JPH0414628B2 - - Google Patents

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JPH0414628B2
JPH0414628B2 JP59188110A JP18811084A JPH0414628B2 JP H0414628 B2 JPH0414628 B2 JP H0414628B2 JP 59188110 A JP59188110 A JP 59188110A JP 18811084 A JP18811084 A JP 18811084A JP H0414628 B2 JPH0414628 B2 JP H0414628B2
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JP
Japan
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JP59188110A
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JPS6166646A (ja
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Shigeru Takahashi
Makoto Tanaka
Kunio Tanaka
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Teijin Ltd
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Teijin Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明はヨツトセールやサーフイングセールに
用いられるセール用積層体に関する。 <従来技術> 最近ヨツトやウインドサーフインなどのセール
クロス用として布帛とフイルムの積層体が一部に
使用されており、かかる積層体に関する技術も開
示されている。たとば「ポリエステル2軸延伸フ
イルムの少くとも片面に熱可塑性ポリエステルエ
ーテル共重合体をを介して布帛を積層したセール
用積層体」(特開昭58−222847号公報)がある。
またセールクロス用として布帛とフイルムの積層
体を用いた他の技術として「ポリエステルフイラ
メント糸を経糸および緯糸を用いた平織物とポリ
エステルフイルムをポリウレタンを主体とした接
着剤により接着した積層体から成り、平織物の経
糸方向、緯糸方向及び対角線方向の伸度が幅5cm
当り引張力が18Kgの条件で総べて3%以下であ
り、接着部分の剥離強度が幅3cm当り2Kg以上で
あることを特徴とするセールクロス」(実願昭58
−80248号)を我々は提供している。 <発明の目的> しかしながらこれらセール用積層体をヨツトセ
ールやサーフインセールとして用いた場合、海水
等のしぶきを浴びながら使用していると接着剤層
と布帛層との間に海水等が浸透し下記のごとき問
題が発生する。 (1) 接着剤層と布帛層との間に浸透した海水等の
ために、フイルム層と布帛層とを結合している
接着層の接着力が低下し、フイルム層と布帛層
との間に剥離を生ずる。 (2) 接着剤層と布帛層との間に海水等が浸透した
ままで長期間放置されることになる結果、セー
ルクロスの色相の変化あるいはセールクロス内
のカビの発生などを惹き起す。 (3) フイルム層と布帛層との間に海水等が浸透
し、そのままクロス内に蓄積されるのでセール
クロスの重量が増加しセーリング操作上好まし
くない。 <発明の目的> 本発明は、セールクロスに伴う上述のごとき問
題点を解決するためになされたものである。すな
わち本発明は、セールクロス用積層体に関し、か
かる海水等の浸透を防止したセールクロスを提供
せんとするものである。 <発明の構成> すなわち本発明は、 「撥水加工処理された布帛の両面に厚み5〜
100μ、軟化点50〜150℃のポリウレタン系接着剤
を介して厚み12〜200μのポリエステル系2軸延
伸フイルムを積層してなるセール用積層体であ
る。ここに布帛とは、織物、編物、スクリム、網
状物などである。たとえばスクリムの場合の例を
挙げると全繊度250デニールの繊維を経糸および
緯糸として用い密度4本/インチで構成して成る
スクリムなどである。スクリム以外の布帛として
は、織物、ラツシエル編物、緯糸挿入編物、一体
化された網状体などを用いることができる。 布帛を構成する素材としては、熱可塑性合成繊
維、芳香族ポリアミド繊維、天然繊維、金属繊
維、金属化合物繊維、無機繊維などを用いること
ができる。セール用積層体に要求される軽量性、
低伸度性、低吸湿性、耐候性、耐久性等の諸特性
を考慮すると、熱可塑性合成繊維が好ましい。た
とえば布帛が織物の場合の繊維としては、全繊度
50〜5000デニール、単糸繊度0.5〜250デニールの
