JPH0413885A - 銀回収用単極式三次元電極型電解槽 - Google Patents

銀回収用単極式三次元電極型電解槽

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JPH0413885A
JPH0413885A JP11664890A JP11664890A JPH0413885A JP H0413885 A JPH0413885 A JP H0413885A JP 11664890 A JP11664890 A JP 11664890A JP 11664890 A JP11664890 A JP 11664890A JP H0413885 A JPH0413885 A JP H0413885A
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silver
dimensional
electrode
electrolytic cell
cathode
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JP11664890A
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Nobutaka Goshima
伸隆 五嶋
Shigeharu Koboshi
重治 小星
Masayuki Kurematsu
槫松 雅行
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Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、効率好く銀イオン含有溶液から銀を回収する
ための単極式三次元電極型電解槽、特に電解反応によっ
て写真処理液からの銀回収や写真処理液の改質処理を行
うための写真処理液用単極式電解槽に関し、より詳細に
は写真処理工程の定着液及び漂白定着液等から銀を電解
反応により電析させて回収出来かつ単独で金属銀の析出
した陰極を電解槽から取り外すことを可能にした電極を
単独で電解槽から容易に取り外し得るようにした写真処
理液用単極式電解槽に関する。
(従来技術) 感光材料は画像露光の後、例えばペーパー感光材料処理
においては、発色現像、漂白定着、水洗及び/又は安定
化の処理工程を経て処理される。
そしてこのような写真処理性能は、発色現像工程、漂白
工程、漂白定着工程、定着工程、安定化工程、水洗工程
等の工程を含み、各工程は別個の処理槽において行われ
る。各処理工程における処理液中には感光材料の乳剤中
等から溶解した銀イオンが存在し処理時間の経過に従っ
て該銀イオン濃度は徐々に上昇する。特に写真処理は感
光材料中のハロゲン化銀と処理液のいわゆる不均一系反
応であり、処理液中の各種処理薬剤がゼラチン膜中を移
動してはじめて反応が起こり、その副生成物が前記ゼラ
チン膜中を移動して処理液中に拡散していくという条件
の下で行われる。従って処理液中に反応副生成物が多量
に存在してくると、写真処理性能にも影響が生じてくる
ため、特に処理液中に銀イオンが蓄積した劣化処理液の
処理は、新規処理液の補充により、あるいは該劣化処理
液の抜出や交換、あるいは銀成分回収を目的とする電解
設備を処理槽に連絡し、処理液を該電解設備の電解槽と
処理槽の間で循環させ前記処理液中の銀イオンを前記電
解槽における電解反応により回収し除去するインライン
再生等の諸方法を用いて行われることが主流である。
銀回収用をはじめとする三次元電極型電解槽では、給電
用電極ターミナルと三次元電極間の電気的な接触抵抗が
大きいと電力ロスが生ずることは勿論、前記ターミナル
が陰極として作用して前記三次元電極上に析出すべき金
属銀が該ターミナル上に析出して電流効率を低下させる
等の問題を生じさせている。
更に写真処理液からの電解銀回収に限らず、−船釣に電
解槽は構造が複雑で手間を掛けずに組み立て及び分解を
行えることが理想である。
勿論電解槽は部材数を減少させてコンパクト化すること
が望ましい。
