JPH04128569U - 変速特性学習機能付き電子制御式自動変速機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は、手動変速手段と自動変速手段とを
ともにそなえ手動変速手段を通じて運転者の変速特性を
学習する手段をそなえた、変速特性学習機能付き電子制
御式自動変速機に関し、運転者の好みや運転特性に適し
た自動変速モードで自動変速できるようにすることを目
的とする。 【構成】 制御手段８が、自動変速モードを設定し自動
変速モードに応じて変速制御信号を出力する変速モード
設定部をそなえるとともに、標準変速特性を記憶する標
準変速特性記憶部８ｆと、手動変速時にその固有の変速
特性を記憶する固有変速特性記憶部８ａとをそなえ、上
記変速モード設定部に、標準変速特性記憶部８Ｇに記憶
された標準変速特性と固有変速特性記憶部８ａに記憶さ
れた固有変速特性とを合成して合成変速モードを設定す
る合成変速モード設定部８ｅが設けられた構成とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、手動変速手段と自動変速手段とをともにそなえた車両用変速機に関 し、特に、手動変速手段を通じて運転者の変速特性を学習する手段をそなえた、 変速特性学習機能付き電子制御式自動変速機に関する。

【０００２】

【従来の技術】

近年、自動車用自動変速機において、車両の走行状態や運転状態に関する各種 の情報に基づいてコンピュータを通じて変速を行なうようにした電子制御式自動 変速機が開発されている。

【０００３】 このような電子制御式自動変速機は、ガソリンエンジンの変速機のみならずデ ィーゼルエンジンの変速機にも採用されており、特に大型のディーゼルエンジン では、機械式のクラッチを介して自動変速機を設けて、クラッチアクチュエータ を通じて機械式クラッチを断接しながら変速機のギヤを切り換えるようにしてい る。

【０００４】 例えば、図４はかかる電子制御式自動変速機をそなえたディーゼルエンジン自 動車の駆動制動制御系を示す構成図であり、図４において、１はエンジン、１ａ はインジェクションポンプであり、このインジェクションポンプ１ａからはバッ クアップ用のエンジン回転数情報やコントロールロッドの位置を示す信号が出力 されるようになっている。

【０００５】 ２は機械式クラッチ、３は変速機（トランスミッション）、４はギヤシフトユ ニット、５はクラッチアクチュエータであり、６はスタータ、６ａはスタータ可 変リレーである。

【０００６】 また、７は電子ガバナコントロールユニットであり、８はコントロールユニッ トであって、ギヤシフトユニット４及びクラッチアクチュエータ５をフィードバ ック制御する。特に、この装置では、チェンジレバー９を通じた手動変速と種々 の検出データに基づいた自動変速とを共に行なえるようになっており、コントロ ールユニット８は、手動変速操作時には、チェンジレバー９の選択ギヤに関する セレクト信号に基づいてギヤシフトユニット４及びクラッチアクチュエータ５を 制御し、自動変速操作時には、アクセルペダル１０からの踏込量情報や車両の走 行状態に関する他の各種情報に基づいてギヤシフトユニット４及びクラッチアク チュエータ５を制御するようになっている。

【０００７】 １１はプッシュスイッチであって、坂道発進時の補助ブレーキ信号を出力し、 １２はディスプレイユニットであって、トランスミッションギヤ位置を表示する 。また、１３はクラッチペダルであって、このクラッチペダル１０の踏込情報は コントロールユニット８に送られる。

【０００８】 １４はダブルチェックスイッチ、１５は非常用クラッチ切バルブ、１６はタン ク切換用３ウェイマグネットバルブであってコントロールユニット８により制御 される。１７はチェックバルブ、１８はエージェンシ用エアタンク、１９はメイ ン用エアタンク、２０，２１は坂道発進補助用３ウェイマグネットバルブであっ てコントロールユニット８により制御される。２２は，２３はエアマスタ、２４ はフロント用ホイールシリンダ、２５はリヤ用ホイールシリンダ、２６はエマジ ェンシスイッチボックスであって、エマジェンシスイッチボックス２６からのエ マジェンシ情報はコントロールユニット８に送られる。

