JPH0414073Y2 - - Google Patents
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- JPH0414073Y2 JPH0414073Y2 JP1566486U JP1566486U JPH0414073Y2 JP H0414073 Y2 JPH0414073 Y2 JP H0414073Y2 JP 1566486 U JP1566486 U JP 1566486U JP 1566486 U JP1566486 U JP 1566486U JP H0414073 Y2 JPH0414073 Y2 JP H0414073Y2
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- toilet paper
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- Paper (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
考案の目的
[産業上の利用分野]
本考案は、皮膚、粘膜に付着している汚物等を
拭い去るために使用される清浄紙等にトイレツト
ペーパーと一般に呼称される水溶性清浄紙をしつ
とり軟かく湿すための湿潤装置に関する。
拭い去るために使用される清浄紙等にトイレツト
ペーパーと一般に呼称される水溶性清浄紙をしつ
とり軟かく湿すための湿潤装置に関する。
[従来の技術]
従来、トイレツトペーパとしては、パルプ、古
紙等を原料とする極めて薄質の紙が用いられ、さ
らに最近では、これらの紙に柔軟加工を施したも
の等が製品化され、使用時に皮膚・粘膜を傷つけ
ることがないように配慮されているが、いずれも
乾燥状態において使用することが前提とされてい
る。このためトイレツトペーパを湿す装置は従来
存在しない。
紙等を原料とする極めて薄質の紙が用いられ、さ
らに最近では、これらの紙に柔軟加工を施したも
の等が製品化され、使用時に皮膚・粘膜を傷つけ
ることがないように配慮されているが、いずれも
乾燥状態において使用することが前提とされてい
る。このためトイレツトペーパを湿す装置は従来
存在しない。
一方、この清浄紙(トイレツトペーパ)によつ
て皮膚・粘膜に付着している汚物等を除去しよう
とするには、皮膚・粘膜に対して当該清浄紙を直
接接触させて清浄紙の吸着性ないし汚物の粘着性
を利用して拭き取るものであるから、汚物等を完
全に拭い去るためにはかなりの力で多数回、皮
膚・粘膜に擦接させる必要があるものであつた。
て皮膚・粘膜に付着している汚物等を除去しよう
とするには、皮膚・粘膜に対して当該清浄紙を直
接接触させて清浄紙の吸着性ないし汚物の粘着性
を利用して拭き取るものであるから、汚物等を完
全に拭い去るためにはかなりの力で多数回、皮
膚・粘膜に擦接させる必要があるものであつた。
[考案が解決しようとする問題点]
このため、当接する部位の皮膚・粘膜、特に粘
膜は傷つけられ、この損傷部に汚物中のあるいは
清浄紙に付着している雑菌等が侵入し、炎症等を
起こす慮がある。特に、既に痔又はおできなどの
腫瘍等に苛まれているため、皮膚・粘膜が過敏と
なつている人の場合には、該患部付近の清浄紙に
よる汚物等の除去行為は、粘膜等を刺激しかなり
苦痛を伴なわせる為つい不充分なものとなり、清
潔にすることが完治の第一条件である患部が不潔
なままに保たれ、患部が治癒するどころかますま
す悪化してしまうということが起つていた。
膜は傷つけられ、この損傷部に汚物中のあるいは
清浄紙に付着している雑菌等が侵入し、炎症等を
起こす慮がある。特に、既に痔又はおできなどの
腫瘍等に苛まれているため、皮膚・粘膜が過敏と
なつている人の場合には、該患部付近の清浄紙に
よる汚物等の除去行為は、粘膜等を刺激しかなり
苦痛を伴なわせる為つい不充分なものとなり、清
潔にすることが完治の第一条件である患部が不潔
なままに保たれ、患部が治癒するどころかますま