(発明が解決しようとする問題点) 三次元電極型電解槽を使用する前記銀回収方法では、前
述の通り給電用電極ターミナルと三次元電極との接触電
気抵抗が大きいと三次元電極上への金属銀の析出を阻害
し、銀回収の効率を太き(低下させることになる。勿論
銀回収効率は最も重要な操作上の因子であり、如何にし
てこの効率を上昇させるかは大きな関心事である。
更に前記電解回収法によるとかなりの効率で銀成分の回
収を行うことが出来るが、前記電解槽を使用して長期間
に亘って電解を行うと回収すべき銀やチオ硫酸イオンに
起因する硫化銀等の不純物が陰極や陽極に析出しあるい
は電解液中に浮遊し又は電解槽の底板上に沈澱したりす
る。析出した銀は例えば逆方向の起電力を印加すること
により再溶解したりして電極上から除去出来るが、他の
不純物の中には通常の電解操作では除去出来ず次第に電
極上に蓄積して電解条件に悪影響を与えるものがある。
従って一定時間経過後に該廃棄物や蓄積物を槽外に取り
出すことが好ましく、この場合にも組み立て及び分解を
容易に行えることが望ましい。
このような状況が生じた場合には、電解槽を各構成部品
まで完全に分解しかつ必要に応じて洗浄の必要な構成部
品の洗浄を行って前記析出金属銀や廃棄物を十分に除去
した後に再組み立てを行って更に銀回収や改質処理を継
続するようにしている。
しかながら従来の電解槽は、構成部材数が比較的多く、
特に隔膜型電解槽の場合には該隔膜を電解槽に設置する
ために通常該隔膜の複数箇所をボルト等により電解槽本
体の適所に締着しかつ他の多数の各構成部材をボルト等
の結合部品を使用して強固に相互固定しであるため分解
及び再組み立てに要する手間が非常に多くなり、人件費
の高騰と相俟って銀回収や改質処理の低コスト化のネッ
クとなっている。
この問題を解決するために表面積の大きい三次元電極に
給電用電極ターミナルにより給電するタイプとして部材
数を少なくした三次元電極式電解槽が提案されているが
、該電解槽では前述の通り前記三次元電極と給電用電極
ターミナル間の抵抗が大きくなりがちで銀回収効率の低
下が問題となっている。
更に銀回収用電解槽では、該電解槽を構成する部材数を
少なくしてコンパクト化を可能にすることが強く望まれ
ている。
(発明の目的) 本発明は、従来のいわゆる回転式銀回収電解槽あるいは
他のタイプの単極式電解槽に代えて、三次元電極と該三
次元電極に給電する給電用電極ダミナル間の接触電気抵
抗が小さく効率好く銀回収を行うことの出来る単極式三
次元電極型電解槽を提供することを目的とする。
(問題点を解決するための手段) 本発明は、電極室に収容された三次元電極、及び該三次
元電極に給電する給電用電極ターミナルを有し、前記電
極室に銀イオン含有電解液を供給して前記三次元電極上
に銀を析出させ回収する銀回収用単極式三次元電極型電
解槽において、前記:次元電極と前記電極ターミナルと
の接触電気抵抗が1O−2(Ω/cIl!〕以下である
ことを特徴とする銀回収用単極式三次元電極型電解槽で
ある。
以下本発明の詳細な説明する。
本発明に係わる銀回収用単極式三次元電極型電解槽は、
銀イオンが金属銀として析出する三次元電極と該三次元
電極に給電するだめの給電用電極ターミナル間の接触電
気抵抗を規定することにより、所定の効率で銀回収を行
い得るようにしたことを特徴とする。
本発明に係わる銀回収用単極式三次元電極型電解槽はカ
ートリッジ式として前記三次元電極の電解槽からの取り
出しを容易にすることが望ましい。
カートリッジ弐とは、前記三次元電極を構成する物質を
殆ど変形が生じない一定形状に成形し該成形体を実質的
に他の部材の分解を伴うことなく電解槽内の定位置に設
置しかつ該位置から取り出せる方式を、あるいは前記三
次元電極を構成する物質例えばビーズ等の不定形物質あ
るいは殆ど変形が生じない一定形状に成形した前記成形
体を籠状体に収容して該籠状体を実質的に他の部材の分
解を伴うことなく電解槽内の定位置に設置しかつ該位置
から取り出せる方式の両者を含む。
前記三次元電極を構成する材料としては、直流電場内に
置き直流電圧により分極させることのできる誘電体、例
