JPH04134574U - 注水装置 - Google Patents

注水装置

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JPH04134574U
JPH04134574U JP4974991U JP4974991U JPH04134574U JP H04134574 U JPH04134574 U JP H04134574U JP 4974991 U JP4974991 U JP 4974991U JP 4974991 U JP4974991 U JP 4974991U JP H04134574 U JPH04134574 U JP H04134574U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 上水側の水又は湯を水道直圧によって浴槽等
に落とし込む注水装置において、上水側と浴槽の汚水側
との縁切りを行う大気開放弁の弁孔から水が外に出るの
を防止する。 【構成】 注水供給源に接続される注水導入管路6を注
水動作室8とパイロット電磁弁7を介して接続する。注
水動作室8の上下中間部には逆止弁35を設け、注水動作
室8の下方側には大気開放弁24を設ける。大気開放弁24
の弁孔25の上端面よりも下方位置に注水導出管路31を配
管接続し、注水導出管路31の先端側を浴槽の追い焚き循
環管路に接続し、各種の要因により、大気開放弁24が開
いている状態で注水動作室8内に注水導入管路6側から
少量の水が入り込んだときには、その水を弁孔25よりも
低位の注水導出管路31を通して浴槽に排出する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、浴槽等に水(湯を含む)を供給する注水装置に関し、特に、風呂等 の下水側と上水側との縁切り手段の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
水道の水あるいは給湯器の湯を浴槽の追い焚き循環管路を介して浴槽に供給す る装置にあっては、浴槽側の汚水が水道や給湯器の上水側に逆流するのを防止す るために、縁切り手段が設けられる。
【0003】 この種の縁切り手段として、かつてはホッパーが使用されていたが、このホッ パーでは、水道圧を利用して浴槽に水や湯を張ることができないので、単位時間 当りの給水量が小さくなり、水や湯を張るのに時間がかかるという問題がある。 また、ホッパーから浴槽までの距離が長い場合や単位時間当りの給水量を大きく したい場合にはホッパーと浴槽との間にポンプを設置しなければならず、そうす ると、装置構成が大掛かりとなるばかりでなく、ポンプ騒音の問題が新たに生じ る等の不具合があり、このため、最近においては、水道圧を利用して大量の水又 は湯を短時間のうちに浴槽に落とし込むことができ、しかも、浴槽側の汚水の逆 流に対しては確実に縁切りすることができる水道直結式の注水装置が採用される ようになってきている。
【0004】 図6にはこの種の水道直結式の注水装置を用いた注水システムが示されており 、図7にはその注水装置の詳細図が示されている。
【0005】 これらの図において、注水供給源として機能する給湯器1の給水管2は水道等 に接続されており、給湯熱交換器3の出口側に接続されている給湯管4は分岐さ れて、その一方の管路5は台所等の所望の場所に導かれており、他方の分岐管路 である注水導入管路6の先端側は注水開閉弁として機能するパイロット電磁弁7 を介して注水動作室8の上端側に接続されている。
【0006】 このパイロット電磁弁7は周知のように、ダイヤフラム支持枠10と中心支持体 11とによって弁体として機能するダイヤフラム12を支持し、駆動側13には駆動コ イル14と、この駆動コイル14によって上下方向に摺動する作動ロッド15と、この 作動ロッド15を常時下方側に付勢するスプリング16とを備え、中心支持体11とダ イヤフラム12には、小径の連通孔18を設け、ダイヤフラム支持枠10とダイヤフラ ム12の空間17を注水導入管路6側に連通させている。また、中心支持体11の中心 部には注水作動室8とダイヤフラム支持枠10側の空間17を連通する中心孔20を設 け、駆動コイル14の駆動停止時にはスプリング16の付勢力により中心孔20が作動 ロッド15の下端側に固定されているゴム板21によって閉鎖されるようになってい る。また、前記ダイヤフラム12の下方側には弁座22が対向配置されており、ダイ ヤフラム12の上下移動により弁孔23が開閉されるようになっている。