範囲のものを用いることができる。織物の目付は
20〜500g/m2の範囲で用いるのが好ましい。本
発明において用いる布帛は撥水加工された布帛で
ある。 撥水加工に用いる撥水剤は特に限定されないが
たとえばパーフルオロカーボン系、エチレン−尿
素系、アルキル尿素系、トリアジン系、脂肪酸ジ
ルコニウム系等を用いるのが好ましい。シリコー
ン系、パラフイン系などの離型効果を有する撥水
剤はフイルム層と布帛層を結合するポリウレタン
系接着剤の性能を著しく低減せしめるので好まし
くない。撥水加工剤の付与量は布帛重量に対し
0.05〜5.0重量%程度が好ましい。0.05重量%未満
では、布帛全体に十分な撥水性を付与することが
できない。従つてセール用積層体として用いる場
合、海水等がフイルム層と布帛層との間に浸透す
るのを十分防止することができない。5重量%を
越えると、付与した撥水剤の層が厚くなりすぎる
ため、撥水剤層が風圧によりあるいは保管中自然
に発生するしわなどによりき裂を生じ布帛全体の
撥水効果を悪化させる。 撥水剤を付与する方法は、従来公知の方法を用
いてよい。サイジングの際、糊剤に混合する方
法、バツクサイジングの際糊剤に併用する方法、
あるいは、撥水剤単独もしくは撥水剤を含む樹脂
浴に布帛を浸漬あるいは塗工する方法、あるいは
布帛に撥水剤をスプレーする方法などがある。 撥水性布帛の両面には厚み5〜100μ、軟化点
50〜150℃のポリウレタン系接着剤からなる層を
設ける。厚みが5μ未満では必要な剥離強度が得
られない。厚みが100μを越えるとセール用積層
体の軽量性をそこなう。軟化点が50℃未満では熱
圧処理を施して積層体を形成せしめたあと使用中
又は保管中に温度上昇した場合接着力が急激に低
下するため好ましくない。軟化点が150℃を越え
ると熱圧処理温度を高温にせざるを得ないので、
セール用積層体を構成するフイルムの特性をそこ
なう。 ポリウレタン系接着剤からなる層を介して厚み
12〜200μのポリエステル2軸延伸フイルムを積
層する。厚みが12μ未満ではセール用積層体の低
伸度性、特にバイアス方向の低伸度性を充分確保
することができない。厚みが200μを越えるとセ
ール用積層体の柔軟性、軽量性がそこなわれる。 次に本発明のセール用積層体の製造方法につい
て述べる。 (1) ポリエステル系2軸延伸フイルムの片面に適
当な粘度のポリウレタン系接着剤を塗布する。
塗布層の厚みを5〜200μの均一な厚みにする
にはドクターナイフ方式、キスロール方式、ド
クターロール方式、コンマドクター方式などの
方法があるが中でもコンマドクター方式が最も
好ましい。 (2) 塗布フイルムを80〜120℃の温度で約1分間
乾燥する。 (3) 乾燥後の塗布フイルム二枚の間にあらかじめ
撥水加工剤で撥水処理を施された布帛を挾んで
熱圧処理を施す。この際塗布フイルムの塗布面
と布帛の表面が接合する様に貼付する。 得られた三層積層体はフイルム−接着剤層−
撥水加工を施した布帛−接着剤層−フイルムの
順に積層した構造となる。 熱圧処理は上下1対のニツプローラーに該積
層体を通して行う。熱圧処理条件は温度100〜
130℃、線圧3〜4Kg/cm2、処理速度15〜20
m/min程度を用いる。熱圧処理の際熱圧ロー
ラーを2セツト以上の多段式としてもよい。 <発明の効果> 以上詳述した方法により得られた三層積層体は
海水又は水の浸透がほとんどなく以下の様な優れ
た効果を有する。 (1) 海水又は水に濡れてもセールの重量が変らな
いのでヨツトあるいはウインドサーフインの操
作性が非常に容易である。 (2) 布帛と接着剤層との間に海水又は水が浸透し
ないので長期間使用しても剥離強力の低下がな
い。 (3) 布帛が海水又は水に接することがないので布
帛に色相の変化やカビの発生がなく長期間使用
しても布帛特性の変化が少ない。 <実施例> 以下実施例により本発明を具体的に説明する。
実施例で用いた評価は以下の測定方法に従つた。 測定方法 (1) 水の吸上げ パイロツトインキ(赤)と水を重量比1:1
に混合し吸上げ用液とする。巾5cm、長さ30cm
の試料を該液中に1cm浸漬し24時間放置しイン
クの吸上げ高さ(cm)を読み取つた。 (2) 揉みテスト スコツト型もみ試験機を用いJISK−6328に
準拠した方法で250回のもみテストを実施した。 (3) 水に浸漬後の重量増測定 ナシヨナル渦巻式洗濯機を用い浴比1:30に
調節し「強」の条件で90分間選択を実施する。 洗濯後直ちに布で両面の水滴をふきとつたの
ち重量を測定し、下記式で重量増を算出した。 重量増(%)=洗濯後の試料重量−
洗濯前の試料重量/洗濯前の試料重量×100 (4) 剥離強度 JISK−6772に準拠した方法で測定した。引
張試験機を用い、巾3cm、長さ15cmの試料の一
端からフイルムと基布を引張り速度25m/min
にて剥がして測定した。 実施例 1 単糸繊度5デニール、全繊度500デニールのポ
