JP5540381B2 - 吸収性物品及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、吸収性物品及びその製造方法に関し、更に詳しくは、吸収性材料(特に粒子状の高吸水性ポリマー)が吸収体から漏れ難いとともに、良好な着用感を有する吸収性物品及びその製造方法に関する。
従来、吸収性物品は、尿などの排泄液を吸収する使い捨ておむつ(例えば、テープ型使い捨ておむつ、パンツ型使い捨ておむつ、尿パッド等)や、経血を吸収する生理用ナプキン、おりものを吸収するおりものシートなどで利用されている。これらの吸収性物品としては、高吸水性ポリマー(Super Absorbent Polymer;以下、「SAP」と記す場合がある)を有する吸収体と、この吸収体の表面を被覆するように配置された、少なくとも一部が液透過性材料からなるトップシートと、吸収体の裏面を被覆するように配置された、液不透過性材料からなるバックシートと、を備える構成のものが一般的である。
このような吸収性物品によれば、着用者の排泄物は、トップシートの液透過性の部分を透過して吸収体に吸収されるとともに、液不透過性の材料で構成されるバックシートによって外部への漏洩が防止され、上記排泄物が保持される。
上記吸収体としては、例えば、フラッフパルプ及び高吸水性ポリマーなどの吸収性材料からなる吸収性本体と、この吸収性本体を包むティシュペーパーなどの親水性シート(被覆部材)と、を備えるものを挙げることができる。そして、上記親水性シートは、吸収性本体の表面側を被覆する表面被覆シートと裏面側を被覆する裏面被覆シートとの2枚のシートからなり、得られる吸収体は長手方向の両端部がその全域に亘って開口しているものが一般的である(例えば、特許文献1参照)。
また、長手方向の一方の端部における短手方向の両端部、及び、長手方向の他方の端部における短手方向の両端部において、上記表面被覆シートと上記裏面被覆シートとを貼り合わせた吸収体も知られている(例えば、特許文献2参照)。
特許第3746706号公報 特開2004−105376号公報
しかしながら、特許文献1及び2に記載の吸収体は、その製造時、搬送時、着用時に多くの吸収性材料(特に粒上の高吸水性ポリマー)が長手方向の両端部の開口から漏れ出てしまうことがあった。そのため、尿などの排泄物を十分に吸収することが困難になるという問題があった。そこで、このような問題を解決するため、全域に亘って上記開口を塞いでしまうことが考えられる。具体的には、上記開口を全域に亘って塞ぐためには、吸収性本体を間欠的に作製するか、上記開口の全域に亘るシートを用意し、このシートによって上記開口を覆うことが考えられる。しかし、吸収性本体を間欠的に作製すると、操業性が悪くなる(生産速度が上がらない)。そして、シートで上記開口を覆うには、その工程を増やす必要が生じるため生産効率が悪くなるという問題があった。
本発明は、このような従来技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、吸収性材料(特に粒子状の高吸水性ポリマー)が漏れ難いとともに、良好な着用感を有する吸収性物品及びその製造方法を提供するものである。
本発明者は、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、吸収体の長手方向の両端部における短手方向の中間部の少なくとも一部に固定部を配設すれば、吸収性材料が漏れ難いことを見出し、本発明を完成するに至った。本発明によれば、以下に示す吸収性物品及びその製造方法が提供される。
[1]体液を吸収する吸収体と、前記吸収体の一方の面を被覆するように配置され、少なくとも一部が液透過性材料からなるトップシートと、前記吸収体の他方の面を被覆するように配置され、液不透過性材料からなるバックシートと、を備え、前記吸収体は、吸収性材料からなる吸収性本体と、前記吸収性本体の一方の面を被覆するように配置される表面被覆部分、及び、前記吸収性本体の他方の面を被覆するように配置される裏面被覆部分を有する液透過性材料からなる被覆部材と、を備え、前記吸収体の長手方向の両端部における短手方向の中間部の少なくとも一部に、前記表面被覆部分と前記裏面被覆部分とを互いに接着固定する固定部が配設されており、前記吸収性本体は、前記固定部が配設される部分が切り欠かれている吸収性物品。
]前記吸収性本体の長手方向の端縁の長さに対する、前記固定部の、前記吸収体の短手方向の長さの和の割合が、30〜70%である前記[1]に記載の吸収性物品。
]前記固定部の平面形状が半円形状である前記[1]または[2]に記載の吸収性物品。
