JPH0412982A - エレベータのガイドレール固定装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野コ 本発明は、エレベータのかご及び釣合い錘りを案内する
ガイドレールの固定装置に関するものである。

［従来の技術］ 第３図、第４図は実開昭６４−２１１７７号公報に開示
された従来のエレベータのガイドレール固定装置の一例
を示す平面図及び正面図である。図において、（１）は
ガイドレール、（２）は水平片（２１）と垂直片（２２
）とからなるＬ字状のレール側金具であり、水平片（２
１）にはガイドレール（１）の奥行方向位置調整用の長
穴（２３）が、また垂直片（２２）には穴（２４）がそ
れぞれ設けられている。（３）はレールクリップ、（３
１）にはレールクリップ（３）及びレール側金具（２）
の穴（２４）に挿通されたボルト、（３２）はナツト、
（３３）はばね座金で、ガイドレール（１）はこれらの
各部品によりレール側金具（２）の垂直片（２２）に固
定されている。

（４）は水平片（４１）と垂直片（４２）とからなるＬ
字状の壁側金具であり、水平片（４１）にはガイドレー
ル（１）の左右方向位置調整用の長穴（４３）が設けら
れており、垂直片（４２）にはアンカーボルト（５）の
ずれに対応する長穴（４４）がそれぞれ設けられている
。（４５）はナツト、（４Ｂ）は座金、（４７）はボル
ト、（４８）はナツト、（４９）はばね座金である。な
お、し−ル側金具（２）の水平片（２１）は壁側金具（
４）の水平片（４１）に接着剤（６）で接着されている
。

次に、上記のような部品によるガイドレール（１）の取
付手順について説明する。先ず、昇降路壁（７）に埋設
されたアンカーボルト（５）に壁側金具（４）の垂直片
（４２）に設けた長穴（４４）を嵌合し、座金（４Ｂ）
とナラ）　（４５）により昇降路壁（７）に壁側金具（
４）を固定する。次に、壁側金具（４）とレール側金具
（２）の水平片（４１）と（２１）に接着剤（６）を塗
布した状態で、レール側金具（２）の垂直片（２２）の
穴（２４）に、レールクリップ（３）の穴に挿通したボ
ルト（３１）を挿通し、ばね座金（３３）とナツト（３
２）により垂直片（２２）にガイドレール（１）を固定
し、レール側金具（２）の水平片（２１）を壁側金具（
４）の水平片（４１）に重ね合せる。次に、壁側金具（
４）の水平片（４１）に設けた長穴（４３）に、レール
側金具（２）の水平片（２１）に設けた長穴（２３）に
挿通したボルト（４７）を挿通し、ばね座金（４９）及
びナツト（４８）により仮締めしたのちガイドレール（
１）の心出しを行ない、ボルト（４７）を本締めする。

ボルト（４７）の本締めによる締付力によって壁側金具
（４）とレール側金具（２）の接着面全体が加圧され、
接着剤（６）の所要硬化時間が経過すると所要の接着力
を発揮し、レール側金具（２）は壁側金具（４）に強固
に固定される。

［発明が解決しようとする課題］ 上記のような従来のガイドレールの固定装置は、地震時
にガイドレール（１）にＰｘ及びｐｙ力方向荷重が作用
しても壁側金具（４）とレール側金具（２）との間に滑
りが生ずるのを防止するため、両者を接着剤（６）によ
り固定している。

しかしながら接着剤（６）の可使時間（例えばアクリル
系の２液の接着剤を接合する部材に塗布したのち、接着
面で摺動させても接着強度に影響を与えなくなる時間）
は、アクリル系の接着剤を室温で用いた場合１５分程度
なので、ガイドレール（１）の心出し調整は、接着剤（
６）を壁側金具（４）とレール側金具（２）に塗布後１
５分以内に完了しなければならなかった。

通常の場合はガイドレール（１）の心出し調整は１５分
以内に終了するが、作業者による作業速度のバラツキや
、心出し時に予期しないトラブル等が発生すると、心出
し調整時間が可使時間を超過してしまい、調整が不可能
になることがあった。

また、レール側金具（２）と壁側金具（４）とを接着剤
（６）で接着する作業と、ガイドレール（１）の心出し
調整作業とを個々にかつ連続して行なわなければならな
いので、ガイドレール（１）の据付けに多くの時間を要
するという問題があった。

本発明は上記の課題を解決すべくなされたもので、レー
ル側金具の固定に接着剤を使用せず、作業が容易でガイ
ドレールの据付時間を短縮でき、しかも地震によってガ
イドレールがずれるおそれのないエレベータのガイドレ
ール固定装置を得ることを目的としたものである。

［課題を解決するための手段］ 本発明に係るエレベータのガイドレール固定装置は、レ
ール側金具の水平片の角部を形成する２辺に対応した切
欠部を有するずれ止め板を、壁側金具の水平片に固定し
たレール側金具の水平片の角部の２辺に接して、壁側金
具の水平片に接着剤で接着したものである。

［作　用］ 垂直片にガイドレールが取付けられたレール側金具の水
平片をボルトにより壁側金具の水平片に仮締めし、ガイ
ドレールの心出し調整を行なったのち本締めする。つい
で、ずれ止め板の切次部をレール側金具の角部に当てて
接着剤により壁側金具の水平片に接着する。