リエチレンテレフタレート繊維を用い経方向20
本/インチ、緯方向14本/インチの織密度の織物
を作成した。該織物を下記の撥水加工剤を配合し
た液に浸漬し固型分付着量が4.5重量%になる様
にマングルで絞り温度120℃で2分間乾燥した。
次に温度180℃、処理時間1分間のキユアリング
を行い撥水処理布帛とした。 撥水加工剤配合水溶液 イーストマンWNT (ポリエステル系糊剤、長瀬産業(株)製、
9重量% アサヒガード710 (フツ素系撥水剤、明成化学(株)製、 6重量% 一方厚さ25μのポリエチレンテレフタレート2
軸延伸フイルムにニツポラン5032(ポリウレタン
系接着剤、日本ポリウレタン(株)製)をコンマドク
ター方式で厚さ30μの層となる様に塗布したのち
100℃で1分間乾燥した。この様なフイルムを2
枚用意し塗布フイルムの塗布面が撥水処理を施し
た布帛に接合する様に2枚のフイルムで布帛を挾
みながら表面温度120℃、線圧3.3Kg/cm、ニツプ
ローラー速度15m/minの条件で熱圧ニツプロー
ラーに通し本発明の積層体を得た。得られた積層
体の特性は第一表のとおりであつた。 実施例 2 単糸繊度5デニール、全繊度250デニールのポ
リエチレンテレフタレート繊維と単糸繊度3デニ
ール、全繊度105デニールのナイロン6,6繊維
を経糸に用い単糸繊度5デニール、全繊度500デ
ニールのポリエチレンテレフタレート繊維を緯糸
に用い密度11ゲージの緯糸挿入編物を作成した。 該編物を下記の撥水加工剤配合液に浸漬し、固
形分付着量が5重量%になる様にマングルで絞つ
た。次いで温度120℃で1分間乾燥した。キユア
リング処理は温度180℃処理時間1分間で実施し
撥水処理布帛を得た。 撥水加工剤配合水溶液 アサヒガードAG−730 (フツ素系樹脂、明成化学(株)製、8重量% スミテツクスレジンM−3 (メラミン系樹脂、住友化学(株)製、 5重量% アクセレーターACX (有機アミン系触媒、住友化学(株)製、
0.3重量% 一方、厚さ38μのポリエチレンテレフタレート
2軸延伸フイルムにニツポラン5032(ポリウレタ
ン系接着剤、日本ポリウレタン(株)製)をコンマド
クター方式で厚さ25μの層となる様に塗布したの
ち100℃で1分間乾燥した。得られた塗布フイル
ムの塗布面が先に撥水処理した布帛に接合する様
に2枚のフイルムで布帛を挾みながら表面温度
130℃、線圧3.0Kg/cmニツプローラー速度15m/
minの条件で熱圧ローラーに連続的に2度通して
本発明の積層体を得た。 得られた積層体の特性は第1表のとおりであつ
た。 実施例 3 単糸繊度5デニール、全繊度500デニールのポ
リエチレンテレフタレート繊維を用い経方向緯方
向共に4本/インチの密度のスクリムを得た。該
スクリムをプライマールHA−16(アクリル酸エ
ステル系樹脂、ローム・アンド・ハース(株)製)40
重量%、オクテツクスEM(エチレン尿素系樹脂
保土谷化学(株)製)8重量%の混合水溶液に浸漬し
た後、固形分付着量が25.3重量%になる様に絞
り、温度120℃5分間の乾燥を実施した。 その後温度180℃、1分間の熱処理を施し撥水
性のあるスクリムを作成した以外は実施例1と同
様に実施してセール用積層体を得た。 得られた積層体の特性は第1表のとおりであつ
た。 比較例 1〜3 実施例1〜3の織物、緯糸挿入編物、クレネツ
トを撥水加工せずに生機のまま実施例1〜3と同
じ条件にて加工セール用積層体を得た。得られた
積層体の特性は第1表のとおりであつた。 【表】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 撥水加工処理された布帛の両面に厚み5〜
    100μ、軟化点50〜150℃のポリウレタン系接着剤
    を介して厚み12〜200μのポリエステル系2軸延
    伸フイルムを積層してなるセール用積層体。
JP18811084A 1984-09-07 1984-09-10 セ−ル用積層体 Granted JPS6166646A (ja)

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EP19850306242 EP0174792A3 (en) 1984-09-07 1985-09-03 Waterproof composite sheet material
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5851147A (ja) * 1981-09-22 1983-03-25 帝人株式会社 モアレを防止した積層体
JPS58222847A (ja) * 1982-06-21 1983-12-24 東レ株式会社 セ−ル用積層体

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