JPH0413795A - 液晶中の不純物除去方法 - Google Patents

液晶中の不純物除去方法

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JPH0413795A
JPH0413795A JP11588490A JP11588490A JPH0413795A JP H0413795 A JPH0413795 A JP H0413795A JP 11588490 A JP11588490 A JP 11588490A JP 11588490 A JP11588490 A JP 11588490A JP H0413795 A JPH0413795 A JP H0413795A
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zeolite
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は液晶中の不純物除去方法に関するものである。
〔従来の技術〕
液晶表示素子においては、液晶がイオン性の不純物(不
純物イオンおよび極性分子)を含んでいると、液晶の比
抵抗がイオン性不純物の影響で低下して、液晶表示素子
の表示品質や寿命および信頼性等に影響する。この液晶
中のイオン性不純物による影響は、特に、配向膜として
ポリイミド等の有機絶縁膜を用いている液晶表示素子に
おいて顕著である。
このため従来から、液晶中の不純物を除去することが研
究されており、その方法として、特公平1−48305
号広報に記載されている方法が考えられている。
この不純物除去方法は、液晶中の不純物を、イオン交換
樹脂による精製と、ゼオライトによる精製と、アルミナ
(高純度γ−アルミナ)による精製とによって除去する
方法である。
〔発明か解決しようとする課題〕
しかし、上記従来の不純物除去方法は、ゼオライトによ
る精製において、ゼオライトが、液晶中のイオン性不純
物を吸着する代りに、アルカリまたはアルカリ金属のイ
オンを液晶中に放出するため、液晶中にゼオライトが放
出したイオンが残ってしまうという問題をもっていた。
これは、ゼオライトが、イオン性不純物の吸着剤として
作用するほか、極性の強い分子およびイオンに対しては
イオン交換剤として働くためである。
すなわち、従来の不純物除去方法において使用されてい
るゼオライトは、アルカリまたはアルカリ金属を含む含
水アルミノケイ酸塩であり、一般に次の化学式で表され
るものである。
M  (A I  S I  O2(a + b) )
・XH20−(1)m   a  b M;アルカリまたはアルカリ金属 このゼオライトは、第6図に示す骨格構造をもっている
。なお、この骨格構造において、AlとSiの配列は、
上記(1)式におけるAIIのff1aとSiのilb
によって種々の形態をとる。
そして、このゼオライトは、3荷の正電荷をもつAII
が図の骨格構造のように4つのOとつながっているため
、AllにOがつながった骨格構造が負の電荷をもって
おり、この部分に、正の電荷をもつアルカリまたはアル
カリ金属Mが静電気的に吸着されて存在している。つま
り、このゼオライトは、[(AI、S 1)02 ] 
nの骨格構造に、イオンおよび極性をもつ分子が出入で
きる空孔をもっている。
このため、ゼオライトによる精製において上記ゼオライ
トを液晶に混入すると、液晶中のイオン性不純物が、ゼ
オライトに含まれて0るアルカIJまたはアルカリ金属
Mとの交換によってゼオライトに吸着される。
第7図はこのゼオライトの不純物吸着作用を示しており
、液晶中のイオン性不純物(正の電荷をもつ不純物イオ
ンおよび極性分子)Aかゼオライト内に静電気的に吸着
されると同時に、ゼオライト内のアルカリまたはアルカ
リ金属M力(イオンとして液晶中に放出される。
このため、上記従来のゼオライトによる精製では、液晶
中にゼオライトが放出したイオン(アルカリまたはアル
カリ金属のイオン)が残り、したがって液晶中のイオン
性不純物を十分に除去することができないし、また、ゼ
オライトからの放出イオンがKa、Na、NH4等のイ
オンの場合は、逆に液晶の特性を劣化させてしまうこと
になる。
本発明は上記のような実情にかんがみてなされたもので
あって、その目的とするところは、液晶中に液晶の特性
を劣化させるイオンを放出することなく液晶中のイオン
性不純物を除去することかできる、液晶中の不純物除去
