JPH04137786U

JPH04137786U - 選別装置

Info

Publication number: JPH04137786U
Application number: JP5228191U
Authority: JP
Inventors: 敏弘梶浦; 規男種田; 誠治杉山; 力稲岡
Original assignee: 鐘紡株式会社
Priority date: 1991-06-10
Filing date: 1991-06-10
Publication date: 1992-12-22

Abstract

(57)【要約】【目的】良品物品中に混在する不良物品を良品物品中
から選別するに際し、物品の形状が円筒形である場合又
はその質量が極めて小さい場合であっても、安定し且つ
確実に不良物品を排除できる装置を提供する。【構成】搬送路上を搬送される物品（１）を検知する
検知センサ（５）を設ける。搬送路の終端（３）から空
中に放出された物品（１）の落下経路（４）にエアー吹
き出し口（７ａ）が臨み、物品（１）を落下経路（４）
外へ吹き飛ばすエアーノズル（７）を設ける。検知セン
サ（５）からの検知を受けて所定のタイミングでエアー
ノズル（７）よりエアーを吹き出させる駆動装置（６）
を設ける。また、落下経路（４）途中に良品受口（１
１）を設け、落下経路（４）を挟み、エアーノズル
（７）に対向する位置に不良品受口（１０）を設ける。
そして、不良品受口（１０）から前記エアーノズル
（７）側に前記落下経路（４）に沿って延出する二個一
対の平行な案内板（９）を設ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は医薬品（錠剤、カプセル）、食品、機械部品、電子部品等の物体を選別するための選別装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、錠剤等の物品の外観検査においては、良品中に混在する不良品を排除する装置として、実願昭６２−１８３５７９号に開示される装置が知られている。

【０００３】この装置は図３に示すように、物品（１）を搬送する搬送装置（２）と、搬送装置（２）の上方に設けられる検知センサ（５）と、搬送装置（２）から放出された物品（１）の落下経路（４）上に設けられる良品受口（１１）と、搬送装置（２）、良品受口（１１）間の落下経路（４）上方に設けられるエアーノズル（７）と、落下経路（４）を挟み、エアーノズル（７）に対向する位置に設けられる不良品受口（１０）と、エアーノズル（７）の作動を制御する駆動装置（６）とからなる装置である。尚、物品（１）の搬送速度は、搬送装置（２）の終端（３）から物品（１）が放物線を描いて飛びだし良品受口（１１）に飛び込むように一定の値に設定される。

【０００４】しかして、前記検知センサ（５）は搬送装置（２）上の物品（１）を検知して検知信号を駆動装置（６）へ送信し、駆動装置（６）はこの入力を受けてこの物品（１）が排除すべき不良品であるかどうかを前工程の検査装置（図示せず）から予め入力されているデータにより判断し、不良品である場合にはエアーノズル（７）に開信号を出力する。この開信号は選別すべき物品（１）がエアーノズル（７）の先端のエアー吹き出し口（７ａ）の下方に到達するまでのタイミングを見込んで出力される。

【０００５】そして、開信号を受けたエアーノズル（７）は後部に接続された高圧空気パイプから送られる高圧空気を先端の吹き出し口（７ａ）から瞬間的に吹き出させ、目的とする物品（１）のみをタイミングよく落下経路外に飛び出させて下方の不良品受口（１０）へ落とし込むのである。

【０００６】従来の装置は以上により良品の物品（１）中に混在する不良品の物品（１）を選別・排除することができるものである。

【０００７】

【考案が解決しようとする課題】

ところが、上述した従来の装置では偏平な物品についてはこれを安定して排除できるが、選別対象の形状が円筒形である場合や、その質量が極めて小さい場合には、エアーノズル（７）からのエアー噴出流速の偏り又はバラツキによって、物品排除の方向が一定せず、排除すべき物品が不良品受口（１０）に収まらないという不具合があった。

【０００８】本考案は以上の実情に鑑みなされたものであって、多様な物品に対応可能な選別装置の提供を目的とする。

【０００９】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するための本考案は、搬送路上を搬送される物品を検知する検知センサと、前記搬送路の終端から空中に放出された前記物品の落下経路にエアー吹き出し口が臨み、物品を前記落下経路外へ吹き飛ばすエアーノズルと、前記検知センサからの検知信号を受けて所定のタイミングで前記エアーノズルよりエアーを吹き出させる駆動装置と、前記落下経路途中に設けた良品受口と、前記落下経路を挟み、前記エアーノズルに対向する位置に設けた不良品受口と、この不良品受口から前記エアーノズル側に、前記落下経路に沿って延出する二個一対の平行な案内板とから構成したことを要旨とするものである。

