JPH04131092A - モノクローナル抗体とこれを産生するハイブリドーマ細胞株、およびこれを用いる免疫学的測定法 - Google Patents

モノクローナル抗体とこれを産生するハイブリドーマ細胞株、およびこれを用いる免疫学的測定法

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JPH04131092A
JPH04131092A JP2249037A JP24903790A JPH04131092A JP H04131092 A JPH04131092 A JP H04131092A JP 2249037 A JP2249037 A JP 2249037A JP 24903790 A JP24903790 A JP 24903790A JP H04131092 A JPH04131092 A JP H04131092A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、モノクローナル抗体とこれを産生ずるハイ
ブリドーマ細胞株、およびこれを用いる免疫学的測定法
に関するものである。
さらに詳しくは、この発明は、ジアデノシンテトラホス
フェート(AP4A)のモノクローナル抗体と、このモ
ノクローナル抗体を詩興的に産生ずるハイブリドーマ細
胞株、および医療分野、とくに心臓血管系の疾病等の診
断および治療に有用なこのモノクローナル抗体を用いる
生体液中のApaAの免疫学的測定法に関するものであ
る。
(従来の技術) 生体中のジアデノシンテトラホスフェート(AP4A)
は、主として活性化された血小板から放出され血中に出
現し、血小板凝集阻害作用(H,J、 Harriso
n他、FEBS Letters、 54.57.19
75) 、肥満細胞からのヒスタミン放出促進作用(B
、  S、  Gomperts、  5ecreto
ry  ProcessButterworths、 
London、 18−37.1984 ) H血管収
1作用  (R,Busse他、/Is、 J、  P
hyiol、 254H828−H832,1988)
等の生理作用を有している。
従来より、生体液中のこのAPaAの定量法としては2
つの方法が知られている。1つは、高速液体クロマトグ
ラフィー(HPLC)を用い、A P 4 Aを含む検
体を逆相カラムで分離し、260n−における吸光度を
測定することにより検体中のAP4A含有量を定量する
というものである(前記R,Busse他に記載)。
もう1つは、酵素法と呼ばれるものであり、A P 4
 Aを酵素(ホスホジェステラーゼ)によりアデノシン
モノホスフェートとアデノシントリホスフェート(AT
P)に分割し、それをATPが必須であり、かつその量
に応じて活性が変化するルシフェラーゼを用いて発光さ
せることによりA P 4 Aを定量するというもので
ある。(B、に。
Kil他、Blood 66 、735−737.19
85 ) 。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、これら従来の測定法においては、たとえ
ばHPLCを用いる方法の場合、カラムが生体成分によ
り著しく劣化するのを避けるため予め検体を穴径0.4
5μm以下のフィルターで処理するという繁雑な操作を
必須とする。さらにこの方法の場合、HPLCのハード
面の問題として、安定したベースライン値を得ることが
困難であり、またわずかな温度変化や溶媒変化等により
AP4Aの溶出時間が不均等になるなどの欠点を有して
もいる。
またホスホジェステラーゼとルシフェラーゼを用いる酵
素法の場合も、最終的にはATPをルシフェラーゼで測
定するため、生体成分中に混在するATPを予めホスホ
モノエステラーゼを用いて消去する必要があり、さらに
このホスホモノエステラーゼを、次のステップで生成さ
れるATPを消去させないために熱処理(90℃、5分
