JPH0413033Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】

この考案は、パチンコ店に於てパチンコ台を横
に並べて固定するのに使用されるパチンコ台の支
持具に関する。

【従来の技術】

パチンコ台は、一定の期間毎に交換する必要が
ある。従来は、パチンコ台を固定する垂直支柱を
一定の間隔で立て、この垂直支柱の上部と下部と
に、板材と補強材とを釘止めしてパチンコ台の支
持具を作つていた。この構造によると、現場での
作業が著しく時間が掛かるばかりでなく、施行作
業に高度な専門技術を要する。更に、施行技術が
悪いと仕上がりが著しく悪くなる欠点もあつた。 又、パチンコ店は頻繁に店舗内を改装する。と
ころが、改装時に、パチンコ台の垂直支柱を除去
するのに著しく時間と手間が掛かり、改装時の作
業日数が多くなる欠点もあつた。 更にまた、パチンコ台の下に張設される下部パ
ネルは、その間にパチンコ玉の受樋が形成できる
ように、内側を板材で閉塞する必要があるが、従
来の現場施行によると、下部パネルの狭い内側
に、板材を張るのが難しく、この作業に著しく手
間が掛かる欠点があつた。 これ等の欠点を解決するために、垂直支柱を簡
単に固定するパチンコ台の支持部材が開発されて
いる。 例えば、実開昭57−142586号公報には、パチン
コ台の支持部材が記載されている。この公報に記
載される支持部材は、床に台座を固定し、台座に
垂直支柱を固定している。隣接する垂直支柱は、
これを貫通するネジで連結している。 また、特開昭53−77733号公報にもパチンコ台
の支持部材が記載されている。この支持部材は、
床に一定の間隔で垂直支柱を固定している。垂直
支柱の間には、水平パイプを連結している。水平
パイプは垂直支柱を貫通する連結パイプで連結し
ている。 さらに、実開昭52−23282号公報にもパチンコ
台の支持部材が記載されている。この支持部材
は、両側に垂直支柱を有するユニツトを、横に並
べて、取付金具を介して床に固定している。

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、これ等のパチンコ台の支持部材
は、現場で垂直支柱を建物に固定し、その間に上
部パネルと下部パネルとを張る構造に比較すると
能率よく施行できる。しかしながら、全体的に
は、必ずしも満足できるように短時間で施行でき
ない欠点があつた。 もつとも施行時間が短縮できる構造は、あらか
じめ工場で、垂直支柱に上部パネルと下部パネル
とを固定したユニツトとするものである。この構
造のユニツトは、現場で床に固定して施行できる
ので、極めて能率よく施行できる特長がある。 しかしながら、従来の構造のユニツトは、この
状態で施行できない。それは、垂直支柱の表面に
上部パネルと下部パネルとを固定すると、隣接す
るユニツトを連結できないからである。 すなわち、隣接するユニツトを連結するために
は、各ユニツトの垂直支柱を貫通するネジで固定
する必要があるが、表面を上部パネルと下部パネ
ルとで閉塞したユニツトは、ネジを止めるために
手を入れる隙間がない。 このため、垂直支柱を簡単に固定できても、こ
れに上部パネルと下部パネルとを張るのに手間が
かかる欠点があつた。 また、垂直支柱を固定し、これに水平パイプを
連結する構造は、パイプを連結し、さらに上部パ
ネルと下部パネルとを張るので施行に手間がかか
る欠点があつた。 この考案は、さらにこの欠点を解決することを
目的に開発されたものである。すなわち、この考
案は、あらかじめ枠組された上部パネルと下部パ
ネルとを、その両端で脱着具を介して脱着自在に
垂直支柱に装着するように構成したもので、この
考案の重要な目的は、組立に高度な技術が不必要
で、誰もが簡単かつ容易に、しかも迅速に組立、
除去でき、更に、組立後の狂いがなく、仕上がり
が良好でパチンコ台が隙間等を生ずることなく整
然と支持でき、更に又、下部パネルが脱着自在で
あるため、下部パネルの内面が簡単に板材で閉塞
でき、全体の施行手間と施行技術を簡素化して施
行時間を短縮できるパチンコ台の支持部材を提供
するにある。

