JPH04124652U - ビデオプリンタ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 記録の完了した記録紙を箱状の記録紙収納部
に積層する際、記録紙が帯電していても、記録紙を記録
紙積層面上に確実にかつ、整然と積層することができ、
紙詰まり等の故障が少なく記録紙が取り出し易い、信頼
性及び操作性に優れたビデオプリンタを提供することを
目的とする。 【構成】 記録の完了した記録紙２４を箱状の記録紙収
納部２５に積層する際、記録紙２４が帯電していても記
録紙ガイド部材３３により、記録紙２４を天面から剥離
しながらガイドすることにより記録紙積層面２５ａに落
下させるため、記録紙２４を記録紙積層面２５ａ上に確
実にかつ、整然と積層することができ、紙詰まり等の故
障が少なく記録紙が取り出し易い、信頼性及び操作性に
優れたビデオプリンタを提供することができるものであ
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はモニタ画面上に表示された映像をハードコピーする、ビデオプリンタ に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

近年、ビデオムービー等の撮像記録機器の普及に伴って、撮影・記録した内容 の一部をハードコピーして、残しておきたいという要求が高まってきている。こ れらの要求に応える機器として各種のビデオプリンタが提案され実用に供される ようになってきた。

【０００３】 以下に従来のビデオプリンタについて説明する。 ビデオプリンタの記録方式は既に、種々の方式が提案され実用化されているが 、図４は従来広く用いられるようになった、熱転写記録方式によるビデオプリン タの断面図を示すものである。図４において、ビデオプリンタの概略構成は、サ ーマルヘッド等の記録ヘッド２を設けた記録部１と、記録部１に枚葉状の記録紙 ４を供給する給紙部３と、記録部１で記録を完了した記録紙４を積層収納する箱 状の記録紙収納部５を同一匡体１３内に設けた構成になっている。

【０００４】 記録部１に設けられた、キャプスタンローラ６及びピンチローラ７は記録紙４ を挟持して搬送せしめる主駆動手段である。８は熱転写用インクシート、９はプ ラテンローラ、１０は排紙ローラ、１１は記録紙搬送路である。また、給紙ロー ラ１２は記録紙を単葉に分離して記録部１へ供給するものである。

【０００５】 以上のように構成されたビデオプリンタについて、以下その動作について説明 する。

【０００６】 まず、給紙部３に収納され枚葉状の記録紙４は給紙ローラ１２によって単葉に 分離され記録部１に給紙される。記録部１に給紙された記録紙４は、主駆動手段 であるキャプスタンローラ６及びピンチローラ７によって挟持され記録紙搬送路 １１に沿って搬送される。

【０００７】 記録紙４への記録動作は、記録ヘッド（サーマルヘッド）２を熱転写用インク シート８を介してプラテンローラ９上の記録紙４へ押圧し、熱転写記録を行う。 記録の進行に伴って、記録紙４は熱転写用インクシート８から剥離され記録紙収 納部５の方向に搬送される（フルカラー記録を行う場合は、複数色に塗り分けた インクシートを用い記録紙を３往復させ、面順次記録を行う）。

【０００８】 記録が終了すると、記録紙４は排紙ローラ１０によって記録部１から記録紙収 納部５に排出される。排出された記録紙４は、記録紙積層面５ａ上に積層収納さ れる。

【０００９】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら上記の従来の構成では、記録に伴う記録紙４とインクシート８や 搬送路１１との接触・摩擦等により、記録紙表面に静電気を帯びてしまい、記録 完了後の記録紙４が箱状の記録紙収納部５の天面５ｂに静電気により付着し、記 録紙４が天面５ｂに貼付いたまま記録紙積層面５ａ上に落ちてこない現象が発生 していた。このため、記録紙が取り出しにくかったり、うまく積層されずに紙詰 まりを起こすなどの問題点を有していた。

【００１０】 特に、シール用紙やＯＨＰ用紙等の樹脂ベースの記録紙を用いる場合や、フル カラーのハードコピーの作成時には、記録紙を複数回往復搬送せしめる動作に伴 って、記録紙表面に帯電する電荷量が増えるため記録紙の記録紙収納部天面への 貼付き現象が顕著であった。

【００１１】 本考案は上記従来の問題点を解決するもので、記録の完了した記録紙を箱状の 記録紙収納部に積層する際、記録紙が帯電していても確実にかつ、整然と積層す ることができ、紙詰まり等の故障が少なく記録紙が取り出し易い、信頼性及び操 作性に優れたビデオプリンタを提供することを目的とする。

【００１２】

【課題を解決するための手段】

この目的を達成するために本考案のビデオプリンタは、記録ヘッドを設けた記 録部に、枚葉状の記録紙を供給する給紙部と、記録部に於て記録の完了した記録 紙を積層する記録紙積層面を有し、記録紙を収納する箱状の記録紙収納部と、記 録紙収納部の天面より記録紙積層面に向かって突出した、少なくとも１本の硬線 材にて構成した記録紙ガイド部材とより成る構成を有している。

【００１３】

【作用】

この構成によって、記録の完了した記録紙を箱状の記録紙収納部に積層する際 、記録紙が帯電していても、記録紙収納部の天面より記録紙積層面に向かって突 出した、少なくとも１本の硬線材にて構成した記録紙ガイド部材により、記録紙 を天面から剥離しながらガイドすることにより記録紙積層面に落下させるため、 記録紙を記録紙積層面上に確実にかつ、整然と積層することができ、紙詰まり等 の故障が少なく記録紙が取り出し易い、信頼性及び操作性に優れたビデオプリン タを提供することができる。