間)によって失活させるという繁雑な操作を必要とする
という問題点を有している。
このように、従来のApaA測定法においては、検体中
のA p a AをHPLCを用い分離したり、あるい
は酵素により分割したりするため、操作が繁雑となり、
しかも測定精度も必ずしも良好なものではなかった。
一鍛に、生体中の特定の生理活性物質を定量する場合、
その物質の抗体、とくにモノクローナル抗体が同定され
るならば、たとえば標識を結合したその抗体を検体に添
加することにより、目標とする物質を直接的に定量する
免疫学的測定が可能となる。しかしながら、これまでA
P4kに対するモノクローナル抗体は存在しなかった。
この発明は、以上の通りの事情に鑑みてなされたもので
あり、これまで存在しなかったAP4Aのモノクローナ
ル抗体を提供することを目的としている。またこの発明
は、このモノクローナル抗体を特異的に産生ずるハイブ
リドーマ細胞株およびこのモノクローナル抗体を用いる
AP4Aの免疫学的測定法を提供することを目的として
もいる。
(課題を解決するための手段) この発明は、上記の課題を解決するものとして、ジアデ
ノシンテトラホスフェート特異認識モノクローナル抗体
を提供する。
また、この発明は、ジアデノシンテトラホスフェート抗
原を免疫した哺乳動物より調製したリンパ球と、ミエロ
ーマ細胞とのハイブリドーマから産生されてなることを
特徴とするジアデノシンホスフェート特異認識モノクロ
ーナル抗体と、このモノクローナル抗体産生能を有する
ハイブリドーマ細胞株およびこのモノクローナル抗体を
用いるジアデノシンホスフェートの免疫学的測定法を提
供する。
以下、この発明について詳しく説明する。
この発明のモノクローナル抗体は、上記の通り、AP4
A抗原を免疫した哺乳動物より調製したリンパ球と、ミ
エローマ細胞とのハイブリドーマを選択、培養すること
により得ることができるが、生産効率の点からは、上記
ハイブリドーマのうち、AP4Aに対するモノクローナ
ル抗体を特異的に産生ずる細胞を選別し、これをクロー
ン化して細胞株とした上で、この細胞株の培養によりA
P4Aのモノクローナル抗体を得るのが好ましい。
このような細胞株の作成とモノクローナル抗体の採取法
、およびそのモノクローナル抗体を用いるAp4Aの免
疫学的測定法は以下の通り行うことができる。
(1)  Ap、Aのモノクローナル抗体を特異的に産
生ずるハイブリドーマ細胞株の作成:まず、ハイブリド
ーマを作成するため、AP4A抗原に免疫した哺乳動物
のリンパ球と、これと融合させるミエローマ(骨髄腫細
胞)を用意する。このうち、上記リンパ球を採取するに
は、まず、A p < Aと担体タンパク質を共有結合
させた複合体(以下、A P 4 A−キャリアと記載
する)からなるAP4A抗原を作成し、これを哺乳動物
、好ましくはマウスまたはラットに免疫する。
抗原の使用量、投与部位、アジュバントの使用等、免疫
の方法は従来の抗血清を得る方法に準ずればよい0例え
ば、マウスを用いる場合、マウス1匹あたり1回につき
0.001〜10■、好ましくは0.01〜1■のA 
p 4 A−キャリアを、初回はアジュバント(例えば
、フロイントの完全アジュバント)とよく混合して、皮
下、腹腟内等に投与し、2週間以上経過後、再びアジュ
バント(例えば、フロイントの不完全アジュバント)を
よく混合して、皮下、腹腟内等に投与する。さらに、2
週間以上経過後、A P 4 A  ’rヤリアのみを
静脈内、皮下、腹腟内等に投与して、十分免疫する。こ
のようにして免疫された動物を、好ましくは最終免疫か
ら2〜4日後に殺し、リンパ球を採取する。
リンパ球調製には、膵臓、リンパ節、末梢血等が用いら
れる。このリンパ球を培養液に懸濁状態にほぐしておく
一方、ミエローマは、被免疫動物と同じ種由来のものを
使用することが好ましい、さらに、そのミエローマは薬