【０００９】 そして、２７はクラッチ回転数センサ、２８は車速センサであって、クラッチ 回転数センサ２７で検出されたクラッチ回転数情報及び車速センサ２８で検出さ れた車速情報はコントロールユニット８に送られる。さらに、２９はエンジン回 転数センサ、３０は水温センサ、３１はアイドル調整ボリュームであって、エン ジン回転数センサ２９で検出されたエンジン回転数情報及び水温センサ３０で検 出された冷却水温情報及びアイドル調整ボリューム３１で設定されたアイドル調 整情報は電子ガバナコントロールユニット７に送られる。また、３２はステアリ ングハンドルである。

【００１０】 このような構成により、コントロールユニット８では、チェンジレバー９の選 択情報，アクセルペダル１０の踏込量情報，クラッチペダル１３の踏込情報，坂 道発進時補助ブレーキ信号，エマジェンシ情報，クラッチ回転数情報，車速情報 ，ギヤシフトユニット４からのクラッチストローク情報，クラッチアクチュエー タ５からのトランスミッションギヤ位置情報及び電子ガバナコントロールユニッ ト７を通じて送られるエンジン回転数情報等に基づいて、ギヤシフトユニット４ 及びクラッチアクチュエータ５の制御を行なう他、電子ガバナコントロールユニ ット７へアクセル信号やラック位置信号を出力したり、各バルブ１６，２０，２ １等を制御する。

【００１１】 ところで、このように各種情報に応じたギヤシフトユニット４及びクラッチア クチュエータ５の制御（つまり、変速制御）は、例えば各種の情報に対応したマ ップ等を設けてこのマップ等にしたがって変速制御を行なうようにしている。こ のようなマップ等を通じて設定される自動変速モードは、一般に標準的な変速特 性に対応したもので、この標準的な変速特性としては例えばプロドライバ（又は ベテランドライバ）の変速特性データが用いられる。

【００１２】 しかし、上述のような標準的な変速特性に対応した自動変速モードは、必ずし も運転者の好みや固有の運転特性に適したものにはなっていない場合が多い。そ こで、ディーゼルエンジン乗用車を中心にした中小型車両では、上述のマップ等 を複数設けて複数の自動変速モードを選択できるように構成した電子制御式自動 変速機も開発さている。例えば、通常走行用自動変速マップの他にスポーツ走行 用自動変速マップを設けて、何れの変速マップ、つまり、何れの変速モードを運 転者が選択できるようにしたものがある。

【００１３】

【考案が解決しようとする課題】 しかしながら、上述の従来の電子制御式自動変速機では、自動変速モードを選 択できる如何に関わらず、何れも予め設定された自動変速モードであって運転者 の好みや運転特性に適した自動変速モードというわけではなかった。

【００１４】 本考案は、上述の課題に鑑み創案されたもので、運転者の好みや運転特性に適 した自動変速モードで自動変速できるようにした、変速特性学習機能付き電子制 御式自動変速機を提供することを目的とする。

【００１５】

【課題を解決するための手段】

このため、本考案の変速特性学習機能付き電子制御式自動変速機は、運転者の 操作に応じて変速を行なう手動変速手段と、制御手段の制御に応じて変速を行な う自動変速手段とをそなえた車両用変速機において、上記制御手段が、自動変速 モードを設定してこの自動変速モードに応じて変速制御信号を出力する変速モー ド設定部をそなえるとともに、標準変速特性を記憶する標準変速特性記憶部と、 手動変速時にその固有の変速特性を記憶する固有変速特性記憶部とをそなえ、上 記変速モード設定部に、上記標準変速特性記憶部に記憶された標準変速特性と上 記固有変速特性記憶部に記憶された固有変速特性とを合成して合成変速モードを 設定する合成変速モード設定部が設けられていることを特徴としている。