]前記[1]〜[]のいずれかに記載の吸収性物品を得る吸収性物品の製造方法であり、その短手方向の中間部の少なくとも一部に、その長手方向の所定の間隔で貫通孔が形成された吸収性材料からなる長尺吸収性本体の表面側及び裏面側を長尺被覆部材によって被覆するとともに、前記長尺被覆部材の、前記長尺吸収性本体の表面側を被覆している部分及び裏面側を被覆している部分を前記貫通孔が形成されている貫通部分において互いに接着固定することによって、前記貫通部分に固定部を有する長尺吸収体を作製する長尺吸収体作製工程と、前記長尺吸収体の長手方向に直交し且つ前記固定部を分割する切断線に沿って前記長尺吸収体を切断することによって、その長手方向の両端部における短手方向の中間部の少なくとも一部に、前記固定部が配設された吸収体を複数作製する吸収体作製工程と、長尺バックシート上に、複数の前記吸収体を間欠的に配置した後、前記複数の前記吸収体上に長尺トップシートを配置することによって、前記吸収体、前記吸収体の一方の面側に配置された前記長尺トップシート、及び、他方の面側に配置された前記長尺バックシートを有する積層体を作製し、その後、作製した前記積層体をその長手方向の所定の位置で切断することによって、複数の吸収性物品を作製する吸収性物品作製工程と、を備える吸収性物品の製造方法。
本発明の吸収性物品は、吸収体の所定の位置に固定部が配設されているため、固定部が配設されていない場合(吸収体の両端部の全域に亘って開口が形成されている場合)に比べて吸収性材料(特に粒子状の高吸水性ポリマー)が吸収体から漏れ難いものである。即ち、従来の吸収性物品は、吸収体の両端部の全域に亘って開口が形成されているもの、または、両端部のエッジ部(吸収体の四隅)に固定部が配設されているもののいずれかである。このような従来の吸収性物品は、吸収体の開口から吸収性材料が漏れ出てしまい易く、吸収性材料が漏れ出てしまうと、吸収性が十分でない場合がある。一方、本発明の吸収性物品は、両端部における中間部の少なくとも一部に固定部が形成されている(吸収性材料が漏れ出てしまい易い部分が塞がれている)ため、吸収性材料が漏れ出てしまうことを抑制することができる。また、固定部を配設するという簡単な構成であるため、例えば開口をシートなどで覆う場合に比べて良好な着用感を有するものである。
本発明の吸収性物品の製造方法によれば、長尺吸収性本体を切断して複数の吸収性本体を作製した際に、作製した吸収性本体から吸収性材料(特に粒子状の高吸水性ポリマー)が漏れ難くなる。即ち、長尺状の吸収体(長尺吸収体)を所定の長さで切断して複数の吸収体を作製する場合、従来の製造方法では両端部の全域に亘って開口が形成されるため、この開口から吸収性材料が漏れ出てしまうことがある。一方、本発明の吸収性物品の製造方法においては、所定の位置に固定部が形成された長尺吸収体を用意し、この長尺吸収体を所定の位置(固定部を分割する位置)で切断することによって、複数の吸収体を作製する。このとき、作製される吸収体の両端部には固定部(分割された固定部)が配設されているため、従来の製造方法では形成されていた開口の少なくとも一部が塞がれている。従って、その後の製造工程などにおいて吸収性材料が漏れ出てしまうことが抑制される。また、固定部を形成すれば良いため、例えば両端部をシートで覆うなどの工程を増やすことなく、操業性を維持しつつ良好な着用感の吸収性物品を製造することができる。
本発明の吸収性物品の一の実施形態を示す一部切り欠き平面図であり、吸収性物品をトップシート側から見た状態を模式的に示す図である。 図1に示すA−A’断面を模式的に示す概略拡大図である。 図1に示すB−B’断面を模式的に示す概略図である。 本発明の吸収性物品の製造方法の一実施形態における製造工程の一部を模式的に示す説明図である。 本発明の吸収性物品の製造方法の一実施形態における製造工程の一部を模式的に示す斜視図である。 本発明の吸収性物品の製造方法の一実施形態における長尺吸収性本体作製工程において、吸収性本体の表面側を被覆する長尺被覆部材を模式的に示す平面図である。 本発明の吸収性物品の製造方法の一実施形態における吸収性本体作製工程において、長尺吸収性本体とこの長尺吸収性本体を切断する切断線を模式的に示す平面図である。 本発明の吸収性物品の製造方法の他の実施形態における製造工程の一部を模式的に示す斜視図である。 本発明の吸収性物品の製造方法の他の実施形態おいて、長尺状の吸収性材料に貫通孔を形成した状態を模式的に示す平面図である。
以下、本発明を実施するための形態について説明するが、本発明は以下の実施の形態に限定されるものではない。即ち、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、当業者の通常の知識に基づいて、以下の実施の形態に対し適宜変更、改良等が加えられたものも本発明の範囲に属することが理解されるべきである。
[1]吸収性物品:
本発明の吸収性物品の一実施形態は、図1〜図3に示す吸収性物品100のように、体液を吸収する吸収体11と、この吸収体11の一方の面11aを被覆するように配置され、少なくとも一部が液透過性材料からなるトップシート13と、吸収体11の他方の面11bを被覆するように配置され、液不透過性材料からなるバックシート15と、を備え、吸収体11は、吸収性材料からなる吸収性本体17と、この吸収性本体17の一方の面17aを被覆するように配置される液透過性材料からなる表面被覆シート(表面被覆部分)19、及び、吸収性本体17の他方の面17b(図3参照)を被覆するように配置される液透過性材料からなる裏面被覆シート(裏面被覆部分)21からなる被覆部材23と、を備え、吸収体11の長手方向(図1中、符号「X1」で示す)の両端部における短手方向(図1中、符号「Y1」で示す)の中間部の一部に、表面被覆シート19と裏面被覆シート21とを互いに接着固定する固定部25が配設されているものである。そして、吸収性物品100は、吸収体11に沿って伸張状態で左右2本ずつ配設された伸縮材16を備えており、トップシート13とバックシート15とは、ホットメルト接着剤18により互いに接着固定されている。なお、図1は、本発明の吸収性物品の一の実施形態を示す一部切り欠き平面図であり、吸収性物品をトップシート側から見た状態を模式的に示す図であり、図2は、図1に示すA−A’断面を模式的に示す概略拡大図である。図3は、図1に示すB−B’断面を模式的に示す概略図である。
このような吸収性物品は、吸収体の長手方向の両端部が柔らかく着用感の良さが維持されるとともに、吸収体から吸収性材料(特に粒子状の高吸水性ポリマー)が漏れ難いものである。具体的には、吸収体の長手方向の両端部の一部が開口しているため、即ち、吸収体の長手方向の両端部の一部にしか固定部が配設されていないため、固定部が配設されることに起因する着用感の悪さが生じ難く、良好な着用感が維持される。
また、長手方向の両端部における短手方向の中間部の少なくとも一部に固定部が配設されているため、両端部の全部が開口している場合や両端部における短手方向の端部に固定部が配設されている場合に比べて、吸収体の高吸水性ポリマーが漏れ難くなっている。即ち、両端部の全部が開口している場合は勿論であるが、両端部における短手方向の端部に固定部が配設されている場合であっても、吸収体内の吸収性材料は、長手方向の両端部における短手方向の中間部から吸収体外に漏れてしまうことが多いため、吸収性材料(特に粒子状の高吸水性ポリマー)が漏れてしまうこと十分に防止することができない。そのため、吸収性材料(特に粒子状の高吸水性ポリマー)が漏れ出てしまうことを十分に防止するためには、本発明の吸収性物品のように、吸収体の長手方向の両端部における短手方向の中間部の少なくとも一部に固定部を配設すること(塞ぐこと)が必要である。
本発明の吸収性物品としては、具体的には、生理用ナプキン、おりものシート、尿などの排泄物を吸収性する使い捨ておむつ(例えば、テープ型おむつ、パンツ型おむつ、尿パッド等)を挙げることができる。図1〜図3は、本発明の吸収性物品を尿パッドに適用した例である。
[1−1]吸収体:
吸収体は、体液を吸収するものであって、吸収性本体と被覆部材とを備えるものである。具体的には、着用者の尿などを吸収して保持するためのシート状のものである。
[1−1−1]吸収性本体:
吸収性本体は、吸収性材料からなるものであり、吸収性材料としては、具体的には、フラッフパルプ、高吸水性ポリマー(SAP)等を挙げることができる。フラッフパルプとしては、木材パルプや非木材パルプを綿状に解繊したものを用いることが好ましく、SAPとしては、ポリアクリル酸ナトリウムを用いることが好ましい。
フラッフパルプとSAPを材料として用いる場合、SAPの含有量は、フラッフパルプ100質量部に対して、10〜500質量部程度であることが好ましい。なお、SAPは、フラッフパルプの各マット中に均一に混合されていてもよいし、複層のフラッフパルプの層間に層状に配置されていてもよい。
吸収性本体は、吸収性材料として高吸水性ポリマーを有することが一般的であり、この高吸水性ポリマーは、粒子状であるため吸収体の被覆部材に孔(開口)などがあると、この孔から吸収体外に漏れてしまうことが多い。そのような場合、吸収体の吸収力が十分に得られず、着用感が悪くなるなどの問題が発生することがある。
吸収性本体は、固定部が配設される部分が切り欠かれている。図1に示す吸収性物品100は、固定部25が配設される部分が切り欠かれている吸収性本体17を備えるものの例である。ここで、「固定部が配設される部分が切り欠かれている」とは、固定部が配設される部分には、吸収性本体が存在しないことを意味する。このように固定部が配設される部分には、吸収性本体が存在しないため、吸収性本体を間に挟むことなく表面被覆部分と裏面被覆部分とが互いに接着固定されることになり、より良好に吸収性材料(特に粒子状の高吸水性ポリマー)が漏れることを防止することができる。
