JPH04123696U - ボイスコイルの構造 - Google Patents

ボイスコイルの構造

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JPH04123696U
JPH04123696U JP3663991U JP3663991U JPH04123696U JP H04123696 U JPH04123696 U JP H04123696U JP 3663991 U JP3663991 U JP 3663991U JP 3663991 U JP3663991 U JP 3663991U JP H04123696 U JPH04123696 U JP H04123696U
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JP
Japan
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bobbin
coil wire
stress
coil
voice coil
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Pending
Application number
JP3663991U
Other languages
English (en)
Inventor
弘幸 熊倉
Original Assignee
株式会社ケンウツド
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ボビンにコイル線材を襷架け状に巻き付けて
ボビンに発生する円周方向の応力を打ち消して無くし、
ボビンが捩じれたり又はローリングすることを防止する
ものである。 【構成】 スピーカユニットの振動板ネック部に装着し
たボビンに巻き付けた第1のコイル線材と、この第1
のコイル線材と襷架け状に巻き付けた第2のコイル
線材とを設けて構成したものある。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案はスピーカユニットのボイスコイルの構造に係り、特に振動板ネック 部の捩じりを防止するのに好適なボイスコイルの構造に関する。
【0002】
【従来技術】
従来より、スピーカユニットの振動板ネック部に装着したボビンにコイル線材 を巻き付けたボイスコイルの構造は図3の斜視図、及び図4のボイスコイルによ って発生する応力のベクトク図に示すものが多く提供されていた。図において、 1はボイスコイルを形成するボビン、2はボビン1に巻き付けられたコイル線材 である。
【0003】 スピーカユニットのボイスコイルは振動板ネック部に装着したボビン1にコイ ル線材2を巻き付けて形成していた。このコイル線材2はボビン1に図1に示す ように一定方向に巻き付けられ、このコイル線材2に音響出力信号による電流I が図4に示すように矢印方向に流れ、またスピーカユニットのヨークから図示す る方向の磁界Zが作用している場合、例えばA点において軸方向の応力FA及び円 周方向の応力FCが発生し、この2っの応力FA,FC の合成応力FVがボビン1に作用 して振動板を駆動していた。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、上記した従来のボイスコイルの構造はボビン1に一定方向に巻き付け たコイル線材2によって生じる応力、特に円周方向の応力FCはボビン1の捩じれ やローリングを発生させる要因になっていた。
【0005】 即ち、スピーカユニットの線形性駆動を悪化させて音響出力の歪を増大させる という欠点があった。
【0006】 この考案は上記した点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは 従来例の欠点を解消し、コイル線材を襷架け状に巻き付けてボビンの捩じりなど を防止したボイスコイルの構造を提供するところにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この考案のボイスコイルの構造はスピーカユニットの振動板ネック部に装着し たボビンにコイル線材を巻き付けたボイスコイルの構造において、上記ボビンに 巻き付けた第1のコイル線材と、この第1のコイル線材と襷架け状に巻き付けた 第2のコイル線材とを備えたものである。
【0008】
【作用】
この考案によれば、スピーカユニットの振動板ネック部に装着したボビンに第 1のコイル線材を巻き付け、この第1のコイル線材と襷架け状に第2のコイル線 材を巻き付けて構成したボイスコイルである。
【0009】 上記、第1及び第2のコイル線材に音響出力電流が流れると、第1のコイル線 材で発生する第1の円周方向の応力FC1 は第2のコイル線材で発生する第2の円 周方向の応力FC2 と応力の方向が逆になり、共に打ち消し合ってボビンに作用す る円周方向の応力FCは零となる。
【0010】 即ち、ボビンに作用する応力は軸方向の応力FAのみとなって、ボビンの円周方 向の応力FCによる捩じりやローリングなどの悪影響を防止することができる。
【0011】
【実施例】
この考案に係るボイスコイルの構造の実施例を図1及び図2に基づいて説明す る。なお従来例と同一部分には同一符号を付してその説明を省略する。