す悪化してしまうということが起つていた。
そこで、本考案者は、人体に対し無害であつて
かつ皮膚・粘膜に対して刺激の少ない液体例えば
水を清浄紙に含ませてしつとりと軟かく湿してか
ら拭き取ることを考えた。この点、従来から、極
めて低濃度の消毒液を含ませた皮膚清浄綿を存在
するものの、非水溶性であるため使用後に便器に
流すことができず、トイレツトペーパとして代用
するには不向きである。また、反面トイレツトペ
ーパとして好適な水溶性の紙は溶解の慮があるた
め、水などを含ませた状態で長い間放置したり、
含水量が多過ぎたりすると、トイレツトペーパと
して使用に耐えなくなる不具合がある。
かつ皮膚・粘膜に対して刺激の少ない液体例えば
水を清浄紙に含ませてしつとりと軟かく湿してか
ら拭き取ることを考えた。この点、従来から、極
めて低濃度の消毒液を含ませた皮膚清浄綿を存在
するものの、非水溶性であるため使用後に便器に
流すことができず、トイレツトペーパとして代用
するには不向きである。また、反面トイレツトペ
ーパとして好適な水溶性の紙は溶解の慮があるた
め、水などを含ませた状態で長い間放置したり、
含水量が多過ぎたりすると、トイレツトペーパと
して使用に耐えなくなる不具合がある。
而して、本考案は、トイレツトペーパを使用す
る際に、このトイレツトペーパに対し人体に無害
の液体を適量分散させて吹きつけるトイレツトペ
ーパ湿潤装置を提供することを目的とする。
る際に、このトイレツトペーパに対し人体に無害
の液体を適量分散させて吹きつけるトイレツトペ
ーパ湿潤装置を提供することを目的とする。
考案の構成
[問題点を解決するための手段]
斯かる目的を達成するため、本考案のトイレツ
トペーパ湿潤装置は、タンクと、該タンクを便器
周囲の壁面ないしドアあるいは備品などに取付け
るための支持具と、前記タンクの出口に装着され
るバルブとから成り、かつ前記バルブは出口に多
孔板を備える一方その上流に前記タンクから流出
する液体を一定量貯留する貯留室を設け、該貯留
室に上流側のタンクと連通する通路と下流側の多
孔板に連通する通路をそれぞれ開口すると共にこ
れら通路を開放する2組の弁体をいずれか一方の
通路を開放するときには他方の通路を閉じる連動
関係にして設け、トイレツトペーパーに前記液体
を分散させて滴下し適度に湿すようにしている。
トペーパ湿潤装置は、タンクと、該タンクを便器
周囲の壁面ないしドアあるいは備品などに取付け
るための支持具と、前記タンクの出口に装着され
るバルブとから成り、かつ前記バルブは出口に多
孔板を備える一方その上流に前記タンクから流出
する液体を一定量貯留する貯留室を設け、該貯留
室に上流側のタンクと連通する通路と下流側の多
孔板に連通する通路をそれぞれ開口すると共にこ
れら通路を開放する2組の弁体をいずれか一方の
通路を開放するときには他方の通路を閉じる連動
関係にして設け、トイレツトペーパーに前記液体
を分散させて滴下し適度に湿すようにしている。
[実施例]
以下本考案の構成を図面に示す一実施例に基づ
いて詳細に説明する。
いて詳細に説明する。
第1図に本考案のトイレツトペーパ湿潤装置の
一実施例を側面図で示す。このトイレツトペーパ
湿潤装置は、人体に無害であつて皮膚・粘膜に無
用の刺激を与えない液体1を貯留するタンク2
と、前記液体1を定量的に滴下させるバルブ3及
びこれらを支えて便器周囲の壁面W等に固定する
支持具4とから成る。
一実施例を側面図で示す。このトイレツトペーパ
湿潤装置は、人体に無害であつて皮膚・粘膜に無
用の刺激を与えない液体1を貯留するタンク2
と、前記液体1を定量的に滴下させるバルブ3及
びこれらを支えて便器周囲の壁面W等に固定する
支持具4とから成る。
バルブ3は、流出液体の分散をコントロールす
る多孔板5を出口に備える一方、その上流に流出
液体を一定量貯留する貯留室6を形成し、かつ該
貯留室6を更に上流側のタンク2及び下流側の前
記多孔板5にそれぞれ連通させる通路7,8を設
けると共に該通路7,8を選択的に開閉する2組
