JPH0414247A - 電子部品用パッケージ - Google Patents

電子部品用パッケージ

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JPH0414247A
JPH0414247A JP11661290A JP11661290A JPH0414247A JP H0414247 A JPH0414247 A JP H0414247A JP 11661290 A JP11661290 A JP 11661290A JP 11661290 A JP11661290 A JP 11661290A JP H0414247 A JPH0414247 A JP H0414247A
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JP
Japan
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iron
package
layer
peripheral wall
oxide film
Prior art date
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Pending
Application number
JP11661290A
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English (en)
Inventor
Takaharu Miyamoto
隆春 宮本
Fumio Miyagawa
文雄 宮川
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Shinko Electric Industries Co Ltd
Original Assignee
Shinko Electric Industries Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、高集積化した半導体チップ等の電子部品を収
容するパッケージ、特にその周壁を金属で形成した、高
気密性、高熱放熱性のメタルパッケージに関する。
[従来の技術] 上記パッケージとして、その金属からなる周壁に、タン
グステン等のメタライズからなる信号線路や電源線路等
の入出力用線路を備えた高絶縁性のセラミックからなる
セラミック端子を気密にろう付けしてなるパッケージが
ある。
このパッケージでは、上記セラミック端子をろう付けす
るのに、次のようにしている。
セラミック端子周囲に、連続するタングステン等からな
るメタライズ層であって、その表面にニッケルめっき等
のめっきを施したメタライズ層を備えて、そのメタライ
ズ層を介して、セラミック端子をパッケージの周壁に設
けた嵌挿穴に銀ろう等を用いて気密にろう付けしている
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、上記のようにして、セラミック端子をパ
ッケージの周壁の嵌挿穴にろう付けした場合には、セラ
ミック端子周囲に上記のようなメタライズ層を備えなけ
ればならず、そのための多大な手数と時間を要した。
その理由は、セラミック端子周囲に備えるメタライズ層
のうち、セラミック端子の上下面に備えるメタライズ層
は、セラミック端子焼成用の複数枚積層したセラミック
グリーンノートの上下面にメタライズ層形成用のペース
トをスクリーン印刷等により塗布することにより比較的
容易に焼成可能であるが、セラミック端子の前後面のメ
タライズ層は、セラミック端子焼成用の複数枚積層した
セラミ、フグリーンシートを切り離した後に、そのセラ
ミックグリーンシートの切り離した前後面に、改めてメ
タライズ層形成用のペーストを塗布して焼成しなければ
ならないからである。
さらに、上記パッケージには、その金属からなる周壁に
、セラミンク端子の外に、入出力用線路のリードをガラ
スを用いて気密に封着してなるパッケージかあり、そう
