JPH04135679A - 蒸気洗浄装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は蒸気洗浄装置に係るものであって、機械部品、
電子部品、プリント基板等の蒸気洗浄を、溶剤の劣化を
少なくして行うことを可能にしまう従来の技術 従来、被洗浄物の蒸気洗浄を行う蒸気洗浄槽は、第２図
に示すごとく、蒸気発生槽と同一の槽の中に設けたり、
蒸気洗浄槽と蒸気発生槽とを分離独立して設けたものが
存在する。そのいずれの場合も、蒸気洗浄槽の蒸気レベ
ルを制御することができず、蒸気洗浄槽の上部に設けた
蒸気凝縮ゾーンによって溶剤蒸気の凝縮を行い、溶剤蒸
気の拡散を防止することが行われている。

被洗浄物の出入によって外気と連通状態になる場合の多
い、蒸気洗浄槽の開口部に於いて、多量に供給される蒸
気を確実に凝縮するためには、高温の溶剤蒸気で温めら
れるため、冷却ゾーンに設ける冷却パイプの冷却水の温
度を低くしなければ成らない。この冷却温度を低くする
ためには、多くのエネルギーを必要とするばかりでなく
、空気中の水分も溶剤蒸気とともに凝縮することとなる
。

この水分が塩素系溶剤、フロン等では加水分解を生じ、
また、水溶性のアルコールでは、アルコール濃度を低下
させるものとなる欠点を有している。

発明が解決しようとする課題 本発明は上述のごとき課題を解決しようとするものであ
って、蒸気洗浄槽内の溶剤蒸気レベルを、蒸気洗浄槽内
ての凝縮によらずに制御することにより、蒸気洗浄槽に
於ける溶剤蒸気の凝縮を殆ど無くし、凝縮水の混入によ
る溶剤の加水分解、濃度の低下等を生じる事のないよう
にするとともに少ないエネルギーで、蒸気洗浄槽の強い
冷却を可能とし、無駄なエネルギーの消費を防止しよう
とするものである。

課題を解決するための手段 本発明は上述のごとき課題を解決するため、加熱源と接
続し溶剤蒸気を発生させる蒸気発生槽と、この蒸気発生
槽で発生した蒸気を導入し蒸気洗浄を行う蒸気洗浄槽と
を分離独立して成るものに於いて、蒸気洗浄槽の上部に
冷却ゾーンを設け、蒸気発生槽に設ける蒸気凝縮ゾーン
を、蒸気洗浄槽の冷却ゾーンよりも、低い位置に形成す
るとともに蒸気発生槽の蒸気を、蒸気洗浄槽に導く連通
路を、蒸気発生槽の蒸気凝縮ゾーンよりも下方に形成し
て成るものである。

作　　用 本発明は上述のごと（構成したものであるから、加熱源
の加熱により発生した溶剤蒸気は、蒸気発生槽の上部に
設けた蒸気凝縮ゾーンで凝縮する。

この凝縮は、密閉した蒸気洗浄槽の中て行うものである
から、溶剤蒸気よりも低い温度に蒸気凝縮ゾーンを形成
すれば良（、特に凝縮温度を低（する必要はない。この
蒸気凝縮ゾーンによって、溶剤蒸気は、蒸気凝縮ゾーン
よりも上方に移動することはなく、この蒸気凝縮ゾーン
の下方に設けた連通路を介して蒸気洗浄槽に移動する。

この蒸気洗浄槽に導入した溶剤蒸気は、徐々に蒸気レベ
ルを上昇するが、連通路で連通している蒸気発生槽の蒸
気レベル以上に上昇する事はできない。そのため、蒸気
凝縮ゾーンよりも上方に設けた、蒸気洗浄槽の冷却ゾー
ンには、洗浄蒸気が接触することは殆どない。そのため
、冷却ゾーンに於いて、空気中の水分と溶剤蒸気が同時
に凝縮されることはなく、空気中の水分のみが凝縮され
て凝縮水となるから、この凝縮水を溶剤と混合しないよ
うに廃棄すれば良い。そのため水と溶剤とは混合しない
から、塩素系溶剤、フロン等を加水分解したり、水溶性
のアルコールを溶剤としても、溶剤濃度を低下させる事
がない。また高温の溶剤蒸気が冷却ゾーンに接触するこ
とがないから、少ないエネルギーで冷却ゾーンの冷却温
度を低く設定することができ、被洗浄物が出入する蒸気
洗浄槽の開口部からの溶剤の拡散を防止することができ
る。この溶剤の拡散防止は、塩素系溶剤、フロン等の環
境に有害な溶剤または完全フッ素化液体のごとく高価な
溶剤を用いる場合に、特に有効なものである。

実施例 以下本発明の一実施例を図面に於いて説明すれば、（１
）は蒸気発生槽で、ヒーター等の加熱源（２）を、溶剤
（３）中に挿入するとともに上端の開口部（４）内周に
は、冷却水を流通させた冷却パイプ（５）を巻き回す事
により、蒸気凝縮ゾーン（６）を形成している。この凝
縮は、密閉した蒸気発生槽（１）の中で行うものである
から、溶剤蒸気（１３）よりも低い温度に蒸気凝縮ゾー
ン（６）を形成すれば良く、特に凝縮温度を低くする必
要はない。

