JPH0413620A - 経皮吸収製剤 - Google Patents

経皮吸収製剤

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JPH0413620A
JPH0413620A JP11786390A JP11786390A JPH0413620A JP H0413620 A JPH0413620 A JP H0413620A JP 11786390 A JP11786390 A JP 11786390A JP 11786390 A JP11786390 A JP 11786390A JP H0413620 A JPH0413620 A JP H0413620A
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JP
Japan
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colchicine
skin
liquid
segmented polyurethane
adhesive
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Application number
JP11786390A
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English (en)
Inventor
Yasuo Shikinami
保夫 敷波
Kunihiro Hata
邦広 畑
Shigeyuki Nomura
野村 繁幸
Toshiya Kai
俊哉 甲斐
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Morishita Pharmaceuticals Co Ltd
Takiron Co Ltd
Original Assignee
Morishita Pharmaceuticals Co Ltd
Takiron Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、コルヒチンを特定分子構造のセグメント化ポ
リウレタン粘着剤に含有せしめた経度吸収製剤に関する
〔従来の技術〕
コルヒチンは通風や各種の皮膚疾患に対する薬理効果の
大きい薬物であるが、経口や注射により投与されるため
、胃腸障害その他の副作用が出ることも多々あった。
そこで、この副作用をなくすことを目的として、コルヒ
チンを含有させたテープ製剤が提案されたく特開昭60
−169417号)。このテープ製剤は、アクリル系ポ
リマー等の常温で粘着性を示す高分子物質にコルヒチン
を含有させたもので、これを皮膚患部に貼付けてコルヒ
チンを経度吸収させるものである。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、上記のテープ製剤のようにコルヒチンを
含有させる高分子物質としてアクリル系ポリマーの粘着
剤を用いる場合は、残留モノマの人体への毒性が問題と
なる。しかも、このアクリル系ポリマーの粘着剤は真に
コルヒチンを粘着剤から皮膚に徐々に放出するように工
夫されるべく分子設計されたものではなく、単に従来の
粘着剤にコルヒチンを混合するように試みられたもので
あり、経度吸収製剤として充分なものと言えない。また
、コルヒチンの含有性を高めるためにコルヒチンをアル
コールやクロロホルムなどの溶剤に予め溶解させて混合
する方法が採られるが、この方法によると、乾燥後にも
粘着剤中に溶剤が残留し、この溶剤が皮膚から吸収され
るという問題がある。
本発明は上記問題に鑑みてされたもので、その目的とす
るところは、人体への安全性が高く、柔軟で皮膚に対す
る密着性に優れ、貼付したときの触感や馴染感が良く、
充分な粘着力を有し、コルヒチンを単独で均一に溶解し
て含有させ易く、しかも粘着剤との親和性が適度である
ため放出のコントロールと効率が良い経度吸収製剤を提
供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するため、本発明の経度吸収製剤は、エ