したパッケージでは、その周壁へのリードの封着作業と
セラミック端子のろう付は作業をそれぞれ別々に行う必
要があって、多大な手数を要した。これは、リード封着
の際とセラミック端子ろう付けの際にパッケージの周壁
を晒す雰囲気やその加熱温度か、それぞれ大きく異なっ
ているからである。
本発明は、このような課題を解消した、金属からなる周
壁にセラミック端子、またはセラミ・7り端子とリード
とを手数を掛けずに容易に気密に封着可能なパッケージ
を提供しようとするものである。
[課題を解決するための手段] 上記目的のために、本発明の第1のパッケージは、周壁
を鉄または鉄を主成分とする合金で形成したパッケージ
において、その周壁の嵌挿穴に、その内周面に形成した
酸化被膜を介して、周囲にセラミックが露出しているセ
ラミック端子をガラスを用いて気密に封着してなること
を特徴としている。
または、それに加えて、上記鉄または鉄を主成分とする
合金で形成した周壁の嵌挿穴とは別の挿通穴に、その内
周面に形成した酸化被膜を介して、周囲に酸化被膜を形
成した鉄を主成分とする合金からなるリードをガラスを
用いて気密に封着してなることを特徴としている。
本発明の第2のパッケージは、周壁をニッケル3.5〜
12重量%、銅1.5〜8重量%、残りがタングステン
と不可避不純物の組成の第1タングステン基焼結合金で
形成したパッケージにおいて、その周壁の嵌挿穴内周面
にニッケル層またはコバルト層またはロジウム層などの
バリヤ層、鉄層、コバルト層を順次備えて、そのコバル
ト層にその直下の鉄層から拡散させた鉄を用いて、コバ
ルト層表面に酸化被膜を形成すると共に、前記嵌挿穴に
、その内周面のコバルト層表面の前記酸化被膜を介して
、周囲にセラミックが露出しているセラミック端子をガ
ラスを用いて気密に封着してなることを特徴としている
または、それに加えて、上記第1タングステン基焼結合
金で形成した周壁の嵌挿穴とは別の挿通穴内周面にニッ
ケル層またはコバルト層またはロジウム層などのバリヤ
層、鉄層、コバルト層を順次備えて、そのコバルト層に
その直下の鉄層から拡散させた鉄を用いて、コバルト層
表面に酸化被膜を形成すると共に、前記挿通穴に、その
内周面のコバルト層表面の前記酸化被膜を介して、周囲
に酸化被膜を形成した鉄を主成分とする合金からなるリ
ードをガラスを用いて気密に封着してなることを特徴と
している。
本発明の第3のパッケージは、上記構成の第2のパッケ
ージにおいて、その周壁を、第1タングステン基焼結合
金に代えて、二・ノケル3.5〜12重量%、鉄1.5
〜8重量%、残りがタングステンと不可避不純物の組成
の第2タングステン基焼結合金で形成したことを特徴と
している。
本発明の第4のパッケージは、上記構成の第2のパッケ
ージにおいて、その周壁を、第1タングステン基焼結合
金に代えて、ニッケル3.5〜12重量%、鉄1.5〜
8重量%、モリブデン3゜5〜12重量%、残りがタン
グステンと不可避不純物の組成の第3タングステン基焼
結合金で形成したことを特徴としている。
本発明の第5のパッケージは、上記構成の第2のパッケ
ージにおいて、その周壁を、第1タングステン基焼結合
金に代えて、焼結させたタングステンまたはモリブデン
に銅を含浸させてなる銅合金(以下、銅合金という)で
形成したことを特徴としている。
[作用] セラミックは、ガラスと直接に接合可能である。
そのため、上記構成の第1のパッケージにおいては、そ
の鉄や鉄を主成分とする合金からなる周壁や鉄を主成分
とする合金からなるリードに含まれる鉄やコバルト等を
用いて、周壁の嵌挿穴や挿通穴内周面とリード周囲とに
密着性の良いFe。
04やCoFe、O,等を主成分とするガラスに濡れや
すい酸化被膜を形成することにより、上記嵌挿穴や挿通
穴に、その内周面の上記酸化被膜を介して、周囲にメタ
ライズ層を備えずにセラミ・ツクが露出しているセラミ
ック端子や、周囲に上記酸化被膜を形成したリードが、
ガラスにより気密性高く強固に封着される。
