JP3126393B2 - 複合材の成形装置 - Google Patents

複合材の成形装置

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JP3126393B2 JP02405154A JP40515490A JP3126393B2 JP 3126393 B2 JP3126393 B2 JP 3126393B2 JP 02405154 A JP02405154 A JP 02405154A JP 40515490 A JP40515490 A JP 40515490A JP 3126393 B2 JP3126393 B2 JP 3126393B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえば航空機の構造
部材として利用される熱可塑性樹脂複合材の製品を成形
加工するための複合材の成形装置に関する。
【0002】
【従来の技術】繊維強化樹脂複合材は、比強度、耐食性
等の機械的性質に優れているため、航空機の構造部材と
して使用されている。
【0003】このような複合材としては、従来から利用
されてきた熱硬化性樹脂複合材(FRP)に加えて、最
近では、高耐熱性の熱可塑性樹脂をマトリックスとして
炭素繊維やガラス繊維を混入して強化した熱可塑性樹脂
複合材(FRTP)が注目されている。
【0004】熱硬化性樹脂複合材(FRP)や熱可塑性
樹脂複合材(FRTP)を成形するには、一般に、予め
平板状に積層したプリプレグ積層品をL形やコ形に予備
成形し、その予備成形したプリプレグ積層品をオートク
レープやプレス機械を用いて成形して成形品とするよう
にしている。
【0005】複合材折曲成形装置として、固定マンドレ
ルとこの固定マンドレルの両側に上下動自在に設けられ
たサイドブロックと固定マンドレルおよびサイドブロッ
クを上方から覆う真空バッグとを備えたものは、実開昭
63−134719号公報に記載されている。
【0006】また、複合材の成形装置として、バキュー
ムテーブルの上に置いた成形型と、成形型の上に置かれ
た積層品を成形型とともに覆う可撓性耐熱シートとを有
するものは、実開平1−99612号公報に記載されて
いる。
【0007】また、複合材部品の成形型として、予備仕
上げ成形型と最終仕上げ成形型とを備え、上型と下型の
間にダムを設けたものは、実開平1−83526号公報
に記載されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】固定マンドレルおよび
サイドブロックを上方から真空バッグで覆う方式の成形
装置では、熱可塑性樹脂複合材(FRTP)の成形温度
が真空バッグを構成するシート材料の耐熱温度より高い
場合には、予備成形を行うことができず、成形条件の制
限となっている。
【0009】また、予備仕上げ成形型と最終仕上げ成形
型とを備え、上型と下型の間にダムを設ける方式の成形
装置では、専用の雄型と雌型を用意する必要があり、成
形品の生産コストが高くなり、実用的ではない。
【0010】本発明は上記した点に鑑みてなされたもの
で、成形品を安定した品質で安価に成形し得るようにし
た複合材の成形装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の複合材の成形装
置は、一側上縁を成形すべき成形品の曲げ部に対応した
曲面とした成形型と、この成形型の端面に上記曲面の曲
率半径中心に軸線が一致するように水平方向に突設した
支持軸と、成形型の内部に配設され成形すべき成形品を
加熱するための加熱装置と、上記支持軸に装着され垂直
位置に回動した時下面を成形型の上面と平行にするとと
もに成形型の上面との間に成形品の厚さに相当する間隔
を形成する回転ブロックとを有して構成される。
【0012】また、本発明の他の複合材の成形装置は、
一側上縁を成形すべき成形品の曲げ部に対応した曲面と
した2つの成形型と、これら2つの成形型の間に着脱自
在に配置され2つの成形型の間隔を調節する交換ブロッ
クと、上記成形型の端面に上記曲面の曲率半径中心に軸
線が一致するように設けた支持軸と、成形型の内部に配
設され成形すべき成形品を加熱するための加熱装置と、
上記成形型の支持軸に装着され垂直位置に回動した時下
面を成形型の上面と平行にしかつ成形型の上面との間に
成形品の厚さに相当する間隔を形成する回転ブロック
と、上記支持軸に回動自在に装着された回転ブロックを
同期して回動させるための駆動装置とを有して構成され
る。
【0013】
【作用】本発明の複合材の成形装置においては、成形型