方法を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、アルカリまたはアルカリ金属をプロトンに置
換したプロトン型のゼオライトを液晶に混入して前記液
晶中のイオン性不純物を除去することを特徴とするもの
である。
〔作用〕
このように、アルカリまたはアルカリ金属をプロトンに
置換したプロトン型のゼオライトを用いれば、液晶中の
イオン性不純物がゼオライトに吸着されるのと交換にゼ
オライトから液晶中に放出されるのはプロトンであり、
このプロトンは液晶に悪影響を与えず、また水素ガスと
して取除くことができるから、本発明によれば、液晶中
に液晶の特性を劣化させるイオンを放出することなく液
晶中のイオン性不純物を除去することができる。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例を第1図〜第5図を参照して説
明する。
まず、本発明の不純物除去方法において使用するプロト
ン型のゼオライトについて説明すると、このプロトン型
ゼオライトは、次の化学式で表される。
HCARS 1O2(a+b) 〕・XH20−(2)
m    ab このプロトン型ゼオライトは、前述した (1)式で表
される従来のゼオライト(アルカリまたはアルカリ金属
を含む含水アルミノケイ酸塩)のM(アルカリまたはア
ルカリ金属)をプロトンHに置換したものであり、この
プロトン型ゼオライトは、第1図に示す骨格構造をもっ
ている。なお、この骨格構造において、AIとStの配
列は、上記(2)式におけるAl2の量aとStの量す
によって種々の形態をとる。
このプロトン型ゼオライトは、前記従来のゼオライトか
ら次のような反応によって得ることができる。
すなわち、第2図は従来のゼオライトからプロトン型ゼ
オライトを得る反応を示しており、従来のゼオライトに
NH4CN(塩化アンモニウム)を添加すると、従来の
ゼオライトに静電気的に吸着されている正の電荷をもつ
アルカリまたはアルカリ金属Mが、正の電荷をもつN 
H4に置換する。
そして、これを350℃〜450℃の高温で加熱焼成す
ると、前記NH4のうちの1つのHが、AIに4つのO
がつながった負の電荷をもつ骨格構造の0の1つに結合
し、残りのNH,(アンモニア)が分離されて、従来の
ゼオライトのMをHに置換したプロトン型のゼオライト
が得られる。
このプロトン型ゼオライトは、従来のゼオライトと同様
に、極性のない不純物を吸着する働きももっているので
、主に分子レベルの不純物を吸着で除去し、イオンレベ
ルの不純物をイオン交換で除去する。
そして、液晶中の不純物の除去は、前記プロトン型ゼオ
ライトを液晶に混入して行なう。
第3図は前記プロトン型ゼオライトの不純物吸着作用を
示しており、液晶中のイオン性不純物(正の電荷をもつ
不純物イオンおよび極性分子)Aかゼオライト内に静電
気的に吸着されると同時に、ゼオライト内のプロトンH
か液晶中に放出される。
すなわち、前記プロトン型ゼオライトを液晶に混入して
この液晶を精製すると、液晶中のイオン性不純物がゼオ
ライトに吸着されるのと交換にゼオライトから液晶中に
放出されるのは、液晶に悪影響を与えないプロトンHで
あり、このプロトンHは水素ガスとして取除くことがで
きる。
したがって、上記プロトン型ゼオライトによれば、液晶
中に液晶の特性を劣化させるイオンを放出することなく
液晶中のイオン性不純物を除去することができる。
次に、前記プロトン型ゼオライトによる液晶精製の具体
的な実施例を説明する。
液晶表示素子は、一対の電極形成基板を枠状シール材を
介して接着したセル内に、真空注入法により液晶を注入
して製造されるが、この液晶の注入工程において、液晶
溜容器内の液晶は徐々に不純物(例えばセル表面の付着
物等)を取込んで比抵抗が低下し、また水分量が増大し
て行く。
そこで、この実施例では、前記液晶溜容器内の液晶を回
収し、この液晶10gに、1g(液晶量の約10%)の
プロトン型ゼオライトを混入して、約3時間放置した後
、これを濾過してプロトン型ゼオライトを分離した。な
お、この実施例では、プロトン型ゼオライトとして、A
Iの量aとSiの量すの比(b / a )か約6のも
のを使用した。
このように、比抵抗が低下し水分量が増大した液晶をプ
ロトン型ゼオライトにより精製したところ、従来のゼオ
ライトによる精製に比べて液晶の比抵抗を十分に上げ、
かつ水分量も減少させることができた。
すなわち、第4図および第5図は、前記液晶溜容器から