【００１４】

【実施例】

以下本考案の一実施例について、図面を参照しながら説明する。

【００１５】 図１は、熱転写記録方式によるビデオプリンタの断面図である。図１において 、ビデオプリンタの概略構成は、サーマルヘッド等の記録ヘッド２２を設けた記 録部２１と、記録部２１に枚葉状の記録紙２４を供給する給紙部２３と、記録部 ２１で記録を完了した記録紙２４を積層する記録紙積層面２５ａを設けた、記録 紙２４を収納する箱状の記録紙収納部２５を、同一匡体３４内に設けた構成にな っている。また、前記記録紙収納部２５には、天面２５ｂより記録紙積層面２５ ａに向かって突出した、硬線材にて構成した記録紙ガイド部材３３が設けられて いる。

【００１６】 記録部２１に設けられた、キャプスタンローラ２６及びピンチローラ２７は記 録紙２４を挟持して搬送せしめる主駆動手段である。２８は熱転写用インクシー ト、２９はプラテンローラ、３０は排紙ローラ、３１は記録紙搬送路である。

【００１７】 また、給紙ローラ３２は記録紙を単葉に分離して記録部２１へ供給するもので ある。

【００１８】 以上のように構成されたビデオプリンタについて、以下その動作について図１ 及び図２を用いて説明する。

【００１９】 まず、給紙部２３に収納された枚葉状の記録紙２４は給紙ローラ３２によって 単葉に分離され記録部２１に給紙される。記録部２１に給紙された記録紙２４は 、主駆動手段であるキャプスタンローラ２６及びピンチローラ２７によって挟持 され記録紙搬送路３１に沿って搬送される。

【００２０】 記録紙２４への記録動作は、記録ヘッド（サーマルヘッド）２２を熱転写用イ ンクシート２８を介してプラテンローラ２９上の記録紙へ押圧し、熱転写記録を 行う。記録の進行に伴って、記録紙２４は熱転写用インクシート２８から剥離さ れ記録紙収納部２５の方向に搬送される（フルカラー記録を行う場合は、複数色 に塗り分けたインクシートを用い記録紙を３往復させ、面順次記録を行う）。

【００２１】 記録が終了すると、記録紙２４は排紙ローラ３０によって記録部２１から記録 紙収納部２５に搬送される。記録部２１より排出された記録紙２４の先端は、箱 状の記録紙収納部２５の天面２５ｂより記録紙積層面に２５ａに向かって突出し た、記録紙ガイド部材３３によって下方に向かってガイドされる。

【００２２】 このため記録紙２４表面に帯電した静電気により、記録紙２４が天面２４ｂに 貼り付く場合も、記録紙２４は天面２４ｂから剥離されながら搬送され、記録紙 積層面２４ａ上に落下させられる。従って、記録紙２４を記録紙積層面２４ａ上 に確実にかつ、整然と積層することができ、紙詰まり等の故障が少なく記録紙が 取り出し易い、信頼性及び操作性に優れたビデオプリンタを提供することができ る。

【００２３】 なお、記録紙ガイド部材３３の形状は、上述した記録紙２４の搬送・ガイドを 適切に行う形状であれば図示するように、単に凸状だけでなく円弧状や、直線と 円弧の組み合わせ形状であっても良いことは言うまでもない。

【００２４】 また、記録紙ガイド部材３３は樹脂材や金属線材から成る、少なくとも１本の 硬線材で構成されているため記録紙２４との接触が線接触となるため記録紙２４ 表面に傷を付けることがなく、記録紙搬送負荷も極めて少なくなる。

【００２５】 さらに、図３に示すように記録紙ガイド部材３３に導電性を持たせると共に、 接地することにより記録紙ガイド部材３３への帯電による記録紙付着を防止する ことができる。

【００２６】

【考案の効果】

以上のように本考案は、記録ヘッドを設けた記録部に、枚葉状の記録紙を供給 する給紙部と、記録部に於て記録の完了した記録紙を積層する記録紙積層面を有 し、記録紙を収納する箱状の記録紙収納部と、前記記録紙収納部の天面より記録 紙積層面に向かって突出した、少なくとも１本の硬線材にて構成した記録紙ガイ ド部材とを設けることにより、記録の完了した記録紙を箱状の記録紙収納部に積 層する際、記録紙が帯電していても記録紙ガイド部材により、記録紙を天面から 剥離しながらガイドすることにより記録紙積層面に落下させるため、記録紙を記 録紙積層面上に確実にかつ、整然と積層することができ、紙詰まり等の故障が少 なく記録紙が取り出し易い、信頼性及び操作性に優れたビデオプリンタを提供す ることができるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例におけるビデオプリンタの断
面図

【図２】同実施例におけるビデオプリンタの動作説明の
ための斜視図

【図３】同実施例におけるビデオプリンタの動作説明の
ための斜視図

【図４】従来のビデオプリンタの断面図

【符号の説明】

２１ 記録部 ２２ 記録ヘッド ２３ 給紙部 ２４ 記録紙 ２５ 記録紙収納部 ２５ａ 記録紙積層面 ２５ｂ 天面 ３３ 記録紙ガイド部材

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 西倉 恒晴 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】記録ヘッドを設けた記録部に、枚葉状の記
   録紙を供給する給紙部と、記録部に於て記録の完了した
   記録紙を積層する記録紙積層面を有し、記録紙を収納す
   る箱状の記録紙収納部と、前記記録紙収納部の天面より
   記録紙積層面に向かって突出した、少なくとも１本の硬
   線材にて構成した記録紙ガイド部材を設けたビデオプリ
   ンタ。