えば粒状、球状、フェルト状、織布状、多孔質ブロック
状等の形状を有する活性炭、グラファイト、炭素繊維等
の炭素系材料、同形状を有するニッケル、銅、ステンレ
ス、鉄、チタン等の金属材料、更にそれら金属材料に貴
金属のコーティングを施した材料等から選択することが
出来る。
前述の成形されたカートリッジ式三次元電極の場合には
、フェルト状あるいは織布状等の材料好ましくはグラフ
ァイト等の炭素系材料を使用して例えばスポンジ状等の
前記三次元電極を構成する。
該三次元電極は使用する電解槽の構造にもよるが円柱状
に成形して、好ましくは円筒形状を有する電解槽内のほ
ぼ中央に位置させる。
この成形された三次元電極への給電は給電用電極ターミ
ナルを使用して行う。該給電用電極ターミナルは好まし
くはその表面に凹凸を形成して該給電用電極ターミナル
と前記三次元電極間の接触面積を増加させこれにより接
触電気抵抗を小さくすることが望ましく、本発明では該
給電用電極ターミナルの形状や素材を選択することによ
り前記接触電気抵抗を1O−2(Ω/ Ca )以下と
する。
更に該給電用電極ターミナルは先端が銛状に成形された
形状とすることが望ましい。該ターミナルを多孔質成形
体である前記三次元電極に進入させ係合させておくと、
該ターミナルを取り出す際に前記鈷状頭部が前記三次元
電極に係合して該三次元電極とともに取り出すことが出
来るので好都合である。
上記三次元電極及び後述の対極を、該三次元電極を対極
が取り囲むように電解槽内に設置する際に、隔膜を使用
して両者を分離してもしなくともよいが、通電時の両者
の短絡を防止するためには多孔質隔膜を使用することが
好ましい。又電解槽の用途によっては電解により酸化又
は還元された電解質又は析出した電解物質の再還元又は
再酸化を抑制するために、例えば写真処理液からの銀の
回収の場合には該処理液中の銀イオンの酸化により陰極
上に析出しあるいは電解液中に浮遊し又は電解槽の底板
状に堆積している金属銀が陽極に接触し酸化されて銀イ
オンとして再溶解することを防止するために、イオンの
みを透過させる隔膜を使用して前記電解槽を陽極室と陰
極室に区画することが望ましい。
前記三次元電極としてビーズ状等の物質を籠状体に収容
する構造のものを採用する場合の該籠状体は、基本的に
は該籠状体内に収容された三次元電極構成物質を保持し
かつ該構成物質を取り出して電解槽を分解する際に該三
次元電極物質を対極から分離する機能を有し、該機能に
より必然的に電解槽を陽極室と陰極室とに区画する機能
も具備する。該籠状体の材質は、使用する写真処理液等
の電解液に対する耐性を有すれば特に限定されず、ステ
ンレス等の導電性物質や合成樹脂あるいは素焼板等の絶
縁性物質を使用することが出来るが、両極に短絡が生ず
る恐れがある場合には、絶縁性材料を使用して前記短絡
を防止することが望ましい。
該籠状体は好ましくは不定形又は変形し易い三次元電極
物質を収容するものであるため、有底の例えば袋状とす
ることが望ましく咳袋状体の上面は閉塞していても開口
していてもよい。
一般に籠状体を使用する場合には三次元電極物質として
は粒状等の全体としては不定形となる物質を使用するこ
とが好ましく、給電は給電用機能のみを有する給電用電
極ターミナルで行うことが望ましい。
又該籠状体は、イオンを透過させることの出来る任意の
形状例えばメツシュ状等の多孔体あるいは目の細かい板
状等の形状を有することが出来る。
例えば銀回収電解の場合、多孔体を使用すると、陰極上
で還元された金属銀が電解槽中を浮遊して陽極上に達し
て該陽極上で酸化されて元の銀イオンに戻り電流効率の
低下が生ずることがあり、方金属銀を透過させない目の
細かい素焼板やイオン交換膜を使用すると金属銀の陽極
上での酸化による電流効率の低下は防止できるが、自身
の有する抵抗のために電流が流れ難くなり、電圧値の増
加を招くことがある。従って該筒状体は用途に応じた最
適のメソシュのものを選択する必要がある。
対極については特に限定されないが、前記三次元電極と
の間での電流の授受を円滑に行うため、該三次元電極を
取り囲む円筒形とし、かつ電解液の流通を円滑にするた
