JPH04123605U - 誘電体共振器 - Google Patents

誘電体共振器

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JPH04123605U
JPH04123605U JP2814491U JP2814491U JPH04123605U JP H04123605 U JPH04123605 U JP H04123605U JP 2814491 U JP2814491 U JP 2814491U JP 2814491 U JP2814491 U JP 2814491U JP H04123605 U JPH04123605 U JP H04123605U
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JP
Japan
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dielectric
resonance
edge
notch
hole
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JP2814491U
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English (en)
Inventor
忠弘 寄田
博文 宮本
祐之 後川
Original Assignee
株式会社村田製作所
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 誘電体ブロックの端面の縁部におけるカケの
発生を防止し、これにより共振周波数の調整等を容易に
し、不良品の低減を図れる誘電体共振器を提供する。 【構成】 共振用貫通孔12a,12bを有する誘電体
部材11と、この誘電体部材11の外表面および共振用
貫通孔内面の少なくとも一部に形成された導体膜14
a,14b,15と、共振用貫通孔12a,12bに入
力手段16aまたは出力手段16bが結合される誘電体
共振器において、誘電体部材11の端面の縁部にこの縁
部に沿った切欠部18を設けた。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、誘電体部材に共振用貫通孔を有し、外表面が導体膜で形成された誘 電体共振器に関する。
【0002】
【従来の技術】
図6は、2つの共振器を結合孔2により結合させた従来の誘電体フィルタの製 造行程における誘電体ブロックの斜視図を示している。その製造工程を説明する と、まず図6(a)に示すように、金型のプレス成型により共振用貫通孔1a, 1bとこれらの共振用貫通孔1a,1bよりなる共振器を結合するための結合孔 2を有する直方体の誘電体ブロック3を作る。
【0003】 ここで、誘電体ブロック3の高さL1は、調整目標共振周波数f0により定まる 波長λの4分の1より少し大きくなるように設定している。次に、図6(b)に 示すように、開放端となるべき上面をダイヤモンドヤスリなどにより機械的に研 磨して、共振周波数f0のほぼ1/4の高さL2になるように短く調整加工する。
【0004】 ここで、4は、上面を研磨するときに端部に発生した誘電体ブロックのカケ部 を示している。このカケ部4は、図6(a)に示すように上面と外周面とが90 ゜で交わっているため縁部が鋭くなっているため、機械的な研磨時に縁部に偏在 した押圧力が加わると容易に発生する。また、研磨面側のみでなく、反対面側も 研磨機へのセッテング時や他の取扱時にもカケが発生することがある。
【0005】 次に、図6(c)に示すように、共振用貫通孔1a,1b内および誘電体ブロ ック3の外周面に導体膜5を形成し、しかる後に信号の入出力手段(図示せず) を設けて誘電体フィルタが完成する。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】 このように、従来の誘電体共振器においては、目標共振周波数f0を得るため に、誘電体ブロック3の開放端面を機械的に研磨するのであるが、開放端面の縁 部においてカケ部4が発生するため共振周波数が大幅にずれてしまう等特性に悪 影響を与える欠点があった。
【0007】 なお、誘電体ブロック3の下面の短絡端面の導体膜を削ったり、あるいは共振 用貫通孔1a,1bより開放端面に導体膜を延在させてこの延在導体膜を削った りしてカケ部4の発生に起因する周波数ずれの再調整も可能であるが、微調整の 煩雑さ、および微調整で十分補償できない場合があり、結局、このカケ部4の発 生は誘電体共振器の不良につながっていた。
【0008】 本考案は、前記課題を解決するもので、誘電体ブロックの端面の縁部における カケ部の発生を防止し、これにより共振周波数の調整等を容易にし、不良品の低 減を図れる誘電体共振器を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を達成するための手段】