【0007】 注水動作室8の下端側には大気開放弁24が設けられている。この大気開放弁24 は大気に通じる弁孔25を開閉する弁体26と、風呂への注水停止時には常時弁体26 を上方に付勢して弁孔25を大気に開放するスプリング27と、一端側を弁体26に固 定し、弁体26から上方に立ち上がる中心ロッド28と、この中心ロッド28の上端側 に取り付けられ、弁体26が傾動しないように弁体26の上下移動をガイドするガイ ド板30とから形成されている。
【0008】 そして、弁孔25よりも上方側の位置で注水動作室8に注水導出管路31の入口側 が接続されており、注水導出管路31の出口側は途中に注湯電磁弁等を介して浴槽 32の追い焚き循環管路33に接続されている。なお、図6中、34は追い焚き熱交換 器である。
【0009】 上記の注水装置において、浴槽32への湯張りを行うときには、給湯器1の給湯 管4および注水導入管路6を通して湯を供給するが、このとき、パイロット電磁 弁7の駆動コイル14を動作させて作動ロッド15を上方に引き上げて中心孔20を開 放すると、空間17内の水が中心孔20を通って注水動作室8側に流れ、注水導入管 路6から供給される湯がダイヤフラム12の下面に作用し、その上向きの力が空間 17側からダイヤフラム12に下向きに作用する力に打ち勝ってダイヤフラム12を上 方に移動させて弁孔23を開放するので、湯は注水動作室8に入り込む。そうする と、注水動作室8に入り込んだ水圧を受けて大気開放弁24の弁体26が下方に押さ れて弁孔25を閉鎖する結果、注水動作室8内には水道圧が直接かかり、この水道 圧によって注水動作室8に入り込んだ湯は注水導出管路31から追い焚き循環管路 33に入り込み、この追い焚き循環管路33を通して浴槽32に落とし込まれるのであ る。
【0010】 湯張りが完了したときに、パイロット電磁弁7の駆動コイル14の動作を停止す ると、作動ロッド15はスプリング16の付勢力を受けて下方に摺動し、中心孔20を 閉鎖する。そうすると、注水動作室8には水道圧がかからないので、注水導入管 路6側から加わる水道圧はダイヤフラム12の上下両側から作用するが、ダイヤフ ラム12の下面側の弁孔23に対向する面積の部分は水道圧がかからないので、ダイ ヤフラム12の上下両面に加わる水道圧の受圧面積は上側の面が大きくなり、この 差圧によってダイヤフラム12は下方に押し付けられて、弁孔23の閉鎖状態が安定 に維持される。また、大気開放弁24には注水動作室8側から水道水圧がかからな くなるので、大気開放弁24はスプリング27の付勢力によって上方に移動し、注水 動作室8は大気に開放されるのである。
【0011】 この状態で、断水等、何らかの原因で注水導入管路6側が負圧化したときには 、注水導出管路31に設けられている逆止弁(図示せず)によって浴槽32側の汚水 が注水動作室8側に逆流するのを防止するが、この逆止弁が故障したり、逆止弁 に異物がくい込んで逆止弁が正常に動作しない状態になったとしても、大気開放 弁24が開いているので弁孔25から空気が注水動作室8に吸い込まれ、注水動作室 8を負圧化しないで大気に開放するので、浴槽32側の汚水が注水動作室8に逆流 してくることがなく、浴槽32側と給湯器1の上水側との縁切りが確実に達成され るのである。
