JPH04134449U - 導電性塗料の静電塗装装置 - Google Patents

導電性塗料の静電塗装装置

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JPH04134449U
JPH04134449U JP3948491U JP3948491U JPH04134449U JP H04134449 U JPH04134449 U JP H04134449U JP 3948491 U JP3948491 U JP 3948491U JP 3948491 U JP3948491 U JP 3948491U JP H04134449 U JPH04134449 U JP H04134449U
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paint
water
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high voltage
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JP3948491U
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English (en)
Inventor
本 巌 山
下 正 晴 松
田 高 稔 奥
村 誠 市
Original Assignee
トリニテイ工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】無溶剤又は少量の溶剤で塗装できる水溶性樹脂
塗料等の水系塗料による静電塗装を行う場合に、導電性
のある水系塗料を回転霧化頭で微粒化する塗装機やその
塗料供給系に高電圧のリークを防止するための絶縁対策
を施す面倒をなくすと共に、塗膜欠陥を生ずるおそれの
ない高品質塗装を可能にする。 【構成】塗装機1をアースに接続し、その周囲に沿って
電気的絶縁状態で配設した複数本の針状電極3に高電圧
を印加して塗装機1の回転霧化頭2で微粒化された導電
性塗料の噴霧粒子を荷電することにより、塗装機1やそ
の塗料供給系に絶縁対策を施す面倒をなくし、また、回
転霧化頭2を電気絶縁性に優れたセラミックスで成形す
ることによりスピットのような塗膜欠陥が生ずることを
防止した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、水系塗料やメタリック塗料等の導電性塗料による静電塗装を行う静 電塗装装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
塗料と塗装の省資源・低公害対策について1976年6月に化学審議会塗料部 会が通産大臣に答申して以来、塗料業界では、有機溶剤の除去又は節減を図るた めに、2液形ウレタン塗料等の多液形塗料や、水溶性樹脂塗料等の水系塗料のよ うに、無溶剤又は少量の溶剤で塗装可能な塗料の開発が推し進められて来た。 しかし、多液形塗料は、塗料供給系の構造が複雑になりポットライフも短くて 扱いにくいなどの問題があり、一般にはあまり普及していない。 また、水系塗料のような導電性塗料は、これを高電圧を印加した塗装機で静電 塗装しようとすれば、当該塗装機とその塗料供給系のすべてに高電圧のリークを 防止する絶縁対策を講ずる必要があり、そのような対策を施さない静電塗装装置 で導電性塗料を塗装することはできない。
【0003】 すなわち、現在、自動車塗装工場などで使われている静電塗装装置は、有機溶 剤で希釈した絶縁性樹脂塗料をDC−80〜120KVの高電圧が印加される回 転霧化頭で微粒化してその塗料粒子をマイナスに荷電する静電霧化式の塗装機を 陰極とし、アースに接続した被塗物を陽極として、その間に静電界を形成し、回 転霧化頭からマイナスに荷電して噴霧された塗料粒子を静電引力によって被塗物 の表面に吸着させる方式が主流を占めており、この既存の装置を利用して水系塗 料等の導電性塗料を塗装しようとすれば、特開昭55−114366号や同56 −141869号公報に記載されたような面倒な絶縁対策を講じなければならな い。 しかし、自動車塗装用の多色静電塗装装置のように数十色もの塗料を色替して 塗装する装置に設けられた膨大な数の塗料タンクや塗料配管をすべて絶縁するの は不可能に近い。