の弁体9を設けて成る。前記貯留室6は、本実施
例の場合、バルブ本体10内に二枚の隔壁板1
1,12を収容してこれらの間で形成されてい
る。
る多孔板5を出口に備える一方、その上流に流出
液体を一定量貯留する貯留室6を形成し、かつ該
貯留室6を更に上流側のタンク2及び下流側の前
記多孔板5にそれぞれ連通させる通路7,8を設
けると共に該通路7,8を選択的に開閉する2組
の弁体9を設けて成る。前記貯留室6は、本実施
例の場合、バルブ本体10内に二枚の隔壁板1
1,12を収容してこれらの間で形成されてい
る。
隔壁板11,12はその周縁に軸方向に突出す
るフランジ23,24を有し、該フランジ23,
24をスペーサとして弁棒ホルダ板13との間及
び当該隔壁板11,12間に一定容積の空間を形
成するように設けられている。尚、本実施例で
は、下方の隔壁板12のフランジ24の高さを本
来必要とする高さより低くしてOリング18によ
つて所望高さを得るようにしている。この場合、
隔壁板12を蓋10Bの締付けにより上下動させ
てOリング18を弾性変形させることにより、貯
留室の容積を変動させ、流体流出量を可変的にす
ることができる。
るフランジ23,24を有し、該フランジ23,
24をスペーサとして弁棒ホルダ板13との間及
び当該隔壁板11,12間に一定容積の空間を形
成するように設けられている。尚、本実施例で
は、下方の隔壁板12のフランジ24の高さを本
来必要とする高さより低くしてOリング18によ
つて所望高さを得るようにしている。この場合、
隔壁板12を蓋10Bの締付けにより上下動させ
てOリング18を弾性変形させることにより、貯
留室の容積を変動させ、流体流出量を可変的にす
ることができる。
下方の隔壁板12の下流には多孔板5が取り付
けられている。多孔性5は本実施例の場合、一枚
の円板に多数の小孔15を穿孔したもので、その
周縁に軸方向に突出するフランジ16が設けら
れ、隔壁板12との間に流出液体を分散するため
の空間17が形成されている。この多孔板5のフ
ランジ16と隔壁板12との間および上下の隔壁
板11,12の間にはOリング18が介在されシ
ールされている。前記多孔板5の小孔15は上方
が皿上を下方が円形を成すビスの頭部のような形
状である。多孔板5としては本実施例の場合、所
謂目皿が採用されているが、例えば透水性のセラ
ミツクス板のような多孔質物質を採用することも
可能である。
けられている。多孔性5は本実施例の場合、一枚
の円板に多数の小孔15を穿孔したもので、その
周縁に軸方向に突出するフランジ16が設けら
れ、隔壁板12との間に流出液体を分散するため
の空間17が形成されている。この多孔板5のフ
ランジ16と隔壁板12との間および上下の隔壁
板11,12の間にはOリング18が介在されシ
ールされている。前記多孔板5の小孔15は上方
が皿上を下方が円形を成すビスの頭部のような形
状である。多孔板5としては本実施例の場合、所
謂目皿が採用されているが、例えば透水性のセラ
ミツクス板のような多孔質物質を採用することも
可能である。
前記貯留室6に開口する上下の通路7,8には
円錐面から成る弁座20がそれぞれ形成され、2
組の弁体9によつて選択的に開閉し得るように設
けられている。弁体9は、隔壁板11,12およ
び多孔板5を貫通し、バルブ本体10外へ突出す
る弁棒19と隔壁板11,12に形成される弁座
20を塞ぐ弁子21とから成る。この弁体9は、
使用者が手等で弁棒19を押し上げることによつ
て作動するが、弁棒19の上部を保持する弁棒ホ
ルダ板13と弁子21との間に備えられた復帰用
スプリング22によつて自動的に塞がれる。弁棒
ホルダ板13は中央に弁棒19を通す貫通孔25
を有すと共にその周辺に通孔14が数箇所設けら
れている。この弁棒ホルダ板13はバルブ本体1
0内に挿入され、隔壁板11の周縁のフランジ・
スペーサ23によつて保持されている。弁子21
は上下の隔壁板11,12の弁座20に対応する
2つの截頭円錐面を有す所謂そろばん玉状を成し