【００１０】

【作用】

次に本考案の作用について説明する。前述の如く、良品の物品は所定の落下経路を経て良品受口に到達する。一方、不良品の物品である場合には、検知センサによりその所在を検知するとともに、所定のタイミング即ち、物品がエアーノズルの対向位置にあるタイミングで駆動装置によりエアーノズルからエアーを噴出させてこの不良の物品を不良品受口に落とし込む。

【００１１】そして、物品の形状が円筒形である場合若しくはその質量が極めて小さい場合には、エアーノズルからのエアー噴出流速の偏り又はバラツキによって物品を排除する方向が一定せず、排除方向が物品の落下方向に対し左右にブレることがあるが、これに際しては不良品受口から上方に延出させた案内板により、物品が不良品受口以外のところに落下するのを防止することができる。即ち、排除方向が左右にブレた物品は前記案内板に衝突して跳ね返り、不良品受口に収まるのである。

【００１２】以上により、選別対象の物品の形状に影響されることなく、安定した選別が可能である。

【００１３】

【実施例】

以下、本考案の実施例につき添付図面に基づいて説明する。図１は本考案の１実施例を示す正面図で、図２は矢視Ａ方向の側面図である。

【００１４】図１に示すように実施例装置は従来の装置の不良品受口（１０）に案内板（９）を設けたものであって、他の構成は従来の装置と同じであるので、同じ符号を付すとともに、その詳しい説明を省略する。

【００１５】案内板（９）は不良品受口（１０）から上方に延出する二個一対の平行な部材であって、物品（１）の落下経路（４）を挟むように設けられている。

【００１６】しかして、案内板（９）は前記落下経路（４）を挟むように設けられているので、落下する物品（１）は案内板（９）外に飛び出すことがない。またエアーノズル（７）により排除される物品（１）が落下経路（４）から左右にブレた経路をたどっても図２において矢視するごとく、物品（１）は案内板（９）に衝突し、不良品受口（１０）に収納される。

【００１７】尚、本実施例においては、案内板（９）を平行な平板としたが、これに限るものではなく、案内板（９）を不良品受口（１０）の上端断面形状に合せた形状としてもよい。即ち、例えば不良品受口（１０）の上端断面形状が円形であれば、案内板（９）を円形にあわせて湾曲させるのである。こうすることにより、不良物品の不良品受口（１０）への収納がより効果的に行なわれる。

【００１８】

【効果】

以上詳述したように、本考案によれば選別対象たる物品の形状が円筒形である場合や質量が極端に小さい場合においても、これを安定且つ確実に選別し、不良品受口に回収できる。また、不良品受口上部に案内板を設けるという簡易且つ経済的な構成である反面、その効果は極めて大きいものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す正面図である。

【図２】図１の矢視Ａ方向の側面図である。

【図３】従来の選別装置を示す正面図である。

【符号の説明】

１錠剤２搬送装置３終端４落下経路５検知センサ６駆動装置７エアーノズル７ａエアー吹き出し口９案内板１０不良品受口１１良品受口

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】搬送路上を搬送される物品（１）を検知
する検知センサ（５）と、前記搬送路の終端（３）から
空中に放出された前記物品（１）の落下経路（４）にエ
アー吹き出し口（７ａ）が臨み、物品（１）を前記落下
経路（４）外へ吹き飛ばすエアーノズル（７）と、前記
検知センサ（５）からの検知信号を受けて所定のタイミ
ングで前記エアーノズル（７）よりエアーを吹き出させ
る駆動装置（６）と、前記落下経路（４）途中に設けた
良品受口（１１）と、前記落下経路（４）を挟み、前記
エアーノズル（７）に対向する位置に設けた不良品受口
（１０）と、この不良品受口（１０）から前記エアーノ
ズル（７）側に前記落下経路（４）に沿って延出する二
個一対の平行な案内板（９）（９）とから構成したこと
を特徴とする選別装置。