JPH04147932A - 腕時計外装用Ｐｔ合金 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、腕時計外装用のＰｔ合金関するものである。

（従来の技術と問題点） 従来知られているＰｔ−Ｐｄ二元系合金は、研磨性と成
型性が比較的良好であるため外装用Ｐｔ合金して広く使
用されているが、比較的強度が不足し変形しやすいとい
う難点がある。

Ｐｔ−Ｐｄ−Ｒｕ三元系合金は１強度はあるが研磨性が
悪いため、前者と同様に宝飾装身具類には十分満足でき
ても、外観、機能上において品質ランクが厳しい腕時計
の外装用としては向かない。

また、Ｐｔ−Ｐｄ−ＣｏおよびＰｔ−Ｐｄ−Ｃｕの三元
系合金は、切削性、研磨性、孔明性が悪いうえに熱処理
によって酸化しやすいなどの不利があるため、腕時計外
装用として不適であり、いずれも腕時計外装用としては
満足できるものではなかった。

（課題解決のための手段） 本発明者らは従来の各種Ｐｔ合金問題点にかんがみ、研
磨性、切削性、プレス成型性と強度に優れたＰｔ合金求
めて鋭意検討の結果、ｐｔ−Ｐｄ二元系合金にＡｕを添
加すると加工硬化性と時効硬化性が付与されることを見
出し、これに基づき、鏡面研磨性さらにＰｔ−Ｐｄ−Ａ
ｕ三元ｉｈ合金の配合割合を追及し本発明に至った。

すなわち、本発明はＰｔ８５−９５重量％、Ｐｄ２−１
０重量％、Ａｕ１−５重量％よりなる三元系合金と、さ
らにこれに添加成分として、Ｃｕ、Ｎｉ、Ｃｏ、Ｒｕ、
Ｃｒの１種または２種以上をＱ、２−５．０重量％含む
Ｐｔ合金特徴とする腕時計外装用Ｐｔ合金を要旨とする
ものである。

以下これについて詳しく述べると、本発明の前記三元系
台金Ｐｔ−Ｐｄ−Ａｕでは、Ａｕが５重量％を超えると
金属間化合物が生成しやすくなり、研磨性が劣るので、
Ａｕは１−５重量％の範囲が適当である。

前記添加成分は、いずれも加工硬化促進の作用があるが
、Ｃｕは、０．５−５．０重量％の範囲が適当で、５重
量％を超えると冷間加工性が劣るようになる。Ｎ１は、
０．２−４．０重量％の添加範囲が適当でこれを過ぎる
と硬く脆くなる。

ＣＯは、加工硬化促進作用が強いので、０．１０．９重
量％の少量添加が適当である。Ｒｕは、ＣＯにつぐ加工
硬化作用があるが、３−４重量％、好ましくは１−５重
量％の添加範囲が適当である。

Ｃｒは、光沢性やバネ性を良くするので０．２−３重量
％の添加範囲が適当である。

これらの添加成分は、それぞれの添加範囲において、Ｐ
ｔ特有の白金色を失わせることなく合金の切削性、研磨
性、孔明性を改善するので１本発明の合金は、腕時計外
装用として好敵である。

実施例１−７ 本発明による合金として、次の合金を製造した。

Ｎａ　ｌ　　Ｐ　ｔ　−Ｐ　ｄ　−Ａ　ｕＮａ　２　　
Ｐ　ｔ　−Ｐ　ｄ　−Ａ　ｕ　−Ｃ。

Ｎａ　３　　Ｐ　ｔ　−Ｐ　ｄ　−Ａ　ｕ　−Ｃ。

Ｎｎ４　　Ｐｔ−Ｐｄ−Ａｕ−Ｃｒ Ｎａ　５　　Ｐ　ｔ　−Ｐ　ｄ　−Ａ　ｕ　−Ｃｏ　−
ＣｒＮａ６　　Ｐｔ　　Ｐｄ　　Ａｕ−Ｃｒ−ＮｌＮａ
　７　　Ｐ　ｔ　−Ｐ　ｄ　−Ａ、　ｕ　−Ｃｒ　−Ｃ
ｕ以上７種の合金の原料を１次表に示す成分割合で配合
し、高周波溶解炉（シルコニするつぼ）で溶解しカーボ
ン型に鋳造したのち、１１００’Ｃにて熱間鍛造し、水
冷復圧延し厚さ２Ｉにした。