めメソシュ状とすることが望ましい。その材質は陽極と
して使用する場合には、グラファイト材、炭素材、白金
族酸化物被覆チタン材(寸法安定性電極)、白金被覆チ
タン材、ニッケル材等を使用することが出来、又陰極と
して使用する場合には、グラファイト材、炭素材、鉄材
、ステンレス材、ニッケル材、チタン材、白金被覆チタ
ン材等を使用することが出来る。
このような構成から成る三次元電極式電解槽に銀イオン
を含有する所定の電解液を供給し給電用電極ターミナル
から三次元電極へ通電しながら電解を行うと、前記給電
用電極ターミナルと三次元電極間の接触電気抵抗が1O
−2CΩ/、、J)以下であり電気が円滑に前記三次元
電極に供給されるため、電解液中の銀イオンの還元によ
り金属銀が効率好く生成し該金属銀は主として前記三次
元電極上に析出し、又は電解液中に浮遊し電解槽の底板
上に堆積する。
金属銀が三次元電極上に析出すると電極表面を被覆して
電解効率を減少させるため、電極の交換等が必要となり
、又他の原因によっても一方の電極の取り外しや交換が
必要となることがある。本発明の電解槽は、中心側に位
置する一方の電極のみを取り出すことが出来る構造を採
用することが出来、この構造では他の部材の構造の複雑
性にかかわらず前記中心側に位置する電極のみを極めて
容易に交換することが出来る。
以下に本発明に関わる電解槽の一実施例を添付図面を参
照しながら説明するが、該実施例は本発明を限定するも
のではない。
第1図は、三次元電極構成物質として繊維状陰極を使用
し銀回収用に適用した本発明に関わる銀回収用単極式三
次元電極型電解槽の一実施例を示す縦断面図である。
塩化ビニル樹脂等で成型された有底円筒形の電解槽本体
1は、その内部に位置する有底円筒形のイオン交換膜等
の隔膜2により、中心側の陰極室3とその周囲のドーナ
ツ状の陽極室4に区画されている。該1・−ナラ状の陽
極室4には、前記本体1内壁と前記隔膜2の外面間に位
置するl−ナラ状で炭素竹材料や白金族酸化物被覆チタ
ン材で形成された給電用陽極ターミナル5がe容されで
いる。
前記隔膜2内には、炭素繊維等をフェル1状の円柱形に
成形した三次元陰極6が収容され、該次元陰極6には、
中央部の基片7及び該基Y)7に・基端の近傍において
側方に分岐)−かつ王向き乙こ(,11曲された1対の
側方片8から成り、該apL7=び側方片8の下端に拡
径段部を介して尖頭状とされた銛状先端係合部9が形成
された給電用陰極・シミナル10により電流が供給され
る。
この電解槽本体]の陰極室3の左上方乙、二は電解液供
給管11が、又該陰極室3の右方の隔膜?1′)近傍に
は電解液に接して電解液取出管12がそれぞれ設置され
ている。
この電解槽に前記電解液供給管11をill !/て例
えば銀イオンを含有する写真処理液を電解液とじ一〇供
給しかつ画電極ターミナル5.10間6ご通電ずろと、
陰極ターミナル]0と三次元電極6間の接触電気抵抗が
十分小さいため、銀イオンは三次元陰極6J二で還元さ
れて金属銀として該三次元陰極6上(、こ析出しあるい
は電解液中に浮遊し又は前記隔膜2の底面に堆積し、電
解後の電解液は前記電解液取出管12から槽外に取り出
される。操作開始後−定時間が経過すると、前記三次元
陰極G上に十分な鼠の金属銀が析出して電解効率が低下
するとともに析出した銀を槽外に取り出すことが必要に
なろ3、その際には通電を停止した後、前記給電用陰極
10を上方に引き上げて前記本体1から取り出すき該給
電用陰極10の先端の3個の係合部9がそれぞれ三次元
陰極6の内部に係合して前記給電用陰極10とともに該
三次元陰極6も槽外に取り出される。そして代替の三次
元陰極を、又は前記三次元陰極6を洗浄して析出銀を除
去して後の該三次元陰極を再度前記給電用陰極10に係
合させて第1図に示すような電解槽に組み立てることが
出来る。
なお給電用陰極ターミナル10及び三次元陰極6取り外
し後の隔膜2内に残る電解液中の析出銀は、既に両陰極
6.10が取り外されているため容易に回収することが
出来る。
第2図は、三次元電極構成物質としてビーズ状物質を使
