JPH04128039A - 転写シート - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はプラスチック成形品等の表面の化粧及び機能性
の付与を目的にした新規な転写シートに関するものであ
る。

〔従来の技術〕

従来、離型性基材シート上に、ビーズ顔料をベヒクルに
添加したツヤ消し塗料（スウェード調インキ）の塗膜及
び接着剤の層を設けてなるスウエード調転写シートがあ
るが、スウエード調インキを構成するビーズ顔料の粒；
蚤が大きいため、スウエード調インキの塗工を通常のグ
ラビア印刷等で行った場合、版面セル内に均一にビーズ
顔料が入らず、スジ、ムラ等の不良が発生してしまう。

そのため、コーティング等による全ベタ印刷によりスウ
ェード調インキを塗工することが多かった。更に、この
スウエード調インキ層上に絵柄を印刷する場合、印刷表
面に粒径の大きなビーズ顔料が突起しており、この部分
で印刷の絵柄がピンホール状に抜ける等の問題があった
。またこの転写シートを用いて転写しても、皮革に似た
しっとりとした触感が得られなかった。

〔発明が解決しようとする課題〕

この発明の課題は、従来技術であるスウェード調転写シ
ートで表現できなかった皮革に傭だしっとりとした触感
、風合いを表現できるようにすること、また塗布方法、
印刷絵柄の制限をなくすことである。

〔課題を解決するための手段〕

本発明は上記の１題を解決するものであって、「基材シ
ート上に、少なくとも、コラーゲン含有層、絵柄層、接
着剤層の３層をこの順に積層してあることを特徴とする
転写シート」を要旨とするものである。

〔実施例〕

以下、本発明の実施例を図を引用して説明する。

第１図に示す転写シートは、本発明を実施する時の１つ
の形態のものであって、離型性基材シート１上にコラー
ゲン含有層２、絵柄層３、接着剤層４がこの順に積層さ
れたものである。

ここで、離型性基材シート１としては通常、転写シート
用に使用されるものを用いることができる。具体的には
、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタ
レート、ポリフェニレンサルファイドフィルム等の単体
あるいは複合体であり、耐熱性、耐溶剤性が優れ、汎用
性が高い等の理由からポリエチレンテレフタレートが主
に用いられる。厚みとしては、３．５〜１００μのシー
トが使用でき、１９〜３８μが好ましい。

コラーゲン含有層２は、転写後に離型性基材シー）１か
ら剥離するものであるから、離型性基材シート１との付
着力が小さいインキで形成する。しかし、離型性基材シ
ートｌとの付着力があまり小さ過ぎてはならず、転写前
には、所要の付着力を保持し得るものでなければな−ら
ない。このコラーゲンインキとしては、ウレタン系、ビ
ニル系、アクリル系、ゴム系、ブチラール系及びポリエ
ステル系等合成樹脂の単体又は混合物をベヒクルとし、
このベヒクルに対し、５〜４０％のコラーゲン繊維を添
加して用いる。

コラーゲンは、高タンパク質の１つであり、動物の結合
組騰、支骨に含まれる繊維上の固体である。通常、分子
量約３万、長さ２８００人、大さ１５Ａのコラーゲン分
子が橋かけ結合し、不容性となったコラーゲン繊維が使
用される。

上記コラーゲンインキには、必要に応じ酸化チタン、カ
ーボン等の顔料や染料を添加して用いることもできる。

さらに、表面物性を向上させるため、イソシアネート系
等の硬化剤を配合した、２液硬化型又は電離放射線硬化
型のインキが適当である。このコラーゲン含有層２は、
離型性基材シート１の上に１〜１５μ程度の厚さで塗布
し、その塗布方法としては、離型性基材シート１の上に
グラビア印刷、シルクスクリーン印刷、グラビアコート
、ロールコート、エアーナイフコート等の公知の印刷方
法又は塗布方法で全面に行った後、乾燥させることによ
り形成する。