【0004】 なお、塗装機と塗料供給系をアースに接続して、その塗装機の回転霧化頭の周 囲に沿って電気的絶縁状態で配設した針状電極に高電圧を印加し、その針状電極 で回転霧化頭から噴霧された塗料粒子を荷電すれば、面倒な絶縁対策が不要にな るが(米国特許第3393662号)、この場合は、針状電極で荷電された塗料 粒子の一部が回転霧化頭の表面に吸着されて、その表面からスピットとなって飛 び出し、被塗物の表面に塗膜欠陥を生じさせるおそれがあった。
【0005】 このため、非常に高品質の塗装が要求される自動車塗装業界では、有機溶剤を 大量に消費する絶縁性樹脂塗料による静電塗装から、水溶性樹脂塗料等の水系塗 料による省資源・無公害塗装への転換が図れないのが現状である。 しかしながら、最近では世界的な環境保全運動が高まり、その転換を図ること が急務とされている。
【0006】 そこで本考案は、省資源と公害防止の観点から、特に水系塗料による静電塗装 を現実に実施可能なものにするために、塗装機とその塗料供給系に面倒な絶縁対 策を施さなくても導電性塗料の静電塗装が行えるような手段を講ずると共に、そ の手段を講じたことによって塗膜欠陥を生ずるなどの弊害が発生しないようにす ることを技術的課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この課題を解決するために、本考案による導電性塗料の静電塗装装置は、回転 霧化頭で導電性塗料を微粒化する塗装機がアースに接続されると共に、当該塗装 機の回転霧化頭が電気絶縁性の優れたセラミックスで成形され、その塗装機の周 囲に沿って電気的絶縁状態で配設した複数本の針状電極に、回転霧化頭で微粒化 された噴霧塗料粒子を荷電すると共に被塗物との間に静電界を形成する高電圧が 印加されることを特徴としている。
【0008】
【作用】
本考案によれば、アースに接続した塗装機の回転霧化頭で微粒化された導電性 塗料の噴霧塗料粒子が、高電圧を印加した針状電極で荷電され、その荷電された 噴霧塗料粒子が、針状電極と被塗物との間に形成された静電界のクーロン力によ って被塗物の表面に吸引・吸着される。 したがって,塗装機には高電圧が印加されず、また、高電圧が印加される針状 電極は電気的絶縁状態で設けられているので、塗装機やその塗装機に導電性塗料 を供給する塗料供給系に高電圧のリークを防止するための面倒な絶縁対策を施す 必要がない。
【0009】 また、塗装機の回転霧化頭は電気絶縁性に優れたセラミックスで成形されてお り、その回転霧化頭と針状電極との間には静電界が形成されないので、針状電極 で荷電した噴霧塗料粒子が静電引力によって回転霧化頭の表面に吸着されること はない。 したがって、アルミやアルミ合金等の金属で成形した従来の回転霧化頭とは違 い、その表面に吸着された塗料の液滴が唾を吐き付けるようなスピットとして被 塗物の表面に塗着し、塗膜欠陥を生じさせるというおそれはない。 また、電気絶縁性を有する回転霧化頭の表面は、針状電極の印加電圧と同極性 の電荷を帯びてその針状電極で荷電された噴霧塗料粒子を反発するので、その表 面が塗料の付着によって汚れることもない。
【0010】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面によって具体的に説明する。 図1は本考案による静電塗装装置の一例を示す図である。
【0011】 本例の静電塗装装置は、ベル形又はカップ形回転霧化頭2の回転によって水溶 性樹脂塗料等の水系塗料を微粒化する塗装機1がアースに接続され、その塗装機 1の周囲に沿って並行に複数本の針状電極3が所定間隔で配設されている。 各針状電極3は、塗装機1の機体に対して電気絶縁材4で取り付けられて電気 的絶縁状態に維持され、高圧発生器5から高圧ケーブル6を介してDC−40〜 100KVの高電圧が印加されるようになっている。
【0012】 これにより、各針状電極3は、その先端からコロナ放電を生じてマイナスイオ ンを生成すると同時に、アースに接続した被塗物7との間に静電界を形成する。 また、塗装機1の回転霧化頭2は、その全体が電気絶縁性に優れたセラミック スで成形されている。 なお、この回転霧化頭2は、やや複雑な形状を有しているので、セラミックス 粉体に熱可塑性樹脂あるいは熱硬化性樹脂、可塑剤、溶剤、潤滑剤を添加し、加 熱混練した生地をノズルから金型に圧入して冷却固化させる射出成形法などで成 形される。