剤抵抗性の変異株であることが好ましく、未融合のミエ
ローマがハイブリドーマ選択培地で生育しないものが好
ましい、最も一般には8−アザグアニン抵抗性の細胞ラ
インが用いられる。これは、ヒボキサンチン−グアニン
−ホスホリボシルトランスフェラーゼ(HypOXan
t inguan+ne phosphoribosy
l transferase)が欠損しており、選択培
地の一種ヒポキサンチンーアミノプテリンーチミジン(
HAT)培地に生育できない、また、使用するミエロー
マ自身が抗体を分泌しないものが望ましい6以上の点か
ら、例えば、市販のマウスミエローマP3・X63・A
g8・6・5・3(X63・6・5・3);P3・X6
3・Ag8・Ul (P3tJ1)、ラットミエローマ
 210・RCY3・Agl・2・3等を用いるのが好
ましい。
このミニ−ローマを血清、好ましくは牛胎児血清を含有
するイーグル最少培地(MEM)、RPM11640培
地(RPM11640)等の培地中で培養する。
次に、MEM、RPMi1640等の培地に上記で得た
リンパ球およびミエローマを各々懸濁し、混合する。こ
のときの混合比は任意に選択できるが、好ましくはリン
パ球:ミエローマが細胞数で1:1〜20:1、好まし
くは5:1〜10:1の比率を用いればよい、混合した
細胞は、融合促進剤を用いて融合を行う、融合方法とし
ては、例えば、イムノロジカルメソツブ2巻、285頁
(1+gg+unological  Methods
  Vol、II  、  1981゜Academi
c  Press)に従って行えばよい、融合促進剤と
しては、種々の高分子物質やウィルス等を用いることが
できるが、好ましくはポリエチレングリコール(PEG
) 、センダイウィルスを用いればよい、PEGは、平
均分子量400〜20.000のものが使用できるが、
好ましくは1 、000〜7.500のものを用いれば
よい、その使用濃度は、40〜60vo1.%が好まし
い。
融合させた細胞は、洗浄で融合促進剤を除去し、5〜1
5vo1.%の血清を含むMEMまたはRP M I 
1640培地に懸濁し、96穴培養皿等に0.5〜5x
to’/穴の割合で分注する。さらに、各人に選択培地
(例えば、HAT培地)を加え、適宜選択培地を交換す
れば、10〜14日後には未融合のミエローマは死滅し
、ハイブリドーマのみ生育する。因に、リンパ球は長時
間生体外(inV+tro )では育成できず、やはり
10〜14日後には死滅する。
次に、A p 4Aに対する抗体を産生ずるハイブリド
ーマを検索、選別する。そのための方法としてはELI
SA法を用いることができる。ただし、その場合に上記
ハイブリドーマは、A p 4 A−キャリアを抗原と
するため、AP4Aに対する抗体を産生ずるもののほか
、担体タンパク質に対する抗体を産生ずるものも存在す
るので、AP4Aに対する抗体を産生ずるハイブリドー
マのみを選択する必要がある。そのためには、たとえば
担体タンパク質以外のタンパク質にA P 4 Aを共
有結合させた複合体(以下、AP4A−キャリア2と記
載する)を作成し、これをELISAプレートに吸着さ
せ、これにハイブリドーマ上清を加え、洗浄後、市販の
免疫動物免疫グロブリンに対する標識抗#、(例えば、
ホースラディシュバーオキシダーゼ(HRP)標識抗体
あるいは+2Slil識抗体)を添加する。その結果、
ハイブリドーマ上清中にA P4 Aに対する抗体が存
在する場合には、それが固相のA p 4 A−キャリ
ア2に結合し、さらに免疫グロブリンに対する標識抗体
がこれに結合して、標識によるシグナルが得られる。一
方、上清中にA p 4 Aに対する抗体が存在しない
場合には、固相のA p4 A−キャリア2には何も結
合せず、従ってシグナルも得られない、このように、標
識によるシグナルの有無を手がかりとしてハイブリドー
マの選択を行なうことができる。
次いで、このようにして得たA P 4 Aに対するモ