弁棒19に固定されている。この固定手段は、弁
棒19に下流側が大径となる段部を形成してこれ
によつて係止させる一方上流側を復帰用スプリン
グ22で押しつけるようにしている。尚、隔壁板
11,12及び多孔板5のそれぞれの中央には弁
棒19を貫通させる孔25,26,27が穿孔さ
れている。
円錐面から成る弁座20がそれぞれ形成され、2
組の弁体9によつて選択的に開閉し得るように設
けられている。弁体9は、隔壁板11,12およ
び多孔板5を貫通し、バルブ本体10外へ突出す
る弁棒19と隔壁板11,12に形成される弁座
20を塞ぐ弁子21とから成る。この弁体9は、
使用者が手等で弁棒19を押し上げることによつ
て作動するが、弁棒19の上部を保持する弁棒ホ
ルダ板13と弁子21との間に備えられた復帰用
スプリング22によつて自動的に塞がれる。弁棒
ホルダ板13は中央に弁棒19を通す貫通孔25
を有すと共にその周辺に通孔14が数箇所設けら
れている。この弁棒ホルダ板13はバルブ本体1
0内に挿入され、隔壁板11の周縁のフランジ・
スペーサ23によつて保持されている。弁子21
は上下の隔壁板11,12の弁座20に対応する
2つの截頭円錐面を有す所謂そろばん玉状を成し
弁棒19に固定されている。この固定手段は、弁
棒19に下流側が大径となる段部を形成してこれ
によつて係止させる一方上流側を復帰用スプリン
グ22で押しつけるようにしている。尚、隔壁板
11,12及び多孔板5のそれぞれの中央には弁
棒19を貫通させる孔25,26,27が穿孔さ
れている。
バルブ本体10は、蓋10Aと本体ブロツク1
0Bとに二分割され、外ねじによつて螺合し得る
ように設けられている。そして、隔壁板11,1
2の間のOリング18を当該蓋10Bにより締付
け貯留室6の容積を調整して排出流量をコントロ
ールできるように、締付け蓋10Bを固定するた
めの外ネジとしてダブルネジ10Cが採用されて
いる。
0Bとに二分割され、外ねじによつて螺合し得る
ように設けられている。そして、隔壁板11,1
2の間のOリング18を当該蓋10Bにより締付
け貯留室6の容積を調整して排出流量をコントロ
ールできるように、締付け蓋10Bを固定するた
めの外ネジとしてダブルネジ10Cが採用されて
いる。
タンク2は便器周囲の壁等に取付けられる支持
具4の孔28にタンク2の口部を通した状態でキ
ヤツプ29をし、該キヤツプ29の肩部で支持具
4に掛けるように設けられている。該タンク2の
外面には温度計30が取り付けられている。
具4の孔28にタンク2の口部を通した状態でキ
ヤツプ29をし、該キヤツプ29の肩部で支持具
4に掛けるように設けられている。該タンク2の
外面には温度計30が取り付けられている。
支持具4は本実施例の場合、補強リブを形成し
たほぼL形のプレートが使用されているが、これ
に限定するものではなく、例えばタンク2と一体
的に形成するなど、タンク2を等に取り付けるた
めの一切の部品、部材を含む。
たほぼL形のプレートが使用されているが、これ
に限定するものではなく、例えばタンク2と一体
的に形成するなど、タンク2を等に取り付けるた
めの一切の部品、部材を含む。
また、図示していないが、流出液体の滴くを受
け止める受皿が設けられることもある。この受皿
はタンク2等と一体にしてあるいは別体にして便
器周辺の壁面Wあるいはドアないし備品側面等に
取り付けてバルブ3直下に設置される。
け止める受皿が設けられることもある。この受皿
はタンク2等と一体にしてあるいは別体にして便
器周辺の壁面Wあるいはドアないし備品側面等に
取り付けてバルブ3直下に設置される。
更に、使用される液体1は、人体に無害であつ
て皮膚・粘膜に対して無用の刺激を与えることが
ないものであれば如何なるものでも原則的に使用
可能である。例えば、水の使用が経済的であり一
般的であるが、水の若干のはつか油(例えば、は
つか油1〜5重量%、残部水)ないしアルコール
などを含ませて清浄後の皮膚に爽快感を与えるよ
うにしたもの、あるいは微量の殺菌消毒液を添加
