JPH04136363U - 密封装置 - Google Patents
密封装置Info
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- JPH04136363U JPH04136363U JP1991052645U JP5264591U JPH04136363U JP H04136363 U JPH04136363 U JP H04136363U JP 1991052645 U JP1991052645 U JP 1991052645U JP 5264591 U JP5264591 U JP 5264591U JP H04136363 U JPH04136363 U JP H04136363U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 トルク損失を少なくするとともに、シール
性、耐久性を向上させることを目的とする。 【構成】 回転体2側にスライド部材5をスライド可能
に設けるとともに、固定体1側に、内周面にスライド部
材5に当接可能なシールリップ部19、およびスライド
部材5と所定の間隔をおいて対向する螺旋状の溝部21
を有するシール部材17を取り付ける。静止時において
は、シールリップ部19がスライド部材5に当接するこ
とにより、固定体1と回転体2との間がシールされ、回
転時においては、シール部材17の螺旋状の溝部21と
スライド部材5の外周面との間で形成される螺旋状のラ
ビリンス構造22を介して、非接触の状態で固定体1と
回転体2との間がシールされることになる。
性、耐久性を向上させることを目的とする。 【構成】 回転体2側にスライド部材5をスライド可能
に設けるとともに、固定体1側に、内周面にスライド部
材5に当接可能なシールリップ部19、およびスライド
部材5と所定の間隔をおいて対向する螺旋状の溝部21
を有するシール部材17を取り付ける。静止時において
は、シールリップ部19がスライド部材5に当接するこ
とにより、固定体1と回転体2との間がシールされ、回
転時においては、シール部材17の螺旋状の溝部21と
スライド部材5の外周面との間で形成される螺旋状のラ
ビリンス構造22を介して、非接触の状態で固定体1と
回転体2との間がシールされることになる。
Description
【0001】
この考案は密封装置に関し、特に、高速回転用の密封装置として有効な非接触
形の密封装置に関するものである。
【0002】
一般に、固定体とこの固定体内に回転可能に位置する回転体との間をシールす
るには、オイルシール等の接触形の密封装置やラビリンスパッキン等の非接触形
の密封装置が用いられていて、接触形の密封装置の場合には、内周面に設けたシ
ールリップ部を回転体の外周面に摺動接触させることにより、非接触形の密封装
置の場合には、回転体との間にラビリンス構造を形成することにより、固定体と
回転体との間をシールするようになっている。
【0003】
しかしながら、前者の場合には、シールリップ部が回転体の外周面に直接摺動
接触するため、トルク損失が非常に大きく、回転体の効率に影響を及ぼす。また
摺動接触することによりシールリップ部が発熱・磨耗するため、使用とともにシ
ール性が低下してしまい、耐久性の点で問題がある。さらに、シールリップ部は
常に密封流体と接触しているため、密封流体の成分によっては劣化が促進される
ことがあり、これによってもシール性が低下してしまうという問題がある。
【0004】
一方、後者の場合には、回転体に対して非接触であるので、トルク損失は少な
くてすみ、回転体の効率に対する影響は少ない。また回転体に対して摺動接触す
ることがないため、磨耗も極めて少なく、回転時におけるシール性、耐久性の点
では特に問題はないが、静止時において、回転体との間のラビリンス構造を介し
て漏れが発生する場合がある。そこで、この静止時における漏れを防止するため
、前記前者と同様に接触形の密封装置を補助的に用いることも考えられるが、こ
の場合には静止時における漏れの問題は解消されるものの、シールリップ部が回
転体の外周面に摺動接触するため、前記前者と同様に、トルク損失、磨耗による
シール性の低下等の問題がある。
【0005】
この考案は前記のような従来のもののもつ問題点を解決したものであって、回
転軸のトルク損失を極めて少なくすことができるとともに、静止時においても回
転時においても固定体と回転体との間を確実にシールすることができ、さらに、
優れたシール性を長期的に維持することのできる密封装置を提供することを目的
とするものである。
【0006】
上記の問題点を解決するためにこの考案は、固定体と、この固定体内に回転可
能に位置する回転体との間をシールする密封装置であって、この密封装置は、前
記回転体側に設けられて、回転体上をスライド可能なスライド部材と、前記固定