また、上記構成の第2、第3、第4、第5の/ zH、
ケージにおいては、その周壁の嵌挿穴内周面や挿通穴内
周面のコバルト層にその直下の鉄層から拡散させた鉄を
用いて、コバルト層表面に密着性の良いFe30aやC
oFe、O,等を主成分とするガラスに濡れやすい酸化
被膜を形成したり、鉄を主成分とする合金からなるリー
ドに含まれる鉄やコバルト等を用いて、リード周囲に密
着性の良いFe3O4やCoFez○4等を主成分とす
るガラスに濡れやすい酸化被膜を形成したりすることに
より、上記嵌挿穴や挿通穴に、その内周面のコノ・ルト
層表面の上記酸化被膜を介して、周囲にセラミックが露
出しているセラミック端子や、周囲に上記酸化被膜を形
成したリードが、ガラスにより気密性高く強固に封着さ
れる。
また、上記構成の第2、第3、第4、第5のパッケージ
においては、その周壁をアニール(加熱処理)等して、
周壁の嵌挿穴や挿通穴内周面に備えたコバルト層にその
直下の鉄層から鉄を拡散させた際に、バリヤ層が、周壁
を形成している下地金属かバリヤ層上方の鉄層やコバル
ト層に拡散するのを防ぐ。それと共に、バリヤ層が、そ
の直上の鉄めっき層から鉄が周壁を形成している下地金
属に拡散、消失するのを防ぐ。さらに、鉄層が他の金属
を含んでいないので、鉄層からその直上のコバルト層に
鉄のみか十分に拡散する。
そして、周壁をアニール等してコバルト層にその直下の
鉄層から鉄を拡散させた際に、そのコバルト層に鉄が十
分に拡散して、その鉄がコバルト層表面周辺に鉄合金を
的確に作って、コバルト層表面が良好な酸化被膜が形成
されやすい状態となる。
そのため、その後、周壁をウェットガスを充満させた高
温炉内等に入れて、コバルト層に拡散させた上記鉄を用
いて、コバルト層表面に酸化被膜を形成した際に、コバ
ルト層表面に密着性が悪くて脆いFe、03やFeOを
主成分とする酸化被膜が形成されずに、コバルト層表面
に密着性が良くて頑強なスピネル型構造をしたFe、0
4やCoFe、04等を主成分とする酸化被膜が確実に
形成される。それと共に、鉄層直上を覆うコバルト層に
より、鉄層が上記ウェットガスに直接に触れて鉄層表面
に密着性の悪い脆弱なFe、、03やFeO等の酸化被
膜が形成されるのか防止される。
鉄を主成分とする合金の例えば鉄−ニッケルコバルト合
金の熱膨張係数は4.8X10−@/°Cであり、第1
、第2、第3タングステン基焼結合金の熱膨張係数は4
.4〜6.  OX 10−6/℃であり、銅合金の熱
膨張係数は6.0〜7.2XIO−8/’Cであり、他
方、ホウケイ酸系ガラスの熱膨張係数は4.8 X 1
0−’/’Cであり、アルミナセラミックの熱膨張係数
は6. 7 X 10−@/’Cであり、近時多く用い
られるようになったムライトセラミックや窒化セラミッ
クの熱膨張係数は約4゜6 X 10−’/’Cであり
、ガラスアルミナ複合セラミックの熱膨張係数は約5 
X 10−”/’Cであって、それらの熱膨張係数は、
互いに近似している。
そのため、前記構成の第1、第2、第3、第4、第5の
パッケージの周壁を、上記鉄を主成分とする合金や第1
、第2、第3タングステン基焼結合金や銅合金で形成し
て、その周壁の嵌挿穴や挿通穴に、セラミックからなる
セラミック端子や上記鉄を主成分とする合金からなるリ
ードを、ホウケイ酸系ガラスを用いて封着してなるパッ
ケージにあっては、セラミック端子やリードを上記嵌挿
穴や挿通穴にガラスを用いて封着した際に、それらの間
に過大な熱応力が働いて、セラミック端子自体またはセ
ラミック端子やリード封着用のガラスにクラックが生じ
たり、それらの間に隙間が生じたりすることなく、セラ
ミック端子やリードが上記嵌挿穴や挿通穴にガラスによ
り気密性高く封着される。
[実施例] 次に、本発明の実施例を図面に従い説明する。
第1図ないし第3図は本発明の第1のパッケージの好適
な実施例を示し、第1図はその斜視図、第2図はそのセ
ラミック端子周辺の拡大斜視図、第3図はそのセラミッ