したものの使用は洗浄に更に効果的である。
て皮膚・粘膜に対して無用の刺激を与えることが
ないものであれば如何なるものでも原則的に使用
可能である。例えば、水の使用が経済的であり一
般的であるが、水の若干のはつか油(例えば、は
つか油1〜5重量%、残部水)ないしアルコール
などを含ませて清浄後の皮膚に爽快感を与えるよ
うにしたもの、あるいは微量の殺菌消毒液を添加
したものの使用は洗浄に更に効果的である。
尚、上記実施例は一例であつて本考案の要旨を
逸脱しない範囲において種々の変形実施が可能で
あることは言うまでもない。例えば、本実施例で
は、弁座20を対向させて隔壁板11,12に形
成しているため弁子21はそろばん玉のような形
状が好適なものとされているが、これに限定する
ものではない。例えば、座面20を貯留室6の外
へ向けて互いに逆方向に突出形成し、貯留室6の
外に各弁座20に対応する2個の弁子(図示省
略)を配置し、いずれか一方の通路7若しくは8
を開放するときには、他方の通路8若しくは7を
閉じる関係をとるように弁棒19に取付けられ
る。また、隔壁板の一部例えば11をバルブ本体
10と一体的に成形して下方の隔壁板12だけを
を嵌め込むようにして貯留室6を形成しても良
い。更に、隔壁板11,12及び多孔板5の周縁
のフランジ23,24,16は、各板とは別体の
スペーサに置換することも可能である。
逸脱しない範囲において種々の変形実施が可能で
あることは言うまでもない。例えば、本実施例で
は、弁座20を対向させて隔壁板11,12に形
成しているため弁子21はそろばん玉のような形
状が好適なものとされているが、これに限定する
ものではない。例えば、座面20を貯留室6の外
へ向けて互いに逆方向に突出形成し、貯留室6の
外に各弁座20に対応する2個の弁子(図示省
略)を配置し、いずれか一方の通路7若しくは8
を開放するときには、他方の通路8若しくは7を
閉じる関係をとるように弁棒19に取付けられ
る。また、隔壁板の一部例えば11をバルブ本体
10と一体的に成形して下方の隔壁板12だけを
を嵌め込むようにして貯留室6を形成しても良
い。更に、隔壁板11,12及び多孔板5の周縁
のフランジ23,24,16は、各板とは別体の
スペーサに置換することも可能である。
[作用]
以上のように構成した湿潤装置によると、弁棒
19を押し上げることによつて一定量の液体例え
ば水を滴下させてトイレツトペーパをしつとり湿
らすことができる。即ち、タンク2内に水又はは
つか油たアルコールないし殺菌消毒薬等を微量含
む水溶液などの無害の液体(以下これらを総称し
て単に水という)1を貯留しておけば、連通状態
にあるバルブ3の貯留室6内にも水1が自動的に
一定量充填され、流出可能な状態となる。そこ
で、弁棒19を押し上げると、上方の隔壁板11
の弁座20に弁子21が当設してタンク2からの
水1の流出を阻止すると共に、同時に下方の隔壁
板12の弁座20を開放して貯留室6内の水1を
流出させる。貯留室6から流出した水1は多孔板
5と隔壁板12との間の空間17の隅々まで行き
渡り分散され、目皿状の多孔板5におつて細かい
水滴とされて落とされる。ここで、水はトイレツ
トペーパの一箇所に注がれるのではなく、微細な
滴くとなつて分散し、広範囲に分布されるため、
トイレツトペーパをしつとり柔らかくする程度に
湿し得る。このときの流出液量は1回でトイレツ
トペーパを適度に湿し得るような流量となるよう
に締付け蓋10Bを回転させることによつて調整
される。
19を押し上げることによつて一定量の液体例え
ば水を滴下させてトイレツトペーパをしつとり湿
らすことができる。即ち、タンク2内に水又はは
つか油たアルコールないし殺菌消毒薬等を微量含
む水溶液などの無害の液体(以下これらを総称し
て単に水という)1を貯留しておけば、連通状態
にあるバルブ3の貯留室6内にも水1が自動的に
一定量充填され、流出可能な状態となる。そこ
で、弁棒19を押し上げると、上方の隔壁板11
の弁座20に弁子21が当設してタンク2からの