【0012】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の注水装置は、注水導出管路31が大気開放弁24の弁孔25の 上端面よりも上方位置に接続されているため、次のような欠点があった。まず、 浴槽32の注水(注湯も含む)時にパイロット電磁弁7を開動作させて水(湯を含 む)を注水動作室8に導入したとき、大気開放弁24はこの導入した水の水圧によ って弁体26を下方移動して弁孔25を閉鎖するものであるため、パイロット電磁弁 7が開いてから大気開放弁24が閉じるまで時間遅れが生じ、この時間遅れ中に注 水動作室8内に入り込んだ少量の水は注水導出管路31の接続部よりも低位置にあ る大気開放弁24の弁孔25を通って注水動作室8から外に流れ出すという問題があ った。
【0013】 また、注水導入管路6側の元水圧が小さくなったときや、管路5を通して供給 される多量の湯が台所等で使用されて注水導入管路6側の水圧が小さくなったと きには、注水動作室8側から大気開放弁24の弁体26にかかる圧力が小さくなって スプリング27の付勢力を越える力が得られず、大気開放弁24が完全に閉鎖されな い半開きの状態となり、注水動作室8に入り込む少量の湯が連続的に弁孔25から 外に排出されるという問題が生じる。
【0014】 さらに、浴槽32への注水を停止している状態で、給水圧(元水圧)が高い状態 で管路5から供給される湯を台所等で使用していたとき、急にその水栓が閉めら れると、水撃作用(ウォーターハンマー作用)によって瞬間的に高い水圧がパイ ロット電磁弁7のダイヤフラム12に作用する。通常、この種のパイロット電磁弁 7にあっては空間17内に抜け切らないで閉じ込められている空気があることから 、その水撃による空気の圧縮作用によってダイヤフラム12が上側に変位し、パイ ロット電磁弁7が停止動作中(非通電状態)にもかかわらず、パイロット電磁弁 7の弁孔23が瞬間的に開けられ、注水導入管路6側から注水動作室8内に少量の 水が入り込み、これが大気開放弁24の弁孔25から外に排出されるという現象が生 じる。
【0015】 前記のように、従来の装置では大気開放弁24が開いている状態で注水動作室8 に水が入り込んだときには、その水が弁孔25から外に排出されるのを防止できな いため、その弁孔25から排出された水を排水するための排水工事が必要となり、 その施工に手間暇がかかり工事費用も嵩むという問題がある。戸建の住宅等にお いては、大気開放弁24の弁孔25の出口側にホース等を取り付け、弁孔25から排出 される水を屋外に導き、排水工事をしないまま放置しておくことも考えられるが 、この場合には、排出水が垂れる地面が常時湿っている状態となり、使用者から 注水装置そのものの水漏れ故障と間違われ、そのクレームの処理に追われるとい う問題が生じる。
【0016】 本考案は上記従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的は、 前記のように、大気開放弁の動作遅れや元水圧の低下や、別の場所での湯の停止 時に発生する水撃作用等によって注水動作室内に少量の水が入り込んだ場合にお いてもこの水が大気開放弁の弁孔を通して排出されることのない注水装置を提供 することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本考案は上記目的を達成するために、次のように構成されている。すなわち、 本考案は、注水供給源に接続される注水導入管路と注水部に接続される注水導出 管路との間に注水動作室が介設され、この注水動作室の入口側には注水導入管路 から供給される水を弁の開閉によって室内に導入する注水開閉弁が設けられ、ま た、注水動作室には注水時には注水水圧によって弁孔を閉じ注水停止時は弁孔を 開いて注水動作室を大気に開放する大気開放弁が設けられている注水装置におい て、前記注水導出管路は大気開放弁の弁孔上端面よりも低位置に配置されている ことを特徴として構成されており、また、前記大気開放弁の弁孔を開閉する弁体 側には弁孔との間に間隔を介して弁孔の上端全面を覆う椀状のカバーが設けられ ていることや、注水動作室には注水開閉弁と大気開放弁との間に逆止弁が設けら れていることも本考案の特徴的な構成とされている。
【0018】
【作用】