ク端子周辺の拡大側面断面図である。以下、この図中の
実施例を説明する。
図のパッケージ10は、その周壁12を、鉄または鉄を
主成分とする合金の鉄−ニノケル−コバルト合金(コバ
ール)や鉄−ニッケル合金(42アロイ)などで形成し
ている。
周壁12には、方形状をした嵌挿穴14を透設している
嵌挿穴14内周面を含む周壁12表面には、周壁12に
含まれる鉄やコバルト等を用いて、第3図に示したよう
に、密着性が良くて頑強なスピネル型構造をしたFe3
O4やCoFe、04等を主成分とするガラスに濡れや
すい酸化被膜20を形成している。この酸化被膜20は
、例えば周壁12をウェットガスを充満させた高温炉内
に所定時間入れることにより、形成している。その際に
は、上記ウェットガスや高温炉内の温度等を適宜調整し
て、嵌挿穴14内周面に上記酸化被膜20か的確に形成
されるようにしている。なお、酸化被膜20は、ガラス
との接合面となる上記嵌挿穴14内周面のみに形成して
も良い。
嵌挿穴14には、第3図に示したように、その内周面の
上記酸化被膜20を介して、周囲にセラミックか露出し
ているセラミック端子30を、ソーダバリウム系ガラス
、ホウケイ酸系ガラス等のガラス40を用いて気密に封
着している。
セラミック端子30は、第4図(C)に示したように、
セラミックからなる長矩形ブロック32と、そのブロッ
ク表面中央の縦方向に備えたメタライズからなる入出力
用線路34と、その線路中途部を含む上記長矩形ブロッ
ク32表面中途部を横方向に一体に覆うセラミックから
なる短矩形ブロック36とから形成している。
このセラミック端子30は、次のようにして、第4図(
a)に示したような、パッケージの周壁12の嵌挿穴1
4に封着している。
上記嵌挿穴14に挿入可能な、第4図(b)に示したよ
うな、ガラス40を方形リング状に仮焼結してなるタブ
レット42を形成している。そして、第4図(C)に示
したような、周囲にセラミックが露出しているセラミッ
ク端子30を、上記嵌挿穴14に嵌入していると共に、
セラミック端子30周囲と嵌挿穴14内周面との間に上
記タブレット42を挿入している。そして、それらを約
1000°Cまで加熱して、上記タブレット42を溶融
させた後冷却している。この際、周壁12、セラミック
端子30、タブレット42をカーボン治具内に入れて、
それらを位置決め支持している。
そして、上記嵌挿穴14に、その内周面の酸化被膜20
を介して、周囲にセラミックが露出しているセラミック
端子30を、ガラス40により気密に封着している。
第1図ないし第3図に示した第1のパッケージは、以上
のように構成している。
第5図と第6図は本発明の他の第1のパッケージの好適
な実施例を示し、第5図はその斜視図、第6図はそのリ
ード周辺の拡大側面断面図である。
以下、この図中の実施例を説明する。
図のパッケージ100ては、前述と同様なバ。
ケージ10の鉄または鉄を主成分とする合金で形成した
周壁12に、前記嵌挿穴14とは別に、円形状の挿通穴
16を透設している。
挿通穴16内周面には、前述第1のパッケージ10と同
様にして嵌挿穴14内周面に酸化被膜20を形成する際
に同時に、その酸化被膜20と同様にして、第6図に示
したように、周壁12に含まれる鉄やコバルト等を用い
て、密着性が良くて頑強なFe50.やCoFe、04
等を主成分とするガラスに濡れやすい酸化被膜20を形
成している。
50は、前記コバール、42アロイなどの鉄を主成分と
する合金からなる、入出力用線路のリードである。
このソー150周囲には、リード50に含まれる鉄やコ
バルト等を用いて、密着性が良くて頑強なスピネル型構
造をしたFe50.やC0Fe2o4等を主成分とする
ガラスに濡れやすい酸化被膜52を形成している。この
酸化被膜52は、例えばリード50をウェットガスを充
満させた高温炉内に所定時間入れることにより、形成し
ている。その際には、上記ウェットガスや高温炉内の温
度等を適宜調整して、ソー150周囲に上記酸化被膜5
2が的確に形成されるようにしている。
