JPH04135319U - 加熱圧縮含浸装置 - Google Patents

加熱圧縮含浸装置

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JPH04135319U
JPH04135319U JP4308591U JP4308591U JPH04135319U JP H04135319 U JPH04135319 U JP H04135319U JP 4308591 U JP4308591 U JP 4308591U JP 4308591 U JP4308591 U JP 4308591U JP H04135319 U JPH04135319 U JP H04135319U
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JP
Japan
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roll
heating
pressure
pressure roll
composite
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JP4308591U
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壽夫 島田
一男 脇谷
弘信 榮嶋
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株式会社ムサシノキカイ
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 補強繊維束等に樹脂を含浸させた含浸複合体
を製造する場合に、残留気泡がなく、かつ仕上がり精度
の良い含浸複合体を製造出来る加熱圧縮含浸装置を提供
するものである。 【構成】 加熱駆動ロール4の上方に充分に小さい直径
の加圧ロール14を設け、この加圧ロール14を複合体
6と含浸後の含浸複合体6aの進行方向に傾斜した側か
ら充分に大きな直径のバックアップロール15で押さえ
るように構成したものである。更に、このバックアップ
ロール15には加熱手段と駆動手段を設け、前記加圧ロ
ール14を間接的に加熱及び駆動するように構成したも
のである。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はロールにより加熱及び圧縮して補強繊維束又は補強繊維織物に樹脂を 含浸させ、繊維強化樹脂板等を製造する加熱圧縮含浸装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
繊維強化樹脂板等をロールにより連続的に製造する加熱圧縮含浸装置の一例と して、図2(イ)とそのA−A断面図である(ロ)に示すような装置がある。こ の装置は補強繊維束又は補強繊維織物(以下補強繊維束等1という)を面状に並 べ、この両面より予め樹脂2を塗布してあるシート3を重ね合わせて複合体6と し、この複合体6を加熱駆動ロール4と加圧ロール5で加熱及び加圧し、前記樹 脂2の粘度を低下させながら前記補強繊維束等1の繊維間に浸透含浸させて含浸 複合体6aを製造するようにしたものである。
【0003】 上記シート3を離型紙とする場合もあり、3a及び3bは予め塗布されている 離型剤である。次行程にてこの離型紙を剥離し、他の表面加工を経て繊維強化樹 脂板等が製造される。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
繊維強化樹脂板等の仕上がり精度を良くするためには、前記加熱駆動ロール4 及び加圧ロール5の精度と剛性を充分なものとし、加圧による両ロール4、5の 変形を極力少なくしなければならず、このため両ロール4、5の直径は大きなも のとしなければならない。
【0005】 しかし、樹脂2の浸透効果を良くするためには、各繊維間の空隙に樹脂を充分 に浸透させ、残留する気泡9を除去しなければならず、このため両ロール4、5 の直径を大きくすることは逆効果であり、気泡9が抜け難くなる。
【0006】 即ち、図3に示すように、加圧力は複合体6とロールの接触点7を0とし、両 ロール4、5の間隙の最も小さくなる接点8を最大とする加圧曲線Bとなる。両 ロール4、5の直径を大きくすると、加圧曲線Bは緩やかなものとなり、総和と しての加圧力が大きくなる割りには気泡9を逃がす排出力(図中太矢印で標示) 10が弱くなる。
【0007】 図4に示すように、加圧ロール5の直径を小さなものにすれば、複合体6の下 側と加熱駆動ロール4との接触点7aは従来例の接触点7と同じであるが、小径 の加圧ロール14との接触点7bは接点8に接近するので、加圧力は急激に立ち 上がる加圧曲線Cとなり、総和としての加圧力が小さくなる割りには気泡9を逃 がす排出力10が強くなる。
【0008】 従って、樹脂2の浸透効果を良くするためには、補強繊維間の気泡9を完全に 除去しなければならず、このためには、加圧ロール5を直径の小さいものとする 必要がある。
【0009】 しかし、加圧ロール5を小径とした場合は、加圧力による変形を生じ易く、含 浸複合体6aの仕上がり精度を上げることが出来ない。
【0010】 印刷装置では、同様な理由から図5(イ)に示すように転写ロール11に対す る圧胴12を小径なものとするために、押し胴13或いは図5(ロ)に示すよう に押し胴13a、13bを設けて前記圧胴12の変形を防止する手段が講じられ ている。
【0011】 更に、樹脂の浸透効果を良くするため、両面より加熱することが好ましいが、 前記加圧ロール5を小径とした場合にはスペース的に加熱手段が取り難い。
