JPH04127768U - 仮撚糸の解舒補助装置 - Google Patents
仮撚糸の解舒補助装置Info
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- JPH04127768U JPH04127768U JP4331791U JP4331791U JPH04127768U JP H04127768 U JPH04127768 U JP H04127768U JP 4331791 U JP4331791 U JP 4331791U JP 4331791 U JP4331791 U JP 4331791U JP H04127768 U JPH04127768 U JP H04127768U
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Landscapes
- Unwinding Of Filamentary Materials (AREA)
- Tension Adjustment In Filamentary Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 解舒張力の変動を抑え、糸切れの発生も少な
くできる仮撚糸の解舒補助装置を提供する。 【構成】 仮撚糸のチーズ状パッケージ27を支持する
ペグ軸に略平行で回転自在な回転軸34と、該回転軸3
4に取り付けられチーズ状パッケージ27の解舒方向側
の側面に接触する接触部材としてのナイロンテグス38
と、前記回転軸34に取り付けられ該接触部材38をチ
ーズ状パッケージ27側面へと付勢する位置調整自在な
付勢部材としての重し36とからなるものであり、解舒
される糸の少なくとも一点を押さえ、糸が滑り落ちるこ
とを防止するようにした。
くできる仮撚糸の解舒補助装置を提供する。 【構成】 仮撚糸のチーズ状パッケージ27を支持する
ペグ軸に略平行で回転自在な回転軸34と、該回転軸3
4に取り付けられチーズ状パッケージ27の解舒方向側
の側面に接触する接触部材としてのナイロンテグス38
と、前記回転軸34に取り付けられ該接触部材38をチ
ーズ状パッケージ27側面へと付勢する位置調整自在な
付勢部材としての重し36とからなるものであり、解舒
される糸の少なくとも一点を押さえ、糸が滑り落ちるこ
とを防止するようにした。
Description
【0001】
本考案は、紡糸工程→巻取工程→仮撚工程を経て生産される化合繊維の仮撚糸
の解舒補助装置に関し、特に仮撚糸のチーズ状パッケージを解舒する際にビリ(
スナール)の発生を防止することができる解舒補助装置に関する。
【0002】
まず、図2により、仮撚糸を製造するための延伸仮撚機を説明する。図2は一
つの延伸仮撚ユニットを示しており、クリールスタンドで保持される給糸パッケ
ージ1から繰り出される糸2は、ガイド3,4,5を経て第1フィードローラ6
に入る。第1フィードローラ6を出た糸は上方に向かって延びる1次ヒータ7に
入り、1次ヒータ7上方のガイド8に至る。ガイド8以降の糸Yはバルーンプレ
ート9を経てベルト式仮撚装置10で撚られ、ガイド11を経て第2フィードロ
ーラ12に入る。この第2フィードローラ12と前記第1フィードローラ6の速
度比は糸張力が基準値となるように設定されている。そして、ベルト式仮撚装置
10より上流の糸Yは加撚状態であり、ベルト式仮撚装置10より下流の糸Yは
解撚状態となっている。すなわち、加撚状態の糸Yが1次ヒータ7で熱固定され
る。そして、第2フィードローラ12を出た糸Yは2次ヒータ13に入り、ガイ
ド14を経て第3フィードローラ15に至る。さらに、ガイド16,17を経て
テイクアップワインダー18にて巻き取られる。2次ヒータ13はオーバーフィ
ード状態の仮撚糸に再熱処理を行うものであり、糸Yの種類により使用される場
合と使用されない場合がある。
【0003】
さらに、仮撚を施すベルト式仮撚装置10の概略を図3により説明する。2本
の無端ベルトB1,B2が夫々2個ずつのプーリ20,21間に巻掛けられ、両
ベルトB1,B2は図に示す如く互いに交差して設けられる。上記プーリ20,
21のうち一方のプーリ20は図外の装置によって回転駆動される駆動プーリで
あり、他方のプーリ21はベルトB1,B2を介して従動回転される従動プーリ