体側に設けられるとともに、内周面に前記スライド部材に当接可能なシールリッ
プ部、および前記スライド部材と所定の間隔をおいて対向する螺旋状の溝部を有
するシール部材とを具え、静止時には、前記シール部材のシールリップ部が前記
スライド部材に当接することにより、固定体と回転体との間がシールされ、回転
時には、前記スライド部材がスライドすることにより、前記シール部材のシール
リップ部がスライド部材から離れるとともに、シール部材の螺旋状の溝部とスラ
イド部材との間でラビリンス構造が形成されて、このラビリンス構造を介して、
固定体と回転体との間が非接触の状態でシールされるという手段を採用したもの
である。また、前記スライド部材と前記回転体との間には、前記スライド部材を
原点に保持するためのスプリングが設けられており、前記スライド部材と前記回
転体との間にはカム機構が設けられていて、このカム機構が回転体の回転と同時
に作動することにより、前記スライド部材が前記回転体上をスライドするように
なっているという手段を採用したものである。
また、前記スライド部材は、連結部材を介して駆動部材に接続されていて、こ
の駆動部材の作動により、前記回転体上をスライドするようになっていて、固定
体と、この固定体内に回転可能に位置する回転体との間をシールする密封装置で
あって、この密封装置は、前記固定体側にスライド可能に設けられるスライド部
材と、このスライド部材の内周面に一体に設けられるとともに、内周面に前記回
転体の外周面に当接可能なシールリップ部、および前記回転体の外周面と所定の
間隔をおいて対向する螺旋状の溝部を有するシール部材とを具え、静止時におい
ては、前記スライド部材がスライドすることにより、前記シール部材のシールリ
ップ部が前記回転体の外周面に当接して、固定体と回転体との間をシールし、回
転時においては、前記スライド部材がスライドすることにより、前記シール部材
のシールリップ部が回転体の外周面から離れるとともに、シール部材の螺旋状の
溝部と回転体の外周面との間でラビリンス構造が形成されて、このラビリンス構
造を介して、固定体と回転体との間が非接触の状態でシールされ、前記スライド
部材には、連結部材を介して駆動部材が接続されていて、この駆動部材の作動に
より、前記スライド部材が固定体の内周面をスライドするようになっているとい
う手段を採用したものである。
【0007】
この考案は前記の手段を採用したことにより、静止時においては、シール部材
のシールシールリップ部がスライド部材の外周面に当接することにより、あるい
は回転体の外周面に当接することにより、回転体と固定体との間がシールされ、
回転時においては、スライド部材がスライドすることにより、シール部材のシー
ルリップ部がスライド部材から離れて、あるいは回転体から離れて、シールリッ
プ部の磨耗が防止されるとともに、シール部材の内周面の螺旋状の溝部とスライ
ド部材の外周面との間、あるいは回転体の外周面との間で形成されるラビリンス
構造により、固定体と回転体との間がシールされることになる。
【0008】
以下、図面に示すこの考案の実施例について説明する。
図1〜図3には、この考案による密封装置の第1の実施例が示されていて、図
1は回転時の状態を示す概略断面図、図2は非回転時の状態を示す概略断面図、
図3は図1および図2に示すものの部分説明図である。
すなわち、この密封装置は、ハウジング等の固定体1と、この固定体1内に回
転可能に位置する回転軸等の回転体2との間をシールするものであって、回転体
2の外周面にスライド可能に設けられる筒状のスライド部材5と、固定体1側に
設けられる環状のシール部材17とを具えている。
【0009】
前記回転体2の外周面は、小径部3と、これよりも大径の大径部4の2段に形
成されていて、これらの外周面上を前記スライド部材5がスライド可能となって
いる。
前記スライド部材5の内周面には、一端から他端にかけて小孔部8、小孔部8
より大径の中孔部9、中孔部9より大径の大孔部10が連続して形成され、小孔
部8および中孔部9は前記回転体2の小径部3の外周面上に位置し、大孔部10
は前記回転体2の大径部4の外周面上に位置するようになっている。
【0010】
また、小孔部8の内周面には、回転体2の小径部3の外周面との間をシールす
るためのOリング15を収納するための環状の溝部12が穿設され、さらに、中
孔部9の内周面と回転体2の小径部3の外周面との間には空所13が形成されて
いて、この空所13内にはスライド部材5を原点に保持するためのスプリング1
4が設けられている。
また、スライド部材5の中孔部9と大孔部10との境界部は、スライド部材5
の回転体2上でのスライド量を制限するためのストッパー部11となっていて、
このストッパー部11がスライド部材5がスライドした際に回転体2の大径部4
