JPH04131397U - 袋付タオル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 タオルを収納するための袋を予め準備してお
いたり、旅行等の間際になって慌てて探したりする必要
がなく、手軽に体裁よく持ち運びすることができ、また
タオル本来の使用に際して何等支障を来すことのない袋
付タオルを提供することを目的とする。 【構成】 タオル本体２の内部に収納袋３を設け、この
収納袋３の開口部３Ａを紐４を設けた構成とする。収納
袋３は裏返されてタオル本体２の外部に引き出されるこ
とにより、タオル本体２を収納する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は旅行、アフタースポーツのシャワータイム等に使用して好適な袋付タ オルに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来から、洗面所や浴室で手や体を拭いたりする際に使用されるこの種のタオ ルは、タオル地によって長く形成されたものが一般的で、タオル掛けに掛けてお いてある。このようなタオルを旅行、アフタースポーツのシャワータイム等で使 用する場合はタオル自体を汚したり他の衣類、書類等を濡らさないよう洗面具ケ ースやビニール袋あるいはまたタオルケットに包んで持ち運んでいるのが通例で ある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、このような従来のタオルにあっては、適当なビニール袋に入れ て持ち運ぼうとすると、その都度ビニール袋を探さなければならないため、その 探す作業が煩わしいという問題があった。

【０００４】 したがって、本考案は上記したような従来の問題点に鑑みてなされたもので、 その目的とするところは、タオルを収納するための袋を予め準備しておいたり、 旅行等の間際になって慌てて探したりする必要がなく、手軽に体裁よく持ち運び することができ、またタオル本来の使用に際して何等支障を来すことのない袋付 タオルを提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は上記目的を達成するため、タオル本体の一部側縁に収納袋を、その開 口部を外部に臨ませて裏返し可能に設け、この収納袋の開口部を閉止する手段を 設けたものである。

【０００６】

【作用】

本考案において、収納袋はタオル本体内に組み込まれており、裏返しされ手外 部に引き出されるとタオル本体を収納する。閉止手段は収納袋の開口部を閉止し 、タオル本体が収納袋から出ないようにする。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案を図面に示す実施例に基づいて詳細に説明する。 図１は本考案に係る袋付タオルの一実施例を示す使用状態の斜視図、図２はタ オル本体を収納袋に収納した状態を示す斜視図、図３はタオル本体を折り畳んだ 状態を示す斜視図である。これらの図において全体を符号１で示す袋付タオルは 、矩形のタオル本体２と、このタオル本体２を折り畳んで収納する収納袋３およ び収納袋３の開口部３Ａを閉じる閉止手段としての紐４とを備えている。

【０００８】 前記タオル本体２の布地としてはタオル地、浴布等何でもよく、本実施例の場 合吸水性に優れたレース編みの織物で製作した例を示す。このようなレース編み のタオル本体２においては、石鹸の泡立ちがよく、体を洗うのに好適である。ま た、タオル本体２は通常の幅を有するタオルを幅方向中心線で二つ折りしてその 折畳み端部２Ａを糸５によって互いに縫い合わせることにより袋状とされ、その 長手方向一端部内に前記収納袋３が、その開口部３Ａをタオル本体２の一端開口 部から外部に臨ませて縫い込まれている。一方、タオル本体２の他端は縫合され ることにより閉塞端を形成すると共に、タオル本体２を折り畳んだ際の形崩れを 防止する紐体６が取付けられている。

【０００９】 前記紐体６の両端部は前記タオル本体２の他端側両側部に設けられた紐収納孔 ７に適宜長さ挿入され、その挿入端が紐収納孔７の奥部に糸５で縫合されている 。このような紐体６の取付構造とすると、紐体６を必要に応じて長く伸ばすこと ができる。すなわち、タオル本体２の他端部を収納袋３側に引っ張ぱると、紐体 ６の紐収納孔７に収納されている紐部分が外部に突出するため、紐体６を長くす ることができ、図２に示す使用前の状態において折り畳まれたタオル本体２に無 理なく掛けることができ、タオル本体２の形崩れを防止する。

【００１０】 前記収納袋３は、柔軟性および通気性に富む合成繊維等によって形成され、そ の両側部および底面部がタオル本体２に糸５によって縫合されている。収納袋３ の開口部３Ａには紐通し８が設けられており、この中に前記紐４が通されている 。

【００１１】 前記紐４は両端が無端状に形成された２つの紐部材（４Ａ、４Ｂ）からなり、 その一端部が前記紐通し８の両端部に設けた開放部９Ａ、９Ｂから外部に引き出 されている。したがって、２つの紐部材４Ａ、４Ｂの外部に突出している端部を 互いに反対方向に引っ張ると、収納袋３の開口部３Ａが閉じられる。

【００１２】 このような構成からなる袋付タオル１において、使用前にあっては図３に示す ようにタオル本体２を４つ半ないし５つ半折りに折り畳んで紐体６を折り畳まれ たタオル本地２に掛け、収納袋３に携帯用シャンプー、石鹸、剃刀等を収納して おく。使用時にあっては図１に示すようにタオル本体２を伸ばし、収納袋３に収 納されている携帯用シャンプー、石鹸、剃刀等を取出して使用する。使用後は図 ２に示すように収納袋２を裏返してタオル本体２の外部に引き出した後その中に タオル本体２を収納し、紐４を縛って収納袋３の開口部３Ａを閉じる。また、こ の収納状態のままでも石鹸をつけて洗うことができる。そして、収納状態で石鹸 をつけて洗った後は、タオル本体２を引出し、浸透した石鹸で洗うことができる 。

【００１３】 かくしてこのような袋付タオル１にあっては、タオル自身が収納袋３を備えて いるので、タオルを収納するための袋を用意する必要がなく、また使用前におい て収納袋３にシャンプー、石鹸等の洗面用具を収納しておける利点を有し、旅行 等の携帯用タオルとして好適である。

【００１４】 なお、本考案は上記実施例に特定されるものではなく、種々の変形、変更が可 能であり、例えば収納袋３をその開口部３Ａがタオル本体２の長手側一側縁に開 口するように取り付けたり、タオル本体２を収納袋３が取付けられる部分のみ袋 状とし、それ以外の部分を一枚の布地で構成するなどしてもよい。また、収納収 納袋３の開口部３Ａを閉じる手段としては紐に限らずボタンであってもよい。

【００１５】

【考案の効果】

以上説明したように本考案に係る袋付タオルによれば、収納袋を一体に備えて いるので、使用時以外にタオル本体を収納袋に収納して手軽に持ち運ぶことがで き、携帯用タオルとして旅行等に使用して好適である。また、収納袋はタオルの 不使用時に石鹸、シャンプー等の洗面用品、髭剃り等を収納しておくことができ 、使用時においてはタオル内に収納されているものであるため、何等支障を来す ことがない。さらにタオル本体を収納袋に収納した状態のままでも石鹸をつけて 洗うことができるため、好み、目的等に応じて使用することができるなど、その 実用的効果は大である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る袋付タオルの一実施例を示す使用
状態の斜視図である。

【図２】タオル本体を収納袋に収納した状態を示す斜視
図である。

【図３】タオル本体を折り畳んだ状態を示す斜視図であ
る。

【符号の説明】

１ 袋付タオル ２ タオル本体 ３ 収納袋 ３Ａ 開口部 ４ 紐 ６ 紐体

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 タオル本体の内部に収納袋を、その開口
   部を外部に臨ませて裏返し可能に設け、この収納袋の開
   口部を閉止する手段を設けたことを特徴とする袋付タオ
   ル。