JPH0414178B2 - - Google Patents

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JPH0414178B2
JPH0414178B2 JP60167095A JP16709585A JPH0414178B2 JP H0414178 B2 JPH0414178 B2 JP H0414178B2 JP 60167095 A JP60167095 A JP 60167095A JP 16709585 A JP16709585 A JP 16709585A JP H0414178 B2 JPH0414178 B2 JP H0414178B2
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JP
Japan
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steel
toughness
less
temperature
present
Prior art date
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JP60167095A
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English (en)
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JPS6227555A (ja
Inventor
Kyoshi Uchida
Yoshihiro Kataoka
Noriaki Koshizuka
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Publication date
Application filed by Kawasaki Steel Corp filed Critical Kawasaki Steel Corp
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Publication of JPS6227555A publication Critical patent/JPS6227555A/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明は、落重特性の優れた低合金調質鍛鋼に
係り、特に肉厚150mm以上の厚肉鍛鋼に関し、使
用済燃料輸送容器(以下キヤスクと称する)の如
き原子力あるいは化学工業の大型圧力容器等の分
野で利用される。 〔従来の技術〕 原子力のキヤスクには安全輸送の観点から優れ
た低温靭性が要求されている。特に寒冷地で使用
されるキヤスクは、輸送中の衝突、落下事故によ
る脆性破壊防止を考慮して落重試験ではNDT温
度が−100℃以下の優れた靭性が要求される。 更に、キヤスクは放射線遮へいの観点から肉厚
150mm以上の厚肉材が使用されるが、このような
厚肉鋼材では、従来焼入で十分な焼入性が確保し
がたいので優れた低温靭性を得ることは困難であ
る。 従来、キヤスク用鋼材として圧力容器用のNi
−Cr−Mo(ASME SA508 Cl.4)が採用されてい
たが、150mm以上の厚肉材では十分な靭性が得ら
れていない。 Ni−Cr−Mo鋼の靭性向上手段として、低Si化
により焼もどし脆化を低減し靭性の向上をはかる
方法(特公昭58−53711)が知られている。 しかしながら、いずれの方法によつても厚肉材
の落重試験におけるNDT温度が−100℃以下の低
温靭性を確保できるに至つていない。 〔発明が解決しようとする問題点〕 本発明の目的は、上記従来技術の問題点を解決
し、150mm以上の圧肉材においても落重試験で
NDT温度が−100℃以下の優れた低温靭性を確保
できる低合金鍛鋼を提供するにある。 〔問題点を解決するための手段および作用〕 本発明者らは厚肉材のNDT温度に対する化学
成分の影響について研究を重ねた結果NDT温度
の向上にC、Si、P含有量の低減が有効であるこ
とが判明した。特にSi、P含有量に関しては両元
素をともに低減することにより相乗効果が得られ
NDT温度の−100℃以下が達成できることを見出
し、本発明を完成した。 本発明の要旨とするところは次の如くである。
すなわち、重量比にて、 C:0.05〜0.14% Mn:0.60%以下 Cr:1.50%越〜2.50%以下 Ni:3.00〜4.00% Mo:0.30〜0.60% Al:0.006〜0.060% N:0.0050%越〜0.0150%以下 S:0.020%以下 を含有し、SiおよびP含有量については50(%Si)
+600(%P)が16%以下となるように調整し残部
がFeおよび不可避的不純物から成る肉厚150mm以
上の落重特性の優れた低合金調質鍛鋼、である。 次に本発明における成分範囲の限定理由につい
て説明する。 C: Cが0.05%未満では優れた低温靭性が得られる
ものの、肉厚150mm以上の厚肉材においては調質
処理を施しても所定の強度を確保することができ
ない。一方、Cが0.14%越の範囲では調質処理後
の母材の低温靭性が十分でなく、更に溶接によつ
て熱影響部(HAZ)の低温靭性が大きく劣化す
るため−100℃以下のNDT温度が得られない。 従つて優れたNDT温度と強度とを兼備させる
ためにC:0.05〜0.14%の範囲に限定した。 Mn: Mnは焼入性の向上に有効な元素であるが、
0.60%を越すと焼もどし脆化感受性が高くなり低
温靭性が低下するので0.60%以下に限定した。 Cr: Crは焼入性の向上に有効な元素であり、肉厚
150mm以上の鋼材で十分な焼入性を得るには1.50
%越の添加が必要であり、一方2.50%を越える添
加は靭性を低下させるのでCrは1.50%越〜2.50%
以下の範囲に限定した。 Ni: Niは焼入性を高め強度および靭性をともに向
上する元素であり、所定の強度を得るには3.00%
以上が必要である。一方、所定の強度、靭性は
Ni:4.00%以下で十分満足できるので上限を4.00
%とし、3.00〜4.00%の範囲に限定した。 Mo: Moは焼もどし脆化の抑制に有効な元素であ
る。本発明鋼は元来焼もどし感受性が高いので、
脆化を抑制するには0.30%以上必要である。しか
し、脆化抑制効果は0.60%を越えると飽和して小
さく、必要以上の添加は不経済であるので0.60%
を上限とし、0.30〜0.60%の範囲に限定した。 Al: AlはNと結合し結晶粒の微細化に寄与し、靭
性の向上および焼もどし脆化の抑制に有効に作用
する。細粒効果を得るためにはAlは0.006%以上
を必要とするが、0.060%を越えると細粒効果が
飽和するばかりではなく、多量添加によつて却つ
て靭性を劣化させるので0.006〜0.060%の範囲に
限定した。 N: NはAlと結合し結晶粒の微細化に寄与し靭性
の向上および焼もどし脆化の抑制に有効に作用す
