JPH04127363U - ドリフトピン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 ［目的］ 建築現場において、組立の際に用いたドリフ
トピンが、打込んだ孔が一致して緩んでも抜け落ちない
ようにした。 ［構成］ ピン本体１適位置の外周面に適量を一部又は
全周に突出する係合部２を設けた。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は鉄骨或いは木造建築において、組立材を合致させるドリフトピンに関 するものである。

【０００２】

【従来の技術】

鉄骨或いは木造建築において柱と梁のような骨組を組合せる時、接合部の穴位 置が一致していない場合には接合部の両部材をテーパーを設けた丸棒のピンを用 い穴に打込んで引寄せていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする問題点】

このように打込んだピンも始めは両部材を引寄せるため硬く打込まなくてはな らないが、両部材が引寄せられ穴が一致すると、嵌合状態のピンは嵌合状態が緩 み発生したがたのため時には抜け落ちてしまい引寄せた部材が元に戻り再度ピン を打込んで引寄せなければならず、位置決め或いは引寄せ等組立工事現場におけ る工事進行上非常に不都合を感じていた。

【０００４】

【問題点を解決するための手段】

本考案はこのような不都合を解消し打込んだピンと穴との間に緩みが生じても 抜け落ちないようにしたドリフトピンを提供せんとするものである。 即ち、テーパー等の挿入部を設けたピン本体適位置の外周面に、全周或いは一 部に適量を突出する係合部を設けるようにしたものである。

【０００５】 このように両部材が引寄せられて穴が一致し打込んだピン本体との間に緩みが 生じても嵌合状態を維持している係合部にて抜け落ちることがない。又不要とな れば打込み或いは逆打込みにてピン本体を引抜けば良い。

【０００６】

【実施例】 以下本考案の一実施例を図面について説明する。 図中１は丸棒からなるピン本体であって、一端寄りの適位置に当該ピン本体１ 外周より適寸法突出（図は突出が二箇所の場合を示す）した偏平状の係合部２を 設け、他端に適長さのテーパーとした挿入部３を設けている。

【０００７】 使用に当たっては、鉄骨或いは木材等からなる柱Ｘと梁Ｙの組立の際、接合部 で柱Ｘに穿設する整孔４ａと梁Ｙに穿設する整孔４ｂが一致していない場合、整 孔４ａより挿入部３を挿入し係合部２側端部を叩いてピン本体１を打込んで柱Ｘ に梁Ｙを引寄せる。このようにして引寄せられて整孔４ａ．４ｂが一致しがたが 生じても係合部２が嵌合状態となっているためピン本体１が抜け落ちることがな くピンの役目を持続する。

【０００８】

【考案の効果】

上述の如く本考案は、係合部を設けたことによって、組立の両部材が引寄せら れて整孔が一致し打込んだドリフトピンに緩みが生じても嵌合状態となっている ため抜け落ちることがなくピンの役目を充分に維持し建築作業現場において余分 な作業を必要とせず現場作業能率の低下を防ぐ等の特長があり実用上非常に優れ た考案である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の正面図である。

【図２】本考案の平面図である。

【図３】図１のＡ−Ａ断面拡大図である。

【符号の説明】

１ ピン本体 ２ 係合部 ３ 挿入部 ４ａ 整孔 ４ｂ 整孔 Ｘ 柱 Ｙ 梁

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 挿入部を設けたピン本体適位置の外周面
   に適量を突出する係合部を設けたことを特徴とするドリ
   フトピン。