挿通ン(16には、第6図に示したように、その内周面
の前記酸化被膜20を介して、周囲に上記酸化被膜52
を形成したリード50を、挿通穴16を貫通させて、ソ
ーダバリウム系ガラス、ホウケイ酸系ガラス等のガラス
40を用いて気密に封着している。
このソード50は、バクケージ100の周壁12の嵌挿
穴14にセラミック端子30を前述第1のパッケージ1
0と同様にして封着する際に同時に、次のようにして、
同じ周壁12の挿通穴16に封着している。
第7図(a)に示したような、内周面に前記酸化被膜2
0を形成した挿通穴16に挿入可能な、第7図(b)に
示したような、ガラス40を円形リング状に仮焼結して
なるタブレット44を形成して、そのタブレット44を
上記挿通穴16に挿入していると共に、タブレット44
内側に、第7図(c)に示したような、周囲に酸化被膜
52を形成したり−ド50を挿通している。そして、そ
れらを約1000°Cまで加熱して、タブレット44を
セラミツク端子30封着用のタブレット42と同時に溶
融させた後冷却している。この際、リード50、タブレ
ット44を、周壁12、セラミック端子30、タブレッ
ト42を入れた同じカーボン治具内に入れて、それらを
位置決め支持している。そして、上記嵌挿穴14にセラ
ミック端子30をガラス40により気密に封着している
と同時に、上記挿通穴16に、その内周面の酸化被膜2
0を介して、周囲に酸化被膜52を形成したリード50
をガラス40により気密に封着している。
その他は、前述筒1のパッケージ10と同様に構成して
いる。
第8図と第9図は本発明の第2、第3、第4、第5のパ
ッケージの好適な実施例を示し、第8図はその斜視図、
第9図はそのセラミック端子周辺の拡大側面断面図であ
る。以下、この図中の実施例を説明する。
図ノパッケージ11では、その周壁12を、熱伝導率が
高くて熱放散性の良い、前記第1、第2、第3タングス
テン基焼結合金、または前記銅合金のいずれかで形成し
ている。このうち、第1、第2、第3タングステン基焼
結合金は、最近ツマ、ケージ用構造部材として開発され
たもので、その詳細は特願平2−19639号、特願平
2−19640号に係る明細書に記載されている。これ
らのタングステン基焼結合金は、いずれも熱伝導率か約
0.306ca l/cm−sec −°Cと高く、そ
の引張り強度か約80〜120kg/mm等と機械的強
度が優れていて、これらのタングステン基焼結合金を用
いてパッケージの周壁を形成すれば、周壁を薄型化する
などして、高熱放散性の、軽量化したパッケージを形成
できる。他方、銅合金は、機械的強度が第1、第2、第
3タングステン基焼結合金よりも低いものの、熱伝導率
が約05 c a ] / c m −s e c ・
’Cと高く、この銅合金を用いてパッケージの周壁を形
成すれば、高熱放散性のパッケージを形成できる。
周壁12の嵌挿穴14内周面には、第9図に示したよう
に、ニッケルまたはコバルトまたはロジウムなどのめっ
き層からなるバリヤ層60と、鉄めっき層からなる鉄層
62と、コバルトめっき層からなるコバルト層64とを
、順次積層させた状態に備えている。なお、上記バリヤ
層60、鉄層62、コバルト層64は、スパッタリング
またはCVD (気相成長法)なとにより、上記嵌挿穴
14内周面に備えても良く、バリヤ層60は、ニッケル
とコバルトなどとの合金層であっても良い。
そして、そのコバルト層64にその直下の鉄層62から
鉄を拡散させて、そのコバルト層64に拡散させた鉄を
用いて、コバルト層64表面に密着性が良くて頑強なス
ピネル型構造をしたFe5O4やCoFe、O,等を主
成分とするガラスに濡れやすい酸化被膜20を形成して
いる。
嵌挿穴14には、その内周面のコバルト層64表面の上
記酸化被膜20を介して、周囲にセラミ7りが露出して
いるセラミック端子30を、ホウケイ酸系ガラス等のガ
ラス40を用いて気密に封着している。
このセラミック端子30は、次のようにして、嵌挿穴1
4に封着している。
