JPH04129553A - 吸収性物品の表面材及びその製造方法 - Google Patents
吸収性物品の表面材及びその製造方法Info
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Abstract
め要約のデータは記録されません。
Description
材及びその製造方法に関する。
、尿等の液を吸収する吸収体と、該吸収体の表面を覆い
肌に当てられる表面材と、上記吸成体の裏面を覆い液漏
れを防ぐ裏面材とを具備して構成されている。
される他に、血液、尿等の液を上記吸収体へ移行させ、
該吸収体に吸収させるための液透過性が要求され、また
−度吸成体に吸収された液を肌側に戻さない液戻り防止
性が要求される。
の不織布からなる表面材とを接着剤又はエンポシングに
より部分的に接触させ、該接触箇所で血液、尿等の液を
吸収体に浸透させるようにした吸収性物品(特開昭54
−163131号公報参照)や、表面材を吸収性繊維を
混合した薄い詰綿で形成し、この表面材に縦方向に延び
縁及び端と交わる複数の溝(強力な毛細導管が付与され
た溝)を一定間隔をおいて形成し、該溝で血液、尿等の
液を吸収体に浸透させるようにした吸収性物品(特開昭
53−833.96号公報参照)が提案されている。
の表面材との接触箇所から液が浸透して吸収体に吸収さ
れるため、液の透過率が低く、特に粘性の高い経血成分
が吸収体に吸収され難い欠点があった。
した薄い詰綿に加圧により圧縮した溝を形成した表面材
を使用しており、上記溝の間の加圧されていない部分(
凸部分)のクツション機能が少ないため、使用時の圧力
により上記凸部分が崩れ、−旦吸収された液が肌側に戻
るおそれがあった。
透過性を有し、且つ使用時の圧力により一旦吸収された
液が肌側に戻るおそれがない液戻り防止性を有する吸収
性物品の表面材及びその製造方法を提供することにある
。
を覆う液不透過性材料からなる表面材において、上記表
面材に、その長手方向に沿って延びる互いに独立した複
数本の中空状凸条を、上記表面材の幅方向に適宜間隔を
おいて配置し、且つ上記中空状凸条間にそれぞれ複数個
の液透過用開孔を形成したことを特徴とする吸収性物品
の表面材を提供することによって上記の目的を達成した
ものである。
面材と、上記中空条凸条を閉じるように該上層表面材に
接着された下層表面材とから構成することが好ましい。
されて用いられることが好ましい。
法して、請求項(2)記載の吸収性物品の表面材の製造
方法であって、液不透過性フィルムを成形加工して上記
複数本の中空状凸条を上記表面材の幅方向に適宜間隔を
おいて形成する、上記上層表面材の成形工程と、上記成
形工程で成形された上記上層表面材の上記中空状凸条が
突出しない側の面部に、液不透過性フィルムからなる上
記下層表面材を、上記中空状凸条を閉じるように接着す
る、接着工程と、上記凸条間にそれぞれ複数個の液透過
用開孔を形成する孔開は工程とを具備したことを特徴と
する吸収性物品の表面材の製造方法を提供するものであ
る。
設けた開孔から液が吸収体に移行し、高粘性の液でも吸
収体に吸収させることができる液透過性を有し、また上
記中空状凸条が使用時に吸収性物品に作用する圧力を緩
和し、−旦吸収された液が開孔から肌側に戻るのを防止
する液戻り防止性を有する。
参照して説明する。
施例を示し、第1図は本実施例にかかる表面材を具備し
た吸収性物品を略半分に切断して示した斜視図、第2図
は本実施例にかかる表面材の一部切断して示した部分斜
視図、第3図は表面材と吸収体との接着状態を示す部分
拡大断面図である。
収体2を備えた吸収性物品の該吸収体2の表面を覆う液
不透過性材料からなる表面材であって、表面材1の長手
方向に沿って延びる複数本の中空状凸条(以下凸条)3
を、表面材lの幅方向に適宜間隔をおいて配置し、且つ
上記凸条3間にそれぞれ複数個の液透過用開孔(以下開
