JPH04135746A - 医療用ゴム管 - Google Patents

医療用ゴム管

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JPH04135746A
JPH04135746A JP2208637A JP20863790A JPH04135746A JP H04135746 A JPH04135746 A JP H04135746A JP 2208637 A JP2208637 A JP 2208637A JP 20863790 A JP20863790 A JP 20863790A JP H04135746 A JPH04135746 A JP H04135746A
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JP
Japan
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rubber tube
rubber
medical
coating layer
polyvinyl chloride
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Pending
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JP2208637A
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English (en)
Inventor
Tsuneo Nakada
仲田 恒夫
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Terumo Corp
Original Assignee
Terumo Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、医療用ゴム管、特に、ポリ塩化ビニル製の器
具と一緒に滅菌、収納される医療用ゴム管に関する。
〈従来の技術〉 輸液セット、輸血セット等の回路中には、導管として、
ポリ塩化ビニル製のチューブの他に、ゴム管が使用され
ている。 このゴム管は、その弾力性から、振動を吸収
し、穿刺部の保護および輸液や輸血の円滑な操作を可能
とするとともに、ゴム管の自己閉塞性を利用して、針管
の穿刺により、外部より薬液を回路中に混注するのに用
いられる。
ところで、輸液セットや輸血セットを構成するバッグ、
チューブ、ゴム管等は、ひとまとめにして同一の包材内
に収納され、滅菌方法として放射線滅菌が施される場合
があるが、このとき、バッグ、チューブ、特に、それら
がゴム管と接触または近接している部分が、黄色に変色
するという問題がある。
〈発明が解決しようとする課題〉 本発明の目的は、バッグやチューブのようなポリ塩化ビ
ニル製の器具と一緒に放射線滅菌を施した場合に、その
器具の変色を防止することができる医療用ゴム管を提供
することにある。
く課題を解決するための手段〉 このような目的は、下記(1)〜(7)の本発明により
達成される。
(1)天然ゴムまたはイソプレンゴムよりなるゴム管本
体の全長にわたる死表面に、ゴム管本体中に含まれる有
機成分の揮発を抑制するための被覆層を少な(とも−層
形成したことを特徴とする医療用ゴム管。
(2)前記被覆層は、熱可塑性樹脂またはインプレンゴ
ムを除く合成ゴムで構成される上記(1)に記載の医療
用ゴム管。
(3)前記被覆層の厚さは、0.01〜1.0mmであ
る上記(1)または(2)に記載の医療用ゴム管。
(4)前記ゴム管本体は、老化防止剤を含む上記(1)
〜(3)のいずれかに記載の医療用ゴム管。
(5)前記ゴム管本体は、低分子量のフェノール誘導体
を含む上記(1)〜(4)のいずれかに記載の医療用ゴ
ム管。
(6)放射線滅菌が施される 上記(1)〜(5)のいずれかに記載の医療用ゴム管。
(7)包材内に、ポリ塩化ビニル製の器具と一緒に収納
される上記(1)〜(6)のいずれかに記載の医療用ゴ
ム管。
〈作用〉 本発明者は、バッグやチューブのようなポリ塩化ビニル
製の器具が変色する原因は、ゴム管より揮発する成分に
あることを知見した。 その詳細は、次の通りである。
医療用ゴム管は、主に、天然ゴムまたはイソプレンゴム
で構成されており、その素材中には、老化防止剤等の各
種添加剤が添加されている。
一方、ポリ塩化ビニルにおいては、滅菌の際の放射線(
γ線)の照射により脱塩化水素反応が生じるが、ゴム管
より揮発した老化防止剤等の有機成分、特に、低分子量
のフェノール系老化防止剤が、この脱塩化水素反応を促
進させ、これによりバッグやチューブの表面が黄色に変
色する。
従って、本発明では、ゴム管本体の全長にわたる外表面
に被覆層を形成し、ゴム管本体中に含まれる有機成分の
揮発を抑制することにより、ゴム管と一緒に収納される
チューブやバッグのようなポリ塩化ビニル製の器具の変
色が防止される。
〈発明の構成〉 以下、本発明の医療用ゴム管を添゛付図面に示す好適実
施例に基づいて詳細に説明する。
第1図は、本発明の医療用ゴム管の構成例を示す縦断面
図、第2図は、同医療用ゴム管の横断面図である。
これらの図に示すように、医療用ゴム管lは、中空管状
のゴム管本体2の外表面に被覆層3を形成したものであ
る。
ゴム管本体2は、主に、天然ゴムまたはイソブレンゴム
で構成されており、適度な柔軟性、弾力性を有するとと
もに、自己閉塞性、すなわち、針管等を穿刺後、これを
抜去すると、その穿刺孔が閉塞して気密性を保持する性
質を有するものであるのが好ましい。
ゴム管本体2の構成材料中には、必要に応じ、加硫剤、
老化防止剤(M化防止剤)、増粘剤、充填剤、加硫促進
剤等の添加剤が添加されている。
本発明においては、特に、ゴム管本体2が老化防゛止剤
を含むものに適用するのが有効であり、好ましい。
通常使用される老化防止剤としては、第1アミン系、ア
ルデヒドアミン系、第2アミン系、混合アミン系、フェ
ノール系、ワックス系等のものが挙げられるが、このな
かでも、特に、フェノール系の老化防止剤を含むものに
適用するのが有効であり、好ましい。
フェノール系の老化防止剤としては、2.6−ジーt−
ブチル−P−クレゾール(BHT)、ヒドロキノンモノ
ベンジルエーテル、1.1−ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)シクロヘキサン、ジアルキルフェノールスルフィ
ド、22°−メチレン−ビス(4−メチル−6−ter
t−ブチルフェノール)、アルキルフェノール縮金物等
