JPH0412359Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、ストーブ、コンロ、花火、ろうそく
等の燃焼物へ点火するために使用する簡易着火具
に関する。

（従来の技術） 従来この種の簡易着火具として、実開昭62−
63565号公報及び実開昭60−16856号公報に開示さ
れているように、グリツプ柄に着火操作レバー付
きの長いシヤフト軸を持ち先端部ライターケース
にライターを装着して着火操作レバーを引き下げ
ることによりシヤフトが同軸のためスライドしラ
イター着火釦を操作爪により引き下げて、ライタ
ー点火部に着火するように構成したもの、或いは
着火釦に係脱自在のストツパーを設けた構成のも
のが提案されている。

（考案が解決しようとする課題） しかし、前記従来の簡易着火具は、何れも着火
釦に設けたストツパーが、着火操作後に内装した
スプリングの弾性作用によつて自動ロツクされ
て、安全性の保持については開示されていなく、
安全性に乏しいものであつた。

本考案は、前記従来の課題を解決するためにな
されたもので、量産性に優れ低コストで操作性良
好で安全性を大巾に高めた簡易着火具を提供する
ものである。

（課題を解決するための手段） 前記の目的を達成するための本考案の手段は、
ライター収納部１ａと握持部１ｂとを備えてなる
本体ケース１に、押釦押圧部１ｃと、長孔状の着
火釦装着部１ｄとを設け、且つ上記ライター収納
部１ａに押圧着火式ガスライター６を収納すると
ともに、本体ケース１の着火釦装着部１ｄ部分
に、ライター６底を押す突片状のライター押圧部
２ａを上げ下げ自在に差した着火釦２を取付け、
該着火釦２には、一端を着火釦２の外側に突出さ
せ、他端を本体ケース１のストツパー係止部１ｅ
へ係脱自在に係合する係止部を備えたストツパー
３を設け、該ストツパー３には、自動ロツク用の
スプリング９を外装したことを特徴とする簡易着
火具の構成にある。

（作用） 本考案の簡易着火具は、前記のように構成され
ているから、本体ケース１を握つてストツパー３
を摺動し、安全装置を解除してから着火釦２を押
圧し前方へ摺動させると、着火釦２へ装備したラ
イター押圧部２ａが押圧着火式ガスライター６の
底面に作用し、操作部７が押釦押圧部１ｃで押圧
されて、押圧着火式ガスライター６は着火する。

この動作に伴つてライター収納部１ａ先端の開
口部に備えた火口キヤツプ４の火口５から外側へ
炎を形成する。

また、炎長調整が必要なときは、押圧着火式ガ
スライター６の炎長調整機構の操作部材である炎
長調整レバー８を操作すると、前記炎長調整機構
に作用して炎長を変化させる。

さらに、消火させる場合は、着火釦２への操作
力を解除すれば、押圧着火式ガスライター６の消
火機構が作用して着火釦２を復帰させ、消火を完
了する。このときストツパー３が外装したスプリ
ング９の弾性作用により着火釦２のストツパー係
止部１ｅへ係止して自動ロツクされ安全性が確保
されて、ストツパー３操作による安全装置解除な
しでは着火釦２は摺動せず着火不可能となる。

（実施例） 次に本考案に係る簡易着火具の実施例を図面に
基づいて説明する。

第１図は第一実施例による簡易着火具の斜視図
で第２図はその断面図、第３図は要部構成を示す
断面図を示し、図中１は樹脂成形した二つ割りに
なる本体ケースで、押釦押圧部１ｃと着火釦装着
部１ｄとストツパー係止部１ｅを有しライター収
納部１ａと握持部１ｂからなる。

６は炎長調整機構及び炎長調整レバー８を装備
した押圧着火式ガスライターで、操作部７が本体
ケース１の押釦押圧部１ｃ側へ位置するようにラ
イター収納部１ａへ収納してある。

４は冷間圧延鋼板等の金属で成形した火口キヤ
ツプで、火口５を有し本体ケース１のライター収
納部１ａ先端へ嵌着してある。

２は樹脂成形した着火釦で、ライター押圧部２
ａを有し、スプリング９で常に上方へ押し上げら
れた上下摺動可能なストツパー３を装備して、本
体ケース１に収納した圧電式簡易ガスライター６
の底面をライター押圧部２ａが押圧可能とし、且
つストツパー３が押圧されたとき、ストツパー係
止部１ｅと重合しないように本体ケース１の着火
釦装着部１ｄへ装着する。

尚、本考案の簡易着火具における本体ケース１
は、一端を開放した筒状としてライター収納後に
開放部を蓋で閉じる構成であつてもよく、その材
質は冷間圧延鋼板等の金属で成形してもよく、樹
脂成形品に限定するものでない。

また、本考案の実施例によれば、本体ケース１
へ収納するライターは、押圧着火式ガスライター
であれば、バツテリー式ガスライターやヤスリ式
ガスライターでもよく、着火機構についても限定
するものではない。

（考案の効果） 本考案に係る簡易着火具は、ライター収納部と
握持部からなる本体ケースに押圧着火式ガスライ
ターを収納し、着火釦の操作によつて着火した押
圧着火式ガスライターの炎が、そのまま火口から
放出する簡単な構成である。そのために従来の着
火具に使用されているような着火ノズルとバルブ
ノズルとを嵌合するガスパイプや、圧電ユニツト
等の高圧発生体の電極部と着火リード線が不用と
なり、部品数を減すことができ組立て工程がきわ
めて簡単になるので、量産時には確実に低コスト
化を実現可能となり、ガスパイプを使用しないた
め消火操作直後において、未燃焼ガスが残留する
ところがなく、危険な残り火や本体ケース内での
ガス放出は皆無となり安全ときわめて安全とな
る。

また、誤操作防止用のストツパーを着火釦に装
備してあるので、着火用、消火後のストツパー操
作のたびに持ち代たり両手を使つたりする必要が
なく、手軽に扱うことができるため消火後に安全
装置の操作を怠ることがない。

特に、スプリングの復帰力を利用して消火操作
後にストツパーが自動ロツクできる機構を採用し
てあるので、不側の着火事故を未然に防止し常に
安全が確保される特有の効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

図面第１図は本考案に係る簡易着火具の斜視
図、第２図は断面図、第３図は要部の拡大断面図
である。 図において、１……本体ケース、１ａ……ライ
ター収納部、１ｂ……握持部、１ｃ……押釦押圧
部、１ｄ……着火釦装着部、１ｅ……ストツパー
係止部、２……着火釦、２ａ……ライター押圧
部、３……ストツパー、４……火口キヤツプ、５
……火口、６……押圧着火式ガスライター、７…
…操作部、８……炎長調整レバー、９……スプリ
ング。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ライター収納部１ａと握持部１ｂとを備えてな
   る本体ケース１に、押釦押圧部１ｃと、長孔状の
   着火釦装着部１ｄとを設け、且つ上記ライター収
   納部１ａに押圧着火式ガスラスター６を収納する
   とともに、本体ケース１の着火釦装着部１ｄ部分
   に、ライター６底を押す突片状のライター押圧部
   ２ａを上げ下げ自在に差した着火釦２を取り付
   け、該着火釦２には、一端を着火釦２の外側に突
   出させ、他端を本体ケース１のストツパー係止部
   １ｅへ係脱自在に係合する係止部を備えたストツ
   パー３を設け、該ストツパー３には、自動ロツク
   用のスプリング９を外装したことを特徴とする簡
   易着火具。