JPH04138453U - リツパシヤンクとリツパポイントとの嵌合構造 - Google Patents
リツパシヤンクとリツパポイントとの嵌合構造Info
- Publication number
- JPH04138453U JPH04138453U JP5590091U JP5590091U JPH04138453U JP H04138453 U JPH04138453 U JP H04138453U JP 5590091 U JP5590091 U JP 5590091U JP 5590091 U JP5590091 U JP 5590091U JP H04138453 U JPH04138453 U JP H04138453U
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- JP
- Japan
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- shank
- point
- ripper
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- Pending
Links
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Landscapes
- Earth Drilling (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 リッパ装置を用いて地盤の破砕、掘削を行う
際、リッパポイント(以下ポイントという)の先端に作
用する負荷と、リッパシャンク(以下シャンクという)
とポイントとの嵌着部のがたつきとにより、シャンクの
下端を支点としてポイントが揺動し、シャンクと、ポイ
ントの上端開口縁部との接触部に塑性流動層き裂が発生
して、シャンクが折損する。この不具合を防止すること
ができるような、シャンクとポイントとの嵌合構造を提
供する。 【構成】 シャンク1下端の前後面を、シャンク1、ポ
イント3よりかたさの低いスペーサ2によって被覆し、
前記ポイント3をスペーサ2を介してシャンク1に嵌着
する。リッパ作業時にポイント3の揺動によって生じる
ポイント上端開口縁部の高面圧とすべりは、消耗部品で
あるスペーサ2が受け、シャンク1には負荷が分散して
作用するので、折損を防止することができる。
際、リッパポイント(以下ポイントという)の先端に作
用する負荷と、リッパシャンク(以下シャンクという)
とポイントとの嵌着部のがたつきとにより、シャンクの
下端を支点としてポイントが揺動し、シャンクと、ポイ
ントの上端開口縁部との接触部に塑性流動層き裂が発生
して、シャンクが折損する。この不具合を防止すること
ができるような、シャンクとポイントとの嵌合構造を提
供する。 【構成】 シャンク1下端の前後面を、シャンク1、ポ
イント3よりかたさの低いスペーサ2によって被覆し、
前記ポイント3をスペーサ2を介してシャンク1に嵌着
する。リッパ作業時にポイント3の揺動によって生じる
ポイント上端開口縁部の高面圧とすべりは、消耗部品で
あるスペーサ2が受け、シャンク1には負荷が分散して
作用するので、折損を防止することができる。
Description
【0001】
本考案は、建設機械に装着するリッパ装置に係り、特にリッパシャンクとリッ
パポイントとの嵌合構造に関する。
【0002】
ブルドーザ等の車両系建設機械を用いて地盤の破砕や掘削を行う場合、前記建
設機械にリッパ装置を装着する。このリッパ装置は図4に示すように、ブルドー
ザ等の車体4後部に装着され、シャンクホルダ5は、平行リンク6の対角線上に
装架された油圧シリンダ7によって上下動する。このシャンクホルダ5にリッパ
シャンク(以下シャンクという)1の基部が着脱自在に挿着され、シャンク1下
端にリッパポイント(以下ポイントという)3が嵌着されている。ポイント3は
側面がほぼ三角形で、上端開口部にシャンク1の下端を挿嵌し、ポイント3とシ
ャンク1とにポイント取付ピン8を挿通してポイント3をシャンク1に係止して
いる。なお、シャンクホルダ5に油圧シリンダ9を装着した場合は、シャンク1
の掘削角を変えることができる。
【0003】
上記シャンクを地盤に貫入させた上、ブルドーザ等が走行することによって、
硬い地盤を破砕、掘削している。地盤の破砕、掘削時には図3に示すように、前
方からの負荷F1 および下方からの負荷Q1 がポイントの先端に作用する。シャ
ンクとポイントとの間およびポイント取付ピンとピン穴との間にはそれぞれ隙間
があるので、シャンクには前記F1 により、前方からの負荷F2 がシャンク下端
部前側に、下方からの負荷F3 がポイント上端の開口縁部との接触部(B部)に
それぞれ作用する。また、前記Q1 によりシャンクには、下方からの負荷Q2 が
シャンク下端部後側に、前方からの負荷Q3 がポイント上端の開口縁部との接触
部(A部)にそれぞれ作用する。前記A部およびB部は、F1 およびQ1 が反復
して作用することにより、F3 およびQ3 の負荷を受けながら図3に示すすべり
を生じている。
【0004】
前記シャンクは高応力部材であるため、高硬度で引張り強さが大きく、材料の
伸びおよび絞りが小さい。従って図3に示したように、A部およびB部にそれぞ
れQ3 およびF3 の負荷を受けながらすべりを生じていると、A部およびB部に
塑性流動層き裂が発生し、苛酷なリッピング作業の場合はA部またはB部を起点
として容易に折損することがある。
【0005】
本考案は上記従来の問題点に着目し、シャンク前後面の、ポイント開口縁部と
接触する部位に負荷とすべりとが直接的に加わらず、従ってシャンク折損の原因
となる塑性流動層き裂の発生を防止することができるような、シャンクとポイン
トとの嵌合構造を提供することを目的とする。
【0006】
上記目的を達成するために本考案に係るシャンクとポイントとの嵌合構造は、
シャンク下端の前後面を、シャンク、ポイントよりかたさの低いスペーサによっ
て被覆し、このスペーサを介して、前記シャンクにポイントを嵌着する構成とし
た。
【0007】
上記構成によれば、シャンク前後面のポイント嵌着部分にシャンク、ポイント
よりかたさの低いスペーサを装着し、このスペーサを介してポイントを嵌着する
構造としたので、従来から図3に示すシャンクのA部およびB部に作用していた