嵌挿穴14内周面にバリヤ層60と鉄層62とコバルト
層64とを順次備えた周壁12を、約900℃の高温炉
内に約30公人れてアニール(加熱処理)し、鉄層62
からその直上のコバルト層64に鉄を拡散させている。
次に、周壁12をウニ、7 )ガスを充満させた高温炉
内に入れて、フッ\ルト層64に拡散させた上記鉄を用
いて、コバルト層64表面にFe50.やCo F e
 y O4等を主成分とする酸化被膜20を形成してい
る。次に、前述筒1のパッケージ10と同様にして、嵌
挿穴14に、周囲にセラミックが露出しているセラミ・
7り端子30を嵌入していると共に、そのセラミック端
子30周囲と嵌挿穴14内周面との間に、ガラス40を
方形リング状に仮焼結してなるタブレット42を挿入し
ている。そして、それらを約1000℃まで加熱して、
タブレット42を溶融させた後冷却している。そして、
嵌挿穴14に、その内周面のコバルト層64表面の酸化
被膜20を介して、周囲にセラミックが露出しているセ
ラミック端子30をガラス40により気密に封着してい
る。
第8図と第9図に示した第2、第3、第4、第5のパッ
ケージは、以上のように構成している。
第10図と第11図は本発明の他の第2、第3、第4、
第5のパッケージの好適な実施例を示し、第10図はそ
の斜視図、第11図はそのリード周辺の拡大側面断面図
である。以下、この図中の実施例を説明する。
図のパッケージ110では、第11図に示したように、
前記第1、第2、第3タングステン基焼結合金または銅
合金のいずれかで形成した周壁12に、嵌挿穴14とは
別に、円形状の挿通穴16を透設している。
挿通穴16自周面には、前述と同様なバリヤ層60と鉄
i62とコバルト層64とを順次備えて、そのコバルト
層64にその直下の鉄層62から鉄を拡散させ、そのコ
バルト層64に拡散させた鉄を用いて、コバルト層64
表面にスピネル型構造をしたFe=04やCoFe、0
4等を主成分とするガラスに濡れやすい酸化被膜20を
形成している。
挿通穴16には、前述と同様ζ巳して周囲にFe5Ot
やFeCotOh等を主成分とする酸化被膜52を形成
したコバール、42アロイなどの鉄を主成分とする合金
からなるリード50を、挿通穴16を貫通させて、ホウ
ケイ酸系ガラス等のガラス40を用いて気密に封着して
いる。
このリード50は、パッケージ110の周壁12の嵌挿
穴14にセラミック端子30を前述パッケージ11と同
様にして封着する際に同時に、次のようにして、同じ周
壁12の挿通穴16に封着している。
前述パッケージIIと同様にして嵌挿穴14自周面のコ
バルト層64表面に酸化被膜20を形成する際に同時に
、その酸化被膜20と同様にして、挿通穴16自周面の
コバルト層64表面に、Fe3O4やFe CO204
等を主成分とする酸化被膜30を形成している。そして
、前述パッケージ11と同様にして上記嵌挿穴14にセ
ラミック端子30をガラス40により封着する際に同時
に、ガラス40を円形リング状に仮焼結してなるタブレ
ット44を用いて、前述第1のパッケージ100と同様
にして、上記挿通穴16に、その内周面のコバルト層6
4表面の上記酸化被膜20を介して、周囲に酸化被膜5
2を形成したリード50をガラス40により気密に封着
している。
その他は、前述パッケージ11と同様に構成している。
なお、上述各実施例において、方形状の嵌挿穴14は、
そのコーナ一部を円弧状に形成すれば、嵌挿穴14にセ
ラミック端子30をガラス40を用いて封着した際に、
上記コーナ一部に応力集中が生じて、そのコーナ一部近
くのガラス40にクラックが入ったり、そのコーナ一部
とガラス40との接合部に隙間が生じたりするのを防止
できて良い。
また、周壁12を熱膨張係数の大きい鉄で形成した場合
は、ガラス40やリード50にそれぞれ鉄よりも熱膨張
係数の小さいソーダバリウム系ガラスや4270イなど
からなるリードを用いると良い。これは、嵌挿穴14や
挿通穴16にセラミック端子30やリード50をガラス
