JPH0413746Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、自動販売機に関するものである。

従来の技術 近年、自動販売機のコラム取付構造は、サービ
ス性及び販売商品の多様性から、連結コラムか
ら、各コラムが独立したものが要望されている。

従来の自動販売機のコラム取付構造及び商品収
納規制方法は、第４図〜第６図のような構造にな
つていた。すなわち、連結サーペンコラム１は、
内箱２の両側側壁または上壁にて前後方向に延在
して、対称方向にレール部となる略重直に延出す
るコラムレール３，４がビス等によつて内箱２内
に固定させている。また、内箱２の上壁には、販
売収納商品の径に応じて誤投入を防止する投入口
規制装置５が取付られており、径が小さく長い商
品を販売する時は、第５図に示すようにフラツプ
６を下げ、径が大きく長さの短い商品を販売する
時には、第６図に示すようにフラツプ６をホルダ
ー７内に収めるような構成である。

考案が解決しようとする問題点 しかしながら、販売収納商品の径（一般的に径
の小さい商品に比べ径の大きい商品が短い）に応
じて、誤投入を防止する規制装置５を取付けねば
ならず、組立部品点数が増えるとともに、その組
立工数も必要とするものであつた。

本考案は収納商品毎に規制装置を操作する必要
のない自動販売機のコラム取付構造を提供するも
のである。

問題点を解決するための手段 上記問題点を解決するために本考案は、商品収
納コラムを懸吊支持するコラムレールの一方を商
品投入口の上方で他方の側板を基準に投入商品の
径を異ならせるべく商品投入口の軌跡中に位置さ
せてなるものである。

作 用 したがつて、径の小さい商品を収納する場合は
コラムレールの下方を通過してコラム内へ移動
し、径の大きい商品を収納するときはコラムレー
ルと基準となる側壁との間からコラム内へ移動さ
せるものである。

実施例 以下、本考案の一実施例を添付図面にもとづい
て説明する。

第１図〜第３図は本考案の一実施例における自
動販売機のコラム取付構造及び商品収納規制装置
を示すものである。８は、自販機本体で、内箱２
との間に断熱材９を設けている。１０，１１は、
前記内箱２の上壁１２に前後方向に延在するよう
螺着固定されたコラムレールで、取付部１３，１
４と該取付部１３，１４からＵ字状に垂下し端部
を上方に向け垂直に延出せしめたレール部１５，
１６からなる。このレール部１５は、他方のレー
ル部１６に比べて第１図で示す左右方向の長さが
長くなつているものである。そして該レール部１
５，１６が相対向するよう左右に所定間隔を有し
て対設している。１７，１８は、上下方向に蛇行
しながら延在する商品走行路１９，２０を側板２
１，２２間に各々形成してなる商品収納コラム
で、商品走行路２０の上端には、商品投入口２３
を形成している。また商品収納コラム１７，１８
の側板２１，２２上部には、略逆Ｕ字状の係止部
２４を有する係止部材２５を各々所定位置に固定
せしめてなり、前記コラムレール１０，１１のレ
ール部１５，１６に、商品収納コラム１７，１８
が係止部材２４を介して各々懸吊支持されるよう
に構成している。そして、このときレール部１５
は商品投入口２３の一方の側壁２２を基準に反対
側の側壁２１に寄つて商品投入口２３の軌跡中に
位置しているものである。

以上のように構成された自動販売機のコラム取
付構造及び商品収納規制装置についてその動作を
説明する。商品収納コラム１７，１８をコラムレ
ール１０，１１から取り外す場合は、該商品収納
コラム１７，１８の下部を前方に引き出すようせ
しめて係止部材２５を上方へ移動させた後、前方
に引きだす。また装着時には、係止部材２５をコ
ラムレール１０，１１に乗せた後、後方へ摺動さ
せた後、係止部材２４をコラムレール１０，１１
に係止せしめて行う。次に径が小さくて長い商品
を収納する際は第１図２点鎖線で示すようにコラ
ムレール１０のレール部１５がレール部１６より
長く又商品投入口２３の左側のスペースを規制す
ることでレール部１６の下部を通して収納する。
又径が大きく短い商品を収納する際は第１図１点
鎖線でコラムレール１０のレール部１５の右側の
スペースを使い収納を行うものとする。

考案の効果 以上のように本考案は、商品収納コラムを懸吊
支持するコラムレールの一方を商品投入口の上方
で他方の側板を基準に投入商品の径を異ならせる
べく商品投入口の軌跡中に位置させてなるもの
で、最上段の商品投入コラムに商品を収納する
際、以前のように投入口規制装置を調節して収納
するというわずらわしさがなく、径が小さくて長
い商品を収納する際は、コラムレールのレール部
の下側を通して収納し、径が大きくて短い商品を
収納する際は、コラムレールのレール部を除いた
空間より収納可となる。一方、作業性の面から見
ても、従来、投入口規制装置の取り付け作業が、
コラムレールを投入口規制の役目を持たすこと
で、省略することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例における自動販売機
の要部断面図、第２図は同装置のコラム懸吊時の
正面図、第３図は第２図のＡ−Ａ線の断面図、第
４図は従来の自動販売機におけるコラム取付構造
及び商品収納規制装置を示す要部拡大断面図、第
５図、第６図は同第４図商品収納規制装置の動作
図である。 １０，１１……コラムレール、１２……内箱、
１５，１６……レール部、１７……商品収納コラ
ム、２５……係止部材。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 一対の側板の間に上方に商品投入口を形成して
   前後方向に蛇行しながら下方へ商品走行路を形成
   してなる複数の商品収納コラムと、 この各コラムの側板上方に形成した略逆Ｕ字状
   の係止部と、 この係止部を懸吊支持する前後方向に延びた本
   体内箱の上壁に取付けられた各コラム毎のコラム
   レールとからなり、 各コラムレールの一方を前記商品投入口の上方
   で他方の側板を基準に投入商品の径を異ならせる
   べく商品投入口の軌跡中に位置させてなる自動販
   売機のコラム取付構造。