の側面4aに当接することにより、スライド部材5のスライド量が制限されるよ
うになっている。
【0011】
また、スライド部材5の外周面は、一端から他端にかけて小径部6、およびこ
の小径部6より大径の大径部7の2段に形成されていて、小径部6と大径部7と
の境界部はスライド部材5の軸線に対して所定の角度で傾斜するテーパ面16に
形成されている。
なお、前記スライド部材5は図示しない駆動部材に接続されていて、駆動部材
の作動により、前記スプリング14の付勢力に抗して前記回転体2上をスライド
し、駆動部材の作動が停止した際には、前記スプリング14の付勢力により付勢
されて原点に復帰するようになっている。
【0012】
前記シール部材17は、断面が略L字形状で環状をなすとともに、内周面の一
部に径方向内方に環状に突出するシールリップ部19が一体に形成されているゴ
ム状弾性体からなる副シール部18と、この副シール部18の内周面に外周面側
が嵌合等により一体に取り付けられるとともに、内周面全体に螺旋状の溝部21
が穿設されている樹脂等の弾性体からなる環状の主シール部20とから構成され
、前記副シール部18の外周面側を前記固定体1の内周面に嵌合取り付けするこ
とによって、前記主シール部20の内周面と前記スライド部材5の外周面との間
には所定の間隙が形成され、この間隙によって主シール部20の内周面と回転体
2の外周面との間に螺旋状のラビリンス構造22が形成され、さらに、副シール
部18のシールリップ部19はスライド部材5の外周面に当接可能となっている
。
なお、前記シールリップ部19を図9に示すように形成して、その外周面に環
状のスプリング25を設けて、このスプリング25によりシールリップ部19を
スライド部材5の外周面に押圧するようにしてもよいものである。
【0013】
次に、前記に示すものの作用について説明する。
まず、静止時においては、図2に示すように、スライド部材5はスプリング1
4の付勢力により原点に保持されていて、この位置においては、スライド部材5
の大径部7の外周面に副シール部18のシールリップ部19の内周面が当接して
、スライド部材5と固定体1との間、すなわち回転体2と固定体1との間がシー
ルされ、主シール部20の螺旋状の溝部21と回転体2の外周面との間に形成さ
れるラビリンス構造22内には密封流体が位置するようになっている。
【0014】
次に、回転体2の回転時においては、図1に示すように、回転体2の回転とと
もにスライド部材5が一体に回転し、このとき、図示しない駆動部材を作動させ
ることにより、スライド部材5が回転体2上をスプリング14の付勢力に抗して
、図中右方向(回転体2の大径部4の方向)へスライドして、スライド部材5の
ストッパー部11が回転体2の大径部4の側面4aに当接するまでスライドする
。
【0015】
この位置においては、副シール部18のシールリップ部19とスライド部材5
との間は、スライド部材5がスライドすることによりシールが解除されて非接触
の状態、すなわちスライド部材5の小径部6の外周面と所定の間隔をおいて対向
することになる。
この場合、主シール部20の内周面とスライド部材5の大径部7の外周面との
間には、螺旋状のラビリンス構造22が形成されているので、回転体2の回転時
においては、このラビリンス構造22により回転体2と固定体1との間が非接触
の状態でシールされることとなる。
【0016】
したがって、従来の接触形の密封装置のように、回転体2に摺動接触すること
による磨耗等の発生の恐れが全くなく、また、トルク損失も極めて少なく、回転
体2の回転時における効率を著しく向上させることができることになる。
また、静止時においては、副シール部18のシールリップ部19がスライド部
材5の外周面に当接することにより、固定体1と回転体2との間が完全にシール
されることになり、従って、静止時においても漏れ等の発生する恐れは全くなく
なることになる。
【0017】
図4(a)および(b)には、この考案による密封装置の第2の実施例が示さ
れていて、(a)は全体を示す概略断面図、(b)は(a)の部分説明図である
。
すなわち、この密封装置は、スライド部材5と回転体2との間にカム機構26
を設けて、このカム機構26によりスライド部材5をスライドさせるようにした
ものであって、その他の構成は前記第1の実施例に示すものと同様の構成を有し
ているので、前記第1の実施例に示すものと同一の部分には同一の番号を付して
、その構成の詳細な説明は省略するものとする。
【0018】
すなわち、この実施例におけるカム機構26は、回転体2の小径部3の外周面
上に、回転体2の軸線に対して所定の角度で傾斜するとともに、回転方向先方が
小径部3の先端部側に位置し、かつ、小径部3の先端部側から大径部4側に延出
する長溝28を穿設するとともに、スライド部材5に、回転体2の軸線に対して