【課題を解決する為の手段】

この考案のパチンコ台の支持部材は、前述の目
的を達成するために、下記の構成を備えている。 (a) パチンコ台の支持部材は、建物に一定の間隔
で垂直に固定される複数本の垂直支柱１と、垂
直支柱１の上部と下部とに、パチンコ台の高さ
に等しい間隔だけ離されて取り付けられる上部
パネル２と下部パネル３とを備えている。 (b) 垂直支柱１は、所要の幅と奥行とを有すると
共に、幅に比べて充分に深い奥行を有する。 (c) 垂直支柱１は両側面が互いに平行になるよう
に、一定の間隔で垂直に固定されている。 (d) 上部パネル２と下部パネル３とは垂直に固定
される垂直支柱１の間隔に等しい長さの方形状
に枠組されている。 (e) 上部パネル２と下部パネル３とは各垂直支柱
１間に脱着具５を介して脱着自在に装着されて
いる。 (f) 上部パネル２と下部パネル３とは、垂直支柱
１の前面と後面の両側に、一定の間隔だけ離さ
れて２重に装着されている。 (g) 垂直支柱１と上部パネル２と下部パネル３と
の間にパチンコ台が固定されるように構成され
ている。 (h) 上部パネル２と下部パネル３とを垂直支柱１
に装着する脱着具５は、上部パネル２と下部パ
ネル３との両端面から突出するフツクである。 (i) 垂直支柱１両側面又は前面には、脱着具５で
あるフツクを挿通できる止孔６が開口されてい
る。

【好ましい実施例】

以下、この考案の実施例を図面に基づいて説明
する。但し、以下に示す実施例は、この考案の技
術思想を具体化する為のパチンコ台の支持部材を
例示するものであつて、この考案のパチンコ台の
支持部材は、構成部品の材質、形状、構造、配置
を下記の構造に特定するものでない。この考案の
パチンコ台の支持部材は、実用新案登録請求の範
囲に記載の範囲に於て、種々の変更が加えられ
る。 更に、この明細書は、実用新案登録請求の範囲
が理解し易いように、実施例に示される部材に対
応する番号を、「実用新案登録請求の範囲の欄」、
及び「従来の課題を解決する為の手段の欄」に示
される部材に付記している。ただ、実用新案登録
請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に特
定するものでは決してない。 第１図ないし第３図に示すパチンコ台の支持部
材は、建物に一定の間隔で垂直に固定される複数
本の垂直支柱１と、垂直支柱１の上部と下部と
に、パチンコ台の高さに等しい間隔だけ離されて
取り付けられる上部パネル２と下部パネル３とか
らなる。 垂直支柱１は、２本の角パイプ、又は帯鉄、即
ち鉄材が平行に連結されている。 垂直支柱１の幅Ｗと奥行Ｄとは、前後に傾かず
に床に強固に固定できるように、幅が、例えば３
mm〜５cm、好ましくは３mm〜３cmに、奥行が20〜
120cmに決定され、幅に比べて充分に深い奥行を
有する。 垂直支柱１は、第１図に示すように、両側面が
互いに平行になるように、第２図に示すごとく、
アンカーボルト４を介して一定の間隔で床に垂直
に固定されている。 上部パネル２と下部パネル３とは垂直に固定さ
れる垂直支柱１の間隔に等しい長さの方形状に枠
組されている。上部パネル２と下部パネル３とは
各垂直支柱１間に脱着具５を介して脱着自在に装
着されている。 上部パネル２と下部パネル３とは、第３図に示
すように、垂直支柱１の前面と後面の両側に、一
定の間隔だけ離されて２重に配設される。 第２図と第４図とに脱着具５を示している。脱
着具５はフツク状に形成されて、上部パネル２と
下部パネル３との両端面から突出して固定されて
いる。 垂直支柱の両側面には、このフツク状の脱着具
５を挿通できる止孔６が開口されている。 この脱着具５は、上部パネル２又は下部パネル
３を多少持ち上げて引き出すだけで垂直支柱から
外すことができる。 第２図および第４図に示す脱着具５は、垂直支
柱１の両側面の止孔６に係止されている。脱着具
５は、第５図に示すように、垂直支柱１の前面に
止孔６を開口し、この止孔６に上部パネルと下部
パネルとに固定されたフツク状の脱着具５を係止
することも可能である。この場合、脱着具５は、
止孔６の前面に延長される箇所に位置して、下部
パネルと上部パネルとに固定される。 第３図に、垂直支柱１に固定された下部パネル
３を示している。両下部パネル３の間には、パチ
ンコ玉の受樋１０が形成される。従つて、下部パ
ネル３は裏面にも板材が張設されている。下部パ
ネル３の表面と裏面に張設される板材は、下部パ
ネル３を垂直支柱１に固定する前に張設される。

