JPH04137721U - 空気清浄器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 フィルタ部材を出し入れ可能に設けたものに
おいて、外観の向上を図ると共に、フィルタ部材の着脱
作業の簡単化を図る。 【構成】 矩形箱状の本体ケース１１の前面に吸入口１
２を設け、上面部１１ａに、フィルタ取出口１４を設け
る。本体ケース１１内のファン装置が駆動されると、外
部の空気を吸入し、フィルタ部材１３により塵埃を取除
いて上面部１１の吹出口から排出する。本体ケース１１
の上部に、吹出口に連通する排気口２５を有する排気パ
ネル２４を開閉可能に設ける。フィルタ部材１３の交換
作業は、排気パネル２４を開放して行う。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は吸入した空気をフィルタ部材を通して浄化したのち排出する空気清浄 器に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来より、この種の空気清浄器として、図６に示すものが供されている。即ち 、１は矩形箱状をなす本体ケースであり、この本体ケース１の前面には吸入口２ がグリル状に形成され、また、本体ケース１の上面には、排気口（図示せず）や 操作スイッチ３等を有する排気パネル４が設けられている。図示はしないが、こ の本体ケース１内には送風羽根，モータ等からなるファン装置が配設され、この ファン装置が駆動されることにより、本体ケース１外の空気が前記吸入口２から 吸入され、排気口から排気されるようになっている。

【０００３】 そして、本体ケース１内には、前記吸入口２の裏面側部分に位置してフィルタ 部材５が設けられる。このフィルタ部材５は、フィルタ枠５ａ内にフィルタ５ｂ を挟持して構成され、前記排気パネル４に横長に形成された取出口４ａから出し 入れされるようになっている。また、前記取出口４ａには、該取出口４ａを塞ぐ ためのカバー６が着脱自在に取付けられている。

【０００４】 これにて、通常時には、排気パネル４の取出口４ａはカバー６により塞がれて おり、フィルタ部材５の汚れがひどくなってその清掃や交換を行う場合には、使 用者は、まずカバー６を取外してフィルタ部材５を取出口４ａから引張り出すよ うにして取出し、清掃後のあるいは新たなフィルタ部材５を取出口４ａから差込 んだ後、再びカバー６を嵌め込むようにしている。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上記従来のものでは、排気パネル４に取出口４ａを細長く形成 し、その取出口４ａをカバー６により塞ぐ構成のため、排気パネル４の外観が劣 ると共に、デザイン的な制約が大きくなる不具合があった。

【０００６】 また、上述のように、フィルタ部材５を清掃あるいは交換する場合、使用者は 面倒なカバー６の着脱作業を行わなければならず、フィルタ部材５を着脱するに あたっての作業性が悪いものとなっていた。

【０００７】 本考案は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、外観の向上を図るこ とができると共に、フィルタ部材の着脱作業の簡単化を図ることができる空気清 浄器を提供するにある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

本考案の空気清浄器は、吸入口を有すると共に上面部にフィルタ取出口及び吹 出口を有する本体ケースと、この本体ケース内に設けられ外部の空気を前記吸入 口から吸入し吹出口から吹出すファン装置と、前記本体ケース内に前記フィルタ 取出口からの出し入れが可能に設けられ吸入空気から塵埃を取除くフィルタ部材 と、前記吹出口に連通する排気口を有し前記本体ケースの上面部を開閉可能に覆 う排気パネルとを具備する構成に特徴を有するものである。

【０００９】

【作用】

上記手段によれば、排気口を有する排気パネルは、本体ケースの上面部を開閉 可能に覆うようにして設けられる。この場合、フィルタ部材を出し入れするため のフィルタ取出口は、本体ケースの上面部に設けられ、排気パネルを開放するこ とによりフィルタ部材を出し入れすることができるから、排気パネルにフィルタ 部材を出し入れするための取出口を設ける必要がなくなる。従って、フィルタ取 出口が外観に現れることがなくなり、以て、外観の向上を図ることができると共 に、デザインの自由度を高めることができる。

【００１０】 また、細長いフィルタ取出口を塞ぐためのカバーが不要となるので、フィルタ 部材の着脱の作業は、排気パネルを開放させるだけで行うことができる。従って 、カバーの着脱作業を行わなければならない場合と比較して、フィルタ部材の着 脱の作業が容易となる。