３は任意の絵柄層であり、絵柄層３のインキとしては、
ベヒクルに顔料もしくは染料の着色剤、可塑剤、安定剤
、その他の添加剤、溶剤もしくは希釈剤を混練してなる
ものを用いることができる。このベヒクルとしては、例
えば、ポリメタクリル酸メチル、ポリメタクリル酸エチ
ル、ポリアクリル酸エチル、ポリアクリル酸ブチル等の
メタクリル酸系モノマーあるいはアクリル酸系モノマー
の単独重合体、またはこれらメタクリル酸系モノマー、
アクリル酸呉モノマーをコモノマーとする共重合体樹脂
、ポリスチレン、ポリ−α−メチルスチレン等のスチレ
ン系樹脂及びスチレン系共重合体樹脂、酢酸セルロース
、塩化ビニル、ポリエステル樹脂等、アルコール不溶性
樹脂が好ましく、これらの中から１種又は２種以上を選
択して使用できる。この絵柄層３はグラビア印刷法、オ
フセットグラビア印刷法、シルクスクリーン印刷法、オ
フセット印刷法、静電印刷法、ジェットプリント法等の
公知の印刷方法により印刷する。

接着剤層４は、熱転写により、成形品等に接着するもの
であれば何でもよく、アクリル系樹脂ム、塩化ビニル系
樹脂、酢酸ビニル系樹脂、ゴム系樹脂、オレフィン系樹
脂等の単体あるいはこれらの混合樹脂、又は共重合体樹
脂をベヒクルとして用いることができる。この接着剤層
４の塗布方法としては、公知の印刷方法及びコーティン
グ方法を用いることができる。

第２図に示す転写シートは離型性基材シート１の上にマ
ッドコート層５を設け、その上にコラーゲン含有層２、
絵柄層３、接着剤層４の３層をこの順に積層したもので
ある。離型性基材シート１をマッドコート層５で表面処
理することにより、転写後のコラーゲン含有層２の表面
にソフトな、スウエード調の風合いを表現することがで
きる。離型性基材シート１、コラーゲン含有層２、絵柄
層３、接着剤層４の材料及び塗布方法については上記と
同様である。

第３図に示す転写シートは、離型性基材シート１上に部
分的にマッドコート層５を設け、この−ｙットコート層
５を塗布した部分にのみコラーゲン含有層２を設けたも
のである。このように部分的にコラーゲン含有層２を設
けることにより、転写した面にスウェードに似たしっと
りとした触感と風合いを有するデザインを形成すること
ができる。離型性基材シート１、コラーゲン含有層２、
絵柄層３、接着剤層４の材料及び塗布方法については上
記と同様である。

次に、第１図、第２図及び第３図に相当する具体的な実
施例により、本発明の効果をさらに詳述する。

実施例に の実施例は第１図に相当する。

離型性基材シート１として厚さ２５μのポリエステルフ
ィルム（東しく５）製、ルミラーｘ４２）を用い、これ
にコラーゲン含有層２を７μの厚みになる様、グラビア
ベタコートにて印刷した。

コラーゲン含有層２としてはウレタン樹脂系ベヒクル１
００部に対し、コラーゲン繊維を１４邪添加したインキ
（特殊色材■製、ＥＵ−５３３Ｆ）にイソシアネート系
硬化剤（特殊色材■製、ＵＡ−６３）を５部添加したイ
ンキを用いた。コラーゲン含有層２の上面に、アクリル
樹脂系インキ（（５）昭和インク工業所製、ＧＧホワイ
トコンク１００部に対し、同ＧＣ，ブラック３邪を添加
したもの）を用いて絵柄層３を５μの厚みとなる様、タ
ラビアベタコートにて印刷した。絵柄層３の上面にアク
リル系接着インキ（■昭和インク工業断裂、Ｈ５３２グ
レー）を用いて接着剤層４を５μの厚みとなる様、グラ
ビアベタコートにて印刷した。