吸収性本体の形状(即ち、吸収体の形状)については、特に制限はないが、従来の吸収性物品において使用される形状、例えば、矩形状、砂時計型、ひょうたん型、T字型等を挙げることができる。
[1−1−2]被覆部材:
被覆部材は、液透過性材料からなるシート状のものであり、具体的には、ティシュ、吸収紙、親水化処理を行った不織布などを挙げることができる。
そして、被覆部材は、吸収性本体の一方の面を被覆するように配置される表面被覆部分、及び、吸収性本体の他方の面を被覆するように配置される裏面被覆部分を有するものである限り特に制限はない。例えば、上記表面被覆部分及び上記裏面被覆部分を有する一枚のシートであってもよいし、吸収性本体の一方の面を被覆するように配置される表面被覆シート及び吸収性本体の他方の面を被覆するように配置される裏面被覆シートの2枚のシートからなるものであってもよい。例えば、図1〜図3に示す吸収性物品100は、上述したように、吸収性本体17の一方の面17aを被覆するように配置される表面被覆シート19及び他方の面17b(図3参照)を被覆するように配置される裏面被覆シート21の2枚のシートからなる被覆部材23を有する吸収体11を備える例である。
[1−1−3]固定部:
固定部は、吸収体の長手方向の両端部における短手方向の中間部の少なくとも一部に配設されて、表面被覆部分と裏面被覆部分とを互いに接着固定するものである。このような固定部が配設されることによって、吸収体から吸収性材料(特に粒子状の高吸水性ポリマー)が漏れ出てしまうことを防止することができる。そして、この固定部は、短手方向の中間部の少なくとも一部に配設されていればよく、吸収体の長手方向の両端部における短手方向の両端部(エッジ部分)に更に配設されていてもよい。なお、エッジ部分に固定部が配設される場合には、中間部の一部(全部ではなく)に固定部が配設されることが好ましい。中間部の全部に固定部を配設するには、吸収性本体を製造する際に長尺状の吸収性本体が途中で切れてしまうことになるためである。
表面被覆部分と裏面被覆部分とを互いに接着固定する手段としては、例えば、ホットメルト接着剤などを挙げることができる。即ち、固定部は、前記手段によって接着固定された部分である。
固定部の平面形状は、特に制限はなく、例えば、半円形状、四角形状などとすることができる。これらの中でも、吸収性本体の形成時においてその一部が欠けることが生じ難い(マット欠けが生じ難くなる)ため、半円形状であることが好ましい。図1に示す吸収性物品100は、吸収性本体17の長手方向の一方の端部に3つの半円形状の固定部25が間欠的に配設され、他方の端部にも3つの半円形状の固定部25が間欠的に配設されている例を示している。
本発明の吸収性物品は、吸収性本体の長手方向の端縁の長さに対する、固定部の、吸収体の短手方向の長さの和の割合が、30〜70%であることが好ましく、50〜70%であることが更に好ましい。上記割合が30〜70%であることによって、吸収性材料が漏れ難く且つ吸収性本体を製造する際に長尺状の吸収性本体が途中で切れてしまうという問題が生じ難いという利点がある。上記割合が30%未満であると、両端部における開口部分の割合が大きくなるため吸収性材料が漏れるおそれがある。一方、70%超であると、吸収性本体を製造する際に長尺状の吸収性本体が途中で切れてしまうおそれがある。
また、固定部の、吸収体の短手方向の長さは、10mm以上であることが好ましく、15mm以上であることが更に好ましい。上記長さが10mm未満であると、表面被覆部分と裏面被覆部分とを互いに接着固定した際にこれらが十分に接着しないおそれがある。
そして、固定部の、吸収体の長手方向の長さ(図1,3中、符号「N」で示す)は、15mm以上であることが好ましく、20mm以上であることが更に好ましい。上記長さが15mm未満であると、表面被覆部分と裏面被覆部分とを互いに接着固定した際にこれらが十分に接着しないおそれがある。
固定部以外の、吸収体の短手方向の長さ(即ち、隣合う固定部の間隔、吸収体の短手方向の端縁から固定部までの長さ)は、10〜50mmであることが好ましく、15〜30mmであることが更に好ましい。上記長さが短い場合(特に隣合う固定部の間隔が短い場合)、吸収性本体を製造する際に長尺状の吸収性本体が途中で切れてしまうおそれがある。途中で切れてしまうと、生産性が低下(トラブル停止等)したり、吸収体が一部欠損したものが製品化されてしまうという不都合が生じる。一方、上記長さが長い場合、両端部において大きな開口部分ができてしまうためこの開口部分から吸収性材料が漏れるおそれがある。
例えば、図1〜図3に示す吸収性物品100は、吸収性本体の長手方向の一方の端縁の長さL1に対する、固定部25の、吸収体11の短手方向の長さL2,L3,L4が、それぞれ20mmである例である。
[1−2]トップシート:
トップシートは、少なくとも一部が液透過性材料からなるものであり、吸収性物品の使用時において着用者の肌側に位置するシートである。
トップシートは、そのバックシート側に配置された吸収体に、着用者の尿を吸収させるために、その少なくとも一部(全部ないし一部)が液透過性材料により構成される。通常、少なくとも吸収体の表面近傍については、着用者の尿や体液を透過させ得る液透過性の材料によって構成される。少なくとも一部が液透過性材料により構成されている限り、必ずしもトップシート全体が液透過性材料で構成されている必要はない。
トップシートを構成する液透過性材料としては、例えば、織布、不織布、多孔性フィルム等を挙げることができる。これらの中でも、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ナイロン(登録商標)等の熱可塑性樹脂からなる不織布に親水化処理を施したものを用いることが好ましい。不織布の種類についても特に制限はなく、エアースルー(カード熱風)、カードエンボス、スパンボンド等の各種製法によって製造された従来公知の不織布を好適に用いることができる。
[1−3]バックシート:
バックシートは、トップシートの一方の面側に配置される液不透過性材料からなるものであり、吸収性物品の使用時において着用者の着衣側に位置するシートである。
そして、バックシートは、着用者の尿が吸収性物品の外部に漏洩してしまうことを防止するため、液不透過性材料によって構成されている。その配置方法については特に制限はなく、例えば、トップシートと一致するように、バックシートを配置する構成を採用することができる。なお、吸収体で吸収された尿の漏れを防止するという観点から、少なくとも吸収体の存在する部分に液不透過性材料からなるバックシートを配置することが好ましい。
バックシートを構成する液不透過性材料としては、例えば、ポリエチレン等の樹脂からなる液不透過性フィルム等を挙げることができる。
バックシートを構成する液不透過性材料としては、例えば、ポリエチレン等の樹脂からなる液不透過性フィルム等を挙げることができる。これらの中でも、微多孔性ポリエチレンフィルムを用いることが好ましい。この微多孔性ポリエチレンフィルムは、0.1〜数μmの微細な孔が多数形成されており、液不透過性ではあるが透湿性を有するため、吸収性物品内部の蒸れを防止することができるという利点がある。
なお、バックシートには、その外表面側にカバーシートを貼り合わせてもよい。このカバーシートは、バックシートを補強し、手触り(触感)を良好なものとするために用いられるものである。
カバーシートを構成する材料としては、例えば、織布、不織布等を挙げることができる。これらの中でも、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル等の熱可塑性樹脂からなる乾式不織布、湿式不織布を用いることが好ましい。
[1−4]その他のシート:
本発明の吸収性物品は、上述したトップシート及びバックシート以外に、その他のシートとして、例えば、液透過性シート、セカンドシートなどを挙げることができる。液透過性シートを配置すると、吸収体で吸収しきれなかった尿などの排泄物を、上記液透過性シートが一旦保持し、拡散させるため、吸収体全体を有効に使用することができるとともに、排泄物の吸収速度が向上するという利点がある。
液透過性シートを構成する材料としては、例えば、ティシュペーパー、織布、不織布、多孔性プラスチック、フラッフパルプ等を挙げることができる。これらの構成素材としては、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、レーヨン、パルプ、または、これらの複合繊維等を挙げることができる。パルプとしては、カーリーセルロースファイバー等のけん縮繊維を好適に用いることができる。液透過性シートは、吸収体とトップシートの間及び吸収体とバックシートの間の少なくともいずれかに配置することが好ましい。
セカンドシートは、吸収体の一方の面側(例えば、吸収体とトップシートとの間)に配置され、尿や体液等の液体を拡散させるためのシートである。このセカンドシートを備えることによって、着用者の姿勢等に起因して、トップシートと吸収体の間に空間が十分に形成されないような場合であっても、尿や体液等の吸収速度が低下し難く、吸収速度の低下による尿や体液等の漏れを防止することが可能となる。
セカンドシートを構成する材料としては、親水性で液透過性の材料、例えば、織布、不織布、多孔性プラスチック、フラッフパルプ等を挙げることができる。これらの構成素材としては、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、レーヨン、パルプ、これらの複合繊維等を挙げることができる。パルプとしては、カーリーセルロースファイバー等のけん縮繊維を好適に用いることができる。