ノクローナル抗体を特異的に産生ずるAイブリドーマを
選択的に培養することにより、ノ飄イブリドーマ細胞株
を創製することができる。
なお、この方法に従って予めA p 4 A  ”rヤ
リアで免疫したマウスの牌臓リンパ球とマウスのミエロ
ーマ細胞を融合して創製したノ1イブリドーマ細胞株の
1種を、ハイブリドーマIJNH3H10と命名した。
この株を、平成 2年 7月11日に通商産業省微生物
工業研究所に寄託の手続を行い、菌寄第11600号(
FEBN P−11600)として受は入れられた。こ
のUNH3H10は、−120℃以下でほぼ永久的に凍
結保存か可能であって、たえず頒布可能な状態に1かれ
ている。
このハイブリドーマUNH3H10は、通常用いられる
培地で増殖可能である0例えば、牛胎児血清を5〜20
%含有するR P M I 1640又はMEMを培地
として用い、37℃、炭酸ガス濃度5vo1.%含有空
気下でよく増殖する。また、ミエローマの造腫瘍性をも
有しているので、生体内(例えば、同系の動物、ヌード
マウスなど)で増殖し、A p 4 Aに対するモノク
ローナル抗体を産生することができる。
(2)  AP4Aのモノクローナル抗体の多量採取: 上記の通り作成したハイブリドーマ細胞株を培養するこ
とにより、AP4Aに対するモノクローナル抗体を大量
に採取することができる。このモノクローナル抗体の採
取方法には、大きく分けて2通りの方法がある。1つは
、培地を用い、フラスコ等の培養容器で培養し、その上
澄液から抗体を採取する方法である0例えば、5〜1Q
vo1.%の血清を含むMEMまたはRPM11640
培地に0.5〜5X10’個のハイブリドーマ細胞株を
植えると、2〜4日で10〜20倍に成育し、その培養
後の上澄液から抗体を採取する方法である。
もう1つの方法は、このようにして培養容器で培養した
ハイブリドーマ細胞株を、同系の動物に接種する方法で
ある。すなわち、ハイブリドーマ細胞株105〜107
個を同系の動物の皮下または腹腔内等に投与し、7〜2
0日後ハイブリドーマ細胞株が増殖し、腫瘍が大きくな
ったときに、血清および腹水を採取する方法である。腹
腔内に投与する場合には、事前(3〜7日前)に2,6
゜10.14−テトラメチルペンタデカン等の鉱物油を
投与すると、より多量の腹水が得られる。
このようにして得られた抗体は、必要に応じ精製して使
用することができる。たとえば硫安分画、イオン交換ク
ロマトグラフィー、プロティンAを固定したアフィニテ
ィークロマトグラフィー等、通常タンパク質に適用され
うる手段を用いて精製することができる。
このようにして、A P 4 Aに対するモノクローナ
ル抗体を容易に、かつ多量に得ることができる。
(3) モノクローナル抗体を用いるA p < Aの
免疫学的測定: まず、A p 4 A−キャリアを固相に固定化する。
固相としては、プラスチック試験官、マイクロタイター
プレート、ガラスピーズ、プラスチックビーズ、メンブ
レン等を用いることができる。
A p 4 A  ’rヤリアを固定化するには、−船
釣な物理的吸着法を用いることができるが、官能基をも
つ固相に固定化する場合には共有結合法を用いることも
できる。このとき、A p 4 A−キャリアの濃度は
、o、 ooi■/m1以上、好ましくは0.05〜0
.2.7mlとし、これを固相と接触させればよい。
次に、このようにA p a A−キャリアを固定した
固相に、数種のAP4A濃度既知の液体またはA P 
A AiJ度未知の検体を加える。さらに、これに酵素
、RI、蛍光物質等を標識したA p 4 Aに対する
抗体を加えるか、またはA P 4 Aに対する抗体を
加えた後、酵素、RI、蛍光物質等をl!識した二次抗
体を加える。なお、酵素としては、HRP、ウシ小腸ア
ルカリホスファターゼ等を用いることができる。また、
R1として 12Jを、蛍光物質としては、フルオレセ