40を用いて封着した際に、周壁12の収縮力を用いて
、いわゆるフンプレッションソール法により、セラミッ
ク端子30やリード50を上記嵌挿穴14や挿通穴16
に気密性高く封着できるからでらある。
逆に、周壁12を熱膨張係数の小さい鉄を主成分とする
合金のコバールや前記第1、第2、第3タングステン基
焼結合金や銅合金で形成した場合は、ガラス40やリー
ド50にそれぞれそれらに近い熱膨張係数を持つホウケ
イ酸系ガラスやコバールなどからなるリードを用いると
良い。これは、それらの熱膨張係数を近似させることに
より、それらの間に働く熱応力でセラミツク端子30自
体またはセラミック端子30やリード50封着用のガラ
ス40にクラックを生じさせたりそれらの間に隙間を生
じさせたすせずに、いわゆるマツチドシール法により、
セラミック端子30やリード50を上記嵌挿穴14や挿
通穴16にガラス40を用いて気密性高く封着できるか
らである。
また、入出力用線路34を備えたセラミック端子30は
、低誘電率の低融点ガラスを用いて、嵌挿置14に封着
するのが良く、そうすれば、そのセラミック端子の入出
力用線路34を高周波信号を漏洩少なく伝達可能となる
[発明の効果] 以上説明したように、本発明の第1、第2、第3、第4
、第5のパッケージによれば、セラミック端子周囲に、
多大な手数と時間をかけて、連続するメタライズ層を備
えることなく、周囲にセラミックが露出しているセラミ
ック端子をパッケージの金属からなる周壁にガラスを用
いて気密性高(強固に封着できる。
また、金属からなる周壁にセラミック端子とリードとを
共に封着してなるパッケージにあっては、その周壁を同
一雰囲気中に晒したり同一温度に加熱したり等した状態
で、周壁にセラミック端子とリードとを同時に、ガラス
を用いて手数をかけずに容易かつ迅速に気密に封着でき
る。
また、鉄を主成分とする合金や第1、第2、第3タング
ステン基焼結合金や銅合金でパッケージの周壁を形成し
て、その周壁の嵌挿穴や挿通穴に、セラミックからなる
セラミック端子や鉄を主成分とする合金からなるリード
をホウケイ酸系ガラスを用いて封着してなるパッケージ
にあっては、それらの熱膨張係数か互いに近似している
ので、それらの間に働く熱応力でセラミック端子自体ま
たはセラミック端子やリード封着用のガラスにクラック
を生じさせたりそれらの間に隙間を生じさたりせずに、
セラミック端子やリードを、上記嵌挿穴や挿通穴に気密
性高く封着できる。
そのため、本発明の第1、第2、第3、第4、第5のパ
ッケージによれば、その金属からなる周壁にセラミック
端子またはセラミック端子とり一ドとを手数をかけずに
容易かつ迅速に気密性高く強固に封着可能なパッケージ
を提供できる。
また、本発明の第2、第3、第4、第5のパッケージに
よれば、その金属からなる周壁の嵌挿穴や挿通穴内周面
のコバルト層表面に密着性の良いFe50.やFeCo
、O,等を主成分とするガラスに濡れやすい酸化被膜を
容易かつ確実に形成して、それらの酸化被膜を介して、
上記嵌挿穴や挿通穴にセラミック端子やリードをガラス
を用いて常に的確に気密性高く強固に封着可能なパッケ
ージを提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1の電子部品用パッケージの斜視図
、第2図と第3図はそれぞれ第1図のパッケージのセラ
ミック端子周辺の拡大斜視図と拡大側面断面図、第4図
(a)、(b)、(c)はそれぞれ第1図のパッケージ
のセラミック端子の封着方法説明図、第5図は本発明の
他の第1の電子部品用パッケージの斜視図、第6図は第
5図のパッケージのリード周辺の拡大側面断面図、第7
図(a)、(b)、(c)はそれぞれ第5図のパッケー
ジのリードの封着方法説明図、第8図は本発明の第2、
第3、第4、第5の電子部品用パッケージの斜視図、第
9図は第8図のパッケージのセラミック端子周辺の拡大
側面断面図、第10図は本発明の他の第2、第3、第4
、第5の電子部品用パッケージの斜視図、第11図は第