【0012】 又、一定品質の含浸複合体6aを連続的に製造する場合、前記両ロール4、5 共に安定した状態で駆動することが好ましいが、加圧ロール5を小径なものとし た場合には前記同様スペース的に駆動手段が取り難い。
【0013】 本考案は上述の問題を解決して、仕上がり精度が良く、良質の繊維強化樹脂板 等を効率良く安定して製造することの出来る加熱圧縮含浸装置を提供することを 課題とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解決するために、平行かつ面状に並べた補強繊維束等1に樹脂2 を含浸させた含浸複合体6aを製造する加熱圧縮含浸装置において、加熱駆動ロ ール4の上方に充分に小さい直径の加圧ロール14を設け、前記加熱駆動ロール 4と前記加圧ロール14の軸を含む面に対して、前記含浸複合体6aの進行方向 に傾斜した面上に軸を有する充分に大きな直径のバックアップロール15と、前 記加圧ロール14に対して前記含浸複合体6aの進行方向と逆の上部から前記加 圧ロール14を押さえる1個又は複数個に分割された押しロール16を設けたも のである。
【0015】 又、前記バックアップロール15には内部に加熱手段を設け、更に駆動装置を 設け、前記加圧ロール14を間接的に加熱及び駆動することにより、含浸前の複 合体6を前記加熱駆動ロール4の反対側からも加熱及び駆動するように構成した ものである。
【0016】 更に、前記加熱駆動ロール4と前記加圧ロール14の軸を含む面に対して、前 記バックアップロール15の軸を含む面が前記加圧ロール14を運転中最も安定 した条件設定が出来るようにその傾斜角度を前記加圧ロール14の軸を中心とし て調整出来る機構を設けたものである。
【0017】
【実施例】
図1は本考案の加熱圧縮含浸装置の要部の断面図である。加熱駆動ロール4は 大径ロールで、回転駆動と内部からの加熱を行っているものである。
【0018】 加圧ロール14は小径のものであり、加熱駆動ロール4との間で補強繊維束等 1と両面からのシート3、3よりなる複合体6を加圧すると、加圧ロール14は 加圧の反力により変形し、幅方向に均等な加圧を行えない。これを防止するため に加圧ロール14を前記複合体6の反対側から大径のバックアップロール15で 押さえ、変形防止を行う。
【0019】 この場合本考案の大きな特徴であるバックアップロール15の位置は、加熱駆 動ロール4と加圧ロール14のそれぞれの軸を含む平面に対して、前記複合体6 の進行方向に傾斜した平面上に軸を設けたものである。
【0020】 この結果、加熱駆動ロール4の回転駆動による複合体6の流れ運動は加圧ロー ル14を巻き込むような力が働くが、前述した加圧による反力と共にバックアッ プロール15により押さえられ、却って安定した位置での運転が可能となる。
【0021】 又、前述した巻き込み力及び加圧反力による加熱駆動ロール4とバックアップ ロール15の微少変形に追随するように、単独に微調整可能な1個又は複数個の 押しロール16が前記加圧ロール14に対して前記複合体6の進行方向と逆の上 部から押付けるように設けられている。
【0022】 更に、バックアップロール15の内部には電気又は蒸気等の加熱手段が設けら れており、これに接触している加圧ロール14を間接的に加熱し、加熱駆動ロー ル4と加圧ロール14により複合体6の両面から加熱及び加圧し、前記樹脂2の 粘度を低下させながら含浸を促進し、気泡9の残らない含浸複合体6aとする。
【0023】 又、バックアップロール15は図示しない駆動装置を設け、加圧ロール14を 間接的に接触補助駆動する。なお、バックアップロール15は加圧ロール14の 表面保護と効果的な補助駆動をするため、耐熱性の樹脂又はゴムのライニングを 施すこともある。
【0024】 更に、バックアップロール15は図示しない調整装置を設け、前記加圧ロール 14の軸に対してその傾斜角度を調整出来る機構を設け、前述した巻き込み力と 加圧反力の相関関係を微調整し、最も安定した位置に固定することが出来る。
【0025】
【考案の効果】
上述のように、バックアップロール15の位置を加圧ロール14の上側で、前 記複合体6の進行方向に傾斜させることにより、加圧ロール14が加熱駆動ロー ル4とバックアップロール15により挟まれて安定した状態を得ると共に、上述 の巻き込み力と加圧反力による各ロール微小変形を押しロール16により修正し 、含浸複合体6aの仕上がり精度を向上させることが出来る。
【0026】 更に、バックアップロール15により加圧ロール14を間接加熱することによ り、複合体6を両面から加熱し、複合体6内部の樹脂2の加熱が均等なものとな り、含浸効果を上げ、残留した気泡9のない良質の製品を得ることが出来る。
【0027】 又、バックアップロール15により加圧ロール14を間接駆動することにより 、メカニカルロスと小径に起因した回転むらを防止し、安定した生産運転が可能 となる。
【0028】 更に、バックアップロール15の位置を加圧ロール14の軸に対してその傾斜 角度を調整することにより、最も安定した位置を選択することが出来、より安定 した生産運転が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の加熱圧縮含浸装置の要部の断面図であ
る。
【図2】従来の加熱圧縮含浸装置の一例の要部断面図
で、(イ)は圧縮部分の断面図、(ロ)は(イ)のA−
A断面図である。
【図3】従来の加圧部分の説明図である。
【図4】本考案の加圧部分の説明図である。
【図5】印刷機械の場合のロール状態の説明図で、
(イ)は単一押しロールの場合、(ロ)は並列押しロー
ルの場合である。
【符号の説明】
1 補強繊維束等 2 樹脂 3 シート 4 加熱駆動ロール 6 複合体 6a 含浸複合体 9 気泡 14 加圧ロール 15 バックアップロール 16 押しロール

