JPH04148088A

JPH04148088A - 密閉形圧縮機

Info

Publication number: JPH04148088A
Application number: JP2273717A
Authority: JP
Inventors: Sachio Takano; 高野　左千夫
Original assignee: Daikin Industries Ltd
Current assignee: Daikin Industries Ltd
Priority date: 1990-10-12
Filing date: 1990-10-12
Publication date: 1992-05-21

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、密閉ケーシングに、フロントヘッド、シリン
ダ及びリヤヘッドを積層して成る圧縮要素と、該圧縮要
素を駆動するモータとを内装した密閉形圧縮機に関する
。

（従来の技術）従来、この種の圧縮機としては、例えば実開昭６２−１
８７８８号公報に記載され、第２図に示すように、天蓋
（図示せず）をもった胴体（Ｋ１）に底蓋（Ｋ２）を固
着した一体形の密閉ケーシング（Ｋ）の内方上部側に、
駆動軸（Ｄ）をもつモータ（Ｍ）を内装すると共に、下
部に、フロントヘッド（Ｆ）　、シリンダ（Ｓ）及びリ
ヤヘッド（Ｒ）を積層して成る圧縮要素（Ｃ）を内装し
て、前記駆動軸（Ｄ）の−側に一体形成する偏心軸部（
Ｅ）を、前記シリンダ（Ｓ）内に設けるシリンダ室（Ｓ
Ｓ）に内装し、前記ケーシング（Ｋ）の胴体（Ｋ１）を
貫通して挿嵌する吸入管（Ａ）を前記シリンダ室（ＳＳ
）に接続し、前記吸入管（Ａ）を介して低圧ガス冷媒を
前記シリンダ室（ＳＳ）に吸入し、前記シリンダ室（Ｓ
Ｓ）で圧縮したガス冷媒を前記ケーシング（Ｋ）内に吐
出するようにしている。

（発明が解決しようとする課題）以上のように構成する従来の圧縮機は、前記圧縮要素（
Ｃ）の全体が、前記ケーシング（Ｋ）に内装され、前記
シリンダ室（Ｓ　Ｓ）から吐出される高圧ガス冷媒の雰
囲気内に位置するため、前記シリンダ室（ＳＳ）内は前
記ガス冷媒の圧縮により温度が上昇し、その結果、前記
圧縮要素（Ｃ）全体が加熱されると共に、前記モータ（
Ｍ）の駆動によって、該モータ（Ｍ）も発熱し、この発
熱によって前記ケーシング（Ｋ）内の温度が上昇し、こ
の温度上昇によっても前記フロントヘッド（Ｆ）、リヤ
ヘッド（Ｒ）及びシリンダ（Ｓ）が加熱されるのであっ
て、前記シリンダ室（Ｓ　Ｓ）内が高温状態となるので
ある。このため前記シリンダ室（Ｓ　Ｓ）内に吸入され
る低圧ガス冷媒は、吸入時に加熱されて膨張し、前記シ
リンダ室（ＳＳ）内で圧縮される体積効率が低下して圧
縮機の能力の低下を招く問題があったし、また、前記シ
リンダ（Ｓ）等の加熱により、ガス冷媒が加熱された分
だけ余分に圧縮動力が必要となり、圧縮機の動力損失も
生ずる問題があった。

本発明は、以上のような問題に鑑みてなしたもので、そ
の目的は、簡単な構造で全体を小型化できながら圧縮要
素の加熱を抑制でき、ガス冷媒の加熱による効率低下を
少なく、能力を向上させることができる密閉形圧縮機を
提供することにある。

（課題を解決するための手段）上記目的を達成するために、本発明は、密閉ケーシング
（１）にモータ（２）と、フロントヘッド（４）、リヤ
ヘッド（５）及びシリンダ（３）から成る圧縮要素（６
）とを内装した密閉形圧縮機において、前記密閉ケーシ
ング（１）における胴体（１２）の下部を開放すると共
に、前記リヤヘッド（５）を、前記開放部（１２ａ）の
閉鎖を可能に構成して、該リヤヘッド（５）を前記開放
部（１２ａ）に固着すると共に、前記リヤヘッド（５）
に、油溜（１ａ）と駆動軸（７）に設ける給油通路（７
２）とを連通ずる連通路（５３）を設けたのである。

（作用）しかして以上の密閉形圧縮機では、前記密閉ケーシング
（１）における胴体（１２）の下部の開放部（１２ａ）
に前記リヤヘッド（５）を固着して閉鎖し、このリヤヘ
ッド（５）を前記ケーシング（１）の底部となし、該リ
ヤへ、ド（５）の背部側を外部に露出させることができ
るので、該リヤヘッド（５）を外気により常に冷却する
ことができるのである。この結果、前記圧縮要素（３）
のシリンダ（３）は前記リヤヘッド（５）の外気による
冷却によりその加熱が抑制されるのであり、従って、前
記シリンダ室（３１）内へ吸入されるガス冷媒が膨張に
よって減少することはなくなり、かつ、前記シリンダ室
（３１）内でガス冷媒が加熱されることによる圧縮機の
動力損失を少なくできるので、ガス冷媒の圧縮を効率よ
く行うことができるのである。