これにより地震によってガイドレールがＸ、ｙ方向の荷
重を受けてもレール側金具はずれ止め板に阻止されて滑
りを生ずることはない。

［発明の実施例］ 第１図は本発明実施例の平面図、第２図はその正面図で
ある。なお、第３図、第４図で説明した従来技術と同−
又は相当部分には同じ符号を付し、説明を省略する。

両図において、（８）　、　（８ａ）はずれ止め板で、
レール側金具（２）の水平片（２１）の角部の２辺（２
１ａ）。

（２１ｂ）及び（２１ａ）　、（２１ｃ）に対応したＬ
字状の切欠部（８１）　、　（８１ａ）が設けられてお
り、ガイドレール（１）の心出し調整を行なってレール
側金具（２）を壁側金具（４）にポル）　（４７）で固
定したのち、切欠部（１１１１）　、　（８１ａ）をレ
ール側金具（２）の水平片（２１）の角部に沿わせて、
接着剤（６）により壁側金具（４）の水平片（４工）に
固定したものである。

次に、本発明に係るガイドレールの取付手順の一例を説
明する。先ず、壁側金具（４）をアンカーボルト（５）
により昇降路壁（７）に固定する。次に、レール側金具
（２）の垂直（２２）にガイドレール（１）を当接し、
レールクリップ（３）により仮固定したのち、レール側
金具（２）の水平片（２１）を壁側金具（４）の水平片
（４１）に重ね合せる。そしてレール側金具（２）の水
平片（２１）の長穴（２３）と、壁側金具（４）の水平
片（４１）の長穴（４３）にボルト（４７）を挿通し、
ばね座金（４９）とナツト（４８）とによりレール金具
（２）を壁側金具（４）に仮固定する。次に、レール６
出し治具（図示せず）によりガイドレール（１）の心出
し調整を行なったのち、レールクリップ（３）のナツト
（３２）及び壁側金具（４）のナツト（４８）を本締め
し、ガイドレール（１）をレール側金具（２）に、また
、レール側金具（２）を壁側金具（４）にそれぞれ固定
する。

一般に、ガイドレール（１）に作用する通常時の荷重は
、地震時に作用する荷重（第３図のＰｘ。

Ｐｙ）に比べて小さく、ボルトとナツト締付けだけで通
常時の荷重は保持できるので、上記の状態ですべてのガ
イドレールの固定装置の取付けと、ガイドレールの心出
し作業を行なう。

これらの作業が終了したのち、ずれ止め板（８）。

り８ａ）に接着剤（６）を塗布し、その切欠部（８１）
。

（８１ａ）をレール側金具（２）の水平片（２１）の角
部に沿わせて、壁側金具（４）の水平片（４１）に接着
する。

そして、接着剤（６）が硬化するまでのずれ止め板（ｉ
ｔ）　、　（８ａ）をハンドバイス等（図示せず）で壁
側金具（４）の水平片（４１）に固定し、硬化後ハンド
バイス等を除去する。

このようにして、レール側金具（２）はずれ止め板（８
）、（８ａ）により、その水平片（２１）の３辺（８１
）　。

（８１ａ）、（８１ｂ）が固定されているので、地震に
よってガイドレール（１）にＰｘ、Ｐｙ力方向荷重が作
用しても滑りを生ずることはない。

［発明の効果］ 以上の説明から明らかなように、本発明は壁側金具の水
平片にガイドレールが取付けられたレール側金具の水平
片をボルトで固定し、その角部に沿わせてずれ止め板を
壁側金具の水平片に接着剤で接着するようにしたので、
次のような顕著な効果を得ることができる。

（１）壁側金具へのレール側金具の取付けに接着剤を使
用しないので、ガイドレールの心出し調整に時間の制限
がなく、このためレール側金具の取付、ガイドレールの
心出しの信頼性を高めることができる。

（２）ずれ止め板の接着には可使時間の短かい安価な接
着剤を使用できるので、接着剤のコストを低減できる。

（３）すべてのガイドレールの心出し調整が終ったのち
、ずれ止め板の接着作業をまとめて実施できるので、ガ
イドレールの据付時間を短縮することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明実施例の平面図、第２図はその正面図、
第３図は従来のエレベータのガイドレール固定装置の一
例を示す平面図、第４図はその正面図である。 図において、（１）はガイドレール、（２）はレール側
金具、（２１）は水平片、（２２）は垂直片、（３）は
レールクリップ、（４）は壁側金具、（４１）は水平片
、（４２）は垂直片、（６）は接着剤、（７）は昇降路
壁、（８）はずれ止め板、（８１）は切欠部である。 なお、図中同一符号は同一、又は相当部分を示す。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 垂直片が昇降路壁に固定されたＬ字状の壁側金具と、 垂直片にガイドレールが取付けられ、水平片が前記壁側
   金具の水平片に固定されたＬ字状のレール側金具と、 該レール側金具の水平片の角部を形成する２辺に対応し
   た切欠部を有し、該切欠部を前記角部の２辺に接して前
   記壁側金具の水平片に接着剤で接着したずれ止め板とか
   らなるエレベータのガイドレール固定装置。