10図のパッケージのリード周辺の拡大側面断面図であ
る。 0、 100. 11. 110・・パッケージ、2・
・・周壁、14・・・嵌挿穴、16・・挿通穴、0・・
・酸化被膜、30・・・セラミック端子、O・・ガラス
、50・・リード、 2・・・酸化被膜、60・・・バリヤ層、2・・8層、
64・・−コバルト層。 特許出願人 新光電気工業株式会社

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、周壁を鉄または鉄を主成分とする合金で形成したパ
    ッケージにおいて、その周壁の嵌挿穴に、その内周面に
    形成した酸化被膜を介して、周囲にセラミックが露出し
    ているセラミック端子をガラスを用いて気密に封着して
    なる電子部品用パッケージ。 2、請求項1記載のパッケージにおいて、その周壁の嵌
    挿穴とは別の挿通穴に、その内周面に形成した酸化被膜
    を介して、周囲に酸化被膜を形成した鉄を主成分とする
    合金からなるリードをガラスを用いて気密に封着してな
    る電子部品用パッケージ。 3、周壁をニッケル3.5〜12重量%、銅1.5〜8
    重量%、残りがタングステンと不可避不純物の組成の第
    1タングステン基焼結合金で形成したパッケージにおい
    て、その周壁の嵌挿穴内周面にニッケル層またはコバル
    ト層またはロジウム層などのバリヤ層、鉄層、コバルト
    層を順次備えて、そのコバルト層にその直下の鉄扇から
    拡散させた鉄を用いて、コバルト層表面に酸化被膜を形
    成すると共に、前記嵌挿穴に、その内周面のコバルト層
    表面の前記酸化被膜を介して、周囲にセラミックが露出
    しているセラミック端子をガラスを用いて気密に封着し
    てなる電子部品用パッケージ。 4、請求項3記載の電子部品用パッケージにおいて、そ
    の周壁の嵌挿穴とは別の挿通穴内周面にニッケル層また
    はコバルト層またはロジウム層などのバリヤ層、鉄層、
    コバルト層を順次備えて、そのコバルト層にその直下の
    鉄層から拡散させた鉄を用いて、コバルト層表面に酸化
    被膜を形成すると共に、前記挿通穴に、その内周面のコ
    バルト層表面の前記酸化被膜を介して、周囲に酸化被膜
    を形成した鉄を主成分とする合金からなるリードをガラ
    スを用いて気密に封着してなる電子部品用パッケージ。 5、パッケージの周壁を、第1タングステン基焼結合金
    に代えて、ニッケル3.5〜12重量%、鉄1.5〜8
    重量%、残りがタングステンと不可避不純物の組成の第
    2タングステン基焼結合金で形成した請求項3または4
    記載の電子部品用パッケージ。 6、パッケージの周壁を、第1タングステン基焼結合金
    に代えて、ニッケル3.5〜12重量%、鉄1.5〜8
    重量%、モリブデン3.5〜12重量%、残りがタング
    ステンと不可避不純物の組成の第3タングステン基焼結
    合金で形成した請求項3または4記載の電子部品用パッ
    ケージ。 7、パッケージの周壁を、第1タングステン基焼結合金
    に代えて、焼結させたタングステンまたはモリブデンに
    銅を含浸させてなる銅合金で形成した請求項3または4
    記載の電子部品用パッケージ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0550933U (ja) * 1991-12-02 1993-07-02 住友電気工業株式会社 電線貫通部

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0550933U (ja) * 1991-12-02 1993-07-02 住友電気工業株式会社 電線貫通部

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