用した本発明に関わる単極式電解槽の他の例を示す縦断
面図である。
有底円筒形の電解槽本体21には、その内壁に沿ってド
ーナツ状で例えば貴金属酸化物被覆チタン材等で形成さ
れた給電用陽極ターミナル22が収容されている。該ド
ーナツ状ターミナル22の内周側には、有底円筒形で比
較的粗いメソシュを有する合成樹脂等により成形された
籠状体23が設置され、該籠状体23の上縁部の所定の
2箇所間には半円状の地部24が架は渡されている。該
籠状体23により前記電解槽本体21は該籠状体23よ
り内部の陰極室25と外部の陽極室26とに区画される
。前記籠状体23の内部には炭素質材料等の導電性材料
から成る多数の小径の微粒子である三次元陰極27が収
容され、該籠状体23のほぼ中央には給電用陽極ターミ
ナル28が吊支されている。前記三次元陰極27の径は
十分に小さく前記給電用陰極ターミナル28との接触電
気抵抗も十分低くなっている。
この電解槽に例えば写真処理液を電解液として供給する
と、該写真処理液中の銀イオンは金属銀として第1図の
場合と同様に三次元陰極27上に析出しあるいは電解液
中に浮遊し又は前記If状体23の底面に堆積して効率
好く回収される。
第3図は、本発明に関わる銀回収用単極式三次元電極型
電解槽の他の一実施例を示す縦断面図である。
塩化ビニル樹脂等で成型された有底円筒形の電解槽本体
31ば、その内部に位置する有底円筒形のイオン交換膜
等の隔膜32により、中心側の陰極室33とその周囲の
ドーナツ状の陽極室34に区画されている。該ドーナツ
状の陽極室34には、前記本体31内壁と前記隔膜32
の外面間に位置するドーナツ状で炭素質材料や白金族酸
化物被覆チタン材で形成された給電用陽極ターミナル3
5が収容されている。
前記隔膜32内の陰極室33には、炭素繊維等をフェル
ト状の円柱形に成形した三次元陰極36が収容] 8 され、該陰極室33のほぼ中央には周面に等間隔に通孔
37が穿設された上端に電解液供給管38が連設された
給電用陰極ターミナル39が前記三次元陰極に接触する
ように設置されている。なお40は前記隔膜32の上向
縁部に接するように設置された蓋体であり、41は前記
電解槽本体31の側壁に連設された電解液取出管である
この電解槽に銀イオンを含有する写真処理液を電解液と
して前記電解液供給管38を通して供給しかつ両給電用
電極ターミナル35.39間に通電すると、前記電解液
中の銀イオンは第1図及び第2図の場合と同様に金属銀
として三次元陰極36上に析出しあるいは電解液中に浮
遊し又は電解槽本体31の底板上に堆積して効率好く回
収される。そして本実施例の電解槽では給電用陰極ター
ミナル39が給電用電極と電解液供給管を兼用している
ため、銀回収用電解槽の部材数の減少つまり電解槽の小
型化を図ることが可能になる。
第1図から第3図の電解槽では、給電用陰極ターミナル
と三次元陰極との接触電気抵抗を小さくするよう両部材
を構成することが望ましく、例えば第3図の給電用陰極
ターミナル39は図示の通り平滑な外周面に通孔37を
穿設した構造とするのではなく、第4図(a)〜(fl
に示すように凹凸が形成されたターミナルに通孔を穿設
するようにすると、効果的に前記給電用陰極り=ミナル
と三次元陰極間の接触電気抵抗の減少を図ることが出来
る。
第4図(a)の給電用陰極ターミナル51aは、基体の
周囲に突起52を連設するとともに通孔53aを穿設し
たものであり、第4図(blの給電用陰極ターミナル5
1bは、螺旋状の凸部54が形成された基体の凹部に通
孔53bを穿設したものであり、第4図(C1の給電用
陰極ターミナル51Cは、円筒状の基体に内部から通孔
53cを穿設してパリ状の突起55を形成したものであ
り、第4図(dlの給電用陰極ターミナル51dは、基
体にワイア56を巻回するとともに通孔53dを穿設し
たものであり、第4図(e)の給電用陰極ターミナル5
1eは、基体に縦方向の溝57を形成して基体に凹凸を
形成するとともに前記溝57の凹面に通孔53eを形成
したものであり、第4図(flの給電用陰極ターミナル