チレンオキサイドとプロピレンオキサイドのブロック共
重合体もしくはランダム共重合体よりなる常温ないし体
温付近で液状のセグメントを主鎖とし、ポリエチレング
リコールモノメチルエーテルよりなる常温ないし体温付
近で液状のセグメントを分岐鎖として有するセグメント
化ポリウレタン粘着剤に、コルヒチンを含有せしめたこ
とを要旨とするものである。
本発明においてコルヒチンを含有させるセグメント化ポ
リウレタン粘着剤は、例えば下記の構造式(r)〜(I
V)で示されるジオール以上の多官能のポリオール成分
の一種又は二種以上と、構造式(IV)で示されるポリ
オール成分としてのポリエチレングリコールモノメチル
エーテルと、下記の構造式(V)〜(■)で示されるポ
リイソシアネート成分の一種又は二種以上とを反応させ
て得られる粘着性を備えた貫入形(Interpene
tratedNetwork)のセグメント化ポリウレ
タンである。
IO−(40)−CNR,NC0−(AO)−CNR,
NGO−(40)−1(構造式(1) −2 構造式(V)−1 (但し、R1+ Rzはアルキル化合物、脂環式化合物
、芳香族化合物のいずれかであり、(^0)はアルキレ
ンオキサイド鎖である。) 構造式(Iり      構造式(III)CHiO−
(AO) −HCHzO−(AO) −H(CIIQ−
(AO)−H)z   CHsCHi−C−CHzO−
(AO)−HClbO−(AO)−II       
CIIQ−(AO)−H(但し、(^0)はアルキレン
オキサイド鎖であり、lはl又は4の整数である。) 構造式(IV) RO−(40) −H (但し、(AO)はアルキレンオキサイド鎖であり、R
は水素原子、アルキル化合物、脂環式化合物、芳香族化
合物のいずれかである。) 構造式(Vl) 構造式(■) 構造式(■) (但し、構造式(V)〜(■)中、Rはアルキル基、脂
環式化合物、芳香族化合物のいずれかであり、(AO)
はアルキレンオキサイド鎖、1 1:i 1又ζよ4の
整数である。) まず、構造式(I)〜(TV)のポリオール成分から説
明すると、構造式(1)−1、(I) −2はポリエー
テルポリオールとジイソシアネートの連鎖の反応物であ
るポリウレタンポリオールプレポリマーであって、その
両末端成分がポリエーテルポリオールからなり、両末端
は一〇H基である。
そして、その分子量は常温ないし体温付近で液状を示す
程度の大きさである。ここに使用されるジイソシアネー
ト化合物は、後述するポリウレタンポリイソシアネート
プレポリマーの中のそれと同じものであり、例えばフェ
ニレンジイソシアえト、2.4−)ルイレンジイソシア
ネート (TDl)、4.4’−ジフェニルメタンジイ
ソシアネ−)(MDI)、ナフタリン1.5−ジイソシ
アネート、ヘキサメチレンジイソシアネート(HMDI
)、テトラメチレンジイソシアネート(TMDI)、リ
ジンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート(
MDI)、水添加TDi水添加MDI,ジシクロへキシ
ルジメチルメタンp。
p −ジイソシアネート、ジエチルフマレートジイソシ
アネート、イソホロンジイソシアネート(IPDI)等
が任意に使用される。
構造式(II)はグリセロール(1=1)又はソルビト
ール(1=4>にポリエーテルポリオールを付加(ad
duct) シたものであり、構造式(Iff)はトリ
メチロールプロパンにポリエーテルを付加したものであ
る。同様に、1,2.6−ヘキサンドリオールCHz−
CHz−CHz−CI−CHz、トリメチロールエタ0
1(      OFi OH IhOH OH nは2〜30の整数)やその部分エステルなどの多価ア
ルコールとポリエーテルポリオールの付加物も使用でき
る。
構造式(IV)はアルキレンオキサイド鎖を有するポリ
エーテルポリオールであって、このうち両末端がOl(
基であるジオールは、セグメント化ポリウレタン粘着剤
の生娘を形成するため用いられるものであり、また、(
AO)がポリエチレングリコールでその片末端がメチル
基で封鎖されたポリエチレングリコールモノメチルエー
テルは、後述するようにタック付与剤として作用する分