【００１１】

【実施例】

以下本考案の一実施例について図１乃至図５を参照して説明する。図１乃至図 ４は本実施例に係る空気清浄器の全体構成を示しており、ここで、１１は矩形箱 状をなす本体ケースであり、この本体ケース１１の前面には吸入口１２がグリル 状に設けられている。そして、この本体ケース１１の上面部１１ａには、図２に 示すように、後述するフィルタ部材１３を出し入れするためのフィルタ取出口１ ４が前面側に位置して横長に形成されており、また、図４に示すように、左側部 位に位置して吹出口１５が形成されている。さらには、左右の端部に位置して係 止孔１６が設けられている。

【００１２】 そして、上記本体ケース１１内には、ファン装置１７が設けられている。この ファン装置１７は、図３及び図４に示すように、前記吸入口１２の内側に位置し てベルマウス１８を有すると共に前記吹出口１５に連続するファンケーシング１ ９内に、ファンモータ２０及びこのファンモータ２０により回転駆動される遠心 形の送風羽根２１を設けて構成されている。これにて、ファン装置１７が駆動さ れることにより、外部の空気が吸入口１２から吸入されて吹出口１５から吹出さ れるようになっている。

【００１３】 さらに、本体ケース１１内には、前記吸入口１２とベルマウス１８との間の吸 気通路に位置してフィルタ部材１３が着脱可能に設けられる。このフィルタ部材 １３は、図５に示すように、例えばポリプロピレン製の不織布からなる矩形状の フィルタ２２を、格子状のフィルタ枠２３に支持させて構成されている。この場 合、フィルタ枠２３は、相互に嵌り合う２枚の分割枠体２３ａ，２３ｂから構成 され、フィルタ２２は、それら２枚の分割枠体２３ａ，２３ｂにより前後から挟 まれて保持されるようになっている。

【００１４】 かかるフィルタ部材１３は、前記本体ケース１１の上面部１１ａに形成された フィルタ取出口１４から差込まれることにより、前記吸入口１２とベルマウス１ ８との間に位置して取付けられ、また、フィルタ取出口１４から引出されること により本体ケース１１内から取出されるようになっている。このとき、フィルタ 部材１３（一方の分割枠体２３ａ）の上部には手掛部２３ｃが一体に形成されて いて、図３に示すように、フィルタ部材１３の本体ケース１１内への取付け状態 で、この手掛部２３ｃがフィルタ取出口１４から上面部１１ａの上方に突出する ようになっている。

【００１５】 さて、上述のように構成された本体ケース１１の上部には、排気パネル２４が 次のようにして設けられる。即ち、この排気パネル２４は、前記本体ケース１１ の上面部１１ａに一致した大きさの矩形の蓋状をなし、その上面部に、左側部位 に前記吹出口１５に対応する排気口２５が設けられ、右側部位に操作スイッチ２ ６が設けられている。また、図２に示すように、この排気パネル２４の裏面部の 左右両端部には、前記係止孔１６に対応して板ばね製の係止片２７が、ボス部２ ４ａにねじ止めにより取付けられている。

【００１６】 かかる排気パネル２４は、本体ケース１１の上面部１１ａの背面側縁部におい てヒンジ部２８を介して開閉可能に取付けられている。これにて、排気パネル２ ４の閉塞状態においては、この排気パネル２４により本体ケース１１の上面部１ １ａ全体が覆われ、排気口２５が前記吹出口１５に連通するようになっている。 また、このとき、係止片２７が係止孔１６部分に係止され、閉塞状態が保持され るようになっている。

【００１７】 そして、例えば使用者が排気パネル２４の前端部分を上方に押上げ操作するこ とにより、係止片２７による係止が解かれて排気パネル２４はヒンジ部２８を中 心に矢印Ａ方向に回動し、図２に示すような開放状態とされるようになっている 。この状態では、本体ケース１１の上面部１１ａが表に現われ、フィルタ取出口 １４からのフィルタ部材１３の出し入れ作業が可能となるのである。

【００１８】 次に、上記構成の作用について述べる。通常時には、図１，図３及び図４に示 すように、排気パネル２４は閉塞されており、この状態で、操作スイッチ２６が オン操作されると、ファン装置１７が駆動されるようになる。ファン装置１７が 駆動されると、外部の空気が吸入口１２から吸入され、フィルタ部材１３のフィ ルタ２２を通過してファンケーシング１９内に取込まれたのち、吹出口１５から 排気パネル２４の排気口２５を通って外部に排出される。