である。糸Yは両ベルトB1,B2の交差部分のA点においてニップされ、各ベ
ルトB1,B2が夫々矢印22,23方向に走行することにより、下方に送出さ
れると同時に施撚作用を受ける。糸Yに所定のニップ圧を与えるには、一方のベ
ルトB2側はその位置を固定しておき、他方のベルトB1側をその駆動プーリ2
0を中心として従動プーリ21と共に旋回可能とし、矢印24方向に押圧付勢す
ることによって行われる。なお、25はガイドである。このベルト式仮撚装置4
より上流の糸Yは加撚状態であり、下流の糸は解撚状態である。しかし、完全に
元の状態に戻っているわけではなく、回転しようとするトルクが残っている。そ
のため、糸Yが緩むと図示の如きビリ26が発生する。
【0004】
このように、トルクが残りビリが発生しやすい仮撚糸は一般に図4に示される
チーズ状パッケージ27に巻き取られる。このチーズ状パッケージ27は次の緯
糸準備工程又は経糸準備工程で横向きに解舒される。そのため、図示のように、
横向きのペグ軸28に挿入されて解舒される。この解除方向がの時計方向であ
ると、仮撚糸が自重で解舒方向に落ちて緩む結果、ビリ26が発生する。そこで
、ビリ26の発生を防止する解舒補助装置が用いられる。
【0005】
つぎに、この種の解舒補助装置の従来例を図4及び図5により説明する。図4
のものはスプリングを用いるタイプのものである。チーズ状パッケージ27のボ
ビンBにキャップ29を嵌入し、キャップ29にU字型に曲げられた6本のスプ
リング30が放射状に植設されている。糸Yはスプリング30の屈曲部30aを
順次乗り越えて解舒されていく。したがって、スプリング30が障害となって、
糸Yが自重で滑り落ちることがない。図5は布袋を用いる解舒補助装置である。
チーズ状パッケージ27の側面を布袋31で覆い、重し32でパッケージ表面に
布袋31が密着するようにしたものである。の解舒方向のパッケージ側面の全
体が布袋31に密着しており、解舒される糸が自重で滑り落ちることがない。
【0006】
図4で説明したスプリングを用いる解舒補助装置は、解舒張力を高くする必要
があり、解舒張力も大きく変動するという問題点を有していた。また、図5で説
明した布袋を用いる解舒補助装置は、トルクの高い仮撚糸に有効であるが、解舒
スピードが速いと抵抗が大きくなって、糸切れが発生しやすいという問題点を有
していた。
【0007】
本考案は、従来の技術の有するこのような問題点に鑑みてなされたものであり
、その目的とするところは、解舒張力の変動を抑え、糸切れの発生も少なくでき
る仮撚糸の解舒補助装置を提供しようとするものである。
【0008】
上記目的を達成するために、本考案における仮撚糸の解舒補助装置は、仮撚糸
のチーズ状パッケージを支持するペグ軸に略平行で回転自在な回転軸と、該回転
軸に取り付けられチーズ状パッケージの解舒方向側の側面に接触する接触部材と
、前記回転軸に取り付けられ該接触部材をチーズ状パッケージ側面へと付勢する
調整自在な付勢部材とからなるものである。
【0009】
チーズ状パッケージの解舒方向側の側面に接触する接触部材が解舒される糸の
少なくとも一点を押さえており、糸が滑り落ちることを防止する。この接触部材
のパッケージ表面への接触力は付勢部材の調整により適切となる。
【0010】
以下、本考案の実施例を図面を参照しつつ説明する。図1は本考案の仮撚糸の
解舒装置を示す図である。
【0011】
図1において、解舒補助装置39は、回転軸34と、接触部材としてのナイロ
ンテグス38と、付勢部材としての重し36とからなっている。ペグ軸28に略
平行な支持軸33が機台の適所に突設され、この支持軸33に回転軸34が挿入
されている。回転軸34は略中央に突設された横軸35を有し、この横軸35に
重し36が摺動可能に挿入され、ボルト37で適宜位置に固定できる。この重し
36が回転軸34を反時計方向に回転付勢する。また、回転軸34に台形状に折
り曲げられたナイロンテグス38が取り付けられており、テグス38のストレー
ト部38aがチーズ状パッケージ27の側面のほぼ全長に接触している。
【0012】
上述した解舒補助装置39の作動を図1により説明する。チーズ状パッケージ
27の解舒方向がの時計方向とする。重し36の重量をGとし、回転軸34の
中心から重し36までの距離をrとし、回転軸34の中心からナイロンテグス3