岐鎖を形成するために用いられる。
更にイソシアネート成分について説明すると、構N式(
Vl − 1はトリメチロールプロパンにジイソシアネ
ートを反応して得られるトリイソシアネートの2分子を
(AO)の1分子で2量化した4官能のテトライソシア
ネートである。また、構造式(V)−2はトリメチロー
ルプロパンの代わりにグリセロールを用いて得られるテ
トライソシアネートである。この種のテトライソシアネ
ートは(AO)の2分子又は3分子でトリイソシアネー
トが2量化され易いので反応を微妙に調節する必要があ
る。そのため未反応のトリイソシアネトが混在するが、
ポリオールと反応した場合にセグメント化ポリウレタン
分子の大きさのバラツキが生じ、粘着性をコントロール
するのに都合のよい方に作用することもある。
構造式(■)は構造式(II)のポリオールにジイソシ
アネートを反応したもの、構造式(■)は構造式(I[
I)のポリオールにジイソシアネートを反応したもので
あり、共に3官能である。また、構造式(■)はポリエ
ーテルポリオールとジイソシアネートの反応物で2官能
である。
構造式(I)〜(IV)のポリオール成分及び構造式(
V)〜(■)のインシアネート成分におし)で(AO)
で表記されるアルキレンオキサイド鎖は、セグメント化
ポリウレタンの主鎖となるものであり、粘着特性や柔軟
性に優れたセグメント化ポリウレタンを得るためには、
この(AO)がエチレンオキサイド(EO)とプロピレ
ンオキサイド(PO)のブロック共重合体もしくはラン
ダム共重合体よりなる常温ないし体温付近で液状のセグ
メントであることが必要となる。
アルキレンオキサイド鎖(AO)がEOのホモポリマ(
ポリエチレングリコール)の場合は、分子量が大略10
00以下で常温ないし体温付近において液状を呈し、P
Oのホモポリマー(ポリプロピレングリコール)の場合
は分子量が敵方でも依然として液状である。しかし、ア
ルキレンオキサイド鎖(AO)がEOとPOのブロック
共重合体やランダム共重合体の場合は、それらの配合比
率により固体か液体かの状態が決まる。即ち、POのモ
ル分率が高い場合には分子量が高くても液状であるが、
POのモル分率が低くてもEOの分子量が低い場合には
やはり液状となる。しかし、これら共重合体の分子量が
あまり高すぎると、末端基の比率が小さくなるため反応
確率が低くなり、また長鎖になるためセグメント化ポリ
ウレタンが流動性に富み、保型性が乏しくなるので望ま
しくない。一方、液状でも分子量があまり低すぎると、
アルキレンオキサイドM (AO)がウレタン結合の分
子の交錯点、つまり結び目の点により拘束されて自由に
運動することを束縛されるため、粘着力や柔軟性に優れ
たセグメント化ポリウレタンを得ることはできない。
従って、アルキレンオキサイド鎖を構成するEOとPO
のブロック共重合体もしくはランダム共重合体の分子量
は、大略150〜数千以下、望ましくは大略200〜2
000の範囲に設定するのがよい。
アルキレンオキサイド鎖を形成するブロック共重合体は
、−(EO)、−(PO)、−ε但しx、  yはいず
れも1以上の整数〕でも勿論よいが、−(EO)x−(
PO)、 −(EO)、 −(但しx、y、zはいずれ
も1以上の整数〕で示されるABA型ブロック共重合体
が望ましく、また、ランダム共重合体は、(PO−EO
−EO−PO)い− −(PO−PO−EO)I、l−
−(EOEO−PO)、 −−(EO−PO−EO−P
O)、 −(交互共重合体)〔但し、mは1以上の整数
〕で示されるどのタイプのものでもよい。ランダム共重
合体は、後の作用のところで詳述するようにコルヒチン
の溶解性が抜群である。また、ポリオールとイソシアネ
ートのアルキレンオキサイドの組合わせは、いずれか一
方がブロック共重合体で他方がランダム共重合体の組み
合わせでもよく、双方ともにブロック共重合体同士又は
ランダム共重合体同士の組合わせでもよい。
次に、ポリオールとポリインシアネートの反応比につい
て説明する。経験的に言えば、粘着性のセグメント化ポ
リウレタンは、嵩高い分子構造をもち、且つ自由に運動
可能であるセグメント長、または直鎖(linear)
