JPH04128525U - 軸受支持機構 - Google Patents

軸受支持機構

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JPH04128525U
JPH04128525U JP4474591U JP4474591U JPH04128525U JP H04128525 U JPH04128525 U JP H04128525U JP 4474591 U JP4474591 U JP 4474591U JP 4474591 U JP4474591 U JP 4474591U JP H04128525 U JPH04128525 U JP H04128525U
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bearing support
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JP4474591U
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将寛 益田
進 石橋
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三菱重工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 取付け時や製作時の誤差による偏心や片当た
りによって生じる軸受荷重を緩和した軸受支持機構を提
供する。 【構成】 回転軸1とセラミック軸受3との間に衝撃緩
衝や片当りを防止するための弾性部材を有する軸受支持
機構において、弾性部材を複数の弾性リング9でなり、
この弾性リング9に軸方向の切り欠き10を有するか又
は弾性リング9を支持しているリテーナ7又は軸受ハウ
ジング5の対向面の一部に凹部12を設けて弾性力を複
数段に変化させるようにしたもの。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、例えば河川水ポンプ、海水ポンプ、水車等の主軸軸受や攪拌機等の 回転機械の主軸軸受に適用して好適な回転機械の主軸を支承する軸受の支持機構 に関する。
【0002】
【従来の技術】
回転機械の回転軸を支承する軸受は耐摩擦、耐摩耗性向上のために近年では、 軸受材にセラミック等の新素材が多く使用され始めている。
【0003】 図10及び図11はこの様なセラミック軸受の従来例を示すもので、図10は その縦断面図、図11は図10のA−A断面図である。これらの図において、1 は回転軸、2は回転軸1が挿入された回転軸スリーブ、3はスリーブ2を隙間S を有して支承するほぼ円筒状のセラミック軸受、4はセラミック軸受3と軸受ハ ウシング5との間に挿入された円筒状のゴムでなる弾性部材、そして、6は軸受 ハウシング5が取り付けられるポンプ等のケーシングである。なお、図では省略 するが回転軸1の下部にはインペラ(回転羽根)が取り付けられている。
【0004】 上記の構成において、主軸1の回転によりインペラが回転すると、水等の流体 Wの一部が回転軸スリーブ2とセラミック軸受3との間の隙間Sを通って回転軸 1の上方の吐出口(図示せず)に向かって流れる。これにより、セラミック軸受 3の耐摩擦、耐摩耗性を保つと共に冷却を行っている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
上記の構成によれば、セラミック軸受3は弾性部材4を介して軸受ハウジング 5に挿入されており、この弾性部材4が取付偏心によってセラミック軸受3に作 用する片当たりや衝撃力を緩和している。
【0006】 しかしながら、弾性部材4は全長に渡って軸受荷重を支承するために必要な高 い剛性の均一な弾性力を有しているために、わずかな取り付け誤差や製作誤差に よる偏心や片当たりでも軸受に高い面圧が作用するという問題があり、これらの 十分な面圧緩和が必要であった。
【0007】 本考案は、上記従来技術の課題を解決するためになされたもので、取り付け時 や製作時の誤差による偏心や片当たりによって生じる軸受荷重を緩和した軸受支 持機構を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、本考案は、回転軸と軸受の間に衝撃緩衝や片当 りを防止するための弾性部材を有する軸受支持機構において、前記弾性部材の弾 性が複数段に変化するように構成したものである。
【0009】
【作用】
軸受荷重による弾性部材の変形量が小さい範囲では弾性部材の変形量と軸受荷 重の比、すなわち、ばね定数が小さく作用し、軸受荷重による弾性部材の変形量 が大きい範囲では弾性部材のばね定数が大きく作用して、わずかな軸受変位によ って生じる軸受面圧を軽減するようにしている。
【0010】
【実施例】
図1は本考案の軸受支持機構の第1実施例を示す縦断面図、図2は図1のB− B断面図である。これらの図において、図10及び図11に示したものと同一の 要素には同一符号を付して重複する説明は省略する。また、回転軸は図示してい ない。
【0011】 セラミック軸受3はリテーナ7に焼ばめ等によって固定されており、軸受ハウ ジング5の内周には複数(図示の例では4個)のリング溝8が形成されている。 そして、このリング溝8には、リテーナ7の外周に巻き付けた4個の弾性リング 9が挿入される。弾性リング9はここでは断面矩形のものに、リング溝8とリテ ーナ7の非接触面の軸方向面の一方に切り欠き10を形成して、軸受変位がない 場合は弾性力を小にしている。なお、図示の例においては、上方の2つの弾性リ ングの切り欠き10は上向きに、下方の弾性リングの切り欠き10は下向きに配 置されている。