【００１９】 このとき、吸入空気がフィルタ部材１３を通過する際に、その空気中に含まれ ていた塵埃がフィルタ２２により捕捉されて取除かれ、もって、清浄化された空 気が外部に排出されるようになるのである。

【００２０】 而して、使用を続けることによるフィルタ２２の汚れに伴い、空気清浄の能力 が次第に低下していく。従って、フィルタ２２の汚れがひどくなるとフィルタ部 材１３を本体ケース１１から取出して清掃あるいは交換する作業が行われる。

【００２１】 この作業を行うにあたっては、使用者は、まず、排気パネル２４を矢印Ａ方向 に回動させて開放状態とさせる。この状態では、本体ケース１１の上面部１１ａ に設けられたフィルタ取出口１４が表に現われると共に、フィルタ部材１３の手 掛部２３ｃが、そのフィルタ取出口１４から若干突出している。そこで、使用者 は、その手掛部２３ｃに手指を掛けてフィルタ部材１３を上方に引出して本体ケ ース１１から取出すようにする。

【００２２】 そして、やはり排気パネル２４を開放させた状態で、清掃後のあるいは新たな フィルタ部材１３を、フィルタ取出口１４から差込んで本体ケース１１内に取付 け、この後、排気パネル２４を矢印Ａとは反対方向に回動させて閉塞するように する。

【００２３】 このような本実施例によれば、本体ケース１１の上面部１１ａに設けられたフ ィルタ部材１３を出し入れするためのフィルタ取出口１４は、排気パネル１４に より覆われるようになっている。従って、本体ケース１上面の排気パネル４に取 出口４ａを形成し、その取出口４ａをカバー６により塞ぐようにしていた従来の ものと異なり、フィルタ取出口１４が外観に現れることがなくなり、以て、外観 の向上を図ることができると共に、デザインの自由度を高めることができる。

【００２４】 そして、フィルタ部材１３の着脱の作業は、排気パネル２４を開放させるだけ で、本体ケース１１の上面部１１ａから出し入れすることにより行うことができ る。従って、フィルタ部材５を清掃あるいは交換するためにカバー６の着脱とい う面倒な作業を行わなければならなかった従来のものと異なり、フィルタ部材１ ３を着脱するにあたっての作業性を良好とすることができる。

【００２５】 しかも、特に本実施例では、手掛部２３ｃをフィルタ取出口１４から上方に突 出する状態に設けるようにしたので、従来のもののように狭い取出口４ａから手 指を差入れてフィルタ部材５を引張り出さなければならないものと異なって、フ ィルタ部材１３の取出しの作業を極めて容易とすることができるものである。

【００２６】

【考案の効果】

以上の説明にて明らかなように、本考案の空気清浄器によれば、吸入口を有す ると共に上面部にフィルタ取出口及び吹出口を有する本体ケースと、この本体ケ ース内に設けられ外部の空気を前記吸入口から吸入し吹出口から吹出すファン装 置と、前記本体ケース内に前記フィルタ取出口からの出し入れが可能に設けられ 吸入空気から塵埃を取除くフィルタ部材と、前記吹出口に連通する排気口を有し 前記本体ケースの上面部を開閉可能に覆う排気パネルとを具備することを特徴と するものであり、これにより、外観の向上を図ることができると共に、フィルタ 部材の着脱作業の簡単化を図ることができるという優れた効果を奏するものであ る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す全体の斜視図

【図２】排気パネルを開放させると共にフィルタ部材を
若干引出した様子を示す全体の斜視図

【図３】全体の縦断側面図

【図４】全体の縦断正面図

【図５】フィルタ部材の分解斜視図

【図６】従来例を示すフィルタ部材を若干引出した状態
の全体の斜視図

【符号の説明】

図面中、１１は本体ケース、１１ａは上面部、１２は吸
入口、１３はフィルタ部材、１４はフィルタ取出口、１
５は吹出口、１７はファン装置、２５は排気口を示す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 吸入口を有すると共に上面部にフィルタ
   取出口及び吹出口を有する本体ケースと、この本体ケー
   ス内に設けられ外部の空気を前記吸入口から吸入し吹出
   口から吹出すファン装置と、前記本体ケース内に前記フ
   ィルタ取出口からの出し入れが可能に設けられ吸入空気
   から塵埃を取除くフィルタ部材と、前記吹出口に連通す
   る排気口を有し前記本体ケースの上面部を開閉可能に覆
   う排気パネルとを具備してなる空気清浄器。