【考案の効果】

この考案に係るパチンコ台の支持部材は、垂直
支柱に、脱着具を介して、上部パネルと下部パネ
ルとを連結している。脱着具は、上部パネルと下
部パネルとの両端面から突出するフツクで、垂直
支柱の側面、または、前面には、脱着具であるフ
ツクを挿通する止孔を開口している。 したがつて、この考案のパチンコ台の支持部材
は、垂直支柱を床に固定し、脱着具のフツク止孔
に挿入して、上部パネルと下部パネルとを連結で
きる。 このため、上部パネルと下部パネルの装着が簡
単かつ容易に、しかも高度な施行技術を有しない
者でも迅速に施行できる。 また、この考案のパチンコ台の支持部材は、あ
らかじめ組み立てられた上部、下部パネルを連結
するので組立後の狂いがなく、パチンコ台が隙間
なく整然と装着できる特長がある。 更に又、この考案のパチンコ台の支持部材は、
脱着自在な下部パネルに、取付前に裏板を張設で
きる為、裏板を簡単に張設できる等数々の卓効を
実効を備える。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図はこの考案の実施例を示す
パチンコ台の支持部材を示す正面図および断面
図、第３図は垂直支柱と上部パネルと下部パネル
の斜視図、第４図および第５図は脱着具の一例を
示す断面図である。 １……垂直支柱、２……上部パネル、３……下
部パネル、４……アンカーボルト、５……脱着
具、６……止孔、１０……受樋。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 下記の構成を有するパチンコ台の支持部材。 (a) パチンコ台の支持部材は、建物に一定の間隔
   で垂直に固定される複数本の垂直支柱１と、垂
   直支柱１の上部と下部とに、パチンコ台の高さ
   に等しい間隔だけ離されて取り付けられる上部
   パネル２と下部パネル３とを備えている。 (b) 垂直支柱１は、所要の幅と奥行とを有すると
   共に、幅に比べて充分に深い奥行を有する。 (c) 垂直支柱１は両側面が互いに平行になるよう
   に、一定の間隔で垂直に固定されている。 (d) 上部パネル２と下部パネル３とは垂直に固定
   される垂直支柱１の間隔に等しい長さの方形状
   に枠組されている。 (e) 上部パネル２と下部パネル３とは各垂直支柱
   １間に脱着具５を介して脱着自在に装着されて
   いる。 (f) 上部パネル２と下部パネル３とは、垂直支柱
   １の前面と後面の両側に、一定の間隔だけ離さ
   れて２重に装着されている。 (g) 垂直支柱１と上部パネル２と下部パネル３と
   の間にパチンコ台が固定されるように構成され
   ている。 (h) 上部パネル２と下部パネル３とを垂直支柱１
   に装着する脱着具５は、上部パネル２と下部パ
   ネル３との両端面から突出するフツクである。 (i) 垂直支柱１両側面又は前面には、脱着具５で
   あるフツクを挿通できる止孔６が開口されてい
   る。