[2]吸収性物品の製造方法:
本発明の吸収性物品の製造方法は、その短手方向の中間部の少なくとも一部に、その長手方向の所定の間隔で貫通孔が形成された吸収性材料からなる長尺吸収性本体の表面側及び裏面側を長尺被覆部材によって被覆するとともに、この長尺被覆部材の、長尺吸収性本体の表面側を被覆している部分及び裏面側を被覆している部分を、貫通孔が形成されている貫通部分において互いに接着固定することによって、貫通部分に固定部を有する長尺吸収体を作製する長尺吸収体作製工程と、長尺吸収体の長手方向に直交し且つ上記固定部を分割する切断線に沿って長尺吸収体を切断することによって、その長手方向の両端部における短手方向の中間部の少なくとも一部に、前記固定部が配設された吸収体を複数作製する吸収体作製工程と、長尺バックシート上に、複数の前記吸収体を間欠的に配置した後、前記複数の前記吸収体上に長尺トップシートを配置することによって、前記吸収体、前記吸収体の一方の面側に配置された前記長尺トップシート、及び、他方の面側に配置された前記長尺バックシートを有する積層体を作製し、その後、作製した前記積層体をその長手方向の所定の位置で切断することによって、複数の吸収性物品を作製する吸収性物品作製工程と、を備えている。
このような製造方法によれば、長尺吸収性本体を切断して複数の吸収性本体を作製した際に、作製した吸収性本体から吸収性材料(特に粒子状の高吸水性ポリマー)が漏れ難くなる。即ち、本発明の吸収性物品の製造方法においては、長尺吸収性本体作製工程で貫通部分に固定部を形成するため、この固定部が、吸収性物品の製造工程などにおける吸収性材料の漏れを防止することができる。また、固定部を形成すれば良いため、例えば両端部をシートで覆うなどの工程を増やすことなく、操業性を維持しつつ良好な着用感の吸収性物品を製造することができる。
[2−1]長尺吸収体作製工程:
本工程において用いる長尺吸収性本体は、短手方向の中間部の少なくとも一部に、その長手方向の所定の間隔で貫通孔が形成された吸収性材料からなるものである限り、その製造方法は特に制限はなく、例えば、図4に示すような吸収体製造装置200を用いて製造することができる。この吸収体製造装置200は、その外周面50aにその全周に亘ってリング状の窪み部55(窪み)が形成されたフォーミングドラム(成形型)50と、このフォーミングドラム50の外周面50aに開口部が対向するように配置されたSAP投入ノズル52を有するパルプ積層機51と、長尺表面被覆シート31を供給する第1ロール(図示せず)と、長尺裏面被覆シート33を供給する第2ロール35と、長尺表面被覆シート31及び長尺裏面被覆シート33を積層させて互いに接着固定して長尺吸収体39を形成するパターンロール37と、長尺吸収体39を所定の位置で切断する切断部41と、長尺表面被覆シート31に接着剤を塗工する第1塗工部43と、長尺裏面被覆シート33に接着剤を塗工する第2塗工部44と、を備えている。パターンロール37は、その外周面の所定の位置に凸部が配設された一対のロールからなり、一対のロールが回転すると凸部が対向し、長尺表面被覆シート31と長尺裏面被覆シート33とが互いにプレスされる。
フォーミングドラム50の外周面50aに形成された窪み部55には、図4及び図5に示すように、所定の位置に複数の円柱状の凸部56が配置されている。このような凸部56を配置することによって、この凸部56を避けて吸収性材料が堆積することになるため、所定の部分(短手方向の中間部の少なくとも一部に、その長手方向の所定の間隔)に貫通孔が形成された長尺吸収性本体を作製することができる。凸部としては、円柱状、四角柱状、三角柱状などのものを用いることができる。この凸部の形状を適宜選択することにより長尺吸収性本体の貫通孔の形状を決定することができる。
なお、底面55aには、複数の貫通孔(図示せず)が形成されおり、フォーミングドラム50内部を減圧することにより吸収性材料を上記窪み部55内に良好に堆積させることができる。図4は、本発明の吸収性物品の製造方法の一実施形態における製造工程の一部を模式的に示す説明図であり、図5は、本発明の吸収性物品の製造方法の一実施形態における製造工程の一部を模式的に示す斜視図である。
吸収性材料としては、上述した吸収性本体を構成する吸収性材料と同様のものを用いることができる。
長尺被覆部材は、長尺状の被覆部材であり、被覆部材を構成するためのシートである。そして、長尺被覆部材としては、例えば、複数の吸収性本体の表面及び裏面を被覆可能な一枚の長尺状のシートであってもよいし、長尺吸収性本体の一方の面(表面)を被覆可能な長尺状の表面被覆シート(長尺表面被覆シート)及び長尺吸収性本体の他方の面(裏面)を被覆可能な長尺状の裏面被覆シート(長尺裏面被覆シート)からなるものであってもよい。図4〜7は、長尺被覆部材として、長尺表面被覆シート31及び長尺裏面被覆シート33からなるものを用いている例である。
