JPH04133824U - 体液吸収シート - Google Patents

体液吸収シート

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JPH04133824U
JPH04133824U JP4897991U JP4897991U JPH04133824U JP H04133824 U JPH04133824 U JP H04133824U JP 4897991 U JP4897991 U JP 4897991U JP 4897991 U JP4897991 U JP 4897991U JP H04133824 U JPH04133824 U JP H04133824U
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美恵子 那須
喜好 井下
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 体液吸収シートの構成部材の一部を利用し
て、個装フィルムを用いて個装を行うのと同様の効果を
得る事を目的とする。また水洗の詰まり防止やゴミの発
生を抑制し、体液吸収シートを廉価に製造する。 【構成】 吸収層の表面を表面シートで被覆し、吸収層
の裏面を、表面シートおよび吸収層よりも幅広で熱融着
性の防漏シート3で被覆する。またこの防漏シート3の
外面に設けた貼着部を離型紙5で剥離可能に被覆する。
また防漏シート3の両側に表面シートの両側よりも外方
に突出した熱溶着部6を設け、表面シート側を内側にし
て折り畳み、吸収層の両側に突出する熱溶着部6を加熱
溶着する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は生理日の経血を吸収したり、通常の状態に生じるオリモノ等を吸収す るための、生理用ナプキン、オリモノ専用シート等の体液吸収シートに係るもの である。
【0002】
【従来の技術】
従来、使用前の体液吸収シートは、一個づつフィルムで被覆する個装を行って いる。このように個装すると、体液吸収シートは、使用時に開放するまで表面シ ート側を外部に露出する事がなく、衛生的な使用を可能とする。
【0003】 しかしながら、従来の個装方法は、体液吸収シートと別個に設けた袋状の個装 パッケージにより個装を行っている。そのため体液吸収シートを取り出した後、 ゴミとなった個装パッケージを捨てる手間が煩わしく、使用者の負担となるばか りでなく、使用時のゴミの発生量が多く、ゴミ公害から環境を保全する上で好ま しいものではなかった。
【0004】 また、トイレ内に放置された個装パッケージが、便器内に流れて水洗等を詰ま らせる原因となるものであった。また個装パッケージは、体液吸収シートとは別 工程で設けているので、製造工程が複雑化したり、また資材の使用量が多いため 、コスト高となるものであった。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は上述のごとき課題を解決しようとするものであって、体液吸収シート に於て、表面シートを外部から被覆する場合に、体液吸収シートの構成部材の一 部を利用して、個装を行うのと同様の効果を得る事により、水洗の詰まり防止や ゴミの発生を抑制するとともに資材を有効に利用して廉価に製造しようとするも のである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案は上述のごとき課題を解決するため、体液吸収性の吸収層の表面を、透 水性の表面シートで被覆し、吸収層の裏面を、表面シートおよび吸収層よりも幅 広で熱融着性の防漏シートで被覆し、この防漏シートの外面に、ショーツ内面へ の貼着部を粘着剤を塗布して形成し、この貼着部を離型紙で剥離可能に被覆する とともに防漏シートの両側に熱溶着部を設け、表面シート側を内側にして折り畳 み、吸収層の両側に突出する熱溶着部を加熱溶着して成るものである。
【0007】 また、防漏シートは、熱溶着部の吸収層側にミシン目を形成しても良い。
【0008】 また、防漏シートは、熱溶着部の表面に印刷部を形成しても良い。
【0009】 また、防漏シートは、熱溶着部の表面に放電処理部を形成しても良い。
【0010】 また、防漏シートは、熱溶着部の表面にエンボス部を形成しても良い。
【0011】
【作用】
