JPH04130294U - リーチ式フオークリフトトラツク - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 車体の前方下部に前方に突出する左右一対の
リーチレッグが固着され、該リーチレッグ間にフォーク
が装着されるマストが前後摺動自在に設けられたリーチ
式フォークリフトトラックにおいて荷崩れを防止する。 【構成】 リーチレッグ２の先端部に装着された前輪５
にサスペンション機構１０を設けることで、走行時、路
面の凹凸等によるショックをサスペンション機構１０で
吸収し、車体の振動等を抑えて、荷崩れを防止する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は前輪にサスペンション機構を設けたリーチ式フォークリフトトラック に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、リーチ式フォークリフトトラックは、図４に示すように、車体１の前方 下部に前方に突出する左右一対のリーチレッグ２が固着され、該リーチレッグ２ 間にフォーク３が装着されるマスト４が前後摺動自在に設けられている。そして 、このリーチ式フォークリフトトラックにおいて、リーチレッグ２の先端部には 前輪５が装着され、車体１の後方下部に後輪６が装着されており、後輪６のみに サスペンション機構が設けられている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来のリーチ式フォークリフトトラックにおいては、後輪のみにサスペンショ ン機構が設けられ、前輪にはサスペンション機構が設けられていなかった。この 為走行時、前輪が路面の凹凸等によるショックを直接車体に伝えてしまい車体が 振動することで、荷崩れ等が生じてしまう恐れがあった。 本考案はこれらの問題を解消することをその課題としている。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案はリーチ式フォークリフトトラックにおいて、リーチレッグの先端部に 装着された前輪にサスペンション機構を設けるようにする。

【０００５】

【実 施 例】

本考案の一実施例について説明を行う。 図１，図２に示すように、概略断面Ｌ字形で上部に水平面を有したリーチレッ グ２の水平面に下方へ向いた円筒部材１１を固着し、該円筒部材１１の内部に仕 切板１２を設け、この仕切板１２に前輪５の支持部材１４を吊るようにする。こ の支持部材１４は内側に前輪５を軸着する下部のコ字形部１４ａと、その上部に 立設した円柱状で上方がネジ部１４ｃとなる円柱部１４ｂとにより構成されてお り、円柱部１４ｂが円筒部材１１内に挿入され仕切板１２に開けられた穴を貫通 し仕切板１２の上方へ抜け、上方において、円柱部１４ｂのネジ部１４ｃにナッ ト１５を装着することで、支持部材１４が下方へ抜け落ちるのを防止するように なっている。そして、仕切板１２とコ字形部１４ａの上面との間のかつ円柱部１ ４ｂの周囲にはコイルバネよりなるサスペンション１３を配置する。なお、ナッ ト１５を装着する為、リーチレッグ２の上部水平面には穴部２ａを形成する。さ らに、図３に明らかなように、支持部材１４の一側面には、断面Ｔ字形の突起部 １４ｄを固着し、この突起部１４ｄの突端部をリーチレッグ２の側面に固着され たガイド１６に上下に摺動可能させることで、支持部材１４を介して装着される 前輪５の前後、左右の揺動を防止する。

【０００６】 なおリーチ式フォークリフトトラックは前輪５近傍において荷を運ぶ為、従来 、前輪５にサスペンション機構を設けると、サスペンション機構の振動により逆 に荷崩れが起きる場合があったが、本考案においては、サスペンション１３が縮 むと、支持部材１４のコ字形部１４ａの上面が円筒部材１１の下端面に当接され る構造となっているので、所要以上のサスペンション１３の変化量（縮み）が防 止され、サスペンション１３の振動による荷崩れを防止する構造となっている。 また、この変化量は支持部材１４にナット１５を装着する際、ナット１５の位置 を変更することで、任意に変えることが可能である。

【０００７】

【考案の効果】

本考案は以上詳述したように、リーチ式フォークリフトトラックにおいて、リ ーチレッグの先端部に装着された前輪にサスペンション機構を設けるようにした ので、走行時、路面の凹凸等によるショックをサスペンション機構で吸収し、車 体の振動等を抑えることで、荷崩れを防止することができると共に、車体の振動 等による作業者への不快感も低減することができる。 よって、荷崩れしやすい荷の運搬や衝撃に弱い荷の運搬等の作業も本考案によ り容易に行うことができる。 また、本考案においては、サスペンション機構部のサスペンションの変化量が 常に所要量以内に保たれており、サスペンションの振動によって生じる荷崩れも 防止される。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案による一実施例の一部破断側面図。

【図２】図１の一部破断正面図。

【図３】図１，図２の概略一部破断斜視図。

【図４】リーチ式フォークリフトトラックの全体側面
図。

【符号の説明】

１ 車体、２ リーチレッグ、２ａ 穴部、３ フォー
ク、４ マスト、５前輪、６ 後輪、１０ サスペンシ
ョン機構、１１ 円筒部材、１２ 仕切板、１３サスペ
ンション、１４ 支持部材、１４ａ コ字形部、１４ｂ
円柱部、１４ｃ ネジ部、１４ｄ 突起部、１５ ナ
ット、１６ ガイド。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 車体１の前方下部に突出する左右一対の
   リーチレッグ２間に、フォーク３が装着されるマスト４
   が前後摺動自在に設けられたリーチ式フォークリフトト
   ラックにおいて、該リーチレッグ２の先端部に装着され
   た前輪５に振動吸収度が調節自在のサスペンション機構
   １０を設けたことを特徴とするリーチ式フォークリフト
   トラック。