またこの蒸気発生槽（１）で発生した蒸気を導入し蒸気
洗浄を行う蒸気洗浄槽（７）を、蒸気発生槽（１）とは
別個に隣接して形成している。この蒸気洗浄槽（７）の
上端の開口部（８）の内周に、冷却水を流通した冷却パ
イプ（１０）を巻き回す事により冷却ゾーン（１１）を
形成するが、この冷却ゾーン（１１）は、蒸気発生槽（
１）の蒸気凝縮ゾーン（６）よりも高い位置に形成する
。

また、蒸気を蒸気洗浄槽（７）に導く連通路（１２）を
、蒸気発生槽（１）の蒸気凝縮ゾーン（６）よりも下方
に形成し、この連通路（１２）により蒸気洗浄槽（７）
と蒸気発生槽（１）とを接続している。

上述のごと（構成したものに於いて１．加熱源（２）の
加熱により発生した溶剤蒸気（１３）は、蒸気発生槽（
１）の上部に設けた蒸気凝縮ゾーン（６）で凝縮される
から、この蒸気凝縮ゾーン（６）よりも上方に移動する
ことはなく、この蒸気凝縮ゾーン（６）の下方に設けた
連通路（１２）を介して蒸気洗浄槽（７）に移動する。

この蒸気洗浄槽（７）に導入した溶剤蒸気（１３）は、
徐々に蒸気レベルを上昇するが、連通路（１２）で連通
している蒸気発生槽（１）の蒸気レベル以上に上昇する
事はできない。そのため、冷却ゾーン（１１）に溶剤蒸
気（１３）が流入することはなく、冷却ゾーン（１１）
に於いて、空気中の水分と溶剤蒸気（１３）が同時に凝
縮されることはなく、空気中の水分のみが凝縮されて凝
縮水となる。この凝縮水を溶剤と混合しないように廃棄
すれば良い。

そのため水と溶剤とは混合しないから、塩素系溶剤、フ
ロン等を加水分解したり、水溶性のアルコールを溶剤と
しても、溶剤濃度を低下させる事がない。また、高温の
溶剤蒸気（１３）が冷却ゾーン（１１）に接触すること
がないから、少ないエネルギーで冷却ゾーン（１１）の
冷却温度を低く設定することができ、被洗浄物が出入す
る蒸気洗浄槽（７）の開口部（８）からの溶剤の拡散を
防止することができる。この溶剤の拡散防止は、塩素系
溶剤、フロン等の環境に有害な溶剤または完全フッ素化
液体のごとく高価な溶剤を用いる場合に、特に有効なも
のである。　発明の効果 本発明は上述のごとく構成したものであるから、蒸気洗
浄槽内の蒸気レベルを制御することが可能となり、蒸気
洗浄槽内て、蒸気を不必要に上昇させることがなく、蒸
気洗浄槽に於ける蒸気の凝縮をすることがない。そのた
め、冷却ゾーンに於いて、空気中の水分と溶剤蒸気が同
時に凝縮されることはなく、水と溶剤とは混合しないか
ら、塩素系溶剤、フロン等を加水分解したり、水溶性の
アルコールを溶剤としても、溶剤濃度を低下させる事が
ない。

また高温の溶剤蒸気が冷却ゾーンに接触することがない
から、少ないエネルギーで冷却ゾーンの冷却温度を低く
設定することができ、被洗浄物が出入する蒸気洗浄槽の
開口部からの溶剤の拡散を防止することができる。この
溶剤の拡散防止は、塩素系溶剤、フロン等の環境に有害
な溶剤または完全フッ素化液体のごとく高価な溶剤を用
いる場合に、特に有効なものである。

第１図

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例を示すものであって、第１図は
断面図、第２図は従来例の断面図である。 （１）・・・蒸気発生槽 （６）・蒸気凝縮ゾーン （１１）・・・冷却ゾーン （１３）・・・・溶剤蒸気 （２）・・・・・加熱源 （７）・・・蒸気洗浄槽 （１２）・・・・・連通路

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）加熱源と接続し溶剤蒸気を発生させる蒸気発生槽
   と、この蒸気発生槽で発生した蒸気を導入し蒸気洗浄を
   行う蒸気洗浄槽とを分離独立して成るものに於いて、蒸
   気洗浄槽の上部に冷却ゾーンを設け、蒸気発生槽に設け
   る蒸気凝縮ゾーンを、蒸気洗浄槽の冷却ゾーンよりも、
   低い位置に形成するとともに蒸気発生槽の蒸気を、蒸気
   洗浄槽に導く連通路を、蒸気発生槽の蒸気凝縮ゾーンよ
   りも下方に形成したことを特徴とする蒸気洗浄装置。