51fは、基体に棒状突起58を溶接するとともに通孔
53fを穿設したものである。
これらの給電用陰極ターミナルを使用すると、各給電用
陰極ターミナル51a=fはその表面に凹凸が形成され
高表面積で三次元陰極と接触出来るため、接触電気抵抗
を減少させることが可能になり、しかも各通孔53a−
fにより電解液の供給が可能になり電解液供給管を単独
で設置する必要がなくなるため、装置の小型を実現する
ことが出来る。
(実施例) 次に本発明の銀回収用単極式三次元電極型電解槽を使用
する写真処理液からの銀回収に関する実施例を記載する
が、該実施例は本発明を限定するものではない。
犬詣開土 第3図に示す電解槽を使用して写真処理液からの銀回収
を行った。
電解槽本体は内径1001、深さ100mmの有底円筒
形の塩化ビニル樹脂製とし、該電解槽本体の内壁に沿っ
て、直径80i+i、高さ100mmのメソシュ状酸化
イリジウJ1被覆チタン材から成るドーナツ状の給電用
陽極ターミナルを設置した。該給電用陽極ターミナルの
内方に、直径5Qmmで厚さ2龍のポリプロピレン焼結
体である隔膜を設置した。該隔膜内には日本カーボン株
式会社製フェルト状グラファイト繊維を円柱形に成形し
た三次元陰極を収容した。該三次元陰極の中央部には、
直径12m1で径が2111の通孔が開孔率が40%に
なるように穿設され電解液供給口を兼ねる給電用陰極タ
ーミナルを設置した。該給電用陰極ターミナルと三次元
陰極の接触電気抵抗は、前記給電用陰極ターミナルの外
面の加工状態を調節し、あるいは第4図Fdlに示した
通りワイアを巻回することにより第1表に示す値に調節
した。
この電解槽本体内に、下記組成の漂白定着ランニング液
1β/分の速度で供給し、電解電流を直流2.OAとし
て一過式で銀回収を行い、その電解電圧、三次元陰極の
利用度及び析出銀割合を測定した。その結果を第1表に
纏めた。
ここで三次元陰極の利用度(%)とは、隔膜閉塞時まで
の単位三次元陰極当たりの析出銀量を意味し、〔(隔膜
閉塞時の析出銀を含む三次元陰極の重量)−(三次元陰
極の初期重量)〕/(三次元陰極の初期重量) X10
0で表される値である。
第    1    表 EDTA   F e   NH4]、50g/It銀
イオン            3.8g/ffpH7
,4 実施例2 実施例1で使用した電解槽の三次元陰極の開孔率を変化
させて三次元陰極の利用度と析出銀割合を測定した。そ
の結果を第2表に示した。
第    2    表 (漂白定着ランニンダ液の組成) チオ硫酸アンモニウム       70g/n亜硫酸
アンモニウム        18g/ρ(発明の効果
) 本発明は、三次元電極と電極ターミナルとの接触電気抵
抗が1O−2CΩ/ ctl :]以下であることを特
徴とする銀回収用単極式三次元電極型電解槽である(請
求項1)。
通常の銀回収用単極式三次元電極型電解槽では給電用電
極ターミナルと三次元電極間の接触電気抵抗を減少させ
るための手段が採られていないため、電力浪費を招いた
りあるいは給電用陰極ターミリ′ル自体が銀回収用の電
極として機能して該ターミナルに銀が析出して銀回収効
率が大きく減少することがある。
本発明に係わる銀回収用単極式三次元電極型電解槽では
、給電用陰極ターミナルに凹凸を特徴する請求項2)等
により、前記三次元電極と給電用電極ターミナル間の接
触電気抵抗を1O−2(Ω/cnt:1以下としである
ため、三次元電極への給電を円滑Qこ行いかつ回収され
る銀もその殆ど全てが二次元電極上に析出するため、銀
回収効率も十分高く維持ずろごとが出来る。
又本発明の電解槽の給電用電極ターミナルを孔を有する
筒状とし該給電用電極ターミナルに電解液供給ノズルと
しての機能を付与すると(請求項3)、電解槽の部材数
を減少させて電解槽の小型化を達成することが出来る。
更に三次元電極の開孔率も本発明の電解槽による銀回収
効率に影響を及ぼし、開孔率は10%以上80%以下(
請求項4)であるときに銀回収をより効率好く行うこと
が出来る。
又本発明の給電用電極ターミナルはその先端を銛状に成
形することが出来る(請求項5)。これにより本発明の
