JPS6127482B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は吸収材物品、特に使い棄ておむつに関
する。

最近使い棄て式おむつが広く用いられるように
なつて来た。使い棄ておむつは一般に、流体不滲
透性裏側シート、流体不滲透性表側シート及び該
裏側シートと表側シートとの間に挿入した吸収材
パツドを有するように構成されている。使い棄て
おむつは一回使用するのみで廃棄し洗濯を必要と
しないから、かなり人気を博しているが、使用済
おむつを適当に棄てるのに困難がある。例えば、
自動車で旅行している時、汚れたおむつをその
まゝ棄てることは出来ない。或いは又、例えば家
庭においてもおむつを棄てるのは問題があり、衛
生的でない。裏側シートを汚れたおむつから除去
し残りの部分を水洗便所に棄てることが考えられ
た。しかし、普通の裏側シートは、使用中にちぎ
れるのを防ぐため濡れても充分な強度を有し、そ
の結果、おむつを水洗便所に流した後下水処理装
置、例えば腐敗層に故障を生ずることになる。従
つて、普通は汚れたおむつを、他の廃物処理装置
で永久的に処理する迄ゴミ容器の中に棄てる。ゴ
ミ容器に収容するのが一時的であても、非衛生的
であるこは明らかである。又、汚れたおむつを手
で扱うのは抵抗がある。

本発明の目的は、使用後衛生的で便利な方法で
取扱い棄てることが出来る簡単な構造の使い棄て
おむつを提供することである。

上記目的を達成するため、本発明の使い棄てお
むつは、裏面、表の面、側縁及び端縁を有する吸
収材パツド組立体と、一枚の可撓性材のシートか
らなり、かつ該シートの一部が前記吸収材パツド
組立体に一体化されている廃棄用のカバーとを有
し、該カバーは前記吸収材パツド組立体を包むの
に十分な幅と長さとを有し、前記カバーは前記端
縁にほぼ平行な複数の折りたたみ線でジグザグ状
に折りたたまれて前記端縁付近の前記裏面上に前
記端縁のほぼ全長に沿つて延在し、前記カバーの
両側部は、前記カバーの折りたたまれた形態を維
持しかつ前記吸収材パツド組立体を包むために十
分な広さの前記シートを引き出し得るように、前
記側縁付近で感圧接着性テープ片又は熱シールに
よりそれぞれ固定されていることを特徴とする。

本発明の１つの特徴は折りたゝんだカバーシー
トを用いて汚れたおむつを包むことが出来るよう
にしたことである。

従つて、本発明の１つの特徴はおむつの反対側
の部分にカバーシートを引伸ばしてかぶせ、おむ
つの汚れた部分を包むことである。

本発明の他の特徴は、おむつの汚れた表面に手
を触れることなく衛生的な方法で汚れたおむつを
包むことが出来ることである。

本発明の更に他の特徴はカバーで包んだおむつ
は衛生的な方法で棄てることが出来ることであ
る。

本発明の１実施例の他の特徴は、おむつを幼児
に固定するのに用いるテープ片で折りたゝんだカ
バーシートをパツド組立体の表面に固着し得るこ
とである。

本発明の１実施例の他の特徴は、折りたゝんだ
カバーシートの表面をテープ片の附着部の為の剥
離表面として用い得ることである。

本発明の１実施例の他の特徴はカバーシートが
裏側シートの延長部から成ることである。

以下図面を参照しつゝ本発明の実施例を詳細に
説明する。

さて第１図乃至第４図を参照すると、吸収材パ
ツド組立体２２を有する使い棄ておむつ２０が示
されている。パツド組立体２２はその裏面２６の
少くとも１部を形成する流体不滲透性の裏側シー
ト２４、パツド組立体の表の面３０の少くとも１
部を形成する流体滲透性表側シート２８、上記裏
側シートと表側シートとの間に挿入した吸収パツ
ド３２、１対の側縁３４ａ，３４ｂ及び該側縁を
結ぶ１対の端縁３６ａ，３６ｂを有する。おむつ
従つてパツド組立体は１対の腰部３８ａ，３８ｂ
とその間のまた部４０を有する。