【００１６】

【作用】

上述の本考案の変速特性学習機能付き電子制御式自動変速機では、運転者が手 動変速手段で変速を行なうと、変速特性記憶部によりこの時の変速特性が記憶さ れ、変速モード設定部の合成変速モード設定部では、標準変速特性記憶部に記憶 された標準変速特性と固有変速特性記憶部に記憶された固有変速特性とを合成し て合成変速モードを設定して、この合成変速モードに応じて変速制御信号を出力 する。このため、標準的な変速モードに各運転者の変速特性を加味した変速モー ドで自動変速が行なわれる。

【００１７】

【実施例】 以下、図面により、本考案の一実施例としての変速特性学習機能付き電子制御 式自動変速機について説明すると、図１はその模式的な構成図、図２はその自動 変速機をそなえた自動車の駆動制動制御系の構成図、図３はその制御の流れを示 すフローチャートである。

【００１８】 この変速特性学習機能付き電子制御式自動変速機をそなえた自動車の駆動制動 制御系の構成は、図２に示すように、コントロールユニット８の構成を除いて図 ４に示す従来例とほぼ同様に構成される。このため、図４と同様な部分について は一部説明を省略する。

【００１９】 この装置においても、チェンジレバー９を通じた手動変速と種々の検出データ に基づいた自動変速とを共に行なえるようになっており、図示しない切換スイッ チ等で手動変速状態と自動変速状態とを切り換えられるようになっている。

【００２０】 そして、コントロールユニット８は、手動変速操作時には、チェンジレバー９ の選択ギヤに関するセレクト信号に基づいてギヤシフトユニット４及びクラッチ アクチュエータ５を制御し、自動変速操作時には、アクセルペダル１０からの踏 込量情報や車両の走行状態に関する他の各種情報に基づいてギヤシフトユニット ４及びクラッチアクチュエータ５を制御するようになっている。

【００２１】 特に、この変速特性学習機能付き電子制御式自動変速機では、コントロールユ ニット８の構成に特徴がある。このコントロールユニット８は、図１，図２に示 すように、従来の自動変速コントロール部（ＭＭＡＴコントロールユニット）８ Ｂ、即ち、プロドライバ（又はベテランドライバ）の変速特性データ等に基づい た自動変速モード（以下、この変速モードを広義的に走行モードとも表現する） により自動変速制御を行なうコントロール部８Ｂに加えて、運転者の固有の運転 特性データからその運転特性を学習してこの学習結果を自動変速制御に利用する 学習機能部（学習機能ユニット）８Ａをそなえている。

【００２２】 自動変速コントロール部８Ｂには、プロドライバの変速特性データを記憶する 標準変速特性記憶部８ｆと、この変速特性データに基づく自動変速モード（標準 変速モード＝プロドライバの走行モード）を設定（又は記憶）して出力する標準 変速モード設定部８ｇとが設けられ、この標準変速モードの自動変速制御信号を ギヤシフトユニット４及びクラッチアクチュエータ５に出力するようになってい る。

【００２３】 学習機能部８Ａには、運転者の手動操作時にチェンジレバー９のセレクト信号 をはじめとして各センサ（クラッチ回転数センサ２７，車速センサ２８，エンジ ン回転数センサ２９等）からの信号を受けてこの固有の変速特性を記憶する固有 変速特性記憶部８ａと、これらの運転者の固有変速特性データを蓄積して平均化 する固有データ蓄積部８ｂと、この固有変速特性データに基づく運転者固有の自 動変速モード（運転者の走行モード）を記憶して出力する固有変速モード設定部 ８ｃとが設けられ、この固有変速モード設定部８ｃに記憶された運転者固有の変 速特性データの自動変速制御信号をギヤシフトユニット４及びクラッチアクチュ エータ５に出力するようになっている。

【００２４】 さらに、学習機能部８Ａには、標準変速特性データ記憶部８ｆからのプロドラ イバの変速特性データと固有変速特性記憶部８ａからの運転者固有の変速特性デ ータとを受けてこれらを平均値化するデータ合成部８ｄと、このデータ合成部８ ｄからの平均値化データと固有データ蓄積部８ｂからの蓄積平均化された平均化 固有変速特性データとを受けてこれらからプロドライバと運転者との特性を合成 した自動変速モードを設定して出力する合成変速モード設定部８ｅとをそなえ、 この合成変速モード設定部８ｅからの自動変速制御信号をギヤシフトユニット４ 及びクラッチアクチュエータ５に出力するようになっている。