孔と記す)4を形成したものである。
る、液不透過性フィルム(撥水性樹脂フィルム)からな
る上層表面材1aと、上記吸収体2側に位置し、上記上
層表面材1aに重ね合わされて接着される、同じく液不
透過性フィルム(?a水性樹脂フィルム)からなる下層
表面材1bとから構成されている。上層表面材1aとな
る撥水性樹脂フィルトとじては、例えば低密度ポリエチ
レン(1,−LDr’E、LDPIE)フィルムや、ポ
リプロピレン(P P )フィルムや、ポリエチレンテ
レフタレート(PET)フィルム或いはこれら合成樹脂
フィルムと同等の樹脂フィルムが挙げられる。これら撥
水性樹脂フィルムの厚さは、10 urn〜30μmで
あることが好ましい。また、下層表面材1bとなるtf
A水性樹脂フィルムとしては、例えば低密度ポリエチレ
ン(L−LDPE、LDPE)が挙げられる。この(6
水性樹脂フィルムの厚さは、下層表面材1aを形成する
撥水性樹脂フィルムと同じ<10μm〜30μmである
ことが好ましい。また、上層表面材1aと下層表面材l
bとを接着させる接着剤1cとしては、溶融温度が10
0”C−140°Cの範囲のホットメルトタイプの接着
剤を使用するのが好ましい。
ように不透明であることが好ましい。
上記上層表面材1aとなる撥水性樹脂フィルムを成形加
工することにより形成されており、下端の開口部3aが
上記下層表面材1bにより閉じられ、互いに独立し、ク
ツション機能(圧力緩和機能)を有している。この凸条
3は、常圧状態で密封されるのが好ましい(内部の空気
圧が常圧であることが好ましい)。また、この凸条3の
直径は、2mm〜5鵬に設定するのが好ましく、該凸条
3の間の間隔は、4IIIff1〜7+amに設定する
のが好ましい。
の底面部分、即ち上記上層表面材1aと上記下層表面材
1bとが重なり合って接着した部分に、表面材1の長手
方向に沿って規則的又は不規則的に複数個形成されてお
り、経血等を上記吸収体2に導くものである。この開孔
4の孔面積は、0.25+u+’〜Loll!+1”に
設定するのが好ましく、また開孔4の間の間隔は、1m
〜5m、特に2II11〜3mに設定するのが好ましい
。
ように、ホットメルトタイプの糊等からなる接着剤1d
により上記吸収体2に接着されている。
ぐ裏面try’ 5が配置されている。
経血等が凸条3の間に一旦集められ、次いで開孔4から
吸収体2に吸収されることになるが、凸条3のエアーク
ツション機能により肌への密着性が良く、また吸収性物
品の型部れが防止される上に、肌に接する凸条3の上端
面と開孔4が形成された底面との間に高低差があり、経
血等が吸収体2に向かって落下し易く、表面材lは優れ
た液透過性を発揮する。特に、表面材l (下N表面材
lb)の開孔4周辺部分が吸収体2と接着剤1dにより
接着されているため、生理時に排出される粘度の高い経
血成分でも速やかに吸収体2に吸収される。
凸条3がエアークツション機能により上記圧力を緩和す
ると共に、若干変形して凸条3で囲まれた空間(底面に
開孔4を有する空間)を壷状または袋状(rt1着状)
にするため、−旦吸収された経血等が肌側に戻るおそれ
がなく、表面材1は優れた液戻り防止性を発揮する。
吸収性物品の長手方向)に延び、該空間内に落下した経
血等は、吸収性物品の長手方向に流れて吸収体2に吸収
されることになる。換言すれば、吸収体2は、その長手
方向全体で経血等を吸収することができるため、有効に
使用される。
験例について説明する。
及び試験片を準備した。
重なりがない方を上になるようにしてアクリル板上に置
く。
吸収体面積に対し5 kg / c+aの圧力が加わる
ように、分銅を載せる。
、疑血が試験片に達した瞬間を0秒とする。
り除く。
かに載せる。
g/cdlの圧力が加わるように分銅を載せる。
、分銅を取り除き、ろ紙10枚の重量に2を測定する。
戻り量とする。
表面材、本実施例の表面材)5枚について測定し、その