第１図に示す通り、おむつ２０はパツド組立体
の腰部３８ａに廃棄用のカバー４２を有する。こ
のカバー４２はポリエチレンのような可撓性流体
不滲透材のシート４４で作るのが好ましい。シー
ト４４は横の多数の折りたゝみ線４６でアコーデ
オン状にジグザグに折りたゝみ、長さを縮めて折
りたゝんだカバーシート４４の外側の層４８をパ
ツド組立体の裏面２６に近づけておく。

第２図及び第３図に示すように、折りたゝんだ
カバーシート４４はパツド組立体２２のほヾ全幅
に延在し、シート４４の側縁５０ａ，５０ｂはパ
ツド組立体の側縁３４ａ，３４ｂの近くに位置す
る。第２図乃至第４図に示すように、カバーシー
ト４４の側部５２ａ，５２ｂは折りたゝんだ状態
に固定し１対のテープ片５４ａ，５４ｂによつて
パツド組立体２２の裏面２６に取りつける。テー
プ片５４ａ，５４ｂの第１の部分５６ａ，５６ｂ
はカバーシート４４の側部５２ａ，５２ｂの外面
５８に固着し、第２の固着部６０ａ，６０ｂはシ
ート４４の側縁５０ａ，５０ｂより外に突出させ
る。固着部６０ａ，６０ｂは裏側シート２４の外
面に固着し更にパツド組立体の側縁３４ａ，３４
ｂから突出させ、該固着部の外端の粘着面をパツ
ド組立体の表の面の１対の剥離シート６２ａ，６
２ｂに剥離可能に附着させる。第３図及び第４図
に示すように、テープ片５４ａ，５４ｂの固着部
６０ａ，６０ｂは先端６４ａ，６４ｂを折り曲げ
剥離シート６２ａ，６２ｂから固着部を引剥し易
くなされている。この様にしてテープ片５４ａ，
５４ｂは折りたゝんだカバーシート４４の側部５
２ａ，５２ｂを互に固定しパツド組立体の裏面２
６に取りつけるのに利用される。しかし、必要な
らば、折りたゝんだカバーシート４４の最内側に
層６６を適当な手段６８、例えば接着剤７０（第
１図、第２図）によつてパツド組立体２２の裏面
２６に取りつけてもよい。

この様な構成により、折りたゝんだカバーシー
ト４４即ち長さを縮めたカバー４２をパツド組立
体の裏面に固着している。おむつを当てる時、テ
ープ片５４ａ，５４ｂの固着部６０ａ，６０ｂを
剥離シート６２ａ，６２ｂから引剥がしておむつ
を幼児のまわりに固定する。おむつ使用后、汚れ
たおむつを幼児から取外し、次の態様でカバーと
して棄てる。即ち第５図に示すよう、片手で折り
たゝんだカバーシート４４を持ち、他方の手で反
対側の腰部３８ｂを持つて矢印の方向へおむつを
巻く。次でカバーシート４４を引きのばしおむつ
の反対側へかぶせて行き、パツド組立体の汚れた
表面の層を閉じ込めておむつを覆うようにする。
この様にしてカバーシートをかぶせたパツド組立
体は、おむつの汚れた部分を完全にカバーし手等
を汚さないで便利に衛生的に棄てることができ
る。

おむつはパツド組立体の腰部３８ａに折りたゝ
んだカバーシート４４を有するものとして説明し
たが、カバーシートはおむつの他の部分例えば反
対側の腰部３８ｂに有してもよいことは勿論であ
る。更に、又、カバーシートは他の吸収材物品、
例えば衛生ナプキンにも使用出来る。