本考案は、前記目的を達成するために、共振用貫通孔を有する誘電体部材と、 前記誘電体部材の外表面および共振用貫通孔内面の少なくとも一部に形成された 導体膜と、前記共振用貫通孔に入力手段または出力手段が結合される誘電体共振 器において、前記誘電体部材の端面の縁部にこの縁部に沿った切欠部が設けられ ていることを特徴とする誘電体共振器を提供するものである。
【0010】
【作用】
本考案は、誘電体部材の端面の縁部に沿った切欠部が設けられているので、端 面と側面の交わりがゆるやかになり、研磨時や取扱時に縁部に偏在的な押圧力が 加わっても、カケ部の発生が減少する。
【0011】
【実施例】
以下図面とともに本考案の実施例を説明する。
【0012】 図1は本考案に係る誘電体共振器が適用される誘電体フィルタの一実施例を示す 正面断面図である。この誘電体フィルタは、誘電体ブロック11に2つの共振用 貫通孔12a,12bと、これらの共振用貫通孔12a,12bとによって形成 される共振器を結合するための結合孔13を形成している。これら共振用貫通孔 12a,12bの内面には導体膜14a,14bを形成するとともに誘電体ブロ ック11の4つの外周面および短絡端面となる下面には導体膜15を形成してい る。さらに、共振用貫通孔12aには、プラスチックなどよりなる誘電体材料1 7aに外周部を覆われた結合ピン16aを挿入することにより、入力用外部回路 (図示せず)に接続された結合ピン16aと共振用貫通孔12aの導体膜14a 間に入力部の結合用静電容量を形成している。他方の共振用貫通孔12b内にも 同様の機能を有する誘電体材料17bで覆われた結合ピン16bが挿入され、出 力部の結合用静電容量を形成している。さらに、この誘電体フィルタの特徴とし て、製造工程において研磨された誘電体ブロック11の開放端面の縁部において 、この縁部に沿った切欠部18を形成していることである。この切欠部18の存 在により開放端面と外周面との交わる角度は90゜より大きくなっている。
【0013】 前記構成の誘電体フィルタは、外部回路に接続された一方の結合ピン16aよ り入った高周波信号が、一方の共振用貫通孔12aを通り、結合孔13により結 合された他方の共振用貫通孔12bに入り、他方の結合ピン16bを介して出力 信号として取り出される。その際、一定の帯域の周波数が選別されることになり 、フィルタ特性が得られる。
【0014】 以上の誘電体フィルタの特徴は、誘電体ブロックの開放端面の縁部に形成され た切欠部18であるが、この切欠部18の意義を図2(a)〜(c)の製造工程 にもとづいて説明する。
【0015】 まず、図2(a)に示すように、金型によるプレス成型により共振用貫通孔1 2a,12bと、これらの共振用貫通孔12a,12bの間に位置する結合孔1 3とを有する直方体の誘電体ブロック11を作る。ここで、金型によるプレス成 型時に開放端面となる上面の縁部に、この縁部に沿った切欠部18が形成される 。なお、この切欠部18は、金型のプレス成型の後に、機械的な加工により設け てもよいし、また、必ずしも縁部のすべての範囲にわたる必要はなく、所定区間 にのみ設けてもよい。
【0016】 また、切欠部は開放端面側に限らず、短絡端面の縁部に形成してもよく、更に 開放端面、短絡端面の両方に形成しても良い。図3は、誘電体フィルタを下方か ら見た斜視図で、短絡端面の縁部に切欠部19が形成されている。
【0017】 前記誘電体ブロック11において、その高さL1は、調整目標共振周波数f0よ り定まる波長λの1/4より少し大きくなるように設定している。
【0018】 次に、図2(b)に示すように、上面をダイヤモンドやすりなどにより機械的 に研磨して、共振周波数f0のほぼ1/4の高さL2にまで調整する。ここで、誘 電体ブロック11の研磨を施す上面の縁部には研磨の前にあらかじめ、この縁部 に沿った切欠部18が設けられているので、上面と側面との交わりがゆるやかに なっており、研磨時に縁部にダイヤモンドヤスリから偏在的な押圧力が加わって も、縁部にカケは発生していない。
【0019】 次に、図2(c)に示すように、従来と同様に誘電体ブロック11の共振用貫 通孔12a,12b内に導体膜14a,14bおよび外周面に導体膜15を形成 する。ここで、導体膜15は、切欠部を除いて形成してもよいし、切欠部を覆っ ていてもよい。さらに、信号の入出力手段となる誘電体材料付の結合ピンを共振 用貫通孔12a,12bに挿入、固定する。この後、必要に応じて、共振周波数 の微調整のために導体膜を削る工程を得て、図1のような誘電体フィルタが完成 する。
