JPH04125719U - 装飾品収容体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】本考案はネックレス等の装飾品を安定的に保定
できるようにした装飾品収容体に関し、ネックレスやブ
レスレット或いはネクタイ止め等の装飾品が多少の衝撃
を受けても殆ど影響されることなく、それを安定的に保
定できる装飾品収容体を提供することを目的とする。 【構成】本考案の装飾品収容体５は基体６を有し、この
基体６は、例えば、弾力性に富む板状の発泡ポリエチレ
ンで形成してある。また、前記基体６の表面にはチェー
ンが付属した装飾品のチェーンを保定する舌片７が形成
されるよう切り目を形設してある。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は装飾品収容体に関し、特に、ネックレス等の装飾品を安定的に保定で きるようにした装飾品収容体に係るものである。

【０００２】

【従来技術及びその問題点】

一般に、ネックレスやネクタイ止め等のようにチェーンが付属した装飾品は厚 紙やプラスチックで形成されたケースに収容したり、ケースに収容した状態で持 ち運ばれたりすることが多い。

【０００３】 こうした装飾品の従来のケースとしては、例えば、図９に示すように扁平な直 方体状のケース１の内部底壁２における所定の位置にチェーンを係合させる金属 の突起部３が設けられており、また、この突起部３に対向する他端側にはネック レスの装飾部を保定するためのゴム紐４が前記底壁２の幅方向に沿って架け渡さ れている。

【０００４】 このように形成された従来のケース１の使用に当たっては、例えば、ネックレ スを収容する場合、チェーンを前記突起部３に巻き付けて保定するようにし、装 飾部近傍のチェーンは前記ゴム紐４に通してネックレスをケース１に収容してい た。

【０００５】 ところで、前述の如くケース１に収容されたネックレスは持ち運ぶ際にチェー ンが前記金属の突起部３に擦れてチェーンを傷つけることがあったり、前記ゴム 紐４の保定力が弱いことから、装飾部が揺れ動くにつれて装飾部近傍のチェーン がずれ動き、収容当初にはピンと延びていたチェーンが弛んでぐちゃぐちゃにな ってしまったり、ときには装飾部がケースの隅の方に移動してしまって綺麗に包 装されていたはずの装飾品の体裁が、いつの間にか損なわれてしまうと云った問 題があった。

【０００６】

【考案の目的】

本考案は、前記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、ネックレスやブレ スレット或いはネクタイ止め等の装飾品が多少の衝撃を受けても殆ど影響される ことなく、それを安定的に保定できる装飾品収容体を提供することを目的とする 。

【０００７】

【考案の要点】

前記目的は本考案によれば、基体を有し、該基体の面にはチェーンが付属した 装飾品のチェーンを保定する舌片を押圧型切り目形成刃により形成してあること を特徴とする装飾品収容体を提供することにより達成される。

【０００８】

【実 施 例】

以下、本考案の実施例について図面を参照しながら詳細に説明する。 図１(a) 、(b) は本考案の装飾品収容体の概略平面図である。

【０００９】 同図(a) 、(b) において、装飾品収容体５は長方形の基体６を有し、この基体 ６は、例えば、弾力性に富む板状の発泡ポリエチレンで形成してある。また、前 記基体６の表面にはチェーンが付属した装飾品のチェーンを保定する舌片７が形 成されるよう切り目を形設してあり、図において、前記基体６の下方にはネック レス９の装飾部１２（宝石、貴金属、真珠等）を定置させる、例えば、楕円や円 形の凹部８を形成してある。そして、前記装飾部１２に近い部位に形設する前記 舌片７は図１(a) に示すように二つの舌片７、７の先端が互いに逆を向くよう並 設したり、図１(b) に示すように一つの舌片７を形成し、舌片７の長手方向の辺 の中央部をやや抉るようにするとよい。また、ネックレスの止具１０側のチェー ン１１を保定する舌片７の基部にはチェーン１１を通し易くするため小穴を設け てある。なお、前記装飾品収容体５の表面にはビロード生地、皮革等を止着すれ ば、美的効果を向上させることができる。また、舌片７を基体６に形成するには 打ち抜き型（押圧型切り目形成刃）によって形成することができる。そして、前 記基体６はフェルト、皮革その他の材料を用いて形成することができる。

【００１０】 図２(a) 、(b) は本考案の装飾品収容体を使用する態様を示す概略斜視図であ る。 同図(a) において、前記装飾品収容体５は箱体と組み合わせてアクセサリケー スを構成している。なお、蓋１３は箱体本体に着脱できるようにしている。

【００１１】 このアクセサリケースにネックレス９を収容するには、舌片７を平面から起こ し、そこへネックレス９の止具１０側のチェーン１１を架け渡し、前記舌片７を 元の位置に押し戻す。すると、チェーン１１は舌片７と基体６とで挟まれた状態 で保定される。また、前記装飾部１２側の舌片７も同様に平面から起こし、その 下に前記装飾部１２に近い部分のチェーン１１を通し、前記舌片７を元の位置に 押し戻す。そして、チェーン１１を軽く引いてピンと張るようにして、前記装飾 部１２を前記凹部８に定置すれば、ネックレス９をアクセサリケースへ安定的に 保定させることができる。