（実施例）実施例を、図面に基づいて説明する。

第１図に示した、密閉形圧縮機は、密閉ケーシング（１
）を天蓋（１１）と下方を開放した胴体（１２）とから
構成して、該胴体（１２）の内方上部側にステータ（２
１）とロータ（２２）とから成るモータ（２）を内装す
ると共に、前記胴体（１２）の下部側にシリンダ（３）
と、該シリンダ（３）の上下を挟持するフロントヘッド
（４）とりャヘッド（５）とを備える圧縮要素（６）を
内装し、該圧縮要素（６）の前記リヤヘッド（５）によ
り、前記胴体（１２）の下方開放部（１２ａ）を閉鎖し
、前記密閉ケーシング（１）を前記天蓋（１１）と、下
部を開放した胴体（１２）と、該胴体（１２）の開放部
（１２ａ）を閉鎖する前記リヤヘッド（５）とにより構
成して、前記リヤヘッド（５）の背部側を外部に露出さ
せたのである。

即ち、前記リヤヘッド（５）は、前記したように前記密
閉ケーシング（１）における胴体（１２）の下部の前記
開放部（１２ａ）を閉鎖可能な円形に形成し、該リヤヘ
ッド（５）を前記開放部（１２ａ）に溶接により固着す
ることにより、前記密閉ケーシング（１）の前記開放部
（１２ａ）を閉鎖し、該ケーシング（１）の底部となし
、前記リヤヘッド（５）の背部側を外部に露出させるの
である。また、前記リヤヘッド（５）の上方には油溜（
１ａ）を形成すると共に、前記リヤヘッド（５）の上方
中央部を凹入させて、この凹入部に前記駆動軸（７）の
下端を支持する軸受部（５１）を形成し、かつ、該軸受
部（５１）を下方に延長して油溜部（５２）を形成し、
該油溜部（５２）を連通路（５３）を介して前記油溜（
１ａ）に連通させて、該油溜（１ａ）の潤滑油を前記油
溜部（５２）に送り込むようにするのである。

尚、前記シリンダ（３）は内部にシリンダ室（３１）を
形成し、該シリンダ室（３１）に前記ロータ（２２）か
ら延びる駆動軸（７）の偏心軸部（７１）に嵌合するロ
ーラ（８）を内装しており、前記フロントヘッド（４）
は、前記駆動軸（７）を支持する軸受部（４１）を備え
ると共に、該フロントヘッド（４）の上部側にはマフラ
ー（９）を取付け、前記フロントヘッド（４）を介して
吐出する吐出ガスの吐出チャンバー（９１）を形成して
いる。

前記駆動軸（７）には、上下方向に向けて延びる給油通
路（７２）を設け、この給油通路（７２）の上部側に前
記モータ（２）と圧縮要素（６）との間に開口するガス
抜き孔（７３）を形成し、下部側に前記リヤヘッド（５
）の油溜部（５２）に臨むポンプ要素（７４）を取付け
て、該ポンプ要素（７４）で前記油溜部（５２）から吸
い上げた潤滑油を分岐路（７２ａ）を介して、前記駆動
軸（７）と前記ローラ（８）との摺接箇所に給油するご
とく成すと共に、給油した残りの潤滑油を前記ガス抜き
孔（７３）から、前記モータ（２）と圧縮要素（６）と
の間に形成する一次空間（Ｓ）へと排出し、該−夕空間
（Ｓ）から前記油溜（１ａ）へと戻すようにしている。

尚、（３２）は、前記胴体（１２）を貫通し、前記シリ
ンダ（３）に接続する吸入管である。

斯くして、前記モータ（２）に伴う前記駆動軸（７）の
回動駆動により、前記吸入管（３２）から前記シリンダ
（３）内に吸入した冷媒ガスは圧縮され、前記フロント
ヘッド（４）を介して前記吐出チャンバー（９１）へ吐
出されて前記マフラー（９）を経て前記モータ（２）と
圧縮要素（６）との間の前記−夕空間（Ｓ）へと吐出さ
せられるのである。

このとき、前記リヤヘッド（５）は、前記密閉ケーシン
グ（１）の胴体（１２）の下部の開放部（１２ａ）に固
着して前記開放部（１２ａ）を閉鎖し、このリヤヘッド
（５）を前記ケーシング（１）の底部となし、前記リヤ
ヘッド（５）の背部側を外部に露出させているのである
から、該リヤヘッド（５）は外気により冷却することが
できるのである。このように、前記リヤヘッド（５）が
冷却されるから、前記油溜（１ａ）から前記リヤヘッド
（５）に設けた連通路（５３）を経て、前記駆動軸（７
）の給油通路（７２）に供給される潤滑油を冷却するこ
とができるし、前記リヤヘッド（５）に接触状に積層さ
れて固定されるシリンダ（３）も冷却されるので、前記
吸入管（３２）から前記シリンダ室（３１）に吸入され
る低圧ガス冷媒の加熱及び、前記シリンダ室（３１）内
でのガス冷媒の加熱を抑制することができるのである。