上述のごとく構成したものに於いて、使用前の体液吸収シートは、表面シート 側を内側にして折り畳み、吸収層の両側に設けた防漏シートの熱溶着部を止着し ている。そしてこの体液吸収シートを開放するには、折り畳み状態の体液吸収シ ートを外方に引き起こし、体液吸収シートを展開する。この体液吸収シートの展 開によって、吸収層の両側で止着している熱溶着部は剥離し、表面シート側を露 出する事ができる。
【0012】 このように、体液吸収シートは、熱融着性の一枚の防漏シートによって、表面 シート側を内側に被覆し、個装フィルムによって被覆したのと同様の効果を得る 事ができる。このため、体液吸収シートは、従来品の如く袋状の個装パッケージ 等を用いる事がなくても、衛生的な使用が可能となるとともに体液吸収シートを 開放する手間が掛からず、使用性を向上できる。
【0013】 また、表面シートの被覆に使用した防漏シートは、体液吸収シートとともに使 用者に装着されるため、使用時のゴミの発生量が少ない。このため便器内に流さ れて水洗を詰まらせたりする虞れがなく、水洗の詰まりを防止する事が可能とな る。
【0014】 また、体液吸収シートは、個装パッケージを用いないため、ゴミの発生量が少 なく、ゴミ公害から環境を保全するのに有効となる。また従来品に比し資材の使 用量が少ないため、廉価な製造が可能となる。
【0015】 また、防漏シートには、熱溶着部の吸収層側にミシン目を形成すれば、このミ シン目を切り開く事により、吸収層の両側を止着する熱溶着部を切り落として、 体液吸収シートを容易に開放する事が可能となるものである。
【0016】 また、防漏シートには、熱溶着部の表面に印刷部を形成すれば、印刷部によっ て熱溶着部の強固な溶着は防止され、熱溶着部を剥離する場合に、防漏シートを 破損する事がない。
【0017】 また、防漏シートには、熱溶着部の表面に放電処理部を形成すれば、放電処理 部により熱溶着部の表面は粗面化し、止着した熱溶着部の剥離が容易となる。
【0018】 また、防漏シートには、熱溶着部の表面にエンボス部を形成すれば、熱溶着部 による止着効果を小さくしても、エンボスによる止着効果を得る事ができる。
【0019】
【実施例】
以下本考案の実施例を図面に於いて説明すれば、(1)は吸収層で、体液吸収性 のコットン、パルプ等により形成している。この吸収層(1)は、メッシュシート 、不織布等によって吸収層(1)よりも幅広に形成した表面シート(2)で表面側を 被覆し、裏面側を、表面シート(2)および吸収層(1)よりも幅広のポリエチレン 等の熱融着性の防漏シート(3)で被覆している。そして、表面シート(2)の両側 に突出する幅広部分を熱溶着部(6)としている。
【0020】 また、この防漏シート(3)は、ホットメルト等の粘着剤を外面に塗布してショ ーツ内面への貼着部(4)形成し、そしてこの貼着部(4)を、離型紙(5)で剥離可 能に被覆している。
【0021】 また、防漏シート(3)および吸収層(1)を、表面シート(2)側を内側にして3 つに折り畳んでいる。またこの折り畳み状態は、2つ折りでも4つ折りでも、更 に多く折り畳んでも良いが、手の中に保持し得る程度の大きさが好ましい。また 防漏シート(3)は、両側に設けた熱溶着部(6)を吸収層(1)の両側に突出した状 態で互いに加熱溶着している。
【0022】 上述の如く構成したものに於て、使用前の体液吸収シート(7)は、図1に示す 如く表面シート(2)側を内側にして3つに折り畳み、吸収層(1)の両側に設けた 防漏シート(3)の熱溶着部(6)を、図2に示す如く止着している。このため、体 液吸収シート(7)は、表面シート(2)側を内側に被覆し、この被覆状態を熱溶着 部(6)で固定できるから、従来品の個装フィルムによって被覆したのと同様の効 果を得る事ができる。
【0023】 そして、体液吸収シート(7)を開放するには、折り畳み状態の体液吸収シート (7)を外方に引き起こし、体液吸収シート(7)を展開する。この体液吸収シート (7)の展開によって、吸収層(1)の両側で止着している熱溶着部(6)は剥離し、 体液吸収シート(7)は、表面シート(2)側を露出して使用可能な状態となる。
【0024】 また、防漏シート(3)は、図3に示す如く熱溶着部(6)の吸収層(1)側にミシ ン目(8)を形成すれば、このミシン目(8)を切り開く事により、吸収層(1)の両 側を止着する熱溶着部(6)を切り落として、体液吸収シート(7)を容易に開放す る事が可能となる。