の上に置いたプリプレグ積層板は、垂直位置から水平位
置に回動する回転ブロックにより、成形型の曲面に押し
付けられながら移動し、この変形に際して、プリプレグ
積層板は、加熱装置により暖められているので、プリプ
レグ積層板に無理な力が作用せず、プリプレグ積層板
は、成形型の曲面の形状に馴染みながら徐々に曲げら
れ、L形をなす成形品をしわの発生を抑えながら成形す
る。
【0014】また、本発明の他の複合材の成形装置にお
いては、2つの成形型の間隔は、着脱自在に配置された
交換ブロックにより調節され、その間隔を調節された2
つの成形型の上に置いたプリプレグ積層板は、駆動装置
により同期して垂直位置から水平位置に回動する回転ブ
ロックにより、2つの成形型の曲面に押し付けられなが
ら移動し、この変形に際して、プリプレグ積層板は、加
熱装置により暖められているので、プリプレグ積層板に
無理な力が作用せず、プリプレグ積層板は、成形型の曲
面の形状に馴染みながら徐々に曲げられ、断面L形をな
す成形品をしわの発生を抑えながら成形する。
【0015】
【実施例】以下本発明の実施例を図面につき説明する。
【0016】図1ないし図3において符号1は、複合材
を断面コ字状に成形するため成形型を示し、この成形型
1の両側上縁は断面円弧状をなしている。この円弧状部
分2は曲率半径r(図3)の曲面を有している。この曲
面は、成形すべき成形品の曲げ部に対応した曲面であ
る。上記成形型1の端面の曲率半径rの中心には、水平
方向に延びる回転軸3が軸線を上記中心に一致するよう
に突設されており、この回転軸3には回転ブロック4が
装着されている。
【0017】上記回転ブロック4は、隅部を丸くした断
面矩形状の本体部分5とこの本体部分5に一体に形成し
た腕部分6とから形成され、腕部分6の回転軸3の中心
から回転ブロック4の4a面までの長さは、曲率半径r
にプリプレグ積層板7を加えた長さに設定されている。
すなわち、回転軸3に装着された回転ブロック4は、本
体部分5を垂直位置に回動した時に、回転ブロック4の
4a面と成形型1の上面との間にプリプレグ積層板7の
厚さに相当する間隔を形成する。プリプレグ積層板7の
厚さの変動に応じて回転ブロック4の4a面と成形型1
との間隔を調節するには、図4に示すように、本体部分
5aと腕部分6aとを別体とし、腕部分6aに長孔9を
長手方向に延びるように設け、固定具10を介して互い
に結合することで行う。
【0018】一方、上記成形型1の内部には、プリプレ
グ積層板7を加熱するための加熱装置11および冷却装
置12が配設されている。この冷却装置12は、成形加
工を行った後、成形品を冷却して固化処理を早めること
で、成形品の形状保持を確実にするために使用される。
【0019】他方、上記回転軸3には回転ブロック4を
回動させるための駆動装置13が装着されている。上記
駆動装置13は、一対の駆動軸14と、2つの駆動軸1
4を作動連結するチエン装置15と、一方の駆動軸14
に歯車16を介して連結されたハンドル17とを有して
構成され、各駆動軸14はユニバーサルジョイント18
を介して上記回転軸3に連結されている。すなわち、2
つの回転軸3は、ハンドル17を回すことで同期して回
動する。また、2つの回転軸3は、駆動装置により同期
して回動することもできる。
【0020】なお図2において符号19は、プリプレグ
積層板7を押圧するための押さえプレートである。
【0021】つぎに作用を説明する。
【0022】まず、成形型1の回転ブロック4を垂直位
置になるように回動させ、プリプレグ積層板7を、プリ
プレグ積層板7の端部が回転ブロック4の下面と成形型
1の上面との空間を通して成形型1の外側に突出するよ
うに成形型1の上面の所定の位置に置き、そのプリプレ
グ積層板7の上に押さえプレート19を置き、プリプレ
グ積層板7の成形型1への位置決めを行う。
【0023】ついで、成形型1の加熱装置11を作動さ
せることでプリプレグ積層板7を加熱し、プリプレグ積
層板7が所定の温度(成形温度)に達したら、駆動装置
13を作動させ、回転ブロック4を図3で矢印で示すよ
うに、点線位置から実線位置まで回動させる。回転ブロ
ック4の下面と成形型1の上面との間隔は、プリプレグ
積層板7の厚さに相当する長さであるから、回動する回
転ブロック4により、プリプレグ積層板7は、成形型1
の曲面2に押し付けられながら移動する。この場合、プ
リプレグ積層板7は、加熱装置11により暖められてお
り、無理な力が作用せず、プリプレグ積層板7は、成形
型1の曲面2の形状に馴染みながら徐々に曲げられるの
