JPH04138306U - 時計のバンド構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】本考案は、時計を手首に装着する際に時計の落
下を防ぐものである。 【構成】先端にコ字状の中留本体１４とツク棒１３を有
する一方のバンド１２と、一方のバンド１２の途中に移
動自在に取付けられた遊かん１６と遊かん１６に取付け
られた連結バンド１７と連結バンド１７の他端に取付け
られた他方のバンドからなり、連結バンド１７と他方の
バンド１１には、重なったときに同じ位置にくる通穴１
７ａと止穴１１ａをそれぞれ設け、時計を含め腕輪状に
なるように構成したものである。 【効果】腕時計を手首に装着する際、時計の落下を防止
できる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、時計のバンド構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来の時計バンド構造として、実開昭５６−８３２２０７は図３に示すような ものがある。

【０００３】 図３の斜視図において、１は他方のバンドで複数個の止穴１ａが設けられてい る。２は一方のバンドで先端部分２ａとツク棒３とがコ字状の中留本体４の両端 ４ａに、バネ棒で取付けられている。

【０００４】 バンドを締結するには、バンド１を中留本体４の内側に下方から挿通し、ツク 棒３の先端を止穴１ａに挿入すればよい。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

この従来の時計のバンド構造においては、時計を腕に付けるのに、バンド１を 中留本体４の内側に下方から通す動作を片手で行ない、一方のバンドと他方のバ ンド及び時計が腕輪状になっていないために、中留の締結がむずかしく、時計を 落下させてしまうという経験をした人が多かった。

【０００６】 また、誤って時計を落下させた場合、床面がコンクリートの場合には時計の故 障迄つながる確率も高かった。

【０００７】 本考案は上記欠点を解消するものであり、時計を腕に装着するのが容易で、か つ、時計を落下させにくい時計のバンド構造を提供することを目的としている。

【０００８】

【課題を解決するための手段】 本考案は、先端にコ字状の中留本体とツク棒を有する一方のバンドと、前記一 方のバンドの途中に移動自在に取付けられた遊かんと、前記遊かんに取付けられ た連結バンドと前記連結バンドの他端に取付けられた他方のバンドからなり、前 記連結バンドと前記他方のバンドには重なったときに同じ位置にくる通穴と止穴 をそれぞれ設け、前記連結バンドと前記他方のバンドを前記中留本体に挿入し、 前記ツク棒を前記通穴及び止穴に差し込んで止めるようにしたものである。

【０００９】

【実施例】

以下図面に基づいて本考案の実施例を説明する。

【００１０】 図１は本考案の一実施例の時計のバンド構造の斜視図である。

【００１１】 図１において、１２は一方のバンドで先端部１２ａとツク棒１３とが中留本体 １４の両端部にバネ棒１５で取付けられていると共に遊かん１６が移動自在に挿 通している。１１は他方のバンドで止穴１１ａが複数個設けられている。１７は 連結バンドで一端が遊かん１６の下面に取付けられたもう一端が他方のバンド１ １の先端に取付けられている。連結バンド１７には、前記他方のバンド１１に設 けた止穴１１ａと重なったときに同じ位置にくる通穴１７ａが止穴１１ａと同じ 数設けてある。時計と一方のバンド１２、他方のバンド１１及び連結バンド１７ により腕輪が形成される。このとき腕輪の内径は、手の甲の最大径よりも大きく 設計されている。

【００１２】 図２は、他方のバンド１１と中留１４を締結した状態の断面図である。他方の バンド１１と中留１４を締結するには、時計と一方のバンド１２、他方のバンド １１及び連結バンド１７で形成される腕輪を腕に通した後、他方のバンド１１の 先端部１１ｂを中留本体１４に挿入し、腕の太さに合わせたツク棒１３を連結バ ンド１７の通穴１７ａ及び他方のバンド１１の止穴１１ａに差し込んで止め、他 方のバンド１１の先端部１１ｂを遊かん１６と一方のバンド１２の間のすき間に 挿入固定することにより完了する。

【００１３】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案は時計バンドの一方のバンドと、一方のバンドの 途中に移動自在に取付けられた遊かんと、遊かんに取付けられた連結バンドと、 連結バンドの他端に取付けられた他方のバンドからなり、時計を含め完成状態に なったとき腕輪状になるため、時計の腕への装着が容易であると共に、時計を誤 って落下させる危険性も無くなる。

【００１４】

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す時計のバンド構造の斜
視図である。

【図２】本考案の一実施例を示す時計のバンド構造の要
部断面図である。

【図３】従来例の時計のバンド構造の斜視図である。

【符号の説明】 １ 他方のバンド １ａ 止穴 ２ 一方のバンド ２ａ 先端部 ３ ツク棒 ４ 中留本体 ４ａ 両端 ５ バネ棒 １１ 他方のバンド １１ａ 止穴 １２ 一方のバンド １２ａ 先端部 １３ ツク棒 １４ 中留本体 １５ バネ棒 １６ 遊かん １７ 連結バンド １７ａ 通穴

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 先端にコ字状の中留本体とツク棒を有す
   る一方のバンドと、前記一方のバンドの途中に移動自在
   に取付けられた遊かんと、前記遊かんに取付けられた連
   結バンドと、前記連結バンドの他端に取付けられた他方
   のバンドからなり前記連結バンドと前記他方のバンドに
   は重なったときに同じ位置にくる通穴と止穴をそれぞれ
   設け、前記連結バンドと前記他方のバンドを前記中留本
   体に挿入し、前記ツク棒を前記通穴及び止穴に差し込ん
   で止めるようにしたことを特徴とする時計のバンド構
   造。