ることは上記のとおりである。この細粒効果を得
るためにはNは0.0050%越が必要である。しかし
0.0150%が越えると落重特性を劣化させるため
0.0050%越〜0.0150%以下の範囲に限定した。 なお、AlとNとは結合によつて靭性向上に有
効に作用するものの、AlもしくはNが過剰に存
在すると、却つて靭性を劣化させるので好ましく
はAl:0.010〜0.0030%、N:0.0050%越〜0.0120
%の範囲が望ましい。 S: Sは靭性を低下させるので0.020%以下に限定
したが、好ましくは0.010%以下である。 Si、P: Si、Pをともに低く制限するのが本発明の特徴
であり、SiもしくはPのいずれかの一方だけを低
減しても靭性の向上が図れるが、両元素をともに
規制することによつてより優れた靭性が確保でき
る。 落重試験におけるNDT温度に対するSi、P含
有量の系統的調査について説明する。すなわち、
供試鋼の組成はC:0.09〜0.14%、Mn:0.22〜
0.50%、Cr:1.65%〜2.28%、Ni:3.30〜3.95%、
Mo:0.35〜0.55%、Al:0.015〜0.028%、N:
0.0068〜0.0118%、S:0.005〜0.0008%であり、
この供試鋼に900℃焼鈍、880℃焼入れおよび640
℃焼もどしの熱処理を施した後、落重試験を行
い、Si、Pと落重試験のNDT温度との関係を調
査し第1図に示した。 第1図においてNDT温度−100℃以下が得られ
るのは斜線の範囲であり、これは50(%Si)+600
(%P)≦16%の領域であるので、本発明において
はSi、Pの範囲を上記の領域に限定した。 なお、上記の限定成分の本発明の低合金調質鍛
鋼の製造方法は従来どおりであり、所定成分の溶
湯にて鋼塊を造塊し、鍛造後焼鈍、焼入れ、焼も
どしを行えばよい。 次に、上記の限定成分の本発明の低合金調質鍛
鋼の肉厚と靭性の関係について説明する。第1表
に組成を示した本発明鋼1および比較鋼9の2種
の供試材に900℃焼鈍、880℃焼入れおよび640℃
焼もどし処理をそれぞれの各種の肉厚について施
【表】 し、落重試験におけるNDT温度を調査し、その
結果を第2図に示した。 第2図において、比較鋼は厚肉化にともなう
靭性の低下が著しいのに対し、本発明鋼は厚肉
化にともなう靭性の低下が小さいことがわかる。 すなわち、薄肉材においては本発明鋼と比較鋼
との差はあまりないが、厚肉材においては本発明
鋼の優位性が顕著となる。従つて本発明において
は対象肉厚を150mm以上の厚肉材に限定した。 〔実施例〕 第1表に組成を示した6種の本発明鋼および7
種の比較鋼を供試材とした。なお、7種の比較鋼
は従来のNi−Cr−Mo鋼(ASME SA 508 Cl.4)
であり、本発明の限定条件を満足しない数値はア
ンダーラインで示したが、比較鋼はCが外れ、
比較鋼、は50(%Si)と600(%P)の和が、
16%を越し、比較鋼、、、はそれぞれ
Ni、Cr、Mo、Alが本発明の条件を満足してい
ない。 これらの供試材は、真空溶解炉で溶製し、鋼塊
〔発明の効果〕
本発明は上記実施例からも明らかな如く、低合
金調質鍛鋼の成分を限定し、特にSi、Pの含有量
を低減することによつて、優れた低温靭性を有す
る厚肉材を得ることができた。
【図面の簡単な説明】
第1図はSi、P含有量と、落重試験のNDT温
度との関係を示す図面、第2図は鋼材肉厚と落重
試験のNDT温度との関係を示す線図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 重量比にて C:0.05〜0.14% Mn:0.60%以下 Cr:1.50%越〜2.50%以下 Ni:3.00〜4.00% Mo:0.30〜0.60% Al:0.006〜0.060% N:0.0050%越〜0.0150%以下 S:0.020%以下 を含有し、SiおよびP含有量については50(%Si)
    +600(%P)が16%以下となるように調整し残部
    がFeおよび不可避的不純物から成る肉厚150mm以
    上の落重特性の優れた低合金調質鍛鋼。
JP16709585A 1985-07-29 1985-07-29 落重特性の優れた低合金調質鍛鋼 Granted JPS6227555A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16709585A JPS6227555A (ja) 1985-07-29 1985-07-29 落重特性の優れた低合金調質鍛鋼

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JP16709585A JPS6227555A (ja) 1985-07-29 1985-07-29 落重特性の優れた低合金調質鍛鋼

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Publication Number Publication Date
JPS6227555A JPS6227555A (ja) 1987-02-05
JPH0414178B2 true JPH0414178B2 (ja) 1992-03-12

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ID=15843327

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JP16709585A Granted JPS6227555A (ja) 1985-07-29 1985-07-29 落重特性の優れた低合金調質鍛鋼

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5122654A (en) * 1990-05-25 1992-06-16 Logitech, Inc. Ergonomic thumb-actuated trackball combined with control switches
JP6506978B2 (ja) * 2015-01-28 2019-04-24 株式会社日本製鋼所 NiCrMo鋼およびNiCrMo鋼材の製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57110652A (en) * 1980-12-29 1982-07-09 Nippon Steel Corp High tensile steel for low temperature use with satisfactory high efficiency weldability
JPS59185760A (ja) * 1983-04-07 1984-10-22 Nippon Steel Corp 溶接用高靭性鋼

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