【0012】 図1はボビン1にコイル線材を巻き付けた状態を示した斜視図であり、図2は コイル線材によって発生する応力を示した要部のベクトル図である。図において 、2はボビン1に巻き付けた第1のコイル線材、3は第1のコイル線材2と襷架 け状にボビン1に巻き付けた第2のコイル線材であり、Iはコイル線材に流れる 電流、Fはボビン1上に発生する応力、Zはボビン1に印加する磁界を示したも のである。
【0013】 スピーカユニットの振動板ネック部に設けたボイスコイルは、ボイスコイルの ボビン1に1層目の第1のコイル線材2を図のように巻き付け、次に2層目の第 2のコイル線材3を第1のコイル線材2と襷架け状に図のように巻き付けて構成 する。
【0014】 この襷架け状に巻き付けた第1及び第2のコイル線材2,3 に音響出力の電流I1 , I2 が図示する矢印方向に流れると、例えば第1のコイル線材2のA点及び第2 のコイル線材3のB点において、スピーカユニットのヨークから図示する方向の 磁界Z1,Z2 が印加されている場合、合成応力FV1,FV2 が発生し、この合成応力FV 1 ,FV2 は夫々図示するベクトル方向の軸方向応力FA1,FA2 及び円周方向応力FC1, FC2 に分解される。
【0015】 上記、第1のコイル線材2の円周方向の応力FC1 と第2のコイル線材3の円周 方向の応力FC2 のベクトル方向は逆方向に作用し、円周方向の応力FC1,FC2 は打 ち消し合って零になる。
【0016】 即ち、ボビン1には駆動電流I1,I2 と磁界Z1,Z2 によってボビン1の軸方向の 応力FA1,FA2 のみが合成されて作用しボビン1を駆動する。
【0017】 この様に、ボビン1には円周方向の応力が加わら無いため、従来例のようなボ ビン1を捩じったり、またはボビン1をローリングすることが無くなり、スピー カユニットに動作時の線形性を確保して駆動することができる。
【0018】
【考案の効果】 この考案に係るボイスコイルの構造は前述のように、1層目の第1のコイル線 材と2層目の第2のコイル線材とを襷架け状の巻き付けて構成したので、ボビン 上に発生する円周方向の応力を無くすことができ、ボビンの捩じりやローリング を防止することができるという効果がある。
【0019】 即ち、スピーカユニットの振動板を駆動するボイスコイルの線形性駆動を向上 させ、スピーカユニットの音響出力の歪みを低減することができるという効果が ある。
【0020】 しかも、構造が簡単であって、また、安価に構成することができるため実施 も容易であるなどの優れた特長を有している。
【提出日】平成4年2月7日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】 【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案はスピーカユニットのボイスコイルの構造に係り、特に振動板ネック 部の捩じりを防止するのに好適なボイスコイルの構造に関する。
【0002】
【従来技術】
従来より、スピーカユニットの振動板ネック部に装着したボビンにコイル線材 を巻き付けたボイスコイルの構造は図3の斜視図、及び図4のボイスコイルによ って発生する応力のベクトク図に示すものが多く提供されていた。図において、 1はボイスコイルを形成するボビン、2はボビン1に巻き付けられたコイル線材 である。
【0003】 スピーカユニットのボイスコイルは振動板ネック部に装着したボビン1にコイ ル線材2を巻き付けて形成していた。このコイル線材2はボビン1に図1に示す ように一定方向に巻き付けられ、このコイル線材2に音響出力信号による電流I が図4に示すように矢印方向に流れ、またスピーカユニットのヨークから図示す る方向の磁界Zが作用している場合、例えばA点において軸方向の応力FA及び円 周方向の応力FCが発生し、この2っの応力FA,FC の合成応力FVがボビン1に作用 して振動板を駆動していた。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、上記した従来のボイスコイルの構造はボビン1に一定方向に巻き付け たコイル線材2によって生じる応力、特に円周方向の応力FCはボビン1の捩じれ やローリングを発生させる要因になっていた。
【0005】 即ち、スピーカユニットの線形性駆動を悪化させて音響出力の歪を増大させる という欠点があった。
【0006】 この考案は上記した点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは 従来例の欠点を解消し、コイル線材を襷架け状に巻き付けてボビンの捩じりなど を防止したボイスコイルの構造を提供するところにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この考案のボイスコイルの構造はスピーカユニットの振動板ネック部に装着し たボビンにコイル線材を巻き付けたボイスコイルの構造において、上記ボビンに 巻き付けたコイル線材の第1層と、この第1層の上に巻き付けた第2層のコイル 線材によって発生するボビン円周方向の応力を打ち消し、ボビンの捩れを防止す るよう構成し たものである。
【0008】
【作用】
この考案によれば、スピーカユニットの振動板ネック部に装着したボビンに き付けたコイル線材の第1層と第2層とを 襷架け状に巻き付けて構成したボイス コイルである。
【0009】 上記、第1及び第2のコイル線材に音響出力電流が流れると、第1のコ イル線材で発生する第1の円周方向の応力FC1 は第2のコイル線材で発生する 第2の円周方向の応力FC2 と応力の方向が逆になり、共に打ち消し合ってボビン に作用する円周方向の応力FCは零となる。