三次元電極をカートリッジ式、つまり成形体や籠状体に
収容された該成形体又は不定形物質を実質的に他の部材
の分解を伴うことなく電解槽内の定位置から取り出しか
つ必要に応じて交換することが出来る。従って電解によ
り回収すべき物質あるいは電解廃棄物が電解槽内に蓄積
する場合のように電極や電解室内からの所定物質の回収
や電極の洗浄等を行った後に運転を再開する必要がある
場合δこは、従来のように電解槽全体G を分解して必要な電極等のみを交換するといった多大な
労力を掛ける必要がなく、電解作業の大幅な効率化を達
成することが出来る。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図及び第3図は、それぞれ本発明に係わる
銀回収用単極式三次元電極型電解槽の一実施例を示す縦
断面図であり、第4図(a)〜(f)は、それぞれ第3
図の給電用陰極ターミナルの代わりに使用出来る給電用
陰極ターミナルを例示する斜視図である。 1 ・ 3 ・ 7・ 9 ・ 11・ 21・ 23・ 25・ 電解槽本体 2・・・隔膜 陰極室 4・・・陽極室 陽極 6・・・三次元陰極 基片 8・・・側方片 先端係合部 10・・・給電用陰極 電解液供給管 12・・・電解液取出管電解槽本体 2
2・・・陰極 寵状体 24・・・地部 陽極室 26・・・陰極室 27・ ・ 31・ ・ 33− ・ 35・ ・ 36・ ・ 38・ − 39・ ・ 41・ ・ 51a〜 52・ ・ 54・ ・ 56・ ・ 58・ ・ ・三次元陽極 28・・・給電用陽極 ・電解槽本体 32・・・隔膜 ・陰極室 34・・・陽極室 ・給電用陽極ターミナル ・三次元陰極 37・・・通孔 ・電解液供給管 ・給電用陰極ターミナル 40・・・蓋体・電解液取出
管 f・・・給電用陰極ターミナル ・突起 53a−f・・・通孔 ・凹部 55・・・突起 ・ワイア 57・・・溝 ・棒状突起

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1)電極室に収容された三次元電極、及び該三次元電
    極に給電する給電用電極ターミナルを有し、前記電極室
    に銀イオン含有電解液を供給して前記三次元電極上に銀
    を析出させ回収する銀回収用単極式三次元電極型電解槽
    において、前記三次元電極と前記電極ターミナルとの接
    触電気抵抗が10^−^2〔Ω/cm^3〕以下である
    ことを特徴とする銀回収用単極式三次元電極型電解槽。 (2)給電用電極ターミナルに凹凸が成形されている請
    求項1に記載の電解槽。 (3)給電用電極ターミナルが、三次元電極と接触する
    箇所に孔を有する筒状であり、前記給電用電極ターミナ
    ルが電解液供給ノズルを兼用する請求項1又は2に記載
    の電解槽。(4)三次元電極の空間率が10%以上80
    %未満である請求項1から3までのいずれかに記載の電
    解槽。 (5)給電用電極ターミナルの先端が銛状に成形されて
    いる請求項1から4までのいずれかに記載の電解槽。
JP11664890A 1990-05-02 1990-05-02 銀回収用単極式三次元電極型電解槽 Pending JPH0413885A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002535493A (ja) * 1999-01-22 2002-10-22 リノヴェア・インターナショナル・インコーポレーテッド 溶液から金属を取り出すための電気化学電池
JP2012013638A (ja) * 2010-07-05 2012-01-19 Toshiba Corp 高放射性レベル廃液からの希少金属の回収方法及び回収装置
JP2016216800A (ja) * 2015-05-26 2016-12-22 住友金属鉱山株式会社 金、銀の湿式電解採取方法および金、銀の湿式電解採取設備

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