が挙げられる。 このなかでも、BHTのような低分子
量のフェノール誘導体(またはフェノール置換体)を含
むものに適用するのが有効であり、好ましい。
また、本発明は、老化防止剤以外の添加剤として、フェ
ノール誘導体、特に、低分子量のフェノール誘導体を含
むものに適用しても、同様に好ましい。
ゴム管本体2の寸法は、特に限定されないが、内径は1
〜6mm程度、特に、2〜3fflrn程度が好ましく
、外径は3〜9mm程度、特に、4〜6mm程度が好ま
しい。
図示のごとく、ゴム管本体2の全長にわたる外表面には
、被覆層3が形成されている。 これにより、医療用ゴ
ム管1とチューブやバッグのようなポリ塩化ビニル製の
器具とを包材内に一緒に収納して放射線滅菌を施した際
に、ゴム管本体2中に含まれる前記添加剤の有機成分の
揮発が抑制され、ポリ塩化ビニル製器具の変色が防止さ
れる。
被覆層3の構成材料としては、ゴム管本体2中に含まれ
る有機成分の揮発を抑制しつるものであればいかなるも
のでもよく、熱可塑性樹脂またはイソプレンゴムを除(
合成ゴムが好適に用いられる。
被覆層3の構成材料の具体例としては、ポリエチレン、
ポリプロピレン、ボッブタジェン、エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体、アイオノマー樹脂等のポリオレフィン、ポ
リ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリイミド、ポリ
アミド、フッ素樹脂、ポリスチレン、ポリウレタン、ク
ロロブレンゴム、ニトリルゴム、アクリルゴム、ブチル
ゴム、フッ素ゴム、ブタジェンゴム、スチレンブタジェ
ンゴム、エチレンプロピレンゴム、シリコーンゴム、ポ
リエーテルゴム等が挙げられる。
なお、被覆層3の構成材料として、合成ゴムを用いる場
合には、その材料中に、前記フェノール系の老化防止剤
、特に、低分子量のものを実質的に含まないのが好まし
い。
このような被覆層3の厚さは、特に限定されないが、0
.01〜1.0mm程度、特に、0.03〜0.8mm
程度が好ましい。
被覆層3の厚さが0.01mm未満では、ゴム管本体2
中の有機成分の揮発を抑制する効果が少く、しかも被覆
層が破損し易くなり、破損した部分から有機成分の揮発
が生じる。 また。
被覆層3の厚さが1.ommを越えると、特に被覆層の
材質が弾性材料でない場合、医療用ゴム管1の弾力性が
乏しくなり、振動を吸収する機能が低下する。
このような被覆層3の形成方法としては、次のような方
法が挙げられる。
■ ゴム管本体2と被覆層3とをいわゆる二色成形によ
り同時に押出成形する方法。
■ 被覆層3の溶融物をゴム管本体2の外表面に塗布す
るか、またはゴム管本体2をその溶融物に浸漬し、その
後その溶融物を固化する方法。
なお、本発明では、ゴム管本体2の外表面に被覆層を2
層以上積層してもよい。 この場合、各被覆層の構成材
料は同一でも異なっていてもよ(、それらは前記と同様
の熱可塑性樹脂またはイソプレンゴムを除(合成ゴムが
使用される。 また、被覆層の合計厚さが前述した厚さ
の範囲となるようにすればよい。
本発明の医療用ゴム管1は、放射線滅菌が施されるもの
であるのが好ましい。 すなわち、前述したように、本
発明の医療用ゴム管1は、例えば、ポリ塩化ビニル製チ
ューブの一端と接続された状態(例えば、輸血、輸液セ
ット)、またはさらにそのチューブの他端にポリ塩化ビ
ニル製の血液バッグや輸液バッグが接続された状態で包
材内に収納され、放射線(γ線)滅菌が施される。 こ
のとき、ポリ塩化ビニル製のチューブやバッグでは、放
射線の照射により脱塩化水素反応が生じるが、被覆層3
がゴム管本体2中に含まれる有機成分の揮発を抑制する
ので、チューブやバッグの変色が防止される。
なお、放射線滅菌の条件、すなわち、照射する放射線の
照射量は、例えば2.0Mrad程度であり、このよう
な条件において、本発明の効果は、特に顕著となる。
〈実施例〉 以下、本発明の具体的実施例について説明する。
(実施例) 内径2mm、外径5mm、長さ50mmのゴム管本体を
用意し、このゴム管本体の全長にわたり、その外周面に
下紀要1中に示す組成および厚さの被覆層を形成して、
医療用ゴム管を得た。
なお、ゴム管本体の組成は、次の通りである。
A・・・天然ゴム/フェノール系老化防止剤としてBH
Tを1wt%添加 B・・・イソプレンゴム /フェノール系老化防止剤としてBHTを1wt%添加 実施例1〜4について、被覆層の形成は、ゴム管本体と
被覆層とを同時に押出成形することにより行なった。
(比較例) 上記実施例と同様のゴム管本体をそのまま医療用ゴム管
とした。
上記実施例および比較例の各医療用ゴム管にそれぞれ透
明なポリ塩化ビニル製のチューブを接続し、次いで、こ
れらを包材内に密封収納し、その後、照射量2.0Mr
adでγ線滅菌を施した。
これを温蔵庫中で60℃、2週間保存した後、包材を開
封し、チューブ表面の変色状況を肉眼で観察した。 そ
の結果を下紀要1に示す。
表  1 ゴム管 本  体 被覆層 材質 厚さ 変色状況 実施例I   A   PE  0.4+o+n  変
色なし実施例2   A   RP  0.4mm  
変色なし実施例3   B   PE  0.4mm 
 変色なし実施例4  13    Q  0.4mm
  変色なし比較例IA    −黄変あり 比較例2B    −−黄変あり PE:ポリエチレン PP:ポリプロピレン Q :シリコーンゴム 上紀要1に示すように、本発明の実施例1〜8は、いず
れもポリ塩化ビニル製チューブの変色を防止している。
なお、追加実験として、BHT以外のフェノール系老化
防止剤およびフェノール系以外の老化防止剤を用いたゴ
ム管について、同様ノ実験を行なったところ、上紀要1
と同様の結果が得られた。
〈発明の効果〉 以上述べたように、本発明の医療用ゴム管によれば、医
療用ゴム管とチューブやバッグのようなポリ塩化ビニル
製の器具とを一緒に収納して放射線めっきを施した際に
、ポリ塩化ビニル製の器具の変色が防止される。
また、本発明の医療用ゴム管では、弾力性による振動吸
収能や針管穿刺後の自己閉塞性を損なうことな(上記効
果を発揮する。
また、本発明の医療用ゴム管は、製造も容易であり、大
量生産にも適する。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の医療用ゴム管の構成例を示す縦断面
図である。 第2図は、本発明の医療用ゴム管の構成例を示す横断面
図である。 符号の説明 l・・・医療用ゴム管 2・・・ゴム管本体 3・・・被覆層

