かかる方法において使用可能な型材料は、加熱温度が1
000〜240 Q ’Cと非常に高温であるため極め
て制限され、従来より黒鉛材料が使用されてきた。
黒鉛材料は、高温下でも強度を維持し不活性雰囲気下で
は化学的に極めて安定である等の好ましい材料であるが
、近年ホットプレス法において圧力操作を更に高圧にす
る傾向があり、黒鉛材料のみからなる型では強度の点で
問題があることが顕在化してきたため型、特にモールド
の肉厚を厚くする方法も考えられるが、作業性等で問題
があり、決して良い解決策ではなかった。そこで高強度
かつ薄肉化が可能な炭素繊維強化炭素複合材が黒鉛製モ
ールドの代替材料として開発されてきた。
すなわち、従来の黒鉛材料製ホントブレス用型では、モ
ールドの内側にスリーブが構成されており、これらモー
ルド、スリーブはいずれも黒鉛材料で製造されているの
に対してモールドが炭素繊維強化炭素複合材で製造され
た型が提案されている。ここでスリーブを設ける理由は
焼結晶の脱型をスムーズに行えるようにすること、モー
ルドの摩耗を防くことおよびモールドを焼結晶との反応
から保護すること等である(特開昭61.−58860
、特開平1−98893、特開平1−157804、特
開平1−224570、実開昭62107907各号公
報等)。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、炭素繊維強化炭素複合材からなるモール
ドと黒鉛材料からなるスリーブとで構成された従来の型
では、炭素繊維強化炭素複合材の熱膨張は一般的に黒鉛
材料の熱膨張に比較して小さいため、この熱膨張差によ
り炭素繊維強化炭素複合材からなるモールドが塑性変形
を生じ実用化するには課題を有していた。
(課題を解決するための手段) そこで、本発明者等はかかる課題を解決すべく鋭意検討
した結果、モールドに用いられる炭素繊維強化炭素複合
材すなわち外側中空円筒体とほぼ同一の熱膨張係数を有
する材料でスリーブすなわち内側中空円筒体を構成する
ことにより、かかる課題が解消することを見出し本発明
乙こ到達した。
すなわち、本発明の目的は高温下で塑性変形あるいは欠
損等を生じない実用性の高い炭素材製二重中空円筒体を
提供することにある。
そして、その目的は熱膨張係数が4.0X10−6/℃
以下の黒鉛材料からなる内側中空円筒と当該内側中空円
筒の外表面と接する様に嵌合配置された炭素繊維強化炭
素複合材からなる外側中空円筒で構成された炭素材製二
重中空円筒体により容易に達成される。以下、本発明の
詳細な説明する。
本発明の炭素繊維強化炭素複合材からなる内側中空円筒
は常法に従い作製できる。例えば、ピッチ系、PAN系
あるいはレーヨン系等の炭素繊維または黒鉛繊維の長繊
維束をフェノール樹脂、フラン樹脂あるいはエポキシ樹
脂等の熱硬化樹脂類またはピッチ等の熱可塑性樹脂類に
含浸した後、円筒形の型に一定角度および所定の肉厚に
捲回する。捲回角度としては通常45〜90度、好まし
くは75〜90度とするのがよく、また繊維の体積含有
率としては30〜70%、好ましくは40〜60%とす
るのがよく、樹脂の体積含有率は30〜70%、好まし
くは40〜50%で成形する。
あるいは、短繊維およびミドルファイバーと呼ばれる数
ミリメートルあるいは数センチメートル程度の炭素繊維
またはそれらの黒鉛繊維を前記した樹脂類に含浸、混練
が必要な場合には混練後、型内に充填し成形する。この
場合、成形品の繊維体積含有率、樹脂の体積含有率は前
述の長繊維の場合と同様に行われる。次いで、これらを
150〜250°Cで後硬化処理した後、脱型する。脱
型後、不活性雰囲気下で800〜1000°Cで炭化処
理を行い更に1000〜3000°Cで黒鉛化すること
により得られる。なお、必要に応じてより緻密なものを
所望する場合には、上記した樹脂類を用いて含浸・焼成
処理を繰り返すことにより緻密化処理を行い目的とする
円筒体の強度等の向上を行ってもよい。このようにして
得られた中空円筒体は円周方向の熱膨張係数が通常4.
 OX 10−6/℃以下となる。
次に、熱膨張係数が4. OX 10−’/”C以下の
黒鉛材料からなる内側中空円筒は常法により製造される
が、得られた中空円筒の熱膨張係数が4.0×10−b
/”C以下の必要がある。すなわち、コークス粉と石炭
ピッチ、石油ピンチ類あるいはフェノール、フラン樹脂
等の熱硬化樹脂類、天然黒鉛等を通常コークス粉100
重量部に対して40〜130重量部の範囲で配合・混練
する。かがる配合量は使用するコークス粉の粒度により
異なるが、コークス粉の平均粒度が3〜6μm程度のも
のであれば、コークス粉100重量部に対して40〜1
30重量部、好ましくは40〜70重量部の範囲から選
択するのが一般的である。またピッチ類は配合、混練を
容易にするために120〜250°Cの加温下で行うの
が好ましい。
次いで、得られた混練物を型内に充填し、押し出し、あ
るいはラバーブレス等の常法により成形し、硬化処理の
必要な場合は150〜250°Cで硬化処理を行った後
、不活性雰囲気下で800〜1000°Cで炭化処理を
行い、更に1000〜3000″Cで黒鉛化する。必要
に応じてより緻密なものを所望する場合には、上記した
樹脂類を用いて含浸・焼成処理を繰り返すことにより緻