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平行かつ面状に並べた補強繊維束又は補
    強繊維織物に樹脂を含浸させた含浸複合体を製造する加
    熱圧縮含浸装置において、加熱駆動ロールの上方に充分
    に小さい直径の加圧ロールを設け、前記加熱駆動ロール
    と前記加圧ロールの軸を含む面に対して、前記含浸複合
    体の進行方向に傾斜した面上に軸を有する充分に大きな
    直径のバックアップロールと、前記加圧ロールに対して
    前記含浸複合体の進行方向と逆の上部から前記加圧ロー
    ルを押さえる1個又は複数個に分割された押しロールを
    設けたことを特徴とする加熱圧縮含浸装置。
  2. 【請求項2】 前記バックアップロールには内部に加熱
    手段を設け、更に駆動装置を設け、前記加圧ロールを間
    接的に加熱及び駆動することにより、含浸前の複合体を
    前記加熱駆動ロールの反対側からも加熱及び駆動するよ
    うに構成したことを特徴とする請求項1の加熱圧縮含浸
    装置。
  3. 【請求項3】 前記加熱駆動ロールと前記加圧ロールの
    軸を含む面に対して、前記バックアップロールの軸を含
    む面が前記加圧ロールを運転中最も安定した条件設定が
    出来るようにその傾斜角度を前記加圧ロールの軸を中心
    として調整出来る機構を設けたことを特徴とする請求項
    1の加熱圧縮含浸装置。
JP4308591U 1991-06-10 1991-06-10 加熱圧縮含浸装置 Expired - Lifetime JPH0634092Y2 (ja)

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JPH04135319U true JPH04135319U (ja) 1992-12-16
JPH0634092Y2 JPH0634092Y2 (ja) 1994-09-07

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015136924A (ja) * 2014-01-24 2015-07-30 日本写真印刷株式会社 加飾繊維強化シート、加飾繊維強化シートの製造方法及び加飾成形品

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015136924A (ja) * 2014-01-24 2015-07-30 日本写真印刷株式会社 加飾繊維強化シート、加飾繊維強化シートの製造方法及び加飾成形品

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JPH0634092Y2 (ja) 1994-09-07

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