の末端分子を多く有していることか必要である。従って
、ポリオールとポリイソシアネートは各々が単一化合物
であれば一方が2官能で、他の一方が3官能以上の化合
物の組合わせとする必要がある。どちらかが1官能であ
れば連鎖しないし、2官能間士では直鎖分子となり、プ
レポリマーに初めから分岐がなければ嵩高い分子の集合
とならず、適当でない。つまりどちらか一方が2官能で
他が3官能以上の多官能であるか、互いに3官能以上の
組合わせが良い。但し、いずれもあまり官能数が大きす
ぎる反応物の場合は網目鎖濃度が高すぎるので、余程長
いセグメントが存在しないと、弾性が粘性を上回って好
ましい粘着性は得られ難い。良好な粘着性が得やすい官
能数は大略2〜4のそれぞれの組合わせであると言える
。その場合、粘着性を調整するために官能基が一つのも
のを混合して嵩高さを増すことができる。そのために混
合するのが、前記構造式(IV)で示されるポリエチレ
ングリコールモノメチルエーテル 付与剤として作用する。このM−PEGは液状で粘着性
を発現するに適した鎖長を有する必要があるので、その
分子量が大略150〜1000、望ましくは大略200
〜600の範囲にあるものが使用される。
ポリオールとポリイソシアネートの各々のプレポリマー
の反応比は、末端の官能基の比率、即ち0)1/NGO
の価によって規制できる。未反応の−NGOが残ると後
反応が生じるので、OH/NGOは1以上でなければな
らない。経験的には、I≦OH/NGO≦5で良好な粘
着性を有するセグメント化ポリウレタンが得られる。0
1(/NGOが1以上5以下の状態では嵩高い分子の集
まりにおいて末端にOH基を有する直鎖セグメントが尾
(tail)を出して自由に運動している状態であると
想像でき、5に近い程freeの尾が長くて多い状態と
なる。そしてこのポリマー分子は粘着性を発現するに適
した大きさとなって集合している。
同様に、分岐鎖のM−PEGも自由に運動している状態
にあり、粘着性を発現するに適した鎖長を有している。
従って、この分岐度CP−OH/M−PEG 〕を増減
すれば粘着性を調節することができる。分岐度が小さ過
ぎると粘着性の向上に殆ど寄与せず、あまり大きすぎる
と未反応が残り却って粘着性の低下を招く傾向があるの
で、分岐度の範囲は直鎖状のポリオールに対してP−O
H/M−PEG (sol比)が約2/1〜215とな
るように調節することが望ましい。
ポリオール成分及びポリイソシアネート成分の分子量の
範囲は、(AO)やイソシアネートの種類、分子形状な
どによって広い範囲で変わるが、ポリウレタンポリオー
ルプレポリマーで大略1400〜10000、ホT)t
−ルテ大略150〜6000、ポリウレタンポリイソシ
アネートプレポリマーで大略500〜10000であり
、好ましくは各々大略1000〜6000.300〜3
0oo、tooo〜6000の範囲で選択できる。
なお、ポリエチレングリコールモノメチルエーテルの分
子量は、既述したように大略150〜1゜00、望まし
くは大略200〜600の範囲で選択できる。
本発明の経度吸収製剤は、以上のようなポリオールとポ
リエチレングリコールモノメチルエーテルにコルヒチン
を溶解させ、これにインシアネトと必要に応じて触媒(
ジブチル錫ジラウレート等)を加えて撹拌混合し、この
混合液をポリエステルフィルム等の基材フィルム上に流
延してポリオールとポリイソシアネートを反応させるこ
とにより製造されるものであって、EOとPOのブロッ
ク共重合体もしくはランダム共重合体よりなる常温ない
し体温付近で液状のセグメントを主鎖とし、且つポリエ
チレングリコールモノメチルエーテルよりなる常温ない
し体温付近で液状のセグメントを分岐鎖として有する貫
人蟹セグメント化ポリウレタン粘着剤の上記主鎖や分岐
鎖の間に、コルヒチンが溶解状態で均一に含有されたも
のである。
コルヒチンの含有量は、薬理学的有効量以上であればよ
いが、一応の目安としては経度吸収製剤の単位面積(c
m”)当たり50ug〜1.5mg程度の力価に調整す
ることが望ましい。
〔作 用〕
以上のような構成の本発明の経度吸収HMは、コルヒチ