密化処理を行ってもよい。そして、本発明の黒鉛材料か
らなる内側中空円筒は文献(誉ADD TECNICA
L REPORT、61−72.VOl、 V rAn
allysis of Creep and Reco
very Curves for ATJ Graph
ite J同VolJT rcreep of Car
bons and Graphites in Fle
xure atH4gh Tempratures 」
)に示されるようにその後の処理によって製造されたも
のが使用される。例えば、予め黒鉛ブロックを高温に加
熱し圧力を負荷して黒鉛ブロックの配向度を飛躍的に促
進させたものが使用される。このような処理によって黒
鉛ブロックの加圧軸直角方向の熱膨張係数は極めて小さ
くすることができ、熱膨張係数を4.0 X I 06
/°C以下、より好ましくは0.0〜3.0X10−6
/℃とする。なお、内側中空円筒は必ずしも一体化して
いなくてもよく、ホットプレス用型に使用する場合は二
分割して使用される。
本発明は、かかる黒鉛材料からなる内側中空円筒の外表
面と炭素繊維強化炭素複合材からなる外側中空円筒の内
表面とが接するように嵌合して構成してなるものであり
、その特徴はそれぞれの中空円筒の円周方向の熱膨張係
数がほぼ同じ程度であることにある。
そして、本発明の炭素材製二重中空円筒体をホットプレ
ス用型に使用した場合を第1図を用いて説明する。炭素
繊維強化炭素複合材からなる外側中空円筒をモールド1
として配置し、熱膨張係数が4. OX 10−”/”
C以下の黒鉛材料からなる内側中空円筒をスリーブ2と
して使用し、モールド内表面とスリーブ外表面とが接す
るように嵌合して構成する。上下にはピストン3,4が
配置され、スリーブ内にはセラミ・ノクス等の粉体5を
充填後ホ・ノドブレス炉内に載置し不活性雰囲気上所定
温度、例えば、1700 ’C程度まで昇温し、加圧・
加熱焼結させて製品を得る。
(実施例) 本発明を実施例に基づいてより具体的に説明するが、本
発明はその要旨を越えない限り下記の実施例に限定され
るものではない。
実施例1 4000フイラメントの炭素繊維を用いて、長さを2O
n+/mにカットした。次にフェノール樹脂(郡栄化学
■“レジトップPL2211”)をエタノール溶媒で希
釈して含浸混練後、外径75m/m 、内径60m/m
、高さ50m/mの円筒状の型に込め上部より100k
g/cm2のプレス圧力、温度200″Cで成型したあ
と型からはずした。次に不活性雰囲気下で1000°C
まで昇温し、マトリックスを炭化した。その後アルゴン
雰囲気中2400゛Cまで昇温し、炭素繊維及びマトリ
ックスを黒鉛化した。この炭素繊維強化炭素複合材は、
緻密化のため、ピッチを含浸し、前記条件でマトリック
スを炭化及び黒鉛化した。この操作を5回くり返し実施
してその後加工した。
平均外径73III/Il+、平均内径63m/n、高
さ43 m/mに仕上げ外側中空円筒とした。この炭素
繊維強化炭素複合材の円周方向(繊維軸方向)の熱膨張
係数は2.0 X 10−6/℃であった。一方、内側
中空円筒は熱膨張制御黒鉛材の°°SS”材(東洋カー
ボン■製)のブロックから加工、平均外径63m/m、
内径45m/m、高さ55m/mに仕上げ内側中空円筒
とした。この内側中空円筒は円周方向の熱膨張係数2゜
oxto−6/℃を有する。前述の炭素繊維強化炭素複
合材の内表面内側中空円筒の外表面には長さ方向に1°
のテーパーがつけてあり、嵌合の加工が施しである。両
者は一定の力で接触させるため万能試験機にて15kg
の荷重で内側中空円筒端面に荷重を加えて外側中空円筒
、内側中空円筒を密着させた。これを高温熱処理炉に入
れ、アルゴン雰囲気中1700°Cまで昇温し、3時間
保持後、常温まで冷却、取り出し後、内側中空円筒をは
ずして、外側中空円筒の寸法変化を測定した。
結果を表1に示す。
比較例1 実施例1と同様に製作した炭素繊維強化炭素複合材を使
用したこの炭素繊維強化炭素複合材は、実施例1と同様
の形状、熱膨張係数をもつ。前記炭素繊維強化炭素複合
材を外側中空円筒とした。
一方、内側中空円筒には等方性黒鉛(東洋カーボン■製
“AX650“′)のブロックから加工、平均外径63
m/m、内径45m/m、高さ55m/n+に仕上げ内
側中空円筒とした。この内側中空円筒の熱膨張係数は5
. I X 10−”/℃であった。以下、実施例1と
同様の操作をしたあと、高温熱処理炉に入れ、実施例工
と同じ条件で昇温冷却後とり出し、内側中空円筒をはず
し、外側中空円筒の内径寸法変化を測定した。
結果を表1に示す。
表1に示すように本発明は内側中空円筒と外側中空円筒
の熱膨張係数の差が小さいため熱応力の発生が小さく、
塑性変形が生じないことが明らかとなった。
(効果) 本発明によれば、内側中空円筒と外側中空円筒とがほぼ
同一の円周方向の熱膨張係数を有するので、両者の熱膨
張係数の差による熱応力の発生がなく熱応力による塑性
変形が防止できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の二重中空円筒体を、ホットプレス法の
モールドとスリーブとして用いた状態の模式図である。 1:モールド(外側中空円筒体) 2ニスリーブ(内側中空円筒体) 3:上部ピストン 4:下部ピストン 5:粉体