直交し、かつ、先端部が前記長溝28内に位置するピン27を一体に取り付けて
構成したものである。
【0019】
このように構成したカム機構26は、回転体2が回転すると同時に、スライド
部材5に一体に取り付けられているピン27が回転体2の長溝28内を回転方向
先方から後方に向かってスライドし、長溝28の回転方向後端部で係止されるこ
とになる。
このようにスライド部材5側に設けたピン27が回転体2の長溝28内をスラ
イドすることにより、スライド部材5が回転体2上を回転体2の大径部4の方向
にスライドして、このときのスライド量はスライド部材5のストッパー部11が
回転体2の大径部4の側面4aに当接することにより、制限されることになる。
【0020】
そして、回転体2の回転を停止すると、スライド部材5はスプリング14の付
勢力によって付勢されて、スライド部材5のピン27が回転体2の長溝28内を
回転方向先端部側にスライドすることにより、原点に復帰することになる。
このようにスライド部材5と回転体2との間にカム機構26を設けることによ
って、スライド部材5を外部の駆動部材に連結することなくスライドさせること
ができることになり、したがって、全体を著しく小型化することができることに
なる。
なお、この実施例においても前記第1の実施例に示すものと同様に、シール部
材17のシールリップ部19を図9のように形成して、その外周面にスプリング
25を設けて、このスプリング25の付勢力によりシールリップ部19をスライ
ド部材5の外周面に押圧するようにしてもよいものである。
【0021】
そして、この実施例においても、前記第1の実施例と同様に、主シール部20
の内周面とスライド部材5の大径部7の外周面との間には、螺旋状のラビリンス
構造22が形成されるので、回転体2の回転時においてはこのラビリンス構造2
2により回転体2と固定体1との間が非接触の状態でシールされることとなり、
したがって、従来の接触形の密封装置のように、回転体2に摺動接触することに
よる磨耗等の発生の恐れが全くなく、また、トルク損失も極めて少なく、回転体
2の回転時における効率を著しく向上させることができることになる。
さらに、静止時においては、副シール部18のシールリップ部19がスライド
部材5の外周面に当接することにより、固定体1と回転体2との間が完全にシー
ルされることになり、従って、静止時においても漏れ等の発生する恐れは全くな
くなることになる。
【0022】
図5には、この考案による密封装置の第3の実施例が示されていて、この実施
例に示す密封装置は、スライド部材5を連結部材29を介して駆動部材であるソ
レノイドバルブ30に接続したものであって、その他の構成は前記第1の実施例
に示すものと同様の構成を有しているので、前記第1の実施例に示すものと同一
の部分には同一の番号を付してその構成の詳細な説明は省略するものとする。
【0023】
なお、この実施例においては、ソレノイドバルブ30のON・OFFによりス
ライド部材5を回転体2上をスライドさせるようになっているので、第1の実施
例のようにスライド部材5を原点に復帰させるためのスプリングは省略してあり
、また、スライド部材5の内周面は第1の実施例に示すように3段に形成するこ
となく、ストレートに形成してあり、したがって、スライド部材5の端面にスト
ッパー部11が形成されており、また、スライド部材5と回転体2との間をシー
ルするOリング31は回転体2側に穿設した環状の溝部32内に収納されるよう
になっている。
【0024】
また、この実施例においても、図9に示すように、シール部材17のシールリ
ップ部19の外周面に環状のスプリング25を設けて、このスプリング25の付
勢力によりシールリップ部19をスライド部材5の外周面に押圧するようにして
もよいものである。
【0025】
そして、この実施例においても前記第1の実施例に示すものと同様に、主シー
ル部20の内周面とスライド部材5の大径部7の外周面との間には、螺旋状のラ
ビリンス構造22が形成されているので、回転体2の回転時においてはこのラビ
リンス構造22により回転体2と固定体1との間が非接触の状態でシールされる
こととなり、したがって、従来の接触形の密封装置のように、回転体2に摺動接
触することによる磨耗等の発生の恐れが全くなく、また、トルク損失も極めて少
なく、回転体2の回転時における効率を著しく向上させることができることにな
る。
【0026】
さらに、静止時においては、副シール部18のシールリップ部19がスライド
部材5の外周面に当接することにより、固定体1と回転体2との間が完全にシー
ルされることになり、従って、静止時においても漏れ等の発生する恐れは全くな
くなることになる。
【0027】
図6には、この考案による密封装置の第4の実施例が示されていて、この実施
例に示す密封装置は、スライド部材5およびシール部材17を固定体1側に設け