【００１２】 同図(b) に示すものは、前記装飾品収容体５を観音開き型式（矢印Ａ、Ａ）の 容体と組み合わせてアクセサリケースを構成している。 ネックレス９の前記装飾品収容体５への保定の仕方は前記と同様である。なお 、観音開き型式の容体としては厚紙に筋目をいれて観音開きができるように形成 し、全体を例えばビロード生地で被着する。そして、その中央部分に前記装飾品 収容体５を貼着か若しくは両面接着テープで固定するようにするとよい。

【００１３】 図３(a) 、(b) は本考案の装飾品収容体の他の実施例を示す概略平面図である 。 同図(a) 、(b) において、この実施例における装飾品収容体５は基体６をその 辺の比がほぼ１：０．７の関係になる長方形に形成してあり、その材料は前記と 同様である。基体６の表面には四箇所に舌片７を形成してある。右下隅にはネッ クレス９の装飾部１２を定置させる凹部８を形成してある。

【００１４】 ネックレス９の前記装飾品収容体５への保定の仕方は前記と同様であり、前記 装飾部１２を前記凹部８に定置し、チェーン１１の途中を舌片７で保定し、止具 １０側のチェーン１１は右上隅に位置する舌片７で保定している。

【００１５】 図４(a) 、(b) に示すものは図３(a) 、(b) に示した装飾品収容体５と箱体や 観音開き型式（矢印Ｂ、Ｂ）の容体とを組み合わせてアクセサリケースを構成し たものであり、図２(a) 、(b) に示したものに対応するものである。

【００１６】 図５、図６及び図７(a) 、(b) は、それぞれ本考案の装飾品収容体の他の実施 例を示す概略平面図である。 図５に示す装飾品収容体５は基体６をその辺の比がほぼ１：０．６の関係にな る長方形に形成してあり、基体６の表面には六箇所に舌片７を形成してある。基 体６の長手方向中央の下部にはネックレス９の装飾部１２を定置させる凹部８を 形成してある。

【００１７】 図６に示す装飾品収容体５は基体６をその辺の比がほぼ１：０．２５の関係に なる長方形に形成してあり、基体６の表面には三箇所に舌片７を形成してある。 基体６の上下部にはネックレス９の装飾部１２と止具１０を定置させる凹部８を それぞれ形成してある。

【００１８】 前記実施例ではネックレスを収容する装飾品収容体について説明したが、ネッ クレス以外にも、例えば、ブレスレットやネクタイ止め或いはアンクレット等を 収容するためのアクセサリーケースに本考案を適用することもできる。

【００１９】 図７(a) に示す装飾品収容体５は基体６をその辺の比がほぼ１：０．４の関係 になる長方形に形成してあり、基体６の表面には四箇所に舌片７を形成してある 。なお、この実施例のものはブレスレット１８を収容するようにしたものであり 、ブレスレット１８の装飾部２１やブレスレット１８の止具１９を定置させる凹 部は省略して形成している。

【００２０】 図７(b) に示す装飾品収容体５は基体６をその辺の比がほぼ１：０．２５の関 係になる長方形に形成してあり、基体６の表面には二箇所に舌片７を形成してあ る。そして、この実施例のものもブレスレット１８を収容するようにしたもので あり、ブレスレット１８の装飾部２１やブレスレット１８の止具１９を定置させ る凹部は省略して形成している。

【００２１】 図８(a) 〜(h) は舌片７の形状を示す平面図である。 同図(a) 〜(h) において、前記舌片７は同図(a) に示される形状であるが、こ の形状の他にも同図(b) 〜(h) に示す形状や装飾品のチェーンを安定に保定でき るような他の形状に形成することもできる。

【００２２】

【考案の効果】

以上詳細に説明したように本考案によれば、装飾品収容体に収容された装飾品 が多少の衝撃を受けても殆ど影響されることなく安定的に保定できる装飾品収容 体を得ることができ、体裁の良さを長く保たせることができる。また、装飾品の チェーンは柔軟性部材で保定されるので、チェーンに傷がつくようなこともない 。

【図面の簡単な説明】

【図１】(a) 、(b) は本考案の装飾品収容体の概略平面
図である。

【図２】(a) 、(b) は本考案の装飾品収容体を使用する
態様を示す概略斜視図である。

【図３】(a) 、(b) は本考案の装飾品収容体の他の実施
例を示す概略平面図である。

【図４】(a) 、(b) は図３(a) 、(b) に示した装飾品収
容体と箱体や観音開き型式の容体とを組み合わせてアク
セサリケースを構成した例を示す概略斜視図である。

【図５】本考案の装飾品収容体の他の実施例を示す概略
平面図である。

【図６】本考案の装飾品収容体の他の実施例を示す概略
平面図である。

【図７】(a) 、(b) は本考案の装飾品収容体の他の実施
例を示す概略平面図である。

【図８】(a) 〜(h) は舌片の形状を示す平面図である。

【図９】従来のケースを示す斜視図である。

【符合の説明】

６ 基体 ７ 舌片 ８ 凹部 ９ ネックレス １１ チェーン １２ 装飾部

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 基体を有し、該基体の面にはチェーンが
   付属した装飾品のチェーンを保定する舌片を押圧型切り
   目形成刃により形成してあることを特徴とする装飾品収
   容体。
2. 【請求項２】 前記基体の材料は発泡ポリエチレンであ
   る請求項１記載の装飾品収容体。