回収した液晶と、この回収液晶を上記プロトン型ゼオラ
イトにより精製した液晶と、前記回収液晶を従来のアル
カリまたはアルカリ金属を含むゼオライトにより精製し
た液晶との、比抵抗および水分量を測定した結果を示し
ている。
第4図から明らかなように、比抵抗が7〜8 X 10
10Ω・clこ低−ドした回収液晶を従来のゼオライト
により精製した場合、この精製液晶の比抵抗は14〜1
6 X 1010Ω・C1こ上がる程度であったが、上
記回収液晶をプロトン型ゼオライトにより精製すると、
この精製液晶の比抵抗は、160〜180 X 10”
Ω・C1こ大幅に高くなった。これは、プロトン型ゼオ
ライトによって精製した液晶は、液晶中のイオン性不純
物が十分に除去されていることを示している。
また、第5図に示すように、上記回収液晶の水分量は約
80 PPMであったが、この回収液晶をプロトン型ゼ
オライトにより精製したところ、二の精製液晶の水分量
は約20 PPMとなり、従来の七オライドにより精製
した場合とほぼ同程度に水分量を減少させることができ
た。
なお、上記実施例では、プロトン型ゼオライトとして、
Ailの量aとSlのiibの比(b/a)が約6のも
のを使用したか、このプロトン型ゼオライトの酸性度を
低くするために、lのWLaとSiのmbの比(b/a
)は小さい方がよく、最も望ましくは、a−bである。
また、上記実施例では、液晶溜容器内の液晶を回収して
精製したが、液晶溜容器内の液晶溜にプロトン型ゼオラ
イトを混入しておいて、液晶溜容器内に液晶の精製を行
ないながら、この液晶をセルに注入するようにしてもよ
い。この場合、ゼオライトの粒径をセルギャップ(液晶
注入口の高さ)より大きくしておけば、セル内にゼオラ
イトが入り込むことはない。
また、液晶中のイオン性不純物は、前記プロトン型ゼオ
ライトによる精製で十分除去できるが、このプロトン型
ゼオライトによる精製に加えて、イオン交換樹脂による
精製や、アルミナ(高純度γ−アルミナ)による精製を
併用してもよい。
〔発明の効果〕
本発明は、アルカリまたはアルカリ金属をプロトンに置
換したプロトン型のゼオライトを液晶に混入して液晶中
のイオン性不純物を除去するものであるから、液晶中の
イオン性不純物がゼオライトに吸着されるのと交換にゼ
オライトから液晶中に放出されるのはプロトンであり、
したかつて本発明によれば、液晶中に液晶の特性を劣化
させるイオンを放出することなく液晶中のイオン性不純
物を除去することかできる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第5図は本発明の一実施例を示したもので、第
1図はプロトン型ゼオライトの骨格構造図、第2図はプ
ロトン型ゼオライトを得る反応を示す図、第3図はプロ
トン型ゼオライトの不純物吸着作用を示す図、第4図お
よび第5図は回収液晶とプロトン型ゼオライトによる精
製液晶と従来のゼオライトによる精製液晶との比抵抗お
よび水分量を測定した結果を示す図である。第6図は従
来のゼオライトの骨格構造図、第7図は従来のゼオライ
トの不純物吸着作用を示す図である。 出願人代理人 弁理士 鈴江武彦 第1図 第2図 第3図 第5図 手続補正書

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1.  アルカリまたはアルカリ金属をプロトンに置換したプ
    ロトン型のゼオライトを液晶に混入して前記液晶中のイ
    オン性不純物を除去することを特徴とする液晶中の不純
    物除去方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0863127A2 (en) * 1997-03-06 1998-09-09 Mitsubishi Gas Chemical Company, Inc. Method of purifying liquid crystal
CN112251239A (zh) * 2020-09-02 2021-01-22 阜阳欣奕华材料科技有限公司 液晶材料的纯化方法
WO2023108402A1 (en) * 2021-12-14 2023-06-22 Dow Global Technologies Llc Purification of organic solvents

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