て構成したものである。
すなわち、固定体1の内周面に、筒状をなすスライド部材5をスライド可能に
設けるとともに、このスライド部材5の内周面に、前記各実施例と同様の構成を
有する主シール部20と副シール部18からなるシール部材17を嵌合取り付け
し、さらに、前記スライド部材5に連結部材29を介して駆動部材であるソレノ
イドバルブ30を接続したものであり、この実施例においても、前記第1の実施
例と同一の部分には同一の番号を付してその構成の詳細な説明は省略するものと
する。
【0028】
なお、この実施例においては、ソレノイドバルブ30のON・OFFによりス
ライド部材5をスライドさせるようになっているので、スライド部材5を原点に
復帰させるためのスプリングは省略してある。
また、35はスライド部材5の外周面と固定体1との間をシールするOリング
であり、また、この実施例においても、図9に示すように、シール部材17のシ
ールリップ部19の外周面にスプリング25を設けて、このスプリング25の付
勢力によりシールリップ部19を回転体2の外周面に押圧するようにしてもよい
ものである。
【0029】
そして、この実施例においても前記第1の実施例と同様に、主シール部20の
内周面と回転体2の大径部4の外周面との間には、螺旋状のラビリンス構造22
が形成されているので、回転体2の回転時においてはこのラビリンス構造22に
より回転体2と固定体1との間が非接触の状態でシールされることとなり、した
がって、従来の接触形の密封装置のように、回転体2に摺動接触することによる
磨耗等の発生の恐れが全くなく、また、トルク損失も極めて少なく、回転体2の
回転時における効率を著しく向上させることができることになる。
【0030】
また、静止時においては、副シール部18のシールリップ部19が回転体2の
外周面に当接することにより、固定体1と回転体2との間が完全にシールされる
ことになり、従って、静止時においても漏れ等の発生する恐れは全くなくなるこ
とになる。
【0031】
図7にはこの考案による密封装置の第5の実施例による概略断面図が示されて
いて、この密封装置は、スライド部材5の内周面のうちの小孔部8の内周面と大
孔部10の内周面に螺旋状の溝部36、37をそれぞれ穿設して、それらの溝部
36、37により回転体2の小径部3の外周面との間、および回転体2の大径部
4の外周面との間にそれぞれラビリンス構造38、39を形成したものであって
、その他の構成は前記第1の実施例に示すものと同様の構成を有しているので、
前記第1の実施例に示すものと同一の部分には同一の番号を付してその構成の詳
細な説明は省略するものとする。
【0032】
なお、この実施例においても、図9に示すようにシール部材17のシールリッ
プ部19の外周面に環状のスプリング25を設けて、このスプリング25の付勢
力によりシールリップ部19をスライド部材5の外周面に押圧するようにしても
よいものである。
【0033】
そして、この実施例に示すものにあっても前記第1の実施例に示すものと同様
に、主シール部20の内周面とスライド部材5の大径部7の外周面との間には、
螺旋状のラビリンス構造22が形成されているので、回転体2の回転時において
はこのラビリンス構造22により回転体2と固定体1との間が非接触の状態でシ
ールされることとなり、したがって、従来の接触形の密封装置のように、回転体
2に摺動接触することによる磨耗等の発生の恐れが全くなく、また、トルク損失
も極めて少なく、回転体2の回転時における効率を著しく向上させることができ
ることになる。
【0034】
また、静止時においては、副シール部18のシールリップ部19がスライド部
材5の外周面に当接することにより、固定体1と回転体2との間が完全にシール
されることになり、従って、静止時においても漏れ等の発生する恐れは全くなく
なることになる。
また、この実施例においては、スライド部材5の小孔部8の内周面と大孔部1
0の内周面とにそれぞれ螺旋状の溝部36、37を穿設して、それらの溝部36
、37により回転体2の外周面との間に螺旋状のラビリンス構造38、39を形
成したことにより、このラビリンス構造38、39により、回転体2の外周面と
スライド部材5の内周面との間がシールされることになり、したがって、前記第
1の実施例のように、回転体2とスライド部材5との間をシールするためのOリ
ングは必要がなくなるものである。
【0035】
なお、この実施例においてはスライイド部材5の内周面のうちの小孔部8の内
周面と大孔部10の内周面に螺旋状の溝部36、37を設けたが、図8に示すよ
うに、大孔部10の内周面のみに設けてもよいものであり、また図示はしないが
、小孔部8の内周面のみに設けてもよいものである。
【0036】
この考案は前記のように構成して、シール部材の内周面の螺旋状の溝部と回転