【0012】 図3は弾性リング9の作用を示す拡大断面図を示すものである。図において、 上下に弾性リング9が軸受荷重を受ける前後の状態を示している。切り欠き10 を有する弾性リング9において、軸受変位量Xに到達するまでの軸受変位量にお いては、軸受荷重Fを切り欠き10の小さな断面Cで支持することになるので弾 性力K1は弱い。これに対し、軸受変位量がX以上になると、切り欠き10が密 着し、あたかも切り欠きがない弾性リングと同様に強い弾性力K2を示すことに なる。この場合、最初の弾性力K1を変化させるには、切り欠き10の深さを変 化させるか、又は切り欠き幅Dを変化させることにより任意に変更可能である。
【0013】 図4は従来の弾性部材を用いた場合及び本考案の弾性リング9を用いた場合の 軸受面圧と軸受変位量との関係を示している。この図によれば、従来の弾性部材 は、軸受荷重を支承する弾性力Kは一定であり、そのため、わずかな取付偏心量 δ0でも軸受面圧が高く、焼付限界面圧を越えているのに対し、本実施例では、 軸受変位量の小さい範囲では、小さい弾性力K1を示しており、取付偏心量δ0に おいても初期の軸受面圧を低くすることができ、ドライ運転条件でも軸受を焼付 かせることなく使用することが出来る。
【0014】 図5は本考案の第2実施例を示すもので、弾性リング9のリテーナ7側の一端 に弾性力K1を有する突起11aを設けたものであり、軸受変位量がX以上にな ると、突起部11aが軸受ハウジング5に密着し、図3で説明した場合と同様に 強い弾性力K2を示すことになる。
【0015】 図6は本考案の第3実施例を示すもので、リテーナ7側の弾性リング9の両端 に弾性力K1を有する突起11a,11bを設けたものであり、軸受変位量がX 以上になると、突起部11a,11bが軸受ハウジング5に密着し、図3と同様 に強い弾性力K2を示すことになる。
【0016】 図7は本考案の第4実施例を示すもので、リテーナ7側およびリング溝8側の 弾性リング9の両端に弾性力K1を有する突起11a〜11dを設けたものであ り、軸受変位量がX以上になると、突起部11a〜11dが軸受ハウジング5に 密着し、図3と同様に強い弾性力K2を示すことになる。
【0017】 図8は本考案の第5実施例を示すもので、本実施例においては、リテーナ7の 外周の一部に凹部12を設け、軸受ハウジング5に設けたリング溝8にはOリン グの形の弾性リング9が装着されている。このため、上述の実施例のように、弾 性リング9の形状で弾性力を変化させるのではなく、軸受変位量によってリテー ナ7と軸受ハウジング5との間で当接する弾性リングの個数を変え、これによっ て、弾性力を変化させるものである。
【0018】 軸受荷重を受けない初期状態において、図示の例では、4個の弾性リング9の うち、上下端の2つがリテーナ7に当接させており、中程の2つは隙間Yを有す る状態となっている。そのため弾性力は弱いものである。次に、軸受荷重を受け た場合には、4つの弾性リング9が当接するようになり、強い弾性力となる。
【0019】 図9は本考案の第6実施例を示すもので、本実施例においては、図8の実施例 とは逆に、リテーナ7側にリング溝8を設け、軸受ハウジング5側に凹部12を 形成している。この実施例においても、軸受変位量が少ない場合は中程の2つの 弾性リング9に隙間Yがある状態となって弱い弾性力を示し、変位量が大きくな った場合は、4つの弾性リング9が当接して強い弾性力となる。
【0020】 なお、図8及び図9においては、リテーナ7又は軸受ハウジング5に凹部を設 けて初期状態で隙間Yを有するようにしたが、これら凹部を形成せず、軸受ハウ ジング5又はリテーナ7に設けたリング溝8の深さを変えて隙間Yを作るように しても、同様の効果が得られる。また、弾性リング9の弾性力を2段階に変化さ せるようにしたが、弾性リングの形状の異なるものを複数個用い、又は凹部の深 さやリング溝の深さ(すなわち隙間Y)を変えて弾性力を多段階に変化させても よい。
【0021】
【考案の効果】
以上述べたように、本考案によれば、弾性部材の弾性が複数段に変化するよう に構成したので、軸受変位量が小さな範囲の弾性支持力では取付偏心量による軸 受面圧を低減させることができ、ドライ運転条件でも軸受を焼付かせることのな い軸受支持機構を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の軸受支持機構の第1実施例を示す断面
図である。
【図2】図1のB−B断面図である。
【図3】弾性リングの作用を示す説明図である。
【図4】軸受面圧と軸受変位量との関係を示す図であ
る。
【図5】本考案の第2実施例の弾性リング及びその作用
説明図である。
【図6】本考案の第3実施例の弾性リング及びその作用
説明図である。
【図7】本考案の第4実施例の弾性リング及びその作用
説明図である。
【図8】本考案の軸受支持機構の第5実施例を示す断面
図である。
【図9】本考案の軸受支持機構の第6実施例を示す断面
図である。
【図10】従来の軸受支持機構を示す断面図である。
【図11】図10のA−A断面図である。
【符号の説明】
1 回転軸 3 セラミック軸受 4 弾性部材 5 軸受ハウジング 6 ケーシング 7 リテーナ 8 リング溝 9 弾性リング 10 切り欠き 11 突起

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転軸と軸受の間に衝撃緩衝や片当りを防
    止するための弾性部材を有する軸受支持機構において、
    前記弾性部材の弾性力が複数段に変化するように構成し
    たことを特徴とする軸受支持機構。
JP1991044745U 1991-05-20 1991-05-20 軸受支持機構 Expired - Lifetime JP2526336Y2 (ja)

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JP2526336Y2 JP2526336Y2 (ja) 1997-02-19

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JP2526336Y2 (ja) 1997-02-19

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