上記構成の本考案において、注水部への注水開始時や、注水の元水圧が低い状 態のときや、別の場所で湯を使用中に水栓が閉められることによる水撃作用等を 受けて大気開放弁の弁孔が開いているときに注水動作室内に少量の水が入り込ん だ場合には、その水は大気開放弁の弁孔よりも低位置に配置されている注水導出 管路に入り込み、注水部に排出される。
【0019】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。なお、以下に述べる実施例 において、従来例と同一の部分には同一符号を付し、その詳細な重複説明は省略 する。
【0020】 図1〜図3には本考案に係る注水装置の第1の実施例の装置構成とその動作が 示されている。これらの図において、注水動作室8内には注水開閉弁として機能 するパイロット電磁弁7と大気開放弁24との間に逆止弁35を設けている。この逆 止弁35は周知の構成を有しており、注水時には注水の水圧を受けて下方移動し、 弁孔36を開放し、注水停止中はスプリング37の付勢力によって弁体38を上方に押 圧し、弁孔36を閉じて注水導出管路31側から注水導入管路6側への汚水の逆流を 防止している。
【0021】 この実施例の第1の特徴は、注水動作室8の底壁40から筒壁41を上方に向けて 注水導出管路31よりも上方に突設し、その筒孔を大気開放弁24の弁孔25としたこ とである。
【0022】 また、この実施例の第2の特徴は、中心ロッド28の下端側に椀状のカバー42を 下向きに取り付け、このカバー42のベース板部43の下面側に弁体26を取り付け、 ベース板部43の端縁部からは下方に向けて筒状の周壁44を突設し、弁孔25の筒壁 41に対して間隔45を確保して弁孔25の上端全面を覆うように構成したことである 。
【0023】 この実施例では、注水部としての浴槽32に注水を行わない状態のときには、図 1に示すように、パイロット電磁弁7は閉状態にあり、逆止弁35も閉状態にあり 、このとき、大気開放弁24はスプリング27の付勢力によって弁体26は上方に移動 した状態にあり、弁孔25は大気に開放されている。
【0024】 次に、浴槽32への注水動作中では、従来例と同様に、図2に示すようにパイロ ット電磁弁7が開けられ、注水動作室8に入る水(湯を含む)の水圧により逆止 弁35が開けられ、大気開放弁24は弁体26にかかる水圧を受けて弁孔25を閉鎖した 状態にあり、注水導入管路6から供給される水は水道圧によって注水導出管路31 から追い焚き循環管路33を通して浴槽32に落とし込まれるのである。
【0025】 この実施例では、大気開放弁の弁孔25の上端面は注水導出管路31よりも高い位 置に形成されているので、浴槽32への注水開始時に、パイロット電磁弁7が開け られてから大気開放弁24が閉まるまでの時間遅れの間に注水動作室8内に入り込 んだ水は弁孔25の上端面よりも高さの低い注水導出管路31側に入り込み、浴槽32 側に排出されることとなり、この注水動作室8に入り込んだ水が大気開放弁24の 弁孔25から排出されることはなくなる。
【0026】 同様に、浴槽32への注水時に、元水圧が低かったり、台所等の別の場所で多量 の水が使用されて浴槽側に注水される水量が減少して水圧が低くなったときには 、注水動作室8に入り込んだ水の水圧が小さくなるので、弁体26をスプリング27 の付勢力に完全に打ち勝つことができず、図3に示すように、弁孔25が半開きの 状態となるが、このときにおいても、注水動作室8に入り込む水は必ず弁孔25の 上端面よりも低い注水導出管路31に入り込んで浴槽32へ連続的に流れることとな り、大気開放弁24の弁孔25から水が外に出ることはない。
【0027】 さらに、浴槽32への注水停止動作中に、台所等、他の場所で給水圧が高い状態 で水を使用している途中で水栓を急に閉めたときの水撃作用によりパイロット電 磁弁7が瞬間的に開いて注水導入管路6から注水動作室8に水が入り込んでも、 その水は同様に注水導出管路31から浴槽32側に排出されることとなり、大気開放 弁24の弁孔25からその水が排出されるということはなくなる。