【0020】 以上の実施例ではその説明より明らかなように、誘電体ブロック11の開放端 面の縁部全周にわたって、この縁部に沿った切欠部を設けているので、開放端面 の縁部のカケの発生が減少する。したがってこのカケの発生に起因する目標共振 周波数からのずれがなくなり、誘電体フィルタの不良品の発生を低減できる。
【0021】 なお、以上の実施例では、直方体の誘電体ブロックを用いた誘電体フィルタの 例を示したが、図4に示すように共振用貫通孔21a,21b,21cの長さが 共振周波数に対応して異なり、これらを結合孔22a,22bで結合する、いわ ゆる段付き誘電体ブロックを用いた誘電体フィルタにおいても本考案は実施でき る。同図において、23a,23bは端面のカケ防止のための切欠部である。さ らに、図5に示すような円筒形誘導体ブロックを用いた誘電体フィルタにおいて も、上端面に切欠部24を設けて本考案を実施でき、さらには、これを単一で用 いる場合だけでなく多数個配列して結合するタイプの誘電体フィルタにも適用で きる。
【0022】 また、短絡端面側のみに切欠部が形成された場合にも、誘電体共振器に電極形 成する前の研磨時のカケが防止出来るので、短絡端面側のみに切欠部が形成され ても効果がある。
【0023】
【考案の効果】
本考案の誘電体フィルタは、製造工程において誘電体ブロックの端面の縁部に カケが発生しにくいので、共振周波数の調整等が容易でかつ不良品の発生が低減 できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る誘電体共振器が適用される誘電体
フィルタの一実施例を示す正面断面図である。
【図2】同フィルタの製造行程における誘電体ブロック
の斜視図である。
【図3】本考案の他の実施例における誘電体フィルタの
誘電体ブロックの下方から見た斜視図である。
【図4】本考案の他の実施例における誘電体フィルタの
誘電体ブロックの正面断面図である。
【図5】本考案の他の実施例における誘電体フィルタの
誘電体ブロックの斜視図である。
【図6】従来例における誘電体フィルタの製造工程を示
す斜視図である。
【符号の説明】
11 誘電体部材(誘電体ブロック) 12a,12b 共振用貫通孔 14a,14b,15 導体膜 16a,16b 入力手段、出力手段(結合ピン) 1819,23,24 切欠部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 共振用貫通孔を有する誘電体部材と、前
    記誘電体部材の外表面および共振用貫通孔内面の少なく
    とも一部に形成された導体膜と、前記共振用貫通孔に入
    力手段または出力手段が結合される誘電体共振器におい
    て、前記誘電体部材の端面の縁部にこの縁部に沿った切
    欠部が設けられていることを特徴とする誘電体共振器。
JP2814491U 1991-04-23 1991-04-23 誘電体共振器 Pending JPH04123605U (ja)

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JP2814491U JPH04123605U (ja) 1991-04-23 1991-04-23 誘電体共振器

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6143287U (ja) * 1977-06-23 1986-03-20 ウニヴエルザ−ル・マシ−ネンフアブリ−ク・ドクトル・ルドルフ・シ−バ−・ゲゼルシヤフト・ミツト・ベシユレンクテル・ハフツンク・ウント・コムパニ−・コマンデイト・ゲゼルシヤフト 編機の柄装置
JPH0232212B2 (ja) * 1984-01-26 1990-07-19 Kagaku Gijutsucho Mukizaishitsu Kenkyushocho Kojundonisankasuzubifunmatsunoseizohoho

Patent Citations (2)

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JPS6143287U (ja) * 1977-06-23 1986-03-20 ウニヴエルザ−ル・マシ−ネンフアブリ−ク・ドクトル・ルドルフ・シ−バ−・ゲゼルシヤフト・ミツト・ベシユレンクテル・ハフツンク・ウント・コムパニ−・コマンデイト・ゲゼルシヤフト 編機の柄装置
JPH0232212B2 (ja) * 1984-01-26 1990-07-19 Kagaku Gijutsucho Mukizaishitsu Kenkyushocho Kojundonisankasuzubifunmatsunoseizohoho

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