【0025】 また、上記実施例では、防漏シート(3)はミシン目(8)を形成したが、異なる 実施例に於て、防漏シート(3)は、図4に示す如く熱溶着部(6)の表面側に、顔 料等による印刷部(9)を形成している。このよう形成すれば、止着した熱溶着部 (6)の剥離がスムーズとなる。このため体液吸収シート(7)は、熱溶着部(6)を 汚くギザギザに剥離したり、破損するような事がなく、使用者の装着状態に於て 、剥離した熱溶着部(6)は使用者の肌に柔軟に接触し、使用者に違和感等を与え る事がない。
【0026】 また、上記実施例では、防漏シート(3)は印刷部(9)を形成したが、他の実施 例に於て、防漏シート(3)は、熱溶着部(6)の表面に放電処理部を形成する。こ のように形成すると、例えば防漏シート(3)にポリエチレンを使用した場合、放 電処理部により熱溶着部(6)の表面はカルボキシル基化し、粗面化する。このた め、止着した熱溶着部(6)の剥離が容易となる。
【0027】 また、上記実施例では、防漏シート(3)は放電処理部を形成したが、他の異な る実施例では、防漏シート(3)は、熱溶着部(6)の表面にエンボス部を形成する 。このように形成すると、防漏シート(3)は、熱溶着部(6)による止着効果を小 さくしても、エンボスによる止着効果を得る事ができる。
【0028】
【考案の効果】
本考案は上述のごとく構成したものであるから、表面シートを外部から被覆す る体液吸収シートに於て、体液吸収シートは、構成部材の一部の防漏シートによ って、表面シート側を内側に被覆し、個装フィルムによって被覆したのと同様の 効果を得る事ができる。
【0029】 このため、体液吸収シートは、衛生的な使用が可能となるとともに体液吸収シ ートを開放する手間が掛からず、使用性を向上できる。また表面シートの被覆に 使用した防漏シートは、体液吸収シートとともに使用者に装着されるため、使用 時のゴミの発生量が少なく、水洗の詰まりを防止する事が可能となる。
【0030】 また、個装パッケージを用いないため、ゴミの発生量が少なく、ゴミ公害から 環境を保全するのに有効となる。また従来品に比し資材の使用量が少なく、廉価 な製造が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】斜視図
【図2】図1のA−A線拡大断面図
【図3】防漏シートにミシン目を設けた実施例の平面図
【図4】熱溶着部に印刷部を設けた実施例の斜視図
【符号の説明】
1 吸収層 2 表面シート 3 防漏シート 4 貼着部 5 離型紙 6 熱溶着部 8 ミシン目

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 体液吸収性の吸収層の表面を、透水性の
    表面シートで被覆し、吸収層の裏面を、表面シートおよ
    び吸収層よりも幅広で熱融着性の防漏シートで被覆し、
    この防漏シートの外面に、ショーツ内面への貼着部を粘
    着剤を塗布して形成し、この貼着部を離型紙で剥離可能
    に被覆するとともに防漏シートの両側に熱溶着部を設
    け、表面シート側を内側にして折り畳み、吸収層の両側
    に突出する熱溶着部を加熱溶着して成る事を特徴とする
    体液吸収シート。
  2. 【請求項2】 防漏シートは、熱溶着部の吸収層側にミ
    シン目を形成した事を特徴とする請求項1記載の体液吸
    収シート。
  3. 【請求項3】 防漏シートは、熱溶着部の表面に印刷部
    を形成した事を特徴とする請求項1記載の体液吸収シー
    ト。
  4. 【請求項4】 防漏シートは、熱溶着部の表面に放電処
    理部を形成した事を特徴とする請求項1記載の体液吸収
    シート。
  5. 【請求項5】 防漏シートは、熱溶着部の表面にエンボ
    ス部を形成した事を特徴とする請求項1記載の体液吸収
    シート。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007029351A (ja) * 2005-07-26 2007-02-08 Kao Corp 吸収性物品
JP2010178985A (ja) * 2009-02-06 2010-08-19 Hakujuji Co Ltd 使い捨て吸収性物品

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