【0028】 したがって、従来例のように大気開放弁24の弁孔25から外に排出される水の排 水工事を行う必要がなくなり、また、大気開放弁24の弁孔25から排出される水に よって地面が常に湿った状態となり、この湿りを見て使用者が注水装置が故障し たものと思い込み、そのクレームによってメーカやサービスステーションの作業 員がそのクレーム処理に振り回されるということもなくなる。
【0029】 また、前記各種の要因により大気開放弁24の弁孔25が開いている状態で、注水 動作室8に少量の水が入り込む場合には、その水は通常、注水動作室8の内壁面 を伝わって注水導出管路31側に流れるが、中心ロッド28を伝わって下に落ちてく る場合もあり得る。この実施例では弁孔25は椀を下向きにした格好のカバー42に より覆われているので、その中心ロッド28を伝わってくる水はカバー42の周壁44 から下に垂れ落ちて注水導出管路31に導かれることとなり、水が大気開放弁24の 弁孔25に入り込むのを完全に防止することができる。
【0030】 さらに、この実施例では逆止弁35を注水動作室8内に配設しているので、この 逆止弁35を注水導出管路31に設ける場合に比べ、装置の小型化を図ることができ るとともに、装置組み立ての容易化を図ることができる。
【0031】 図4には本考案の第2の実施例が示されている。この第2の実施例は、注水導 出管路31を注水動作室8の下端側に鉛直上に取り付け、大気開放弁24の弁孔25の 大気開放通路46を横向きに設けたものであり、それ以外の構成は前記第1の実施 例と同様である。この第2の実施例も、注水導出管路31は大気開放弁24の弁孔25 の上端面よりも下方位置に配管されており、また、弁孔25の上端面は椀状のカバ ー42に覆われており、したがって、弁孔25が開いている状態で、注水動作室8内 に少量の水が入り込んでも、その水が弁孔25に入り込むことがなく、前記第1の 実施例と同様な効果を奏することができる。
【0032】 図5には本考案の第3の実施例が示されている。この第3の実施例は、注水動 作室8の周壁面に取り付け孔47を設け、この取り付け孔47を利用して大気開放弁 24の弁孔25と大気開放通路46を形成した弁孔形成部材48を前記取り付け孔47を利 用して注水動作室8の外側から取り付け可能に構成したものである。このように 構成することで、弁孔形成部材48の取り付け作業が非常に容易となり、また、弁 孔形成部材48を注水動作室8の製造工程と別の工程で製造できるので、弁孔形成 部材48の製造も非常に容易となる。この実施例においても、注水導出管路31は弁 孔25の上端面よりも下方側に配置されるので、弁孔25が開いた状態で注水動作室 8内に少量の水が入り込んでもその水は注水導出管路31を通って浴槽32側に排出 されることとなり、弁孔25から外に排出されるという問題は生じない。なお、こ の実施例で、大気開放弁24の上流側の構成は前記各実施例と同様なので省略して ある。また、この実施例で、中心ロッド28側に伝わる水が弁孔25に入るおそれが ある場合には破線で示すように弁孔25を覆うカバー42を設けることができる。
【0033】 本考案は上記各実施例に限定されることはなく、様々な実施の態様を採り得る ものである。例えば、上記各実施例では、注水部として浴槽を例に説明したが、 この注水部は浴槽に限定されることはなく、例えば水洗トイレを注水部とした注 水装置にも適用できるものである。通常、水洗トイレの注水装置は、図8に示す ように、タンク49内にフロート50を浮かべ、タンク49内の水位が設定水位になっ たときにフロート50の上昇移動に連動させて動作部51により止水弁52を押して水 道等に接続される注水導入管路6からタンク49内に供給される水を止めて上水側 と下水側の縁切りを行う。そして、図示されていないレバー操作によってタンク 49内の水が注水導出管路31を通してトイレに流されたときには、フロート50が水 位の低下とともに下降することから動作部51は止水弁52を開放し、注水導入管路 6から供給される水をタンク49内に溜めるものである。