本発明のおむつの今一つの実施例が第７図乃至
第９図に図示されている。第７図に示すように、
この実施例では、折りたゝんだカバーシート４４
は裏側シート２４の延長であり、カバーシート４
４の最も内側の層６６はパツド組立体の端縁３６
ａに隣接する折り曲げ線７２で裏側シート２４に
接続している。この様にカバーシート４４は裏側
シートと接続してパツド組立体に取りつけられ、
裏側シート２４の裏面２６の下に重ねられてい
る。

第８図及び第９図に示すように、裏側シート２
４はパツド組立体２２の側縁でパツド組立体の反
対面即ち表の面３０へ折り返され該表の面に固着
された側縁部７４ａ，７４ｂを有する。したがつ
て、折りたゝんだカバーシート４４の側縁部５２
ａ，５２ｂもパツド組立体の表の面３０に折り返
され適当な手段例えば熱シールによつてその位置
に固定されている。カバーシート４４の側縁部５
２ａ，５２ｂは熱シールした場合は、その外面７
６ａ，７６ｂはテープ片５４ａ，５４ｂの附着部
６０ａ，６０ｂを引剥がし得る適当な滑らかな面
を作る。従つて、テープ片の附着部は側縁部５２
ａ，５２ｂの外面７６ａ，７６ｂに引剥がし可能
に附着し、別に剥離シートを必要としない。テー
プ片５４ａ，５４ｂの附着部６０ａ，６０ｂは上
記の面７６ａ，７６ｂから引剥がし上述のように
幼児に当てたおむつを幼児に固定する為に用い
る。折りたゝんだカバーシート４４は第１図乃至
第６図のおむつに関し説明したと同様にして、汚
れたおむつを包む為に用いる。

本発明の更に別の実施例を第１０図乃至第１２
図に示す。此の実施例では折りたゝんだカバーシ
ート４４の側縁部５２ａ，５２ｂはパツド組立体
２２の側縁部３４ａ，３４ｂより外に突出してい
る。カバーシート４４の側縁部５２ａ，５２ｂは
例えば熱シールのような適当な手段で互に固着さ
れている。テープ片５４ａ，５４ｂは第１の部分
５６ａ，５６ｂはカバーシート４４の側縁部５２
ａ，５２ｂの裏面２６a′，２６b′に固着し、テー
プ片の附着部６０ａ，６０ｂはカバーシート４４
の側縁部５０ａ，５０ｂの表側へ折り返しその表
側外面７６ａ，７６ｂに剥離可能に附着されてい
る。折りたゝんだカバーシート４４の最も内側の
層６６はパツド組立体の裏面に適当な手段６８、
例えば接着剤７０で取りつけられている。第１０
図及び第１１図に示すように、パツド組立体２２
は複数の縦の折曲げ線７８ａ，７８ｂ，７８ｃ及
び７８ｄに沿つて折りたゝみボツクスプリーツを
作り、縦に延在する中央パネルＣ、その表の面の
上に重なり中央パネルＣに接続している１対の第
１パネルＢ及びＤ、及び該第１パネルの上に重な
り該第１パネルに接続する１対の外側パネルＡ及
びＥを有する。

使用時、前述の実施例と同様に、テープ片５４
ａ，５４ｂの附着部６０ａ，６０ｂを側縁部５２
ａ，５２ｂの外面７６ａ，７６ｂから剥離し、お
むつを幼児に固定する為に用いる。折りたゝんだ
カバーシート４４から成るカバー４２は汚れたお
むつを包んで捨てるために用いることも前述の実
施例と同様である。

