JPH0790424A - 高品位金合金 - Google Patents

高品位金合金

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Publication number
JPH0790424A
JPH0790424A JP25631393A JP25631393A JPH0790424A JP H0790424 A JPH0790424 A JP H0790424A JP 25631393 A JP25631393 A JP 25631393A JP 25631393 A JP25631393 A JP 25631393A JP H0790424 A JPH0790424 A JP H0790424A
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JP
Japan
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gold
color tone
alloy
pure
pure gold
Prior art date
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Pending
Application number
JP25631393A
Other languages
English (en)
Inventor
Naohiko Miyake
直彦 三宅
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nagahori Corp
Original Assignee
Nagahori Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Nagahori Corp filed Critical Nagahori Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】硬度、強度、弾性などの特性値が宝飾品の材料
として使用するのに適し、かつ純金と同等の色調や耐食
性を有し、しかも研磨することによって美しい光沢が得
られる高品位金合金を提供する。 【構成】金にコバルトを0.05〜0.20重量%、ア
ルミニュームを0.10〜0.25重量%配合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、指輪、ネックレス、ブ
ローチ、ネクタイピン、カフスボタン、イヤリング、時
計枠、時計バンド、ライター、筆記具、眼鏡枠などの宝
飾品の材料として使用される高品位の金合金に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】金、とりわけ純度の高い金は、いわゆる
「金色」をした独特の美しい色調やきわめて優れた耐食
性を有することから資産価値が大きく、古来より重宝さ
れている。そして、我国においては、純度が99.7%
以上のものが純金として認定されている。しかし、純金
は柔軟すぎるので、そのまま前記の宝飾品の材料として
使用するのに適さず、少量の他の金属を合金して適度の
硬度、強度、弾性などを与える必要がある。そのため従
来より、宝飾品の材料としては、金に対して銅や銀を全
体の25%配合した合金(K18)が主として使用され
ている。
【0003】また金貨については、貨幣価値や信用を高
めるために可能な限り純度が高いことが望まれるが、イ
ギリスにおいては、1527年に純度が91.66%
(K22)の金合金を金貨の品位に制定している。そし
て、結婚指輪は、愛の純粋さを象徴する意味で高い純度
のものが尊ばれるので、最近でも結婚指輪にK22を使
用する習慣がある。そして、K18やK22は、バフで
研磨すると美しい光沢が得られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、宝飾品の
材料として使用される金は、せいぜいK22までである
が、これらの金合金は、どうしても純金と同じ色調が得
られない。つまり、古来より尊ばれている純金とは異な
るものである。また、長期間放置すると、わずかに赤味
を帯びてくることがある。このため、これらの金合金で
形成された宝飾品は資産価値が純金に比べて低く、また
純金のような高品位の宝飾品を重宝する顧客を必ずしも
満足させることができない不具合がある。また、前記の
宝飾品は、色調とともに美しい光沢が要求されるが、も
し純金で鋳造法によって成形すると、バフで研磨しても
K18やK22kのように美しい光沢は得られない。
【0005】そこで本発明は、硬度、強度、弾性などの
特性値が宝飾品の材料として使用するのに適し、かつ純
金と同等の色調や耐食性を有し、しかも研磨することに
よって美しい光沢が得られる高品位金合金を提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明は、金にコバルトを0.05〜0.20重
量%、アルミニュームを0.10〜0.25重量%配合
する。
【0007】
【作用】一般的に、純金属に他の金属を合金すると、硬
度や強度などの特性値は上昇するが、純金にアルミニュ
ームを合金するとこれらの特性値が大きく向上すること
を見出した。しかし、宝飾品の材料として使用するのに
十分な特性値が得られる程度にアルミニュームを純金に
合金すると、色調がくすみ、純金の色調とは異なったも
のになってしまうことが判明した。そこで本発明者は、
いろいろと検討した結果、純金にアルミニュームとコバ
ルトを所定量配合することによって、硬度や強度などの
特性値が宝飾品の材料として使用するのに十分な値に上
昇するとともに、色調も純金とほとんど同じであって識
別できない程度に酷似したものが得られ、しかも精密鋳
造法で成形した宝飾品をバフで研磨することによって美
しい光沢が得られることを見出して本発明を完成した。
【0008】つまり、前記のとおり、本発明は、金にコ
バルトを0.05〜0.20重量%、アルミニュームを
0.10〜0.25重量%配合するが、アルミニューム
の配合量が0.10重量%未満であれば、宝飾品の材料
として使用するのに十分な特性値が得られず、逆に、
0.25重量%を越えると、硬度などの特性値は十分に
上昇するが、たとえ適量のコバルトと同時に合金しても
色調は紫色を帯び、純金と異なった色調になる。
【0009】次に、コバルトの配合量が0.05重量%
未満であれば、アルミニュームを配合したにもかかわら