インイソチオシアネート、テトラメチルローダミンイソ
チオシアネート等を用いることができる。
次いで、数種のA p a A濃度既知の液体の標識抗
体に対するシグナルを各々測定して検量線を作成し、A
P4A濃度未知の検体から得られるシグナルをこの検量
線に当てはめ、その検体のA p 4 A濃度を定量す
る。
以下、実施例を示し、この発明について具体的に説明す
る。
実施例1 (免疫原およびハイブリドーマ細胞株のスクリーニング
) 担体タンパク質として、にeyhole Lynpet
Hemocyanin (K L H)およびウシ血清
アルブミン(BSA>を用い、免疫原およびハイブリド
ーマ細胞株のスクリーニングを行なった。
A R4A 1011(lを0. INN a I O
40、2a+lに溶解し、25℃の温度で20分間酸化
した。これにエチレングリコールを加え、過剰のNal
0.を分解した0次いで28■KLHまたはBSAを加
え、度敢ナトリウム水溶液でpH9、0〜9.5に調整
し、Ap4A  KLHまたはA P 4 A  B 
S Aを作成しな、これらの260neにおける吸光度
およびタンパク質量からKLHI分子あたり結合したA
 p 4 Aは約1000分子、またB5Al分子あた
り結合したAP、Aは約0.5分子と求められた。
実施例2 (ハイブリドーマの作成) 8退会のマウスBa1b/c(オリエンタルバイオサー
ビスより入手)に、実施例1で作成したAp4A−KL
Hを完全フロインドアジュバント(半回化学より入手)
と1=1に混合乳化し、腹腔内に投与し、2′A間後に
50μgのA p 4 AKLHを静注して追加免疫し
、3日後に肺臓を取り出し、MEM培地(半回化学より
入手)にほぐして懸濁洗浄した。一方、マウスのミエロ
ーマX63・6・5・3(京都大学より入手)を2日前
から培養し、対数増殖期にある細胞を遠心分離で集めた
。肺細胞10”mをミエローマX63・6・5・310
7と混合し、遠心によりベレットしたのち、37℃の水
浴中で50%のP E G 4000−RPM1164
0(ギブコ社より入手)1mlを徐々に1分間で加え、
さらに、1分間緩やかに攪拌後、9 mlのRPM11
640培地を徐々に加えて、PE04000を希釈した
。遠心分離によりPEG溶液を除去し、ペレットに10
%牛脂児血清を含むHAT培地20m1を加えて、2皿
の96穴培養皿(コーニング社製ンの各人に0.1a+
1ずつ分注した。4゜8.11日目の計3回にわたり半
分量の培養基を捨て、新しいHAT培地を加えた。
その結果、10日後には384穴中24穴でハイブリド
ーマの成育が観察された。
実施例3 (ハイブリドーマ細胞株の作成) 実施例2で得たハイブリドーマのうちA P 4 Aに
対する抗体を産生ずる株を、ELISA法を用い検索し
た。
まず、ELISAズレート〈コーニング社製)に50i
H炭酸ナトリウム緩衝液、pH9、6に溶解したA P
 4 A  B S Aを各式につき50μlずつ分注
し、25℃の温度で2時間放置した。この液を除去した
後、各人に1.0%BSA、0.15M塩化ナトリウム
を含む201114リン酸ナトリウム緩衝液(pH7,
2)を充満させ、25℃の温度で1時間放置した。さら
にこの液を除去し、0.2%トウイーン20.0.2%
B S A 、 0.15M塩化ナトリウムを含む20
mMリン酸ナトリウム緩衝液(pH7,2)からなる洗
浄液で各ウェルをよく洗浄し、A P 4 A−BSA
固定化プレートを作成した。
次いで、このプレートに実施例2で得たハイブリドーマ
の上清50μmを添加し、25℃の温度で2時間放置し
た後、洗浄液で充分に洗浄し、HRPImヤギ抗マウス
抗マウス1ナGシより購入)1μ「/mlを各人に50
μl加え25℃の温度で2時間放置した。さらに、洗浄
後、パーオキシダーゼ測定試薬(バイオラット社製)5
0μlを加え、25℃の温度で20分間反応させ、10