この結果、前記ガス冷媒の加熱による膨張が抑制でき、
前記シリンダ室（３１）内へ吸入されるガス冷媒の容積
が減少することがなくなるのでガス冷媒の圧縮を効率よ
く行うことができるし、ガス冷媒の加熱による圧縮機の
動力損失も少なくできるのである。さらに、前記リヤヘ
ッド（５）を前記ケーシング（１）の底部と成し、従来
、圧縮要素の下方のケーシング底部に形成されていた油
溜をリヤヘッド（・５）の上部に形成しているので、油
溜を下方に設けられていたスペースだけ圧縮機全体を小
型化することができると共に、前記リヤヘッド（５）の
上部に潤滑油を溜めることができるので、前記圧縮要素
（θ）におけるブレードへの潤滑油の供給も確実に行う
ことができるのである。

尚、前記実施例では、リヤヘッド（５）に前記駆動軸（
７）の軸受部（５１）を形成したが、該軸受部（５１）
は無くてもよく、前記フロントヘッド（４）の軸受部（
４１）だけによる片持ち構造としてもよい。

また、前記実施例では、前記吸入管（３２）を前記シリ
ンダ（３）に直接接続したが、前記リヤヘッド（５）に
吸入管（３２）を接続し、該リヤヘッド（５）にシリン
ダ室（３１）への吸入通路と前記吸入管（３２）とを連
通する連通路を形成するようにしてもよい。斯くするこ
とによって、前記シリンダ室（３１）に吸入される低圧
ガス冷媒が前記ケーシング（１）内の熱で加熱されるこ
とがなく、ガス冷媒の熱膨張をより効果的に防止するこ
とができるのである。

（発明の効果）以上説明したように、本発明の密閉形圧縮機では、前記
密閉ケーシング（１）における胴体（１２）の下部を開
放すると共に、前記リヤヘッド（５）を、前記開放部（
１２ａ）の閉鎖を可能に構成して、該リヤヘッド（５）
を前記開放部（１２ａ）に固着すると共に、前記リヤヘ
ッド（５）に、油溜（１ａ）と駆動軸（７）に設ける給
油通路（７２）とを連通する連通路（５３）を設けたか
ら、前記リヤヘッド（５）を前記ケーシング（１）の底
部となすことができ、前記リヤヘッド（５）の背部側を
外部に露出させることができるので、該リヤヘッド（５
）を外気により冷却することができるのあり、その結果
、前記圧縮要素（６）のシリンダ（３）は、前記リヤヘ
ッド（５）の外気による冷却により、その加熱が抑制さ
れるのであり、従って、前記ガス冷媒の加熱による膨張
が抑制でき、前記シリンダ室（３１）内へ吸入されるガ
ス冷媒の容積が減少することがなくなると共に、前記シ
リンダ室（３１）内でガス冷媒が加熱されることによる
圧縮機の動力損失を少なくできるのであって、ガス冷媒
の圧縮を効率よく行うことができ、それだけ能力を向上
させられるのである。さらに、前記リヤヘッド（５）を
前記ケーシング（１）の底部と成しているので、底蓋を
省略でき、構造を簡単にできながら、従来、圧縮要素の
下方に形成されていた油溜をリヤヘッド（５）の上部に
形成できるので、下方に設けられていたスペースだけ圧
縮機全体を小型化することができると共に、前記リヤヘ
ッド（５）の上部に潤滑油を溜めることができるので、
前記圧縮要素（θ）における例えばブレードへの潤滑油
の供給を確実に行うこともできるのである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明にかかる密閉形圧縮機の断面図、第２図
は従来例を示す断面図である。（１）・・・・密閉ケーシング（１２）・・・・胴体（１２ａ）・・・・開放部（２）・・・・モータ（３）・・・・シリンダ（４）・・・・フロントヘッド（５）・・・・リヤヘッド（５３）・・・・連通路（６）・・・・圧縮要素（７）・・・・駆動軸（７２）・・・・給油通路（１ａ）・・・・油溜

Claims

【特許請求の範囲】

１）密閉ケーシング（１）にモータ（２）と、フロント
ヘッド（４）、リヤヘッド（５）及びシリンダ（３）か
ら成る圧縮要素（６）とを内装した密閉形圧縮機におい
て、前記密閉ケーシング（１）における胴体（１２）の
下部を開放すると共に、前記リヤヘッド（５）を、前記
開放部（１２ａ）の閉鎖を可能に構成して、該リヤヘッ
ド（５）を前記開放部（１２ａ）に固着すると共に、前
記リヤヘッド（５）に、油溜（１ａ）と駆動軸（７）に
設ける給油通路（７２）とを連通する連通路（５３）を
設けたことを特徴とする密閉形圧縮機。