ず色調を純金と同等に保つ効果が十分でなく、かつアル
ミニュームの配合量との和が少なくて十分な硬度などの
特性値が得られない。逆に、0.20重量%を越えて配
合しても色調を純金と同等に保つ効果はそれ以上期待で
きず、むしろ金の純度が低下する悪影響が大きく、色調
が金と異なったものとなる。また、本発明の金合金が純
金として認定されるために、コバルトとアルミニューム
の配合量の和を0.3重量%以下とし、金の純度を9
9.7%以上にするのが好ましい。
【0010】
【実施例】先ず、ロストワックス精密鋳造法により指輪
を成形し、色調およびバフ研磨によって得られる光沢の
状況を試験した結果を説明する。10%のコバルトと9
0%の金よりなる母合金と、5%のアルミニュームと9
5%の金よりなる母合金を作り、これらの母合金と純金
を適宜割合で配合して溶融し、表1に示す配合の金合金
を鋳型に注湯して指輪を成形した。また、参考例とし
て、純金およびK22でも指輪を成形した。使用した溶
解炉は、二次側出力が10KVA、50HZの高周波電
気炉であり、黒鉛坩堝に前記のとおり、適宜割合で配合
した300gの合金を入れ、アノード電圧6KV、アノ
ード電流8Aで溶解し、1150℃に昇温した。鋳型
は、指輪のワックスパターンを石膏で埋没して焼成した
ものであり、620℃に保持した鋳型に遠心鋳造した。
【0011】得られた指輪をバフ研磨により仕上げた
が、表1に示すとおり、配合量が本発明が規定する範囲
内である実施例1〜4、範囲外である比較例1〜4およ
び参考例であるK22(銀8.3%、金91.7%)
は、いずれも美しい光沢が得られたが、参考例である純
金の場合は、美しい光沢は得られなかった。色調は、実
施例1〜4がいずれも純金とほとんど同じであって識別
できない程度に酷似したものが得られた。しかし、アル
ミニュームの配合量が規定値より多い比較例1およびコ
バルトの配合量が規定値より少ない比較例4の色調は紫
色を帯び、純金と同等の色調は得られなかった。また、
参考例であるK22の色調も純金の色調とは差が認めら
れた。なお、表1において、光沢欄の○印は美しい光
沢、△印はあまり美しくない光沢を示し、色調欄の○印
は金と同等であって相違が認められない色調、△印は金
と相違が認められる色調を示す。
【0012】次に、2次加工が硬度に及ぼす影響を試験
した結果を説明する。使用した母合金と配合割合、およ
び溶解方法は前記と同じであるが、溶湯を断面が厚さ8
mm×幅20mmの金型に注湯してインゴットを形成した。
そして、このインゴット、およびローラで厚さを4.8
mm(加工度40%)、更に2.9mm(加工度64%)に
圧延したものの硬度を測定した。
【0013】その結果を表1に示すが、実施例1〜4の
硬度はいずれもK22の硬度と同等ないしそれ以上であ
り、宝飾品の材料として使用するのに十分な硬度が得ら
れることを確認した。しかし、アルミニュームの配合量
が規定値より少ない比較例2および比較例3の硬度はK
22の硬度より低く、宝飾品の材料として使用するのに
適さない。
【0014】
【表1】
【0015】また、耐汗性を調べるために、塩化アンモ
ニューム15.5g/l、塩化ナトリューム120g/
l、酢酸2.5g/l、尿素5g/l、乳酸15g/l
を含むPH4.7の人工汗液(40℃)にインゴットを
240時間浸漬したが、実施例1〜4はいずれも浸漬に
よる変化が全く認められず、耐汗性が優れていることを
確認した。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の高品位金
合金は、純金と同等の色調を有するとともに、宝飾品の
材料として使用するのに十分な特性を有するものであ
り、本金合金で成形した宝飾品は、高品位を望む顧客の
要求を十分に満足させることができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コバルト(Co)が0.05〜0.20
    重量%、アルミニューム(Al)が0.10〜0.25
    重量%、残余が金(Au)よりなることを特徴とする高
    品位金合金。
JP25631393A 1993-09-21 1993-09-21 高品位金合金 Pending JPH0790424A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25631393A JPH0790424A (ja) 1993-09-21 1993-09-21 高品位金合金

Applications Claiming Priority (1)

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JP25631393A JPH0790424A (ja) 1993-09-21 1993-09-21 高品位金合金

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0790424A true JPH0790424A (ja) 1995-04-04

Family

ID=17290935

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JP25631393A Pending JPH0790424A (ja) 1993-09-21 1993-09-21 高品位金合金

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JP (1) JPH0790424A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10118239B2 (en) 2011-12-09 2018-11-06 Sodick Co., Ltd. Wire electric discharge machining device and method
CN114717444A (zh) * 2022-03-22 2022-07-08 东莞市恒泰贵金属科技有限公司 一种黄金靶材制备方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10118239B2 (en) 2011-12-09 2018-11-06 Sodick Co., Ltd. Wire electric discharge machining device and method
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