8までの距離をlとすると、パッケージ表面への接触力Fは下式で示されるもの
となる。
F=G×(r/l)
したがって、重し36の横軸35への固定位置を変え、距離rを調整すること
により、接触力Fを調整する。細いデニールの糸に対しては距離rを短くして接
触力Fを軽くする。逆に、太いデニールの糸に対しては距離rを長くして接触力
Fを重くする。ナイロンテグス38のストレート部38aはパッケージ27側面
の略全長で接触しており、解舒される糸を少なくとも一点で押さえ、滑り落ちを
防止する。滑り落ち防止に必要な最小限の接触力Fになるように、重し36の固
定位置を調整する。したがって、この接触力Fによる解舒張力の変動は僅かであ
り、糸切れも少ない。また、接触力Fを最小に調整できることから、50tpm
以下の低トルク仮撚糸に適した解舒補助装置である。なお、パッケージ27の糸
層が少なくなると、ナイロンテグス38は角度θだけ回転するが、接触力Fの方
向が変わるだけである。
【0013】
なお、接触部材としてのナイロンテグス38のストレート部38aは一本に限
らず、複数本を並設してパッケージ27の表面に沿うように回動自在なものとす
ることもできる。また、付勢部材としての重し36に代わり、長さ調整ネジ付き
スプリングを用いることもできる。さらに、解舒方向がの反時計方向である場
合には、解舒補助装置39の設置位置を反対側とする。
【0014】
本考案における仮撚糸の解舒補助装置は、仮撚糸のチーズ状パッケージを支持
するペグ軸に略平行で回転自在な回転軸と、該回転軸に取り付けられチーズ状パ
ッケージの解舒方向側の側面に接触する接触部材と、前記回転軸に取り付けられ
該接触部材をチーズ状パッケージ側面へと付勢する調整自在な付勢部材とからな
るものであり、解舒される糸の少なくとも一点を押さえ、その接触力が調整自在
であるので、解舒張力の変動も少なく、糸切れも少なくすることができる。
【図1】図1は仮撚糸の解舒装置を示す図である。
【図2】図2は仮撚糸を製造するため延伸仮撚機の機器
構成を示す図である。
構成を示す図である。
【図3】図3は仮撚を施すベルト式仮撚装置の斜視図で
ある。
ある。
【図4】図4は従来の仮撚糸の解舒装置を示す図であ
る。
る。
【図5】図5は従来の仮撚糸の解舒装置を示す図であ
る。
る。
27 チーズ状パッケージ
34 回転軸
36 重し(付勢部材)
38 ナイロンテグス(接触部材)
Claims (1)
- 【請求項1】 仮撚糸のチーズ状パッケージを支持する
ペグ軸に略平行で回転自在な回転軸と、該回転軸に取り
付けられチーズ状パッケージの解舒方向側の側面に接触
する接触部材と、前記回転軸に取り付けられ該接触部材
をチーズ状パッケージ側面へと付勢する調整自在な付勢
部材とからなる仮撚糸の解舒補助装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4331791U JPH04127768U (ja) | 1991-05-13 | 1991-05-13 | 仮撚糸の解舒補助装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4331791U JPH04127768U (ja) | 1991-05-13 | 1991-05-13 | 仮撚糸の解舒補助装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04127768U true JPH04127768U (ja) | 1992-11-20 |
Family
ID=31923669
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4331791U Pending JPH04127768U (ja) | 1991-05-13 | 1991-05-13 | 仮撚糸の解舒補助装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04127768U (ja) |
-
1991
- 1991-05-13 JP JP4331791U patent/JPH04127768U/ja active Pending
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