JPS646092Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は御守りその他の小物用の小物入れに関
する。

（従来の技術） 従来の御守入れや小物入れは織物地或いは皮革
地で袋状に形成して構成しており、そのため、折
損したり型崩れする等の不満があり、又、収納と
装飾の双方を袋地で兼ねているために装飾要素が
限定されて、装飾性が乏しいきらいがある。

（考案が解決しようとする問題点） 本考案が解決しようとする問題点は、折損や型
崩れがなくて所要の収納能力を有し、且つ、装飾
要素の制限がなく、任意の装飾要素で飾られた装
飾性の高いものとすることである。

（問題を解決するための手段） 本考案が叙上の問題点を達成するために講じた
手段は、硬質性材料からなる基板における上側部
正面と、この上側部下端から背面側に延びる段部
形成部を経て連成状の下側部正面とに夫々装飾体
を沿設し、段部形成部の通し穴に飾り紐を結着
し、下側部背面に収納部を沿設した構成を特徴と
する。

（作用） 装飾体と収納部が硬質性材料からなる基板をベ
ースとして同板の正背面に分離していて、正面側
は装飾性を、背面側は収納能力を夫々保たれる。

（実施例） 以下図面に基づいて本考案の実施の一例を詳細
に説明する。

図中Ａは小物入れの一例として御守入れを示し
ており、この御守入れＡは金属製又は合成樹脂製
の基板１における上側部１ａ正面と、この上側部
１ａ下端から背面側に延びる段部形成部１ｂを経
て一体連成状の下側部１ｃ正面とに夫々装飾体
２，３を沿設し、段部形成部１ｂの通し穴４に飾
り紐５を通して結着し、下側部１ｃ背面に収納部
６を、下側部１ｃ下端から背面側に折返して形成
した係止凹部７内に収納部６下端を嵌合させて沿
設している。

段部形成部１ｂの奥行幅は下側部１ｃ正面に沿
設する肉厚状の鎧地からなつている装飾体３が上
側部１ａ正面の装飾体２とほぼ面一になるように
している。

装飾体２は干支２ａを平面的或いは立体的な図
形模様に現わしており、この装飾体２は上側部１
ａ正面にカシメ止めして固定している。

装飾体３は鎧地であり、この装飾体３は下側部
１ｃ正面に、収納部６の止具を兼ねる飾り鋲８で
装飾体上縁部をカシメ止めして取付けると共に装
飾体３の中央および下側を飾り鋲９で下側部１ｃ
に夫々固定している。

収納部６は合成樹脂地又は織物地或いは皮革地
製で、蓋部分６ａを開閉して御守りを出入れ可能
にしており、この収納部６における基板１の係止
凹部７内に嵌合している下端部分を下側部１ｃ背
面に糊付けして固定している。

装飾体２および飾り鋲８のカシメ頭部はフエル
ト或いは皮革地製のカバー１０で覆い、指や衣服
が傷つかぬようにしている。

これにより、収納部６内の御守りは装飾体３の
鎧地により守られ、そして干支２ａにより、何年
生れであるかが分かる。

上記実施例において、装飾体２および３は他の
装飾要素で形成することも任意であり、たとえば
装飾体２は干支に限らず、家絞或いは寺社絞模様
で装飾するも良く、装飾体３についても鎧地に限
らず、西陣織等の織物地さらには適宜任意の物で
も良い。

又、上記実施例の御守入れは、そのまま他の小
物用の小物入れとして有用である。

（考案の効果） したがつて本考案によれば次の利点がある。

硬質性材料製の基板により、同板正面側の装
飾体そして背面側の収納部が夫々保護・保形さ
れていて、折損したり型崩れすることがなく、
当初の装飾および収納能力を双方ともに維持す
ることができる。

装飾のための要素と、収納のための要素を、
基板の正背面に分割していて、その正面側では
装飾のためだけの最適な態様を、背面側では収
納のためだけの最適な態様に夫々することがで
きる。

上下の両装飾体を様々な装飾要素で、組合せ
して装飾することもでき、装飾性が極めて高く
て、商品価値の優れるものである。

基板をベースにして、種々様々の収納部およ
び両装飾体を取付けして製作することができ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の小物入れの実施の一例とし
て、御守入れの一実施例を示す正面図。第２図は
背面図で一部切欠する。第３図は縦断側面図であ
る。 図中１は基板、１ａは上側部、１ｂは段部形成
部、１ｃは下側部、２，３は装飾体、４は通し
穴、５は飾り紐、６は収納部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 硬質性材料からなる基板における上側部正面
   と、この上側部下端から背面側に延びる段部形成
   部を経て連成状の下側部正面とに夫々装飾体を沿
   設し、段部形成部の通し穴に飾り紐を結着し、下
   側部背面に収納部を沿設して成る小物入れ。