水1の流出を阻止すると共に、同時に下方の隔壁
板12の弁座20を開放して貯留室6内の水1を
流出させる。貯留室6から流出した水1は多孔板
5と隔壁板12との間の空間17の隅々まで行き
渡り分散され、目皿状の多孔板5におつて細かい
水滴とされて落とされる。ここで、水はトイレツ
トペーパの一箇所に注がれるのではなく、微細な
滴くとなつて分散し、広範囲に分布されるため、
トイレツトペーパをしつとり柔らかくする程度に
湿し得る。このときの流出液量は1回でトイレツ
トペーパを適度に湿し得るような流量となるよう
に締付け蓋10Bを回転させることによつて調整
される。
弁棒19のスプリング22による自動復帰によ
つて、再び貯留室6の上流側の通路7は開放さ
れ、逆に下流側の通路8は塞がれ、タンク2内の
水1が貯留室6内に流入して一定量充填される。
つて、再び貯留室6の上流側の通路7は開放さ
れ、逆に下流側の通路8は塞がれ、タンク2内の
水1が貯留室6内に流入して一定量充填される。
このようにして人体に無害な液体が湿されたト
イレツトペーパは、液体の働きによつて軟かくし
つとりするので、皮膚・粘膜に必要以上に擦りつ
けることを要せずに、皮膚・粘膜から汚物等を除
去し得る。しかも、皮膚・粘膜を傷つけることが
ないばかりでなく、トイレツトペーパに薬剤を付
着させている場合には、当該液体によつて薬剤を
効果的に皮膚・粘膜へと賦与することができる。
イレツトペーパは、液体の働きによつて軟かくし
つとりするので、皮膚・粘膜に必要以上に擦りつ
けることを要せずに、皮膚・粘膜から汚物等を除
去し得る。しかも、皮膚・粘膜を傷つけることが
ないばかりでなく、トイレツトペーパに薬剤を付
着させている場合には、当該液体によつて薬剤を
効果的に皮膚・粘膜へと賦与することができる。
尚、トイレツトペーパに、適当な薬剤を含浸、
塗布または付着させる場合には、これら成分が皮
膚・粘膜に作用して清浄効果を一層高める。例え
ば、クロタミトン(クロトニル−N−エチル−O
−トルイジン)100mg、ヒドロコルチゾン2.5mg、
酢酸トコフエロール(ビタミンEアセテート)5
mgを1g中に含む皮膚疾患薬を水で溶かしたもの
を紙にスプレーしてから乾燥させて成るトイレツ
トペーパの使用も可能である。勿論、付着薬剤と
しては上述に限らず、公知の他の皮膚疾患薬、殺
菌薬、鎮痛鎮痒剤、皮膚刺激薬あるいはその他の
薬剤が使用可能である。また、紙の単価面積当り
の薬剤付着量は、薬剤の種類および清浄紙の使用
用途によつて異なるが、いずれにしても人体に対
して害の低い範囲、好ましくは無害性である範囲
におさえられるべきである。
塗布または付着させる場合には、これら成分が皮
膚・粘膜に作用して清浄効果を一層高める。例え
ば、クロタミトン(クロトニル−N−エチル−O
−トルイジン)100mg、ヒドロコルチゾン2.5mg、
酢酸トコフエロール(ビタミンEアセテート)5
mgを1g中に含む皮膚疾患薬を水で溶かしたもの
を紙にスプレーしてから乾燥させて成るトイレツ
トペーパの使用も可能である。勿論、付着薬剤と
しては上述に限らず、公知の他の皮膚疾患薬、殺
菌薬、鎮痛鎮痒剤、皮膚刺激薬あるいはその他の
薬剤が使用可能である。また、紙の単価面積当り
の薬剤付着量は、薬剤の種類および清浄紙の使用
用途によつて異なるが、いずれにしても人体に対
して害の低い範囲、好ましくは無害性である範囲
におさえられるべきである。
考案の効果
以上の説明より明らかなように、本考案のトイ
レツトペーパ湿潤装置は、タンクと、該タンクを
便器周囲の壁面ないしドアあるいは備品などに取
付けるための支持具と、前記タンクの出口に装着
されるバルブとから成り、かつ前記バルブは出口
に多孔板を備える一方その上流に前記タンクから
流出する液体を一定量貯留する貯留室を設け、該
貯留室に上流側のタンクと連通する通路と下流側
の多孔板に連通する通路をそれぞれ開口すると共
にこれら通路を開放する2組の弁体をいずれか一
方の通路を開放するときには他方の通路を閉じる