負荷 Q3,F3 がスペーサに加わり、シャンクには前記負荷が分散して加えら
れることになる。従って、A部またはB部を起点とするシャンクの塑性流動層き
裂発生を防止することができる。
【0008】
以下に本考案に係るシャンクとポイントとの嵌合構造の実施例について、図面
を参照して説明する。
図1において、シャンク1の下端には、V字状に曲げ加工を施された鋼板から
なるスペーサ2が装着され、シャンク1下端の前後面を被覆している。ポイント
3は前記スペーサ2を介してシャンク1の下端に嵌着され、ポイント3の両側面
に設けられたピン穴と、シャンク1の側面に設けられたピン穴1aとにポイント
取付ピンが捜通されている。なお、前記スペーサ2は、シャンク1、ポイント3
のかたさより低いかたさに熱処理されている。
【0009】
上記構造のリッパ装置を用いて地盤の破砕、掘削を行うと、従来と同様に、ポ
イント3先端には前方からの負荷F1 および下方からの負荷Q1 が作用し、スペ
ーサ2には負荷F1 によって負荷F2 および負荷F3 が、また負荷Q1 によって
負荷Q2 および負荷Q3 がそれぞれ作用する。ポイント3上端の開口縁部とスペ
ーサ2との接触部に作用する負荷F3 およびQ3 はある範囲に分散してシャンク
1に伝えられるので、従来から問題となっていた塑性流動層き裂は発生しない。
スペーサ2が塑性変形ないし破断した場合は、新品と交換すればよい。
【0010】
図2において、ポイント3のシャンク嵌合部長さを L1,L2 とし、線C−
Cから下方をポイントの有効摩耗部とすると、本考案によりシャンクの折損を防
止することができるので、シャンク嵌合部長さを従来より短くしてもよい。シャ
ンク嵌合部長さを短くすると、ポイント3の開口縁部における負荷 F3,Q3
は大きくなるが、これらの負荷はスペーサ2によって分散することができるため
、シャンクに悪影響を及ぼさない。そこで前記シャンク嵌合部長さを短くすれば
、消耗部品であるポイントの有効使用率すなわち有効摩耗部重量/ポイント重量
を大きくすることができる。また、大型建設機械に装着するリッパ装置において
はポイント重量が大きく、着脱に手間がかかるので、前記シャンク嵌合部長さ
L1,L2 を短くしてポイント重量を軽減することにより、着脱時間を短縮する
ことができる。ポイント重量を軽くする代わりに線C−Cから下方の有効摩耗部
を増大させれば、ポイント使用時間を延長させることができる。
【0011】
以上説明したように本考案によれば、シャンクにスペーサを介してポイントを
嵌着し、ポイントの上端開口縁部と接触するシャンクの前後面に、負荷とすべり
とが直接的に加わらないようにしたので、シャンクにおける塑性流動層き裂の発
生を防止することができ、従来から問題となっていたシャンクの折損を回避する
ことができる。
【0012】
また、スペーサの使用によって上記塑性流動層き裂の発生を防止することがで
きるので、ポイントのシャンク嵌合部長さを短くして有効使用率(有効摩耗部重
量/ポイント重量)を向上させることができ、機械経費の低減が可能となる。
【図1】本考案によるリッパシャンクとリッパポイント
との嵌合構造を示す部分断面説明図である。
との嵌合構造を示す部分断面説明図である。
【図2】本考案によるリッパポイントとスペーサの断面
説明図である。
説明図である。
【図3】従来のリッパシャンクとリッパポイントとの嵌
合構造を示す部分断面説明図である。
合構造を示す部分断面説明図である。
【図4】リッパ装置の概要を示す側面図である。
1 リッパシャンク
2 スペーサ
3 リッパポイント
Claims (1)
- 【請求項1】 リッパシャンク下端の前後面を、リッパ
シャンク、リッパポイントよりかたさの低いスペーサに
よって被覆し、このスペーサを介して前記リッパシャン
クにリッパポイントを嵌着することを特徴とするリッパ
シャンクとリッパポイントとの嵌合構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5590091U JPH04138453U (ja) | 1991-06-21 | 1991-06-21 | リツパシヤンクとリツパポイントとの嵌合構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5590091U JPH04138453U (ja) | 1991-06-21 | 1991-06-21 | リツパシヤンクとリツパポイントとの嵌合構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04138453U true JPH04138453U (ja) | 1992-12-25 |
Family
ID=31929838
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5590091U Pending JPH04138453U (ja) | 1991-06-21 | 1991-06-21 | リツパシヤンクとリツパポイントとの嵌合構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04138453U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019148113A (ja) * | 2018-02-27 | 2019-09-05 | 株式会社小松製作所 | リッパシャンクおよびリッパ装置 |
JP2020153154A (ja) * | 2019-03-20 | 2020-09-24 | 日立建機株式会社 | 油圧ショベルのバケット用ツース部材の間隙調整体 |
-
1991
- 1991-06-21 JP JP5590091U patent/JPH04138453U/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019148113A (ja) * | 2018-02-27 | 2019-09-05 | 株式会社小松製作所 | リッパシャンクおよびリッパ装置 |
JP2020153154A (ja) * | 2019-03-20 | 2020-09-24 | 日立建機株式会社 | 油圧ショベルのバケット用ツース部材の間隙調整体 |
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