【0013】 しかして、塗装機1の回転霧化頭2によって微粒化された水系塗料の噴霧塗料 粒子は、塗装機1の周囲に沿って電気的絶縁状態で配設した針状電極3のコロナ 放電によって生成されるマイナスイオンが付着してマイナスの電荷を帯びると共 に、そのマイナスに帯電した噴霧塗料粒子が、針状電極3を陰極とし、被塗物7 を陽極とする静電界のクーロン力によって被塗物7の表面に塗着効率良く吸引・ 吸着される。したがって、塗装機1やその塗料供給系に高電圧のリークを防止す る面倒な絶縁対策を施さなくても、導電性を有した水系塗料の静電塗装を行うこ とができる。
【0014】 また、塗装機1の回転霧化頭2は電気絶縁性に優れたセラミックスで成形され ているため、塗装機1をアースに接続しても、その回転霧化頭2を陽極とし、針 状電極3を陰極とするような静電界は形成されないので、針状電極3でマイナス に荷電した噴霧塗料粒子が回転霧化頭2の表面に静電引力によって吸着されるこ とはない。 逆に、電気絶縁性のセラミックスで成形された回転霧化頭2は、その表面にマ イナスの電荷を帯びるから、針状電極3で同極性のマイナスに荷電された噴霧塗 料粒子を反発してその噴霧塗料粒子の付着を阻止する。 したがって、回転霧化頭2の表面が塗料の付着によって汚れたり、その表面に 付着した塗料がスピットとして被塗物7の表面に塗着し、塗膜欠陥を生じさせる というおそれもない。
【0015】
【考案の効果】
以上のように、本考案によれば、塗装機やその塗料供給系に高電圧のリークを 防止する面倒な絶縁対策を施さなくても水系塗料等の導電性塗料によって塗膜欠 陥を生じない高品質の静電塗装を行うことができるので、有機溶剤を大量に使用 する絶縁性樹脂塗料による静電塗装から、水系塗料による省資源・無公害塗装へ の転換を容易に図ることができという大変優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による静電塗装装置の一例を示す図。
【符号の説明】
1・・・塗装機 2・・・回転霧化頭 3・・・針状電極 4・・・電気絶縁材 5・・・高圧発生器 7・・・被塗物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 市 村 誠 愛知県豊田市柿本町一丁目9番地 トリニ テイ工業株式会社内

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転霧化頭(2)で導電性塗料を微粒化
    する塗装機(1)がアースに接続されると共に、当該塗
    装機(1)の回転霧化頭(2)が電気絶縁性の優れたセ
    ラミックスで成形され、その塗装機(1)の周囲に沿っ
    て電気的絶縁状態で配設した複数本の針状電極(3)
    に、回転霧化頭(2)で微粒化された噴霧塗料粒子を荷
    電すると共に被塗物(7)との間に静電界を形成する高
    電圧が印加されることを特徴とする導電性塗料の静電塗
    装装置。
JP3948491U 1991-05-29 1991-05-29 導電性塗料の静電塗装装置 Pending JPH04134449U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004066080A (ja) * 2002-08-05 2004-03-04 Toyota Central Res & Dev Lab Inc 霧化器

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62286566A (ja) * 1986-05-19 1987-12-12 グラコ・インコ−ポレ−テッド ロ−タリ−アトマイザ
JPS63258665A (ja) * 1987-03-23 1988-10-26 ベール・インドウストリーアンラーゲン ゲー・エム・ベー・ハー ウント コンパニー 被加工品の静電塗装装置
JPH0237765B2 (ja) * 1984-01-30 1990-08-27 Rasagu Sa

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