体の外周面との間、あるいはスライド部材の外周面との間で螺旋状のラビリンス
構造を形成したことにより、回転体の回転時においては、非接触の状態で回転体
と固定体との間をシールすることができることになり、したがって、接触形の密
封装置のように、回転体の外周面に摺動接触することによる磨耗等の発生は全く
なく、初期のシール性を長期的に維持することができることになり、また回転体
への摺動接触がないため、トルク損失が極めて少なく、回転体の回転時における
効率も向上する。また、静止時においては、スライド部材あるいは回転体にシー
ル部材のシールリップ部が当接することにより、回転体と固定体との間が完全に
シールされることになり、したがって、静止時における密封流体の漏れは全くな
い。したがって、静止時においても回転時においても優れたシール性が得られる
ことになる等の優れた効果を有するものである。
【図1】この考案による密封装置の第1の実施例の回転
時の状態を示した概略断面図である。
時の状態を示した概略断面図である。
【図2】この考案による密封装置の第1の実施例の静止
時の状態を示した概略断面図である。
時の状態を示した概略断面図である。
【図3】図1および図2に示すものの部分説明図であ
る。
る。
【図4】(a)はこの考案による密封装置の第2の実施
例を示した概略断面図であり、(b)は(a)に示すも
のの部分説明図である。
例を示した概略断面図であり、(b)は(a)に示すも
のの部分説明図である。
【図5】この考案による密封装置の第3の実施例を示し
た概略断面図である。
た概略断面図である。
【図6】この考案による密封装置の第4の実施例を示し
た概略断面図である。
た概略断面図である。
【図7】この考案による密封装置の第5の実施例を示し
た概略断面図である。
た概略断面図である。
【図8】この考案による密封装置の第6の実施例を示し
た概略断面図である。
た概略断面図である。
【図9】この考案による密封装置のシール部材のシール
リップ部の他の実施例を示した部分説明図である。
リップ部の他の実施例を示した部分説明図である。
1……固定体
2……回転体
3、6……小径部
4、7……大径部
5……スライド部材
8……小孔部
9……中孔部
10……大孔部
11……ストッパー部
12、21、32、36、37……溝部
13……空所
14、25……スプリング
15、31、35……Oリング
16……テーパ面
17……シール部材
18……副シール部
19……シールリップ部
20……主シール部
22、38、39……ラビリンス構造
4a……側面
26……カム機構
27……ピン
28……長溝
29……連結部材
30……駆動部材(ソレノイドバルブ)
Claims (6)
- 【請求項1】 固定体(1)と、該固定体(1)内に回
転可能に位置する回転体(2)との間をシールする密封
装置であって、該密封装置は、前記回転体(2)側に設
けられて、回転体(2)上をスライド可能なスライド部
材(5)と、前記固定体(1)側に設けられるととも
に、内周面に前記スライド部材(5)に当接可能なシー
ルリップ部(19)、および前記スライド部材(5)と
所定の間隔をおいて対向する螺旋状の溝部(21)を有
するシール部材(17)とを具え、静止時には、前記シ
ール部材(17)のシールリップ部(19)が前記スラ
イド部材(5)に当接することにより、固定体(1)と
回転体(2)との間がシールされ、回転時には、前記ス
ライド部材(5)がスライドすることにより、前記シー
ル部材(17)のシールリップ部(19)がスライド部
材(5)から離れるとともに、シール部材(17)の螺
旋状の溝部(21)とスライド部材(5)との間でラビ
リンス構造(22)が形成されて、このラビリンス構造
(22)を介して、固定体(1)と回転体(2)との間
が非接触の状態でシールされることを特徴とする密封装
置。 - 【請求項2】 前記スライド部材(5)と前記回転体
(2)との間には、前記スライド部材(5)を原点に保
持するためのスプリング(14)が設けられている請求
項1記載の密封装置。 - 【請求項3】 前記スライド部材(5)と前記回転体
(2)との間にはカム機構(26)が設けられていて、
このカム機構(26)が回転体(2)の回転と同時に作
動することにより、前記スライド部材(5)が前記回転
体(2)上をスライドするようになっている請求項1記
載の密封装置。 - 【請求項4】 前記スライド部材(5)は、連結部材
(29)を介して駆動部材(30)に接続されていて、
この駆動部材(30)の作動により、前記回転体(2)
上をスライドするようになっている請求項1記載の密封
装置。 - 【請求項5】 固定体(1)と、該固定体(1)内に回
転可能に位置する回転体(2)との間をシールする密封
装置であって、該密封装置は、前記固定体(1)側にス
ライド可能に設けられるスライド部材(5)と、このス