得られた合金の試料について試験した結果は数表のとお
りであった。

なお、Ｎα１−Ｎａ４の合金については、加工率と硬度
の関係および、焼鈍温度と硬度の関係をそれぞれ第１図
、第２図に示した。

実施例８ Ｐｔ９０重量％、Ｐｄ５重量％、Ａｕ３．１重量％、Ｇ
ｏｏ、９重量％Ｃｒ１．０重量％になるように所定量の
原料を準備し、高周波溶解炉（るつぼ：ジルコニア）で
溶解してカーボン型に鋳造し、熱間鍛造と冷間圧延加工
を行い、厚さ４１ｍ、幅３ｏｗｎ、長さ３００ｍｎの板
素材を得た。

このものはＣｒ添加の効果が著しく、１１００−１２０
０℃での熱間鍛造性は良好で、’２５＋ａｍ角ビットの
所定寸法状態でもクラック等の発生はなかった。つぎに
９００℃で１時間大気中で加熱急冷し冷間圧延加工した
ところ、冷間加工性がよく４■　ｔまで圧延し、さらに
９００℃で１時間焼鈍したが、大気中でも表面に酸化は
見られず美麗で、その硬度はＨＶ１２０−１２７であっ
た。

この板素材を用いて従来の時計側製造工程を経て腕時計
側を１０個完成した。

この工程の中でつぎのことが立証された。

イ、プレス抜き工程 剪断面は破断層も殆どなく大変良好であった。

ロ、プレス成型工程 ２回の焼鈍（９００℃、１５分）によって所定の形状が
得られ、型移りも良好であった。

ハ、切削、孔明王程 精密ＮＣ旋盤を用い、ダイヤコツパクスバイトで旋削加
工したところ、切粉の排出もよく、切削面も均一であっ
た。１０個の切削でもバイトスクイ面の変化はほとんど
見られなかった。

孔明けは専用機にて径１．８ｉｍ、１．０閣の孔のパイ
プ孔、バネ孔の加工を行ったが、５ＵＳ３０４に比較し
て孔明は抵抗は高かったが、精度のよい加工ができた。

二、研磨工程 前記工程を経た材料は、ペーパ＃４００で研磨し、さら
にＰＶＡ砥石中で仕上げ研磨をした後、酸化クロームを
用いるパフ研磨で加工工程を終えた。

ここで得られた研磨面は平滑で、光沢も十分あり、ユズ
肌、ピンホール等もなく、高級品に十分対応できる外観
を備えていた。

（発明の効果） 本発明により得られる時計側は、従来のＰｔ合金比べて
より白金色が鮮明であり、切削性、研磨性が優れ、Ｋ１
８合金に近い品質を示し、プレス成型後の硬度もＨＶ１
９０−２００を示し耐傷性も優れているので、腕時計外
装用として有用である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による各種Ｐｔ合金加工率と硬度の関係
を示す曲線図、第２図は同じく焼鈍温度と硬度との関係
を示す曲線図である。 特許出願人　シチズン時計株式会社 ほか１名 第 図 加 工 率 （％） ｐＨｖ　　Ｐ＝２００ｇ 厚さ２ｍ、９００℃Ｘ　３０ｍ１ｎ、水冷→圧延：　Ｎ
ｏ、４　Ｐｔ−６Ｐｄ−３Ａｕ−１，ＯＣｒ：　Ｎｏ、
３　Ｐｔ−５Ｐｄ−４，１Ａｕ−０，９Ｃ。 ：　Ｎｏ、２　Ｐｔ−６Ｐｄ−３，ｌＡｕ−０，９Ｃ。 ：　Ｎｏ、ｌ　　Ｐｔ−５Ｐｄ−５Ａｕ：　　　　７Ｐ
ｄ−３Ａｕ 第 図 焼鈍温度（’Ｃ） ６０％圧延→各駄度Ｘ３０ａｉｎ、水冷・　：　Ｎｏ、
４　ＰＬ−６Ｐｄ−３Ａｕ−１，ＯＣｒ口　　：　Ｎｏ
、３　　ＰＬ−５Ｐｄ−４，１Ａｕ−０，９Ｃ。 マ　：　Ｎｏ、２　Ｐｔ−６Ｐｄ−３，１Ａｕ−０，９
Ｃ。 Ｏ：Ｎｏ、Ｉ　Ｐｔ−５Ｐｄ−５Ａｕ 零：　　　７Ｐｄ−３Ａｕ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、Ｐｔ８５−９５重量％、Ｐｄ２−１０重量％、Ａｕ
   １−５重量％よりなることを特徴とする腕時計外装用Ｐ
   ｔ合金。 ２、Ｐｔ８５−９５重量％、Ｐｄ２−１０重量％、Ａｕ
   １−５重量％を主成分とし、添加成分としてＣｕ、Ｎｉ
   、Ｃｏ、Ｒｕ、Ｃｒの１種または２種以上を０．２−５
   ．０重量％含むことを特徴とする腕時計外装用Ｐｔ合金
   。