連動関係にして設けたので、トイレツトペーパの
任意の箇所をスポツト的にかつ濡れ過ぎを招かな
い程度に湿すことができる。しかも、トイレツト
ペーパの一部分を適度に湿すことができるので、
周辺の乾いた部分を持つて使用することができ、
トイレツトペーパーの使用時の取扱いが非常に容
易である。
レツトペーパ湿潤装置は、タンクと、該タンクを
便器周囲の壁面ないしドアあるいは備品などに取
付けるための支持具と、前記タンクの出口に装着
されるバルブとから成り、かつ前記バルブは出口
に多孔板を備える一方その上流に前記タンクから
流出する液体を一定量貯留する貯留室を設け、該
貯留室に上流側のタンクと連通する通路と下流側
の多孔板に連通する通路をそれぞれ開口すると共
にこれら通路を開放する2組の弁体をいずれか一
方の通路を開放するときには他方の通路を閉じる
連動関係にして設けたので、トイレツトペーパの
任意の箇所をスポツト的にかつ濡れ過ぎを招かな
い程度に湿すことができる。しかも、トイレツト
ペーパの一部分を適度に湿すことができるので、
周辺の乾いた部分を持つて使用することができ、
トイレツトペーパーの使用時の取扱いが非常に容
易である。
第1図は本考案のトイレツトペーパ湿潤装置の
一実施例を示す側面図、第2図は同トイレツトペ
ーパ湿潤装置のバルブ部分の拡大縦断面図であ
る。 1……液体、2……タンク、3……バルブ、4
……支持具、5……多孔板、6……貯留室、7,
8……通路、9……弁体。
一実施例を示す側面図、第2図は同トイレツトペ
ーパ湿潤装置のバルブ部分の拡大縦断面図であ
る。 1……液体、2……タンク、3……バルブ、4
……支持具、5……多孔板、6……貯留室、7,
8……通路、9……弁体。
Claims (1)
- タンクと、該タンクを便器周囲の壁面ないしド
アあるいは備品などに取付けるための支持具と、
前記タンクの出口に装着されるバルブとから成
り、かつ前記バルブは出口に多孔板を備える一方
その上流に前記タンクから流出する液体を一定量
貯留する貯留室を設け、該貯留室に上流側のタン
クと連通する通路と下流側の多孔板に連通する通
路をそれぞれ開口すると共にこれら通路を開放す
る2組の弁体をいずれか一方の通路を開放すると
きには他方の通路を閉じる連動関係にして設けた
ことを特徴とするトイレツトペーパー湿潤装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1566486U JPH0414073Y2 (ja) | 1986-02-07 | 1986-02-07 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1566486U JPH0414073Y2 (ja) | 1986-02-07 | 1986-02-07 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62128489U JPS62128489U (ja) | 1987-08-14 |
JPH0414073Y2 true JPH0414073Y2 (ja) | 1992-03-31 |
Family
ID=30806803
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1566486U Expired JPH0414073Y2 (ja) | 1986-02-07 | 1986-02-07 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0414073Y2 (ja) |
-
1986
- 1986-02-07 JP JP1566486U patent/JPH0414073Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62128489U (ja) | 1987-08-14 |
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