ライド部材(5)の内周面に一体に設けられるととも
に、内周面に前記回転体(2)の外周面に当接可能なシ
ールリップ部(19)、および前記回転体(2)の外周
面と所定の間隔をおいて対向する螺旋状の溝部(21)
を有するシール部材(17)とを具え、静止時において
は、前記スライド部材(5)がスライドすることによ
り、前記シール部材(17)のシールリップ部(19)
が前記回転体(2)の外周面に当接して、固定体(1)
と回転体(2)との間をシールし、回転時においては、
前記スライド部材(5)がスライドすることにより、前
記シール部材(17)のシールリップ部(19)が回転
体(2)の外周面から離れるとともに、シール部材(1
7)の螺旋状の溝部(21)と回転体(2)の外周面と
の間でラビリンス構造(22)が形成されて、このラビ
リンス構造(22)を介して、固定体(1)と回転体
(2)との間が非接触の状態でシールされることを特徴
とする密封装置。 - 【請求項6】 前記スライド部材(5)には、連結部材
(29)を介して駆動部材(30)が接続されていて、
この駆動部材(30)の作動により、前記スライド部材
(5)が固定体(1)の内周面をスライドするようにな
っている請求項5記載の密封装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1991052645U JP2547235Y2 (ja) | 1991-06-13 | 1991-06-13 | 密封装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1991052645U JP2547235Y2 (ja) | 1991-06-13 | 1991-06-13 | 密封装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04136363U true JPH04136363U (ja) | 1992-12-18 |
| JP2547235Y2 JP2547235Y2 (ja) | 1997-09-10 |
Family
ID=31928873
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1991052645U Expired - Lifetime JP2547235Y2 (ja) | 1991-06-13 | 1991-06-13 | 密封装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2547235Y2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2012077762A (ja) * | 2010-09-30 | 2012-04-19 | Advics Co Ltd | 軸シール装置とそれを用いたポンプ装置及びブレーキ液圧制御装置 |
| JP2016031142A (ja) * | 2014-07-30 | 2016-03-07 | 光洋シーリングテクノ株式会社 | 鉄道車両の車軸用軸受の密封装置 |
-
1991
- 1991-06-13 JP JP1991052645U patent/JP2547235Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2012077762A (ja) * | 2010-09-30 | 2012-04-19 | Advics Co Ltd | 軸シール装置とそれを用いたポンプ装置及びブレーキ液圧制御装置 |
| CN102444719A (zh) * | 2010-09-30 | 2012-05-09 | 株式会社爱德克斯 | 轴封装置和使用该轴封装置的泵装置及制动液压控制装置 |
| US9187072B2 (en) | 2010-09-30 | 2015-11-17 | Advics Co., Ltd. | Shaft sealing apparatus, pump apparatus and brake hydraulic pressure control device using same |
| CN102444719B (zh) * | 2010-09-30 | 2016-01-20 | 株式会社爱德克斯 | 轴封装置和使用该轴封装置的泵装置及制动液压控制装置 |
| JP2016031142A (ja) * | 2014-07-30 | 2016-03-07 | 光洋シーリングテクノ株式会社 | 鉄道車両の車軸用軸受の密封装置 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2547235Y2 (ja) | 1997-09-10 |
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