得られた転写シートを、ＡＢＳ樹脂成形品に転写温度２
００℃、圧力１０ｋｇ／ｃｍ、速度３ｍ／ｍｉｎの条件
下にて熱転写することにより、皮革に似たしっとりとし
た触感、風合いを有する絵付けができた。

実施例２ この実施例は第２図に相当するものである。

離型性基材シート】及びマッドコート層５として厚さ２
５μのポリエステルフィルムに厚さ１２μのマッドコー
トを施したフィルム（Ｑ＠きもとＭ、Ｔｙｐｅ８マッド
コートフィルム）を用いた。このマッドコートフィルム
の上面にコラーゲン含有層２を７μの厚みとなる様、グ
ラビアベタコートにて印刷した。コラーゲン含有層２と
してはウレタン樹脂系ベヒクル１００邪に対し、コラー
ゲン繊維を２１部添加したインキ（特殊色材側製、ＥＵ
−６１８）に、イソシアネート系硬化剤（特殊色材■製
、Ｕ　Ａ−６３）を５部添加したインキを用いた。絵柄
層３及び接着剤層４の材料及び塗布方法については実施
例１と同様にした。

得られた転写シートを、ＡＢＳ樹脂成形品に実施例１と
同様の条件下にて熱転写し、スウエードに似たしっとり
とした触感、風合いを有する絵付けができた。

実施例３ この実施例は第３図に相当するものである。

離型性基材シート１として厚さ２５μのポリエステルフ
ィルム（東し■製、ルミラーＸ４４コロナ処理）にマッ
ドコートフィルム（■昭和インク工業断裂、Ｎα５マツ
ドコート）を用い、所定のパターンで部分的にマッドコ
ート印刷をし、マッドコート層５を設けた。このマッド
コート層５の上面にウレタン樹脂系ベヒクル１００部に
対し、コラーゲン繊維を１４９添加したインキ（特殊色
材■製、Ｅｌ−５５３Ｆ）にイソシアネート系硬化剤（
特殊色材■製、Ｕ　Ａ　−６３）を５部添加したインク
を用い、コラーゲン含有層２をグラビア印刷にて印刷し
た。コラーゲン含有層２側全面にアクリル樹脂系透明イ
ンキ（＠昭和インク工業新製、４５ＬＣ）を用い、透明
インキ層６を３μの厚みとなる様、グラビアベタ印刷に
て印刷した。透明インキ層６の上面にアクリル樹脂系イ
ンキ（＠昭和インク工業断裂、ＧＧタイプ）を用いて所
望の絵柄層３をグラビア印刷にて２色刷りした後、柄押
さえとしてベタ層７を、色相の異なる同インキを用いて
グラビアベタ印刷にて印刷した。絵柄層３の上面にアク
リル樹脂系接着インキ（＠昭和インク工業断裂、Ｈ５〜
３２マット）を用いて接着剤層４を５μの厚さとなるよ
うにグラビアベタ印刷にて印刷した。

得られた転写シートを、ＡＢＳ樹脂成形品に実施例１と
同様の条件下で熱転写し、スウェードに似たしっとりと
した触感、風合いを有する部分とそうでない部分からな
る転写成形品を得た。

〔発明の効果〕

本発明によれば、この転写シートを使用することにより
、従来技術のスウエード調転写シートで得られなかった
皮革に似たしっとりとした触感、風合いを表現すること
ができる。また、スウエード調インキとして粒子が微細
なコラーゲンインキを使用するた狛、印刷方法の制限が
なくなり、部分的にスウェード調を表現する等多彩な意
匠効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図及び第３図は本発明の転写シトの断面図
である。 １　　離型性基材シート ２　　コラーゲン含有層 ３　　絵柄層 ４　　接着剤層 ５　　マッドコート層 ６　　透明インキ層 ７　　ベタ層 特許出願人　大日本印刷株式会社

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 離型性基材シート上に、少なくとも、コラーゲン含有層
   、絵柄層、接着剤層の３層をこの順に積層してあること
   を特徴とする転写シート。