%5DS50μIの添加によりバーオキシンダーゼ活性
を停止させ、415niにおける吸光度(A415)を
測定した。また対照にはハイブリドーマ上清のかわりに
HAT培地のみを反応させたものを用いた。
その結果、対照として用いた上清無添加時のシグナルに
比べ、高いシグナルを示した上清が得られた。この上清
の穴の株を選択し、限界希釈法にてクローニングを行い
、モノクローンのハイブリドーマ細胞株UNH3H10
を得た。
実施例4 (Ap4Aに対するモノクローナル抗体の採取)実施例
3で得たハイブリドーマ細胞株 UNH3H10を培養し、A P 4 Aに対するモノ
クローナル抗体の採取を行った。
まず、UNH3H10を10%牛脂児血清含有RPM1
1640培地で培養し、細胞濃度が2X10’細胞/ 
mlに達した培養物300m1を遠心分離し、その上清
を50%飽和硫安分画により粗抗体画分を分離し、透析
した後、プロティンA−セファロース(pH9,0)に
吸着させ、クエン酸緩衝液(pH3,0)で溶出してA
 P 4 Aに対する抗体(以下、tJNA3H10と
記載する)を得た。
次に、このUNA3H10のAP4Aに対する特異性を
検討した。
まず、A P 4 A  B S Aを固定したELI
SAプレートに、各式10−’、 10−’、 10−
’10−’mo l/ 1となるよう50μlのAP4
Aまたはアデノシン(A)、アデノシンモノホスフェー
ト(AMP)、アデノシンジホスフェート(ADP>、
アデノシントリホスフェート(ATP)、アデノシンテ
トラホスフェート(AP4)の各々をプレートの各式に
注入し、次いで、各人に4.0μt / ml濃度のU
NA3H10・50μlを添加した。このプレートを2
5℃の温度で2時間インキュベートした後、0.2%ト
ウィーン20.0.2%BSA、0.15M塩化ナトリ
ウム含有2011Hリン酸ナトリウム緩衝液で充分に洗
浄し、HRPIImヤギ抗マウスIgG抗体を各式に添
加した9次いでこれを洗浄し、パーオキシダーゼ測定試
薬(バイオラット社製)50μlを加え、25℃の温度
で20分間反応させた後、10%5DS50μlを添加
して反応を停止させ、415nmにおける吸光度を測定
した。その結果は第1表および第1図に示した通りであ
る。
これら第1表および第1図からも明らかなように、モノ
クローナル抗体tJNA3H10は、A。
A M 、P 、およびADPを全く認識せず、またA
TPおよびA P 4をわずかに認識はするがそれもA
P4Aに対する認識力の100分の1程度である。
これらのことから、tJNA3H10は、AP4Aに対
する特異的なモノクローナル抗体であると考えられる。
第 表 実施例5 (モノクローナル抗体を用いるA p a Aの免疫学
的測定) 実施例4で得たモノクローナル抗体 LJNA3H10を用い、検体中のA P 4 A濃度
を免疫学的に測定した。
まず、1)83.5の条件下で、UNA3H10とペプ
シンを重量比200: 1で混合し、37℃の温度で6
時間消化し、U N A 3 H10F (a b ′
) xを得 さらにこれを還元して UNA3H10Fab′を得た。
一方、HRPにN−スクシニミジル・マレイミドカルボ
キシレートを反応させ、マレイミド基を導入した。
このマレイミド基を導入したHRPと UNA3H10を混合し、HRP標識 UNA3H10Fab′を作成した。
次に、実施例1で作成したApa A−BSAを固定化
したE L I SA7レー )4:、A p a A
 :a度既知(0,10−7,3xlO−,103X 
10−’、 10−’讃of/1)の各標準液およびA
 p 4A濃度未知の血清サンプルを各々50μm注入
し、これらに1μsr / ml濃度のHRPIj識U
NA3H10Fab’ 50μlを添加して、25℃の
温度で1時間反応させた後、よく洗浄し、HRP発色試
薬50μmを加え、20分間反応させた後、10%5D