ンを含有させるセグメント化ポリウレタン粘着剤が、既
述したような人体に無毒のポリオール成分とインシアネ
ート成分を反応させた基本的に一成分系の粘着剤であり
、ブリードアウトする遊離成分がなく、人体に対する安
全性が極めて高いものである。
しかも、コルヒチンがセグメント化ポリウレタン粘着剤
の液状セグメントの親和性の高いセグメント部分、つま
りSP値(Solubility Paraa+ate
r)の近い液状セグメント部分に均一に溶解される。
その場合、アルキレンオキサイド鎖がEOとPoのブロ
ック共重合体であれば、コルヒチンがブロック単位のセ
グメント長のユニットで溶解され、またランダム共重合
体く交互共重合体を含む)であれば、隣接するモノマー
ユニットであるミクロな単位でコルヒチンが会合し、あ
たかも低分子化合物の溶剤に会合して溶解した様相を呈
する。そしてこれらの連鎖の効果によるポリマー効果に
よって低分子化合物の溶剤以上の溶解効果を示すことば
驚くべき事実である。特にランダム共重合体や交互共重
合体は、セグメント分子間の分子間力が作用するのを妨
げ、分子鎖のモノマーユニ7)でミクロな自由回転運動
をするため凝集力が小さく、そのため微細な濃度分布を
生じた状態でコルヒチンを溶解させるのに極めて好都合
である。従ってコルヒチンを溶剤を用いないで直接溶解
することができるので、従来のテープ製剤のように内部
に残留した溶剤が皮膚から吸収されることはない。
このように溶解したコルとチンは、アルキレンオキサイ
ド−鎖が液状で活発に分子運動しているため移動し易い
状態にあり、溶解度のバランスによって濃度の低い皮膚
と粘着剤の界面から皮膚内へ徐々に放出される。特にア
ルキレンオキサイド鎖がEOとPOのランダム共重合体
の場合は、ブロック共重合体よりも細かい七ツマー単位
で活発に運動しているため、コルヒチンの移動が容易で
あり、放出性が極めて良好である。
また、本発明の経度吸収製剤は、セグメント化ポリウレ
タン粘着剤の主鎖が液状で自由に運動し得るEOとPO
のブロック共重合体又はランダム共重合体であると共に
、分岐鎖が自由に運動し得る液状のM−PEGでタック
付与剤として作用するものであるため、粘着特性、柔軟
性、皮膚に対する密着性が優れており、貼付したときの
触感や馴染み間が良好である。そして、主鎖が上記のよ
うにEOとPOのブロック共重合体もしくはランダム共
重合体であると、粘着力が適度で剥離の際に皮膚の角質
を剥がす心配が殆どなく、長期に連続使用してもカブレ
の原因となることは少ない。この点についてもう少し詳
しく説明すると、生体皮膚は表面より表皮、真皮、皮下
組織と呼ばれる三層より成っており、表皮の最外層には
、さらに角質層と呼ばれる層が存在する。その角質層は
内部にタンパク質水溶液である細胞質を含む親水性が極
めて高い角質細胞と、それらの細胞の間隙に存在するト
リグリセライドを多量に含む極めて疎水性の高い脂質と
により形成されている。本発明において粘着剤として用
いるセグメント化ポリウレタンは、その主鎖が親水成分
であるEOと疎水成分であるPoのブロック共重合体も
しくはランダム共重合体であるため、皮膚角質層の親水
性、疎水性という性質の異なる2成分に対して、親水性
のEOと疎水性のPOがそれぞれ互いに適度に影響し合
い、全体として良好な粘着挙動を示すものである。即ち
、親水性が高過ぎると粘着力が強くなって剥離の際に角
質層がセグメント化ポリウレタンに移行し、親水性が低
過ぎると粘着力が弱くなるが、本発明におけるセグメン
ト化ポリウレタンでは、上記のようにEOとPOが適度
に影響し合って親水性と疎水性のバランスが保たれるた
め、剥離の際に角質層を剥取らない程度の充分な接着力
を発揮できるのである。
〔実施例〕
次に実施例を挙げる。
(実施例1) ポリプロピレングリコール(PPG、分子!=1200
)の両端にポリエチレングリコール(PEG、分子量:
200)が結合したPEG−PPG−PEGブロック共
重合体100部(重量部、以下同様)とポリエチレング
リコールモノメチル1−チル(M−PEG、分子量:4
00)60部のそれぞれ常温で液体のポリエーテルポリ
オールに対して、コルヒチン2o部を溶解させた後、P