図5は、長尺裏面被覆シート33の一部を長尺吸収性本体30に沿って折り畳み、長尺吸収性本体30の裏面30b及び表面30aの一部を被覆する例を示している。長尺裏面被覆シート33には、第2塗工部44により予めホットメルト接着剤(図示せず)が塗工されており、ホットメルト接着剤が塗工された面上に長尺吸収性本体30が配置される。なお、図5は、長尺裏面被覆シート33の一部を長尺吸収性本体30に沿って折り畳み、長尺吸収性本体30の表面30aの一部を被覆している例であるが、折り畳まなくてもよい。
図6は、第1塗工部43によりホットメルト接着剤45が塗工された長尺表面被覆シート31を示しており、ホットメルト接着剤45は、長尺吸収性本体30の貫通孔30cに対応する位置(貫通部分)、及び、長尺表面被覆シート31の短手方向の両端部に塗工する。
本工程においては、長尺吸収性本体の表面側及び裏面側を長尺被覆部材によって被覆するとともに、この長尺被覆部材の、長尺吸収性本体の表面側を被覆している部分(図4においては、長尺表面被覆シート31)及び裏面側を被覆している部分(図4においては、長尺裏面被覆シート33)を、貫通孔が形成されている貫通部分において互いに接着固定する。なお、貫通部分には、ホットメルト接着剤45が塗工され、ホットメルト接着剤45が貫通孔30cを介して露出しているため、この部分においても長尺表面被覆シート31と長尺裏面被覆シート33が互いに接着固定される。吸収体製造装置200においては、図4に示すように、パターンロール37によって長尺表面被覆シート31及び長尺裏面被覆シート33を積層させて互いに押付けることでホットメルト接着剤45により接着固定することができる。即ち、パターンロール37の外周面には、長尺吸収性本体30の貫通孔30cに対応した位置に凸部が設けられ、この凸部によって貫通孔30cを通して長尺表面被覆シート31及び長尺裏面被覆シート33を互いに押付けてホットメルト接着剤45により接着固定する。
このようにして、図7に示すような、貫通部分に固定部25を有する長尺吸収体39を作製することができる。なお、吸収体製造装置200は、パターンロール37によって長尺表面被覆シート31と長尺裏面被覆シート33とを互いにプレスしているが、例えば、吸引コンベアなどを用いて長尺表面被覆シート31と長尺裏面被覆シート33とを吸引することで貫通孔30cを通して互いに接着固定することもできる。
[2−2]吸収体作製工程:
本工程は、長尺吸収体の長手方向に直交し且つ上記固定部を分割する切断線に沿って長尺吸収体を切断することによって、その長手方向の両端部における短手方向の中間部の少なくとも一部に、固定部が配設された吸収体を複数作製する工程である。従来の吸収性物品の製造方法においては、長尺吸収体を切断した際に、作製される吸収体の両端部の全域に亘る開口が形成されていた。そのため、この開口から吸収性材料が漏れ出てしまっていたが、本発明の吸収性物品の製造方法によれば、上記のような漏れを抑制することができる。
図7は、貫通部分に固定部25を有する長尺吸収体39を示しており、本工程においては、例えば図7に示すように、長尺吸収体39の長手方向に直交し且つ上記固定部25を分割する切断線Sに沿って長尺吸収体39を切断する。
長尺吸収体を、隣合う吸収性本体の間で切断する手段としては、従来公知の手段を適宜採用することができ、例えば、カッター、切断ロールなどの手段を挙げることができる。なお、吸収性物品作製工程において、積層体を切断する手段も上述した従来公知の手段を適宜採用することができる。
[2−3]吸収性物品作製工程:
本工程における長尺バックシートは、長尺のバックシートであり、上述したバックシートを構成するためのものである。また、長尺トップシートは、長尺のトップシートであり、上述したトップシートを構成するためのものである。
長尺バックシート上には、吸収体以外に、吸収性物品を構成する各部材を配置することができる。例えば、伸縮材、上述したセカンドシートの材料である長尺のセカンドシート(長尺セカンドシート)、上述した液透過性シートの材料である長尺の液透過性シートなどを挙げることができる。伸縮材は、従来公知の吸収性物品に使用される伸縮材と同様のものを採用することができる。
なお、上記積層体は、積層体を構成する長尺トップシート及び長尺バックシートを相互に接着して形成されるものである。そして、長尺トップシート及び長尺バックシートの接着方法は、従来公知の方法を適宜採用することができ、例えば、ホットメルト接着剤等を上記シートに塗工して接着する方法などを挙げることができる。
[3]吸収性物品の製造方法:
長尺吸収体作製工程において用いる長尺吸収性本体は、図4に示すような吸収体製造装置200を用いて製造すること以外に、吸収体製造装置200に代えて図8に示すようなフォーミングドラム(成形型)60を備え、更に、長尺吸収性本体に貫通孔を形成可能な貫通孔形成手段(パンチなど)を備える吸収体製造装置を用いて製造することもできる。
フォーミングドラム60は、フォーミングドラム50と同様に、その外周面60aにその全周に亘ってリング状の窪み部65(窪み)が形成されている。窪み部65の底面65aには、複数の貫通孔(図示せず)が形成されおり、フォーミングドラム60内部を減圧することにより吸収性材料を上記窪み部65内に良好に堆積させることができる。窪み部65内に吸収性材料を堆積させることにより、図8に示すように、貫通孔が形成されていない長尺吸収性本体40を作製することができる。作製した長尺吸収性本体40は、搬送コンベア67などの搬送手段により貫通孔形成手段に搬送される。
図9は、短手方向(図9中、符号「Y2」で示す)の中間部の一部に、その長手方向(図9中、符号「X2」で示す)の所定の間隔で、貫通孔形成手段により貫通孔49が形成されている長尺吸収性本体40を示している。貫通孔形成手段により形成する貫通孔の形状は、例えば、円形、楕円形、四角形などとすることができる。
本発明の吸収性物品は、具体的には、尿パッドや使い捨ておむつとして好適である。本発明の吸収性物品の製造方法は、尿パッドや使い捨ておむつなどの吸収性物品の製造方法として採用することができる。
11:吸収体、11a:一方の面、11b:他方の面、13:トップシート、15:バックシート、16:伸縮材、17:吸収性本体、17a:一方の面、17b:他方の面、18,45:ホットメルト接着剤、19:表面被覆シート、21:裏面被覆シート、23:被覆部材、25:固定部、30,40:長尺吸収性本体、30a:表面、30b:裏面、30c,49:貫通孔、31:長尺表面被覆シート、33:長尺裏面被覆シート、35:第2ロール、37:パターンロール、39:長尺吸収体、41:切断部、43:第1塗工部、44:第2塗工部、50,60:フォーミングドラム、50a,60a:外周面、51:パルプ積層機、52:SAP投入ノズル、55,65:窪み部、55a,65a:底面、56:凸部、67:搬送コンベア、100:吸収性物品、200:吸収体製造装置。

Claims (4)

  1. 体液を吸収する吸収体と、前記吸収体の一方の面を被覆するように配置され、少なくとも一部が液透過性材料からなるトップシートと、前記吸収体の他方の面を被覆するように配置され、液不透過性材料からなるバックシートと、を備え、
    前記吸収体は、吸収性材料からなる吸収性本体と、前記吸収性本体の一方の面を被覆するように配置される表面被覆部分、及び、前記吸収性本体の他方の面を被覆するように配置される裏面被覆部分を有する液透過性材料からなる被覆部材と、を備え、
    前記吸収体の長手方向の両端部における短手方向の中間部の少なくとも一部に、前記表面被覆部分と前記裏面被覆部分とを互いに接着固定する固定部が配設されており、前記吸収性本体は、前記固定部が配設される部分が切り欠かれている吸収性物品。
  2. 前記吸収性本体の長手方向の端縁の長さに対する、前記固定部の、前記吸収体の短手方向の長さの和の割合が、30〜70%である請求項1に記載の吸収性物品。
  3. 前記固定部の平面形状が半円形状である請求項1または2に記載の吸収性物品。
  4. 請求項1〜のいずれか一項に記載の吸収性物品を得る吸収性物品の製造方法であり、
    その短手方向の中間部の少なくとも一部に、その長手方向の所定の間隔で貫通孔が形成された吸収性材料からなる長尺吸収性本体の表面側及び裏面側を長尺被覆部材によって被覆するとともに、前記長尺被覆部材の、前記長尺吸収性本体の表面側を被覆している部分及び裏面側を被覆している部分を前記貫通孔が形成されている貫通部分において互いに接着固定することによって、前記貫通部分に固定部を有する長尺吸収体を作製する長尺吸収体作製工程と、
    前記長尺吸収体の長手方向に直交し且つ前記固定部を分割する切断線に沿って前記長尺吸収体を切断することによって、その長手方向の両端部における短手方向の中間部の少なくとも一部に、前記固定部が配設された吸収体を複数作製する吸収体作製工程と、
    長尺バックシート上に、複数の前記吸収体を間欠的に配置した後、前記複数の前記吸収体上に長尺トップシートを配置することによって、前記吸収体、前記吸収体の一方の面側に配置された前記長尺トップシート、及び、他方の面側に配置された前記長尺バックシートを有する積層体を作製し、その後、作製した前記積層体をその長手方向の所定の位置で切断することによって、複数の吸収性物品を作製する吸収性物品作製工程と、を備える吸収性物品の製造方法。
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