S50μmを添加して反応を停止させA415を測定し
た。
この測定結果を第2表に示した。また、A p 4A濃
度既知の各標準液のA415から得られる検量線を第2
図に示した。
この第2表および第2図から検体として用いた血清サン
プルに含まれるA P 4 A濃度は 5.6×10−
7■01/1である。
比較例 (従来法によるA p 4 Aの測定)実施例5におい
て検体として用いた血清サンプルのA P 4 A 4
度を、HPLC法を用いて測定した。
すなわち、実施例4と同様のAP4A濃度既知の各標準
液および血清サンプルを、逆相C11lカラム< Wa
terS社製)に、0,1%テトラ−n−ブチルアンモ
ニウム含有リンI[衝液(pH7,0)を溶媒として、
各々500μl注入し、260n簡における吸光度(A
2.。)を測定した。なお、A P 4 Aの濃度はi
6oのピーク面積で表わした。その結果は第3表および
第3図に示した通りであり、血清サンプル中のA P 
4 A濃度は5.6 X 10−’so l/ ]とな
る。
このように、同一の血清サンプルに対し、従来法である
HPLC法により測定したAP4A濃度と、実施例5に
示したこの発明のモノクローナル抗体を用いる酵素免疫
学的測定によるA P 4 A濃度は、全く同一値を示
したことから、この発明のAp4A測定法は充分に信頼
性の高い測定法であると言える。
もちろんこの発明は以上の例によって限定されるもので
はなく、その手続きの細部や適用範囲等については、様
々な態様が可能であることは言うまでもない。
第 表 第 表 (発明の効果) 以上詳しく説明した通り、この発明によりモノクローナ
ル抗体を用いたAP4Aの免疫学的測定が可能となり、
生体液中のAP4Aを簡易かつ迅速に、しかも高精度に
定量化することができる。
しかも、このA P 4 Aに対するモノクローナル抗
体を特異的に産生ずるハイブリドーマ細胞株の樹立によ
り、診断および測定に有用なA P 4 Aのモノクロ
ーナル抗体を多量に、かつ容易に得ることが可能となる
【図面の簡単な説明】
第1図は、モノクローナル抗体 UNA3H10と、AP4Aおよびその競合物質の結合
の程度を、各検体の濃度と吸光度の相関図として示した
ものである。 第2図は、この発明の免疫学的測定法に使用するAP4
Aの検量線の一例を示したA P 4 A濃度と吸光度
の相関図である。 第3図は、従来法であるHPLC法によるA p4 A
の検量線の一例を示した相関図である。 濃 度(M ) ・: Ap4A 口:AMP ◇:ADP ム:ATP Δ:Ap4 第 図 Ap4A濃 度(μNi ) 第 図 AI)4A 濃 度 (μへ1 )

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ジアデノシンテトラホスフェート特異認識モノク
    ローナル抗体。
  2. (2)ジアデノシンテトラホスフェート抗原を免疫した
    哺乳動物より調製したリンパ球と、ミエローマ細胞とを
    融合したハイブリドーマから産生されてなることを特徴
    とする請求項(1)記載のジアデノシンテトラホスフェ
    ート特異認識モノクローナル抗体。
  3. (3)請求項(2)記載のモノクローナル抗体産生能を
    有するハイブリドーマ細胞株。
  4. (4)請求項(1)または(2)記載のモノクローナル
    抗体を用いるジアデノシンテトラホスフェートの免疫学
    的測定法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007291134A (ja) * 1995-12-28 2007-11-08 General Hospital Corp 心臓血管および血栓の造影剤、方法、およびキット

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