平均値を、試験片の正規液戻り量のイ直とする。
経血)戻り量が、比較例のうち戻り量が一番少ない表面
材(フィルム表面材)に比しても1/8であった。
して説明する。
例を示し、第4図は本実施例の製造方法を実施するため
の製造装置全体の概略を示す説明図、第5図は成形工程
部分を説明する部分拡大断面図、第6図は接着工程を説
明する部分拡大断面図、第7図は孔開は工程を説明する
部分拡大断面図である。
図に示すように、上層表面材成形工程セクション11、
接着工程セクション12、孔開は工程セクション13、
排出工程セクション14に順次移動(回動)し、再び上
層表面材成形工程セクション11に戻る成形加ニドラム
10と、上記凸条成形工程セクション!1に上層表面材
1aとなる塩水性樹脂フィルムを供給するフィルム供給
ドラム15と、上記接着工程セクション】2の上流側に
配置され、接着剤ICを塗布する接着剤塗布ロール16
と、上記接着工程セクション12の中間部分に下層表面
材1bとなる1發水性樹脂フイルムを供給するフィルノ
、供給ドラム17と、上記接着工程セクション12の下
流側に配置され、上層表面材1aに下層表面材1bとな
る撥水性樹脂フィルムを押し当て接着させる加圧ロール
18と、上記孔開は工程セクション13に配置され、開
孔4を形成する切り刃19aを有した孔開はロール19
とを具備して構成されている。
るための、軸方向に延びる凹溝10aが周方向に適宜間
隔をおいて複数形成され、また各凹溝10aの底面には
、凹溝10a内面に上層表面4A1 aとなる18水性
樹脂フイルムを密着させるための真空吸引用の小孔10
bが形成されている。
鋼材により形成するのが好ましい。また、」−記成形加
工ドラムlOの外径は500m、幅は300m、周面の
硬度はHRC62°にそれぞれ設定するのが好ましい、
また、上記凹溝10aの深さは3mm、溝幅は3卸、溝
ピッチは6mmにそれぞれ設定するのが好ましい。尚、
図示しないが、−ト記小孔10bは真空ポンプに接続さ
れている。
塗布される接着剤1cの塗布厚さは、20μm〜30μ
mに設定するのが好ましい。
一の加工速度で回転するもので、外周面を硬度HRC6
0°程度に硬化処理した鋼材で形成するのが好ましい。
孔4を加工するもので、孔開はロール19の外周面に軸
方向に適宜間隔をおいて配置されていると共に、周方向
に適宜間隔をおいて配置されている。上記切り刃19a
の周方向の間隔は、上記凹溝10aのピッチに合わせて
6IIII11に設定するのが好ましく、また上記切り
刃19aの軸方向の間隔は、開孔4の間隔に合わせて、
例えば3IIImに設定するのが好ましい。
吸引を解除し、上記小孔fobがら加圧空気を上記凹溝
10a内に吹き込む装置が配置されている。上記加圧空
気の圧力は、2/kgc−〜3/kgc−に設定するの
が好ましい。
フィルム供給ドラム15から上層表面材1aとなる澄水
性樹脂フィルムを上層表面材成形工程セクション11に
供給し、第5図に示すように、該撥水性樹脂フィルムを
ガイドロール2oによって成°形加ニドラム10の外周
面に巻き付け、小孔10bからの真空吸引力により凹溝
10a内面に密着させ、凸条3を成形(上層表面材1a
を成形)する。
させ、凸条3が成形された上層表面材laを接着工程セ
クション12の上流側に搬送し、該位置で接着剤塗布ロ
ール16により接着剤1cを1¥さ20μm〜30μm
塗布し、次いで接着工程セクション12の中間部分に搬
送し、第6図に示すように、該中間部分でフィルム供給
ドラム17から搬送された下層表面材1bとなる撥水性
樹脂フィルムをガイドロール21により上層表面材la
に合流させ、この後、接着工程セクション12の下流側
で加圧ロール18により加圧して接着させる。
させ、上層表面材1aと下層表面材1bとを孔開は工程
セクション13に搬送し、第7図に示すように、該孔開
は工程セクション13で孔開はロール19により凸条3