【0010】 即ち、ボビンに作用する応力は軸方向の応力FAのみとなって、ボビンの円周方 向の応力FCによる捩じりやローリングなどの悪影響を防止することができる。
【0011】
【実施例】
この考案に係るボイスコイルの構造の実施例を図1及び図2に基づいて説明す る。なお従来例と同一部分には同一符号を付してその説明を省略する。
【0012】 図1はボビン1にコイル線材を巻き付けた状態を示した斜視図であり、図2は コイル線材によって発生する応力を示した要部のベクトル図である。図において 、2はボビン1に巻き付けた第1のコイル線材、3は第1のコイル線材2と 襷架け状にボビン1に巻き付けた第2のコイル線材であり、Iはコイル線材に 流れる電流、Fはボビン1上に発生する応力、Zはボビン1に印加する磁界を示 したものである。
【0013】 スピーカユニットの振動板ネック部に設けたボイスコイルは、ボイスコイルの ボビン1に第1層のコイル線材2を図のように巻き付け、次に第2層のコイル線 材3を第1のコイル線材2と襷架け状に図のように巻き付けて構成する。
【0014】 この襷架け状に巻き付けた第1及び第2のコイル線材2,3 に音響出力の電 流I1,I2 が図示する矢印方向に流れると、例えば第1のコイル線材2のA点及 び第2のコイル線材3のB点において、スピーカユニットのヨークから図示す る方向の磁界Z1,Z2 が印加されている場合、合成応力FV1,FV2 が発生し、この合 成応力FV1,FV2 は夫々図示するベクトル方向の軸方向応力FA1,FA2 及び円周方向 応力FC1,FC2 に分解される。
【0015】 上記、第1のコイル線材2の円周方向の応力FC1 と第2のコイル線材3の 円周方向の応力FC2 のベクトル方向は逆方向に作用し、円周方向の応力FC1,FC2 は打ち消し合って零になる。
【0016】 即ち、ボビン1には駆動電流I1,I2 と磁界Z1,Z2 によってボビン1の軸方向の 応力FA1,FA2 のみが合成されて作用しボビン1を駆動する。
【0017】 この様に、ボビン1には円周方向の応力が加わら無いため、従来例のようなボ ビン1を捩じったり、またはボビン1をローリングすることが無くなり、スピー カユニットに動作時の線形性を確保して駆動することができる。
【0018】
【考案の効果】
この考案に係るボイスコイルの構造は前述のように、第1層のコイル線材と 2層 のコイル線材とを襷架け状の巻き付けて構成したので、ボビン上に発生する 円周方向の応力を無くすことができ、ボビンの捩じりやローリングを防止するこ とができるという効果がある。
【0019】 即ち、スピーカユニットの振動板を駆動するボイスコイルの線形性駆動を向上 させ、スピーカユニットの音響出力の歪みを低減することができるという効果が ある。
【0020】 しかも、構造が簡単であって、また、安価に構成することができるため実施 も容易であるなどの優れた特長を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案のボイスコイルの構造の実施例を示し
た斜視図である。
【図2】図1のボイスコイルで発生する応力のベクトル
図である。
【図3】従来例を示したボイスコイルの構造の斜視図で
ある。
【図4】図3のボイスコイルで発生する応力のベクトル
図である。
【符号の説明】
1 ボイスコイルのボビン 2 ボビンに巻き付け第1のコイル線材 3 ボビンに巻き付け第2のコイル線材 FA 軸方向の応力 FC 円周方向の応力 FV 合成応力 Z 磁界
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年2月7日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【考案の名称】 ボイスコイルの構造
【実用新案登録請求の範囲】
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案のボイスコイルの構造の実施例を示し
た斜視図である。
【図2】図1のボイスコイルで発生する応力のベクトル
図である。
【図3】従来例を示したボイスコイルの構造の斜視図で
ある。
【図4】図3のボイスコイルで発生する応力のベクトル
図である。
【符号の説明】 1 ボイスコイルのボビン 2 ボビンに巻き付け第1のコイル線材 3 ボビンに巻き付け第2のコイル線材 FA 軸方向の応力 FC 円周方向の応力 FV 合成応力 Z 磁界

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スピーカユニットの振動板ネック部に装
    着したボビンにコイル線材を巻き付けたボイスコイルの
    構造において、上記ボビンに巻き付けた第1のコイル線
    材と、この第1のコイル線材と襷架け状に巻き付けた第
    2のコイル線材とを備えたことを特徴とするボイスコイ
    ルの構造。
JP3663991U 1991-04-22 1991-04-22 ボイスコイルの構造 Pending JPH04123696U (ja)

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JP3663991U JPH04123696U (ja) 1991-04-22 1991-04-22 ボイスコイルの構造

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