【0034】 この従来の注水装置であるシスターンは非常に装置が大型となり、トイレ室の 利用空間を狭めるという問題があるが、この従来のシスターンの代わりに本考案 の注水装置を用いることにより、装置の大幅な小型化が可能となりトイレ室内の 有効利用空間を広くするという効果が得られる。
【0035】 また、本考案の注水装置はシスターン方式を採る従来の様々な注水装置、例え ば、冷暖房用冷却塔の循環水の注水装置や、温水暖房器の循環水の注水装置等に も適用されるものである。
【0036】
【考案の効果】
本考案は注水作動室から注水部に注水する注水導出管路を注水動作室に設けら れる大気開放弁の弁孔の上端面よりも下方側の位置に配置したものであるから、 各種の要因により、大気開放弁が開いた状態で、注水導入管路側から注水動作室 内に少量の水が入り込んでもその水は大気開放弁の弁孔に入り込むことはなく、 必ず大気開放弁の弁孔の上端面よりも下方に位置する注水導出管路へ入り込んで 注水部に排出されることとなる。したがって、従来装置の問題点、つまり、大気 開放弁の弁孔から外に排出される水の排水工事を行う手間暇が不要となり、また 、大気開放弁の弁孔から漏れた水が地面を濡らし、使用者がこれを注水装置の故 障と誤判断し、このクレームにメーカやサービスステーションの作業員が振り回 されるという問題もなくなる。
【0037】 また、大気開放弁の弁孔を覆う椀状のカバーを設けた構成のものにあっては、 さらに確実にその弁孔に入り込む水を遮断することができる。
【0038】 さらに、注水動作室内に逆止弁を設けた構成にあっては、装置の小型化と装置 組み立ての容易化を図ることができ、これに伴い、装置コストの低減化を図るこ とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る注水装置の第1の実施例を注水停
止動作状態で示す要部構成図である。
【図2】同実施例の構成を注水動作中の状態で示す縦断
面図である。
【図3】同実施例の装置において、大気開放弁が開いて
いる状態で注水動作室内に少量の水が導入されたときの
動作状態を示す縦断面図である。
【図4】本考案の第2の実施例を注水停止動作状態で示
す要部断面図である。
【図5】本考案の第3の実施例を示す要部断面図であ
る。
【図6】従来の一般的な水道直結式の風呂の注水装置を
浴槽と給湯器との配管接続状態で示すシステム説明図で
ある。
【図7】図6に示す風呂の注水装置の詳細説明図であ
る。
【図8】水洗トイレに使用されているシスターン方式の
注水装置の説明図である。
【符号の説明】
6 注水導入管路 7 パイロット電磁弁 8 注水動作室 24 大気開放弁 25 弁孔 31 注水導出管路 35 逆止弁 42 カバー

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 注水供給源に接続される注水導入管路と
    注水部に接続される注水導出管路との間に注水動作室が
    介設され、この注水動作室の入口側には注水導入管路か
    ら供給される水を弁の開閉によって室内に導入する注水
    開閉弁が設けられ、また、注水動作室には注水時には注
    水水圧によって弁孔を閉じ注水停止時は弁孔を開いて注
    水動作室を大気に開放する大気開放弁が設けられている
    注水装置において、前記注水導出管路は大気開放弁の弁
    孔上端面よりも低位置に配置されていることを特徴とす
    る注水装置。
  2. 【請求項2】 大気開放弁の弁孔を開閉する弁体側には
    弁孔との間に間隔を介して弁孔の上端全面を覆う椀状の
    カバーが設けられている請求項1記載の注水装置。
  3. 【請求項3】 注水動作室には注水開閉弁と大気開放弁
    との間に逆止弁が設けられている請求項1又は請求項2
    記載の注水装置。
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JPS645967U (ja) * 1987-06-23 1989-01-13
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