JPH04136388U - クランプ体による配管類の固定構造 - Google Patents

クランプ体による配管類の固定構造

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JPH04136388U
JPH04136388U JP5323691U JP5323691U JPH04136388U JP H04136388 U JPH04136388 U JP H04136388U JP 5323691 U JP5323691 U JP 5323691U JP 5323691 U JP5323691 U JP 5323691U JP H04136388 U JPH04136388 U JP H04136388U
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正佳 臼井
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臼井国際産業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 予め防錆被膜を施したクランプ体や所望に応
じ同じく金属管の使用を可能とし、配管類の取り替えを
可能とし、機械的強度の劣化を防止したクランプ体によ
る配管類の固定構造を提供するものである。 【構成】 先端に設けたカール状の保持壁部に配管類を
組付けると共に、該保持壁に連る平坦部に基体への取付
け孔を有する基板の表面に、前記保持壁と間隔をおいて
略U字状の少なくとも1つの包持片をもってその底壁部
附近を固着したクランプ体を構成する。前記包持片の凹
溝部及び/又はその自由端の少なくとも一方の外側部
に、それぞれ配管類を配置した状態で自由端をカール状
に弯曲して一括して包持固定せしめる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は一般に自動車或いは各種の機械、装置等に給油、給気の供給路等とし て配設される管径20m/m程度以下の比較的細径からなる金属管或いはゴム、 樹脂等による可撓チューブ又はワイヤーハーネス、光ファイバ等のケーブル類( 以下単に配管類と称す)のクランプ体による配管類の固定構造の改良に関するも のである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の配管類の固定構造としては例えば図4にその断面をもって示す ように、一端側に取付け孔(12)を有する帯状鋼材からなる基板(11)の表面に、直 接配管(P')の複数本を並列状に配置して相互の当接面を、例えば金属管にあって は溶接もしくは鑞付け等により固定(13)して構成されていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の技術においては、予め施した基板(11)の防錆 被膜が、又配管(P')が金属管の場合はこの金属管に施した防錆被膜も溶接或いは 鑞付け時の加熱によって破損するため、固定後に再び防錆処理を必要となし、従 って、長尺にして且つ複雑な曲げ形状を有する製品時にはその処理を著しく煩わ しくなすと共に、溶接又は鑞付けをする場合には過熱に起因して薄肉管等の場合 に固定(13)部での該金属管側に機械的強度の劣化を招いてしばしば亀裂、折損を 生ぜしめることとなった。また、配設した配管(P')類の不具合によるいずれかの 取り替えに際して個々の配管(P')類の取外しを不可能となして製品全体の取り替 えを余儀なくされる等の問題を有するものであった。
【0004】 更に従来のクランプ体は鑞付け又は溶接可能な金属管を個別に固定することは できるが、可撓チューブやケーブル類等の配管類を一括して固定することができ ない等の問題も有するものであった。
【0005】 本考案は従来技術の有する前記問題に鑑みてなされたもので、予め防錆被膜を 施したクランプ体の使用は勿論のこと、配管類が金属管の場合でも予め防錆処理 を施したものを使用でき、配管類の固定後の再度の防錆処理を一切不要となし、 更に、配管類側の固定部での機械的強度の劣化の憂いがなく、また、不具合によ る個々の配管類の取り替えを、可能となすことのできると共に、材質や径等の異 なる各種の配管類を一括して固定できるクランプ体による配管類の固定構造を提 供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案は上記目的を達成するため、先端に設けたカール状の保持壁部に配管類 を組付けると共に、該保持壁に連る平坦部に基体への取付け孔を有する基板の表 面に、前記保持壁と間隔をおいて略U字状の少なくとも1つの包持片をもってそ の底壁部附近を、固着した帯状鋼材からなるクランプ体の前記包持片の凹溝部及 び/又はその自由端のなす少なくとも一方の外側部に、それぞれ配管類を配置し た状態で自由端をカール状に弯曲して一括して包持固定せしめて構成したクラン プ体による配管類の固定構造を要旨とするものである。