で、成形されるプリプレグ積層板7のしわの発生を抑え
ながら、L形成形品を成形することができる。この場
合、2つの回転ブロック4を同期的に回動すると、断面
コ字状成形品を成形することができる。
【0024】図5および図6は本発明の他の実施例を示
し、図5の実施例では、成形型1を分割し、2つの成形
型20,20の間に矩形状の交換ブロック21を置き、
これにより曲面の間隔を変えた成形品を成形する。図6
の実施例では、分割した2つの成形型20,20の間に
切頭円錐状の交換ブロック22を置き、一側と他側で曲
面の間隔を変えた成形品を成形する。曲面の間隔の変更
は交換ブロックを交換することで行う。
【0025】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の複合材の成
形装置によれば、一側上縁を成形すべき成形品の曲げ部
に対応した曲面とした成形型と、この成形型の端面に上
記曲面の曲率半径中心に軸線が一致するように水平方向
に突設した支持軸と、成形型の内部に配設され成形すべ
き成形品を加熱するための加熱装置と、上記支持軸に装
着され垂直位置に回動した時下面を成形型の上面と平行
にするとともに成形型の上面との間に成形品の厚さに相
当する間隔を形成する回転ブロックとを有するので、L
形成形品をしわを発生させることなく、成形型になじん
だ形状に、安定した品質で安価に成形できる。
【0026】また、本発明の他の複合材の成形装置によ
れば、一側上縁を成形すべき成形品の曲げ部に対応した
曲面とした2つの成形型と、これら2つの成形型の間に
着脱自在に配置され2つの成形型の間隔を調節する交換
ブロックと、上記成形型の端面に上記曲面の曲率半径中
心に軸線が一致するように設けた支持軸と、成形型の内
部に配設され成形すべき成形品を加熱するための加熱装
置と、上記成形型の支持軸に装着され垂直位置に回動し
た時下面を成形型の上面と平行にしかつ成形型の上面と
の間に成形品の厚さに相当する間隔を形成する回転ブロ
ックと、上記支持軸に回動自在に装着された回転ブロッ
クを同期して回動させるための駆動装置とを有するの
で、断面コ字状の成形品をしわを発生させることなく、
成形型になじんだ形状に、安定した品質で安価に成形で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】複合材の成形装置の平面図。
【図2】複合材の成形装置の側面図。
【図3】成形品の成形工程を示す図。
【図4】回転ブロックの他の変形例を示す図。
【図5】複合材の成形装置の変形例を示す図。
【図6】複合材の成形装置の他の変形例を示す図。
【符号の説明】
1 成形型 3 回転軸 4 回転ブロック 7 プリプレグ積層板 11 加熱装置 13 駆動装置 20 成形型 21,22 交換ブロック
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 53/00 - 53/84 B21D 5/04 B21D 7/025

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一側上縁を成形すべき成形品の曲げ部に対
    応した曲面とした成形型と、この成形型の端面に上記曲
    面の曲率半径中心に軸線が一致するように水平方向に突
    設した支持軸と、成形型の内部に配設され成形すべき成
    形品を加熱するための加熱装置と、上記支持軸に装着さ
    れ垂直位置に回動した時下面を成形型の上面と平行にす
    るとともに成形型の上面との間に成形品の厚さに相当す
    る間隔を形成する回転ブロックとを有することを特徴と
    する複合材の成形装置。
  2. 【請求項2】一側上縁を成形すべき成形品の曲げ部に対
    応した曲面とした2つの成形型と、これら2つの成形型
    の間に着脱自在に配置され2つの成形型の間隔を調節す
    る交換ブロックと、上記成形型の端面に上記曲面の曲率
    半径中心に軸線が一致するように設けた支持軸と、成形
    型の内部に配設され成形すべき成形品を加熱するための
    加熱装置と、上記成形型の支持軸に装着され垂直位置に
    回動した時下面を成形型の上面と平行にしかつ成形型の
    上面との間に成形品の厚さに相当する間隔を形成する回
    転ブロックと、上記支持軸に回動自在に装着された回転
    ブロックを同期して回動させるための駆動装置とを有す
    ることを特徴とする複合材の成形装置。
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