JPH04133375U - スイツチ一体型コネクタ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 プリント基板が挿入されたことを検出するス
イッチを有するスイッチ一体型コネクタに関し、コネク
タに対するスイッチの位置精度を高め、プリント基板が
コネクタに挿入されたことを確実に検出できるようにす
る。 【構成】 コネクタ（１１）の端部にスイッチ装着用の
取付窓口（１２）を設け、該コネクタに挿入されるプリ
ント基板（１６）の一部で前記取付窓口に装着されたス
イッチ（１４）が押下されるようにした。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、プリント基板が装着されるコネクタに関し、特に、プリント基板が 挿入されたことを検出するスイッチを有するスイッチ一体型コネクタに関する。

【０００２】

【従来の技術】

この種のコネクタではプリント基板がコネクタに挿入されたことを電気的に検 出するために、従来は所定の基板上にコネクタとは別個にスイッチを設け、プリ ント基板がコネクタに挿入された時にスイッチを作動させる構成になっている。 すなわち、プリント基板（カード）がコネクタに完全に挿入されたときに、プ リント基板の一部でスイッチのボタンを押圧し、スイッチがオンになってその挿 入状態を電気的に検出する仕組みである。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

スイッチを用いてプリント基板の挿入を検出する従来構成では、図３に示すよ うに、コネクタ３１とスイッチ３２が基板（図示せず）上に別々に実装されてい たので、広いスペースを要して実装密度が低く、取付工数も余計に必要であった 。

【０００４】 また、プリント基板３５がコネクタ３１に挿入されたことを確実に検出するに は、スイッチ３２とそのボタン３３に当接するプリント基板３５の突起部３６と の位置精度が要求されていた。なお、プリント基板３５の位置はコネクタ３１の 位置によって決まるので、コネクタ３１とスイッチ３２の相互の位置精度が要求 されている。しかし、コネクタ３１とスイッチ３２とを別々に実装すると、各部 品の公差および取り付け公差が累積して所望の位置精度の実現が困難になり、ひ いてはプリント基板３５の挿入検出にバラツキを生じる要因になっていた。 本考案は、コネクタに対するスイッチの位置精度を高め、プリント基板がコネ クタに挿入されたことを確実に検出することができるスイッチ一体型コネクタを 提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は、コネクタの端部にスイッチ装着用の取付窓口を設け、該コネクタに 挿入されるプリント基板の一部で前記取付窓口に装着されたスイッチが押下され るようにしたことを特徴とするスイッチ一体型コネクタである。

【０００６】 なお、前記取付窓口の一辺の中央部には、該スイッチの挿抜方向に対して傾斜 を有し該スイッチ装着時に該スイッチを係止するロック部が設けられる。

【０００７】

【作用】

コネクタの端部にスイッチが一体に装着される構造であるので、コネクタとス イッチ、さらにコネクタに挿入されるプリント基板とスイッチとの位置精度を向 上させることができ、プリント基板の挿入検出を確実に行うことができる。 また、取付窓口がロック部によって装着したスイッチを係止できる構造である とともに、ロック部がスイッチの挿抜方向に対して傾斜をもっているので、挿抜 時に取付窓部の一辺を撓ませて容易に着脱を行うことができる。

【０００８】

【実施例】

図１は、本考案によるスイッチ一体型コネクタの一実施例構造を示す斜視図で ある。 図において、コネクタ１１の端部に設けたスイッチ取付窓口１２にスイッチ１ ４が装着される。スイッチ取付窓口１２の高さ方向の１辺のほぼ中央に突起状の ロック部１３が設けられる。プリント基板１６は、その一端にコネクタ１１への 装着時にスイッチ１４のボタン１５に当接する突起部１７を有する。

【０００９】 このような構造であるので、コネクタ１１とスイッチ１４（ボタン１５）との 位置精度を高くでき、さらにコネクタ１１に挿入されるプリント基板１６（突起 部１７）とスイッチ１４（ボタン１５）との位置精度を高くすることができる。 したがって、プリント基板１６をコネクタ１１に挿入したときには、その突起部 １７が確実にスイッチ１４のボタン１５を押下することができ、コネクタ１１へ の挿入を確実に検出することができる。

【００１０】 図２は、スイッチ取付窓口１２の構造を示す断面図である。 なお、図２(a) は平面断面図であり、図２(b) は正面図であり、図２(c) は側 面断面図である。 図において、スイッチ取付窓口１２の裏側には、手指等を挿入してスイッチ１ ４を前面側に押し出すことができるように穴が設けられている。スイッチ１４が スイッチ取付窓口１２にその前面側から挿入されるとき、あるいは裏から矢印方 向に押されるときには、スイッチ１４の端部がロック部１３の斜面に当接してス イッチ取付窓口１２の側壁２１が撓む。なお、ロック部１３が側壁２１の高さ方 向の中央部にあるので側壁２１全体が容易に撓み、スイッチ１４の着脱を容易に 行うことができる。 また、図２(c) に破線で示すように、スイッチ１４を上下逆に装着することも 可能である。

【００１１】

【考案の効果】

以上説明したように本考案は、コネクタとプリント基板挿入を検出するスイッ チを一体構造にできるので、コネクタとスイッチの実装密度を高くできるととも に、確実にプリント基板の挿入をスイッチで検出することができる。 また、コネクタへのスイッチの着脱が簡単な構造であるので、良好な作業性を 得ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案スイッチ一体型コネクタの一実施例構造
を示す斜視図である。

【図２】図１に示されたスイッチ取付窓口の構造を示す
断面図である。

【図３】従来のコネクタおよびスイッチの構造を示す斜
視図である。

【符号の説明】

１１ コネクタ １２ スイッチ取付窓口 １３ ロック部 １４ スイッチ １５ ボタン １６ プリント基板 １７ 突起部 ２１ 側壁 ３１ コネクタ ３２ スイッチ ３３ ボタン ３４ 基板 ３５ プリント基板 ３６ 突起部

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 コネクタの端部にスイッチ装着用の取付
   窓口を設け、該コネクタに挿入されるプリント基板の一
   部で前記取付窓口に装着されたスイッチが押下されるよ
   うにしたことを特徴とするスイッチ一体型コネクタ。
2. 【請求項２】 請求項１に記載のスイッチ一体型コネク
   タにおいて、前記取付窓口の一辺の中央部に、該スイッ
   チの挿抜方向に対して傾斜を有し該スイッチ装着時に該
   スイッチを係止するロック部を設けたことを特徴とする
   スイッチ一体型コネクタ。