【００２５】 この実施例では、データ合成部８ｄで、運転者の固有変速特性データとベテラ ンドライバの標準変速特性データとを単純に加算して２で割って平均化している が、固有変速特性データと標準変速特性データとの平均化はどちらかに重みを付 けた加重平均としてもよい。また、合成変速モード設定部８ｅにおける平均値化 データと蓄積平均化された運転者変速特性データとの合成も単純平均化またはど ちらかに適当な重みを付けた加重平均化により行なうようにする。

【００２６】 つまり、合成変速モードの設定は、ベテランドライバの標準変速モードに運転 者固有の変速特性を加味した（又は、標準変速モードを運転者固有の変速特性で 補正した）もので、運転者固有の変速特性を自動変速に生かしながら、標準的な 変速モードからあまり逸脱しないように考慮しているのである。

【００２７】 そして、図示しない切換スイッチ等で、合成の自動変速モード（合成変速モー ド）と、プロドライバの自動変速モード（標準変速モード）と、運転者固有の自 動変速モード（固有変速モード）との中のいずれか１つの自動変速モードを選択 して自動変速を行なえるようになっている。

【００２８】 本考案の一実施例としての変速特性学習機能付き電子制御式自動変速機は、上 述のように構成されているので、自動変速の観点から図３を参照して動作を説明 する。

【００２９】 図３に示すように、まず、図示しない切換スイッチ等で、走行モード（自動変 速モード及び手動変速モード）を選択する（ステップＳ１）。

【００３０】 手動変速モードの選択により行なわれる手動操作時（ステップＳ７）には、変 速特性記憶部８ａが、チェンジレバー９のセレクト信号や、アクセルペダル１０ の踏込量情報，クラッチペダル１３の踏込情報，坂道発進時補助ブレーキ信号， エマジェンシ情報，クラッチ回転数情報，車速情報，ギヤシフトユニット４から のクラッチストローク情報，クラッチアクチュエータ５からのトランスミッショ ンギヤ位置情報及び電子ガバナコントロールユニット７を通じて送られるエンジ ン回転数情報等から、運転者固有の変速特性データを取り込んでこれらのデータ を固有変速特性記憶部８ａに記憶する（ステップＳ８）。

【００３１】 そして、このデータはリアルタイムで時々データ合成部８ｄや固有データ蓄積 部８ｂに送られる（ステップＳ８）。

【００３２】 一方、プロドライバの自動変速モード（標準変速モード）を選択すると、プロ ドライバの走行モードメモリが選択され（ステップＳ１０）、標準変速特性記憶 部８ｆからプロドライバの走行モードデータのメモリからデータが出力されて（ ステップＳ１１）、ステップＳ１２の判断でステップＳ１３に進んで、標準変速 モード設定部８ｇからプロドライバの走行モード信号が出力され、ギヤシフトユ ニット４及びクラッチアクチュエータ５の変速機（トランスミッション）系統が 制御される（ステップＳ１４）。

【００３３】 そして、合成変速モードを選択すると、ステップＳ２へ進んで、運転者の走行 モードメモリが選択され、固有データ蓄積部（走行モードメモリ）８ｂに蓄積さ れた現在までの平均化固有データが出力される（ステップＳ３）。さらに、ステ ップＳ４では、データ合成部８において、変速特性記憶部８ａからのデータとプ ロドライバの走行モードデータとが平均値化され、ステップＳ５で、合成変速モ ード設定部８ｅにおいて、この平均値化されたデータと現在までの走行モードデ ータとから合成走行モード（新走行モード）が設定されて、ギヤシフトユニット ４及びクラッチアクチュエータ５の変速機（トランスミッション）系統が制御さ れる（ステップＳ６）。