【0007】
【作用】
本考案はこのような構成によるため、少なくとも1つの前記包持片を固着した クランプ体の使用により、該包持片の凹溝部及び/又はその自由端のなす少なく とも一方の外側部に配管類を一括して包持固定することとなり、予め防錆被膜を 施したクランプ体及び配管類が金属管の場合は予め防錆被膜を施した金属管の使 用を可能となし、配管類の固定後の再度の防錆処理を一切不要となすことができ ると共に、配設した配管類の不具合時にあってその個々の取り替えを可要となし 、また、固定部での加熱による固定手段の不要によって、配管類側の機械的強度 の劣化による亀裂、折損等の憂いをなくすことができることとなると共に、ゴム 、樹脂等による可撓チューブや、ワイヤーハーネスや光ファイバ等のケーブル類 等の配管類を一括して固定でき、更に材質、径、形状等に影響されることなく適 用可能である。
【0008】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明すれば、図1は本考案のクランプ 体による配管類の固定構造の平面図、図2は図1A−A線の断面図、図3は他の 実施例に係る図2相当図であって、(1) はクランプ体であり、先端に設けたカー ル状の保持壁(1")部に配管(P) 類を組付けると共に、該保持壁に連る平坦部に基 体への取付け孔(2)を有する基板(1')の表面に、前記保持壁(1")と長手方向に間 隔をおいて略U字状の少なくとも1つの包持片(3) をもってその底壁部を溶接或 いは鑞付け等により固着(4) して形成した帯状鋼材からなるものであり、予め鍍 金もしくは塗装等による防錆処理を施してなるものである。そして前記包持片(3 ) の自由端の外側部の両側(図2)、又は包持片(3) の凹溝部と自由端の一方の 外側部(図3)に、それぞれ配管(P) 類を配置した状態で自由端をカール状に弯 曲して一括して包持固定せしめて構成するものである。
【0009】 尚図中実線による矢印は自由端でのカール状の弯曲方向をそれぞれ示すもので ある。
【0010】
【考案の効果】
以上説明したように本考案によるクランプ体による配管類の固定構造は、前記 保持壁(1")部に配管(P)類を組付けると共に、少なくとも1つの前記包持片(3) を基板(1')表面に固着(4) して予め防錆処理を施したクランプ体(1) の使用によ って、該包持片の自由端をカール状に弯曲して配管(P) を包持固定せしめてなる ため、予め防錆被膜を施したクランプ体(1) 及び所望により予め防錆処理を施し た金属管の使用を可能となして配管類の固定後の再度の防錆処理を一切不要とな すことができ、更に配設した配管(P) 類の不具合時にあってその個々の取り替え を可能となし、また、配管(P) 類の固定部での加熱を必要としない固定構造によ って、該配管類側の機械的強度の劣化による亀裂、折損の生ずる憂いをなくすこ とができる等、極めて有用なクランプ体による配管類の固定構造である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示すクランプ体による配管
類の固定構造の平面図である。
【図2】図1のA−A線の断面図である。
【図3】他の実施例に係る図2相当図である。
【図4】従来例による配管類の固定構造の縦断面図であ
る。
【符号の説明】
1 クランプ体 1′ 基板 1″ 保持壁 2 取付け孔 3 包持片 4 固着 P 配管

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端に設けたカール状の保持壁(1")部に
    配管(P)類を組付けると共に、該保持壁に連る平坦部に
    基体への取付け孔(2) を有する基板(1')の表面に、前記
    保持壁(1")と間隔をおいて略U字状の少なくとも1つの
    包持片(3) をもってその底壁部附近を固着(4) した帯状
    鋼材からなるクランプ体(1) の前記包持片(3) の凹溝部
    及び/又はその自由端の少なくとも一方の外側部に、そ
    れぞれ配管(P) 類を配置した状態で自由端をカール状に
    弯曲して一括して包持固定せしめて構成したことを特徴
    とするクランプ体による配管類の固定構造。
JP5323691U 1991-06-14 1991-06-14 クランプ体による配管類の固定構造 Expired - Lifetime JP2516707Y2 (ja)

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