JPH04131978U - 小型機器の保持装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】小型電子機器の保持装置の部品点数を少なく
し、又組立て、分解の作業性を向上させる。 【構成】小型機器ケースの背面にレール６を設けると共
にクリップ９の取付け面にレール１０を設け、両レール
を介してクリップを小型機器ケースに着脱可能とし、前
記ケース、クリップのいずれか一方の背面に突起８を突
設し、前記ケ−ス、クリップのいずれか他方にカンチレ
バー形状の嵌脱レバー１１を設け、該嵌脱レバーと前記
突起とがクリップ取付け状態で係合可能とし、部品点数
をクリップ１のみとし、クリップの取付けはクリップを
嵌合させるのみ、又クリップの取外しは嵌脱レバーと突
起との係合を解除した状態で引抜くだけとした。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、携帯用無線電話機等、小型機器の保持装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

携帯用無線電話機等、小型機器は洋服のポケット等に入れられ運搬されるが、 脱落防止の為に、前記小型機器には保持装置が設けられている。該保持装置には ポケット等に対して容易に着脱できる機能が要求されており、従来図５〜図８に 示すものがある。

【０００３】 前記小型機器の背面ケース１には、ピン２を介してクリップ４が回転自在に取 付けられ、又捩りコイルバネ３が前記ピン２に嵌装され、該捩りコイルバネ３は 前記クリップ４先端を前記背面ケース１に押圧する方向に付勢する。

【０００４】 この保持装置で小型機器を保持する場合は、クリップで布等を挾み、捩りコイ ルバネの力で保持する。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

上記した従来の保持装置は、背面ケース１とクリップ４とに掛け亘ってピン２ が挿通され、又この挿通過程で前記捩りコイルバネ３を嵌装し、更にピンの脱落 防止の手段としてはＥリング等の止輪が使用されていた。従って、従来の保持装 置では部品点数が多く、その為組立て作業性が悪いという問題があった。又、ク リップの取外しは更に面倒であった。

【０００６】 本考案は上記実情に鑑み、部品点数の少ない、而もクリップの着脱の容易な小 型機器の保持装置を提供しようとするものである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】 本考案は、小型機器ケースの背面にレールを設けると共にクリップの取付け面 にレールを設け、両レールを介してクリップを小型機器ケースに着脱可能とし、 前記ケース、クリップのいずれか一方の背面に突起を突設し、前記ケ−ス、クリ ップのいずれか他方にカンチレバー形状の嵌脱レバーを設け、該嵌脱レバーと前 記突起とがクリップ取付け状態で係合可能としたことを特徴とするものである。

【０００８】

【作用】

クリップの小型機器ケースへの取付けは、レール相互を嵌合させ、クリップを スライドさせて押込めばよく、クリップの取外しは嵌脱レバーと前記突起との係 合を解除した状態で、クリップを引抜けばよい。小型機器の保持は、クリップの 弾力性を利用して、布等を挾込む。

【０００９】

【実施例】

以下、図面に基づき本考案の一実施例を説明する。

【００１０】 背面ケース５の上部に、水平方向に延びる断面鉤形状の案内レール６，６を一 対形成する。又、該案内レール６，６の終端には、断面を閉塞するストッパ７を 形成する。前記案内レール６，６の間、該案内レール６の終端近傍に突起８を突 設する。該突起８は案内レール６の始端に向って下降する傾斜面と案内レール６ の終端側に形成される垂直面を有する。

【００１１】 クリップ９は合成樹脂製で弾力性が在り、図３に示す様に、上部背面に前記案 内レール６に嵌合する係合レール１０，１０が相対時して形成され、両係合レー ル１０，１０の間には、カンチレバー形状の嵌脱レバー１１を設ける。該嵌脱レ バー１１の先端には、該嵌脱レバ−の先端側に傾斜面、基端側に垂直面を有する 係止突起１２を形成してある。

【００１２】 次に、クリップ９の着脱について説明する。

【００１３】 クリップ９を背面ケース５に取付ける場合には、クリップ９の係合レール１０ を前記案内レール６に嵌合させ、クリップ９を前記ストッパ７に突当たる迄スラ イドさせる。クリップ９のスライド時に前記嵌脱レバー１１の係止突起１２が、 前記突起８を乗越え、クリップ９を前記ストッパ７に突当たつた状態では、前記 係止突起１２が、前記突起８に係合してクリップ９の抜脱を防止する。

【００１４】 又、クリップ９を取外す場合には、図１に於いて、前記嵌脱レバー１１の先端 を持上げ、係止突起１２と前記突起８との係合を解き、クリップ９を図中左方へ スライドさせて引抜けばよい。

【００１５】 以上の様に、本考案では部品点数はクリップ１つでよく、又クリップの着脱も ワンタッチでできる。

【００１６】 小型電子機器の保持は、クリップ９と背面ケ−スとの間に布等を挾込むことで 行い、保持力はクリップ自体の弾力性で得る。

【００１７】 尚、突起をクリップに嵌脱レバ−を小型機器ケース側に設けることも可能であ る。

【００１８】

【考案の効果】

以上述べた如く本考案によれば、部品点数が少なく、組立てもワンタッチでで き組立て作業性が大幅に向上し、更にクリップの取外しも極めて容易である等、 種々の優れた効果を発揮する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例に係る斜視図である。

【図２】該実施例の断面図である。

【図３】該実施例に於けるクリップの背面斜視図であ
る。

【図４】該実施例に於いてクリップを取付ける状態を示
す斜視説明図である。

【図５】従来例の背面図である。

【図６】同従来例の平面図である。

【図７】同従来例の側面図である。

【図８】同従来例の断面拡大図である。

【符号の説明】

１ 背面ケ−ス ２ ピン ３ コイルバネ ４ クリップ ５ 背面ケ−ス ６ 案内レ−ル ７ ストッパ ８ 突起 ９ クリップ １０ レ−ル １１ 嵌脱レバ− １２ 係止突起

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 小型機器ケースの背面にレールを設ける
   と共にクリップの取付け面にレールを設け、両レールを
   介してクリップを小型機器ケースに着脱可能とし、前記
   ケース，クリップのいずれか一方の背面に突起を突設
   し、前記ケ−ス、クリップのいずれか他方にカンチレバ
   ー形状の嵌脱レバーを設け、該嵌脱レバーと前記突起と
   がクリップ取付け状態で係合可能としたことを特徴とす
   る小型機器の保持装置。