PGをグリセリンに付加した化合物二こキシリレンジイ
ソシアネート(XDI)を反応させて得られた常温で液
体のポリエーテルポリオールをセグメントに有するトリ
イソシアネート(分子量:1650)85部を加え、よ
く撹拌して混合した。
次いで、これを減圧下に脱泡した後、ポリエステルフィ
ルム上に流延し、60℃で二昼夜放置することにより、
コルヒチンを含有する厚み100μのセグメント化ポリ
ウレタン粘着剤を得た。そして、この表面に雌型紙を貼
合わせた後、10cm2の大きさに打ち抜き、薬7.5
mgのコルヒチンを含有する経度吸収製剤を作製した。
この経度吸収製剤の離型紙を取去り、ラットの腹部に貼
付してコルヒチンの皮膚中濃度の経時的変化を観察した
ところ、10時間後まで3〜4μg / gの濃度が維
持されていた。この結果より、本発明の経度吸収製剤か
らほぼ一定の割合でコルヒチンが放出され、皮膚中に吸
収されてむすることが確認された。
(実施例2) ポリプロピレングリコール(PPG、分子量:1000
)の両端にポリエチレングリコール(PEG、分子量:
335)が結合したPEG−PPG−PEGプロ・ツク
共重合体100部とポ1ノエチレングリコールモノメチ
ルエーテルCM−PEG。
分子量:400)34部のそれぞれ常温で液体のポリエ
ーテルポリオールに対して、コlレヒチン15部を溶解
させた後、PPG−PEGランダム共重合体をグリセリ
ンに付加した化合物にヘキサメチレンジイソシアネート
(HMDI)を反応させて得られた常温で液体のポリエ
ーテルポリオールをセグメントに有するトリイソシアネ
ート(分子量=3100)105部と触媒としてのジブ
チル錫ジラウレー)0.1部を加え、よく撹拌して混合
した。
次いで、これを減圧下に脱泡した後、ポリエステルフィ
ルム上に流延し、60℃で一昼夜放置することにより、
コルヒチンを含有する厚み85μのセグメント化ポリウ
レタンを得た。そして、この表面に離型紙を貼合わせた
後、10cm2の大きさに打ち抜き、薬7.5mgのコ
ルヒチンを含有する経度吸収製剤を作製した。
この経度吸収製剤の離型紙を取去り、ラットの腹部に貼
付してコルヒチンの血漿中濃度の経時的変化を観察した
ところ、10時間後まで5〜6ng / m lの濃度
が維持されていた。この結果より、本発明の経度吸収製
剤からほぼ一定の割合でコルヒチンが放出され、皮膚の
組織を通って血管内の血液まで到達していることが確認
された・〔発明の効果〕 以上の説明から明らかなように、本発明の経度吸収製剤
は、人体への安全性が高く、柔軟で皮膚に対する密着性
に優れ、貼付したときの触感や馴染感が良く、剥離の際
に皮膚の角質を剥がさない程度の充分な粘着力を有し、
薬理学的有効量以上のコルヒチンを単独で均一に溶解さ
せることが容易であり、しかもコルヒチンとの親和性が
適度であるためほぼ一定の割合で効率よくコルしチンを
放出できるといった顕著な効果を奏する。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)エチレンオキサイドとプロピレンオキサイドのブ
    ロック共重合体もしくはランダム共重合体よりなる常温
    ないし体温付近で液状のセグメントを主鎖とし、ポリエ
    チレングリコールモノメチルエーテルよりなる常温ない
    し体温付近で液状のセグメントを分岐鎖として有するセ
    グメント化ポリウレタン粘着剤に、コルヒチンを含有せ
    しめたことを特徴とする経度吸収製剤。
JP11786390A 1990-05-07 1990-05-07 経皮吸収製剤 Pending JPH0413620A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1995004094A1 (fr) * 1993-07-30 1995-02-09 Takiron Co., Ltd. Polymere de base pour preparation absorbable par voie percutanee
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