本発明の更に他の実施例を第１３図乃至第１５
図に示す。この実施例では、第１５図に示すよう
に、折りたゝんだカバーシート４４は裏側シート
２４の延長部である。カバーシート４４は図示の
ように多数の横のプリーツ８０を有し、縦の端部
８２はパツド組立体２２の表の面３０の上に折り
返され該面に固着されている。第１４図に示すよ
うに、裏側シート２４の側縁７４ａ，７４ｂとカ
バーシート４４の側縁５２ａ，５２ｂとはパツド
組立体の側縁３４ａ，３４ｂで表側に折り返し適
当な手段例えば接着剤や熱シールによつてパツド
組立体の表の面に固着する。第１３図及び第１４
図に示すように、テープ片５４ａ，５４ｂの第１
部分５６ａ，５６ｂはカバー４２の外面に固着
し、テープ片の附着部６０ａ，６０ｂはパツド組
立体の側縁３４ａ，３４ｂの外に突出させる。第
１４図に示すように、１対の剥離シート６２a′，
６２b′でテープ片５４ａ，５４ｂの附着部６０
ａ，６０ｂの粘着剤を剥離可能に覆う。剥離シー
ト６２a′，６２b′はおむつを幼児に当てる時にテ
ープの附着部から剥離し、おむつを幼児に固定す
る為に用いる。おむつの使用後、幼児からおむつ
を外し折りたゝんだカバーシート４４を引き延ば
しておむつの反対側を覆い第１図乃至第１２図の
おむつに関して説明したと同様に汚れたおむつを
包むことが出来る。

以上、使用後の汚れたおむつを包む為に用いる
廃棄用カバーを有するおむつを説明した。本発明
のおむつは手を汚れたおむつに触れることなく衛
生的な方法で包むことが出来、カバーで包んだお
むつは衛生的な態様で棄てることが出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は折りたゝんだカバーシートを有する本
発明のおむつの部分断面図。第２図はおむつに折
りたゝんだカバーシートを固着した第１図のおむ
つの部分背面図。第３図は第２図のおむつの部分
正面図。第４図は第３図の４−４視部分断面図。
第５図は使用后おむつを包む為に引伸ばされつゝ
あるカバーシートを示す立面図。第６図は汚れた
おむつをカバーシートで包んだ状態を示す立面
図。第７図は本発明の他の実施例を示す部分断面
図。第８図は第７図のおむつの部分正面図。第９
図は第８図の９−９視部分断面図。第１０図は本
発明のおむつの他の実施例の背面図。第１１図は
ボツクスプリーツの形態に折りたゝまれた第１０
図のおむつを示す正面図、第１２図は第１０図の
１２−１２視部分断面図。第１３図は本発明のお
むつの他の実施例の部分背面図。第１４図は第１
３図のおむつの部分正面図。第１５図は第１３図
の１５−１５視部分断面図。 ２０……使い棄ておむつ、２２……吸収材パツ
ド組立体、２４……裏側シート、２６……裏面、
２８……表側シート、３０……表の面、３２……
吸収材パツド、３４ａ，３４ｂ……側縁、３６
ａ，３６ｂ……端縁、３８ａ，３８ｂ……腰部、
４２……カバー、４４……カバーシート、５２
ａ，５２ｂ……カバーシートの側部、５４ａ，５
４ｂ……テープ片。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 裏面、表の面、側縁及び端縁を有する吸収材
   パツド組立体と、一枚の可撓性材のシートからな
   り、かつ該シートの一部が前記吸収材パツド組立
   体に一体化されている廃棄用のカバーとを有し、
   該カバーは前記吸収材パツド組立体を包むのに十
   分な幅と長さとを有し、前記カバーは前記端縁に
   ほぼ平行な複数の折りたたみ線でジグザグ状に折
   りたたまれて前記端縁付近の前記裏面上に前記端
   縁のほぼ全長に沿つて延在し、前記カバーの両側
   部は、前記カバーの折りたたまれた形態を維持し
   かつ前記吸収材パツド組立体を包むために十分な
   広さの前記シートを引き出し得るように、前記側
   縁付近で感圧接着性テープ片又は熱シールにより
   それぞれ固定されていることを特徴とする使い棄
   ておむつ。