間の部分に開孔4を開ける。
させ、排出工程セクション14で加圧空気を利用して凸
条3を凹溝10aから離脱させる。
い上に、製品の歩留りを向トさせることが可能となる。
製造された吸収体2の表面側に被せられると共に、裏面
材供給ドラム22から供給された裏面材5と合流するこ
とになる。この後、表面材1と裏面材5との間に吸収体
2を介在させた半製品は、−船釣な吸収性物品の外包材
加工工程である、吸収性物品の長手方向両端をシールす
るシール工程、ショーツに固定するための接着テープを
付けるテープ付は工程、外包カット工程等に順次搬送さ
れる。このようにして、吸収性物品が製造される。
゛層表面材ibとを接着して構成した場合を示したが、
−枚のフィルムから構成してもよい。
接着して閉しるようにすればよい。
たが、これに限られるものではなく、断面略円形状等に
形成してもよい。
れに限られるものではなく、方形状や楕円状等に形成し
てもよい。
吸収できる?&透過性を有し、且つ使用時の圧力により
一旦吸収された液が肌側に戻るおそれがない液戻り防止
性を有する。また、中空状凸条により横漏れが防止でき
る」二に、吸収体の長手方向全体で経血等を吸収するこ
とができ、吸収体全体を有効に使用できる。また、本発
明の吸収性物品の表面材の製造方法によれば、上記効果
を有する表面材を効率良く製造することができる。
施例を示し、第1図は本実施例にかかる表面材を具備し
た吸収性物品を略半分に切断して示した斜視図、第2図
は本実施例にかかる表面材の一部切断して示した部分斜
視図、第3図は表面材と吸収体との接着状態を示す部分
拡大断面図、また第4図乃至第7図は本発明の表面材の
製造方法の一実施例を示し、第4図は本実施例の製造方
法・を実施するための製造装置全体の概略を示す説明図
、第5図は成形工程部分を説明する部分拡大断面図、第
6図は接着工程を説明する部分拡大断面図、第7図は孔
開は工程を説明する部分拡大断面図である。 1;表面材 1b;下層表面材 3;凸条 10;成形加ニドラム 11;凸条成形工程セクション 12;接着工程セクション 13;孔開は工程セクション 1a;上層表面材 2;吸収体 4;開孔 第1 図 第2図 第5図
Claims (4)
- (1)吸収体を備えた吸収性物品の該吸収体の表面を覆
う液不透過性材料からなる表面材において、上記表面材
に、その長手方向に沿って延びる互いに独立した複数本
の中空状凸条を、上記表面材の幅方向に適宜間隔をおい
て配置し、且つ上記中空状凸条間にそれぞれ複数個の液
透過用開孔を形成したことを特徴とする吸収性物品の表
面材。 - (2)上記表面材を、上記中空状凸条の形成された上層
表面材と、上記中空状凸条を閉じるように該上層表面材
に接着された下層表面材とから構成したことを特徴とす
る請求項(1)記載の吸収性物品の表面材。 - (3)上記液透過用開孔の周辺部分が上記吸収体に接着
されて用いられることを特徴とする請求項(1)記載の
吸収性物品の表面材。 - (4)請求項(2)記載の吸収性物品の表面材の製造方
法であって、 液不透過性フィルムを成形加工して上記複数本の中空状
凸条を上記表面材の幅方向に適宜間隔をおいて形成する
、上記上層表面材の成形工程と、上記成形工程で成形さ
れた上記上層表面材の上記中空状凸条が突出しない側の
面部に、液不透過性フィルムからなる上記下層表面材を
、上記中空状凸条を閉じるように接着する、接着工程と
、上記凸条間にそれぞれ複数個の液透過用開孔を形成す
る孔開け工程と、 を具備したことを特徴とする吸収性物品の表面材の製造
方法。
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JP2859725B2 JP2859725B2 (ja) | 1999-02-24 |
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