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)天然ゴムまたはイソプレンゴムよりなるゴム管本
    体の全長にわたる外表面に、ゴム管本体中に含まれる有
    機成分の揮発を抑制するための被覆層を少なくとも一層
    形成したことを特徴とする医療用ゴム管。
  2. (2)前記被覆層は、熱可塑性樹脂またはイソプレンゴ
    ムを除く合成ゴムで構成される請求項1に記載の医療用
    ゴム管。
  3. (3)前記被覆層の厚さは、0.01〜1.0mmであ
    る請求項1または2に記載の医療用ゴム管。
  4. (4)前記ゴム管本体は、老化防止剤を含む請求項1〜
    3のいずれかに記載の医療用ゴム管。
  5. (5)前記ゴム管本体は、低分子量のフェノール誘導体
    を含む請求項1〜4のいずれかに記載の医療用ゴム管。
  6. (6)放射線滅菌が施される請求項1〜5のいずれかに
    記載の医療用ゴム管。
  7. (7)包材内に、ポリ塩化ビニル製の器具と一緒に収納
    される請求項1〜6のいずれかに記載の医療用ゴム管。
JP2208637A 1990-08-06 1990-08-06 医療用ゴム管 Pending JPH04135746A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7155604B2 (en) 1998-07-31 2006-12-26 Sony Computer Entertainment Inc. Game system having selectable startup display image wherein system processor selects between internal display image or display image from external memory card

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7155604B2 (en) 1998-07-31 2006-12-26 Sony Computer Entertainment Inc. Game system having selectable startup display image wherein system processor selects between internal display image or display image from external memory card

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