【００３４】 さらに、図示しないが、固有変速モード設定部８ｃによって、データ蓄積部８ ｂからのデータのみから運転者固有の自動変速モードによる変速機（トランスミ ッション）系統が制御も行なえる。

【００３５】 このようにして、運転者の好みや運転特性に適し且つ標準的な変速モードから あまり逸脱しない自動変速モードで自動変速を行なえるようになり、各ドライバ の運転特性に馴染んだ自動変速が実現するとともに、標準的な変速モード（模範 的な変速モード）が考慮され、燃費等の向上も図れる。

【００３６】 これらに付随して、ユーザーのニーズへの対応が充実して車両の商品価値が向 上する利点や、合成変速モードやプロドライバ変速モードや固有変速モードを比 較体験することで、ユーザーがプロドライバとの運転の相違を認識して運転の向 上に役立てられる利点もある。

【００３７】 なお、上述の変速特性にかかるデータは、上述の各スイッチやセンサ等からの データの一部を使ったり、他のデータを使ったりすることも考えられる。

【００３８】

【考案の効果】

以上詳述したように、本考案の変速特性学習機能付き電子制御式自動変速機に よれば、運転者の操作に応じて変速を行なう手動変速手段と、制御手段の制御に 応じて変速を行なう自動変速手段とをそなえた車両用変速機において、上記制御 手段が、自動変速モードを設定してこの自動変速モードに応じて変速制御信号を 出力する変速モード設定部をそなえるとともに、標準変速特性を記憶する標準変 速特性記憶部と、手動変速時にその固有の変速特性を記憶する固有変速特性記憶 部とをそなえ、上記変速モード設定部に、上記標準変速特性記憶部に記憶された 標準変速特性と上記固有変速特性記憶部に記憶された固有変速特性とを合成して 合成変速モードを設定する合成変速モード設定部が設けられるという構成により 、運転者の好みや運転特性に適した自動変速モードで自動変速できるようになり 、各ドライバの運転特性に馴染んだ自動変速が実現するとともに、標準的な変速 モード（模範的な変速モード）が考慮され、燃費等の向上も図れる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例としての変速特性学習機能付
き電子制御式自動変速機の模式的な構成図である。

【図２】本考案の一実施例としての変速特性学習機能付
き電子制御式自動変速機をそなえた自動車の駆動制動制
御系の構成図である。

【図３】本考案の一実施例としての変速特性学習機能付
き電子制御式自動変速機の制御の流れを示すフローチャ
ートである。

【図４】従来の電子制御式自動変速機をそなえた自動車
の駆動制動制御系の構成図である。

【符号の説明】

４ ギヤシフトユニット ５ クラッチアクチュエータ ８ コントロールユニット ８Ａ 学習機能部（学習機能ユニット） ８Ｂ 自動変速コントロール部（ＭＭＡＴコントロール
ユニット） ８ａ 固有変速特性記憶部 ８ｂ 固有データ蓄積部 ８ｃ 固有変速モード設定部 ８ｄ データ合成部 ８ｅ 合成変速モード設定部 ８ｆ 標準変速特性記憶部 ８ｇ 標準変速モード記憶部 ９ チェンジレバー １０ アクセルペダル ２７ クラッチ回転数センサ ２８ 車速センサ ２９ エンジン回転数センサ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 運転者の操作に応じて変速を行なう手動
   変速手段と、制御手段の制御に応じて変速を行なう自動
   変速手段とをそなえた車両用変速機において、上記制御
   手段が、自動変速モードを設定してこの自動変速モード
   に応じて変速制御信号を出力する変速モード設定部をそ
   なえるとともに、標準変速特性を記憶する標準変速特性
   記憶部と、手動変速時にその固有の変速特性を記憶する
   固有変速特性記憶部とをそなえ、上記変速モード設定部
   に、上記標準変速特性記憶部に記憶された標準変速特性
   と上記固有変速特性記憶部に記憶された固有変速特性と
   を合成して合成変速モードを設定する合成変速モード設
   定部が設けられていることを特徴とする、変速特性学習
   機能付き電子制御式自動変速機。