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1) 熱膨張係数が4.0×10^−^6/℃以下の
    黒鉛材料からなる内側中空円筒と当該内側中空円筒の外
    表面と接する様に嵌合配置された炭素繊維強化炭素複合
    材からなる外側中空円筒で構成された炭素材製二重中空
    円筒体。
  2. (2) 炭素材製二重中空円筒体がホットプレス用型で
    ある請求項1記載の炭素材製二重中空円筒体。
JP2271448A 1990-10-09 1990-10-09 炭素材製二重中空円筒体 Pending JPH04149067A (ja)

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JP2271448A JPH04149067A (ja) 1990-10-09 1990-10-09 炭素材製二重中空円筒体

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JP2271448A JPH04149067A (ja) 1990-10-09 1990-10-09 炭素材製二重中空円筒体

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JP (1) JPH04149067A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6660093B2 (en) 2000-05-25 2003-12-09 Kabushiki Kaisha Kobe Seiko Sho (Kobe Steel, Ltd.) Inner tube for CVD apparatus
JP2019112698A (ja) * 2017-12-25 2019-07-11 イビデン株式会社 焼結磁石の製造方法およびホットプレス用型
JP2019114715A (ja) * 2017-12-25 2019-07-11 イビデン株式会社 焼結磁石の製造方法、ホットプレス用黒鉛型およびホットプレス用黒鉛型の製造方法

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JP2019112698A (ja) * 2017-12-25 2019-07-11 イビデン株式会社 焼結磁石の製造方法およびホットプレス用型
JP2019114715A (ja) * 2017-12-25 2019-07-11 イビデン株式会社 焼結磁石の製造方法、ホットプレス用黒鉛型およびホットプレス用黒鉛型の製造方法

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