JPH04128222A - 橋本甲状腺炎治療剤 - Google Patents

橋本甲状腺炎治療剤

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JPH04128222A
JPH04128222A JP24979490A JP24979490A JPH04128222A JP H04128222 A JPH04128222 A JP H04128222A JP 24979490 A JP24979490 A JP 24979490A JP 24979490 A JP24979490 A JP 24979490A JP H04128222 A JPH04128222 A JP H04128222A
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hashimoto
strumitis
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lobenzarit
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Junta Takamatsu
高松 順太
Nakaaki Oosawa
大澤 仲昭
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は橋本甲状腺炎の治療剤に関する。
(従来の技術並びに課題) ロベンザリットは公知の化合物であり(特公昭6O−6
355)、慢性関節リウマチ治療剤として商品化(商品
名rカルフェニール」/中外製薬)されているものであ
る。
橋本甲状腺炎は臓器特異的疾患として古くから知られて
いる疾患である。本疾患は甲状腺機能の低下が認められ
るため、対症療法的に甲状腺ホルモン剤による治療が行
われているが、本疾患を根本的に治療するに足る薬剤は
見当らない。
(問題点を解決するための手段) 本発明者等は上記の課題を解決すべく永年研究を重ねて
きた結果、N−(2−カルボキシフェニル)−4−クロ
ロアントラニル酸(一般名「ロベンザリット」)又はそ
の塩がこの橋本甲状腺炎の治療に極めて有効であること
を見出し本発明を完成した。
即ち、本発明はN−(2−カルボキシフェニル)−4−
クロロアントラニル酸く一数名「ロベンザリット」)又
はその塩を有効成分とすることを特徴とする橋本甲状腺
炎治療剤に関するものである。
ロベンザリット又はその塩はいずれも本疾患の治療に有
効であり、これらの塩としては、ナトリウム塩、カリウ
ム塩等のアルカリ金属塩が挙げられる。
ロベンザリットを橋本甲状腺炎の治療剤として使用する
には、経口剤、注射剤などとして投与される。賦形剤及
び担体としては、薬学的に許容されるものを使用すれば
よく、その種類及び組成は投与経路や投与方法により、
適宜選択することができる。経口剤を製造する場合の賦
形剤もしくは担体としては、例えば乳糖、マルトース、
シュークロースなどの糖類、馬鈴薯澱粉等の澱粉類、ア
ミノ酸類、ヒドロキシプロピルセルロース等のセルロー
ス誘導体、ステアリン酸マグネシウム等の有機酸塩等を
用いることができる。注射剤を製造する場合には、注射
用水、各種緩衝液、グルコース、イノシトール、マンニ
トール等の糖類溶液、プロピレングリコール、マクロゴ
ール400等のグリコール類等を、注射剤を製造する常
法に従って使用することができる。また、マンニトール
、グルコース、シュークロース等の糖類、フェニルアラ
ニンの如きアミノ酸類等の賦形剤とともに凍結乾燥製剤
とし、それを投与時に注射用水等に溶解して投与するこ
ともできる。
経口投与する場合は、前記適当な担体とともに錠剤、カ
プセル剤、顆粒剤等の剤形として使用すればよい。
橋本甲状腺炎に対するロベンザリットの臨床的有用性の
判断は、対症療法として投与している甲状腺ホルモン製
剤の補充量の減少度についての医師の評価によって正確
に行われる。また、さらには甲状腺腫を伴う橋本甲状腺
炎において、甲状腺腫の大きさの縮小を見ることによっ
ても評価できる。
本発明者等は、後述する試験例に示す如く、橋本甲状腺
炎患者に対し、ロベンザリットを投与することによって
、対症療法剤である甲状腺ホルモン剤の補充量の減少、
甲状腺腫の縮小を確認することにより、本発明を確立す
るに至った。
橋本甲状腺炎に対するロベンザリットの投与量は、患者
の年令1体重、症状等により医師の判断によって決定さ
れるが、一般に経口投与で50〜400mg/成人・日
、好ましくは80〜320m g /成人・日である。
ロベンザリットは上述した如く、既に医薬として使用さ
れているものであり、極めて安全な薬剤である。
(製剤例) 以下に本発明の製剤例を示す。
製剤例1.ロベ・ 1 1アンプルあたり、ロベンザリットニナトリウム20 
m g 、塩化ナトリウム17.6mgを注射用水に溶
解し、全量を2mlとして注射剤の製法に準じてガラス
アンプル入りの注射剤を製した。
得られた注射剤はpH7,2、比浸透圧約1.2であっ
た。
製剤例2.ロベ・ 1錠あたり、ロベンザリットニナトリウム80mg、乳
糖100mg、結晶セルロース126mg、トウモロコ
シ澱粉30 m g 、ステアリン酸マグネシウム4 
m gを均一に混合し、直径9mmの金型を用いて、直
接打錠法により、錠剤を製した。得られた錠剤の崩壊時
間は3〜5分、硬度は8〜9kgであった。
(試験例) 以下に試験例によって橋本甲状腺炎に対するロベンザリ
ットの治療効果を示す。
試験例1゜ 21歳女性。1987年6月に橋本甲状腺炎と診断され
、甲状腺ホルモン剤「チラージンS(帝国臓器)」を−
日1錠(1錠中レボチロキシンナトリウムを無水物とし
て50μg含有)経口授与する治療が続けられていたが
、1989年12月よりこのチラージンS投与に加えて
カルフェニル(中外製薬)を−日2錠(1錠中ロベンザ
リットニナトリウム80mg含有)経口投与したところ
、直ちにチラージンSの離脱が可能となった。
試験例2゜ 38歳女性。1989年12月に橋本甲状腺炎と診断さ
れ、直ちに甲状腺ホルモン剤「チロナミン(飲用薬品)
」−日10μg、カルフェニール−日2錠(1錠中ロベ
ンザリットニナトリウム80mg含有)を経口で併用投
与することによる治療を続けたところ、1990年3月
にチロナミンの離脱が可能となった。
試験例3゜ 32歳女性。1989年1月に橋本甲状腺炎と診断され
た。この患者は甲状腺腫を伴っていた。
直ちにチラージンSを一日2錠(1錠中レボチロキシン
トリウムを無水物として50μg含有)経口投与により
治療を続けたが、甲状腺腫に変化は見られず、臨床症状
の改善には至らなかった。1989年10月より従来の
チラージンSの投与に加えて、カルフェニール−日2錠
(1錠中ロベンザリットニナトリウム80 m g含有
)を経口で併用投与する治療を続けたところ、1990
年1月よりチラージンSの投与を一日1錠へと減量する
ことができた。また、エコー(超音波)診にて甲状腺腫
のサイズ−を測定していたところ、カルフェニール投与
開始前が53.7mlであったのに対し、1990年8
月には33.7mlと著しい縮小が認められた。この縮
小は他の薬剤では認められなかった顕著なものであった
(発明の効果)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1.  N−(2−カルボキシフェニル)−4−クロロアント
    ラニル酸(一般名「ロベンザリット」)又はその塩を有
    効成分とすることを特徴とする橋本甲状腺炎治療剤。
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