JPH04123463U - 積算計 - Google Patents

積算計

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JPH04123463U
JPH04123463U JP2887691U JP2887691U JPH04123463U JP H04123463 U JPH04123463 U JP H04123463U JP 2887691 U JP2887691 U JP 2887691U JP 2887691 U JP2887691 U JP 2887691U JP H04123463 U JPH04123463 U JP H04123463U
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靖広 境
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日本電装株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 確実に逆転防止が可能な積算計を提供するこ
とを目的としている。 【構成】 内歯型の連続歯および内歯型の一枚歯を有す
る1個の第1の数字輪(21)と、内歯型の連続歯およ
びび内歯型の二枚歯を有する複数個の第2の数字輪(2
2)および1個の第3の数字輪(23)と、これら第
1,第2,第3の各数字輪間に配設された桁上げピニオ
ン(14)と、フレーム(12)に固着され、その内周
部にて支持軸(5)を外周部にて数字輪駆動用のギヤ
(4)をそれぞれ回転自在に支持する円筒状の位置決め
カラー(6)と、第1,第2の数字輪(21,22)の
軸方向の移動を規制するために支持軸(5)に固着され
る第1,第2の係止カラー(7,8)とを備える。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、自動車用走行距離計や帰零式積算計などに適用される積算計に関す る。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば図3ないし図6に示すような自動車用走行距離計に使用される機 械式の積算計1は、第1,第2,第3の数字輪21,22,23及び支持軸5を 回転自在に支持するフレーム12とを備えている。第1の数字輪21は逆転防止 用の数字輪である。この第1の数字輪21および第2の数字輪22はサポート板 31,33の円筒部により支持軸5に対して回転自在に支持されている。第3の 数字輪23(第1の数字輪21に対し一桁上位の数字輪)はその中心部が支持軸 5の突起51に係合されており、支持軸5に対して回転不能に設けられている。 この第3の数字輪23は100〔km〕の桁を表示するものであり、この第3の 数字輪23が下位桁の第1の数字輪21により回転されると、支持軸5および支 持軸5の一端に設けられたギヤが第3の数字輪23と共に回転する。そして、第 3の数字輪23が所定量回転し、ギヤが所定量回転した際に警報手段等が駆動さ れる。
【0003】 第1の数字輪21は、一方側に図4に示す第3の数字輪の内歯型の連続歯23 1と同様の連続歯を有し、他方側に図5および図6に示す如く内歯型の一枚歯2 12を有している。第2の数字輪22および第3の数字輪23は内歯型の連続歯 および内歯型の二枚歯を有している。各数字輪と数字輪との間には桁上げ用のピ ニオン14を設けている。このピニオン14は幅広歯141と幅狭歯142とを 有している。第1の数字輪21が正転した際には、その一枚歯212にてピニオ ン14を回転させて第3の数字輪23が回転(桁上げ)される。一方、第1の数 字輪21が逆転した際には、ピニオン14の幅狭歯142が第1の数字輪21の 一枚歯212に引っ掛かかると共に幅広歯141によりピニオン14の回転が防 止されて、この第1の数字輪21の回転が防止されると共に、第3の数字輪23 の回転(逆転)が防止されるように構成されている。
【0004】 4は積算計を駆動するためのギヤであり、支持軸5に圧入固定されたカラー1 0の円筒部にて回転自在に支持され、モータ11により回転駆動される。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
ところが上述の積算計にあっては、モータ11の軸を逆回転させ駆動ギヤ4を 逆転させると、この駆動ギヤ4を支持するカラー10は駆動ギヤ4との間に働く 摩擦力により逆動し、支持軸5および第3の数字輪23も逆動する。そして、こ の第3の数字輪23の逆動により桁上げピニオン14が逆動し、このピニオン1 4の幅広歯141が第1の数字輪21の一枚歯212と係合状態(図7破線部参 照)となる可能性がある。この状態では桁上げピニオン14は回転可能であるた め、第1の数字輪21が逆転するとピニオン14を介して第3の数字輪23が逆 転してしまうという問題がある。
【0006】 そこで、本考案は確実に逆転防止が可能な積算計を提供することを目的として いる。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本考案の積算計は、 内歯型の連続歯および内歯型の一枚歯を有すると共に、支持軸(5)に対し回 転自在に設けられた1個の第1の数字輪(21)と、 内歯型の連続歯および内歯型の二枚歯を有すると共に、前記支持軸(5)に対 し回転自在に設けられた複数個の第2の数字輪(22)と、 内歯型の連続歯および内歯型の二枚歯を有すると共に、前記支持軸(5)に係 合して前記支持軸(5)を回転せしめる第3の数字輪(23)と、 前記第1,第2,第3の各数字輪間に配設された桁上げピニオン(14)と、 内周にて前記支持軸(5)を回転自在に支持すると共に、外周にて数字輪駆動 用のギヤ(4)を回転自在に支持する円筒形状であり、一端側にフレーム(12 )に係合される係合部(62,63)を、他端側に前記複数個の数字輪の軸方向 の移動を規制するための規制部(64)を有する位置決めカラー(6)と、 前記支持軸(5)に固着され、前記第1,第2,第3の数字輪(21,22, 23)の軸方向の移動を規制するための第1,第2の係止カラー(7,8)と、 を備えた構成とするものである。
【0008】
【作用および考案の効果】
位置決めカラーは、その内周にて第1,第2の数字輪を支持する支持軸を回転 自在に支持すると共に、その外周にて数字輪駆動用のギヤを回転自在に支持する ため、数字輪駆動用のギヤを逆転させた際に、このギヤの回転が位置決めカラー を介して支持軸に伝えられることがない。従って、この支持軸に固着された第2 の数字輪が逆動することなく、この第2の数字輪の連続歯と第1の数字輪の一枚 歯との間の桁上げピニオンが逆動することがないため、桁上げピニオンが回転可 能な状態になることがなく、確実に逆転防止を達成することができる。
【0009】
【実施例】
以下に本考案を図面に示す実施例に基づいて詳細に説明する。 この実施例の車両用走行距離計(以下、単に「積算計」という)の一部断面正 面図を図1に、本考案の要部の分解斜視図を図2に示す。
【0010】 フレーム12に支持される支持軸5に、第1,第2,第3の数字輪21,22 ,23、サポートプレート31,32,33、位置決めカラー6、および第2の 数字輪22の最下位桁を駆動する駆動ギヤ4が支持されている。桁上げピニオン 14は周知の如く各数字輪21,22および23の桁上げを行う。
【0011】 第1の数字輪21はその図示右内側に連続歯を、図示左内側に一枚歯を備え、 第2,第3の数字輪22,23はその図示右内側に連続歯を、図示左内側に二枚 歯を備えている。桁上げピニオン14は連続歯と一枚歯または、連続歯と二枚歯 に噛合するものである。第3の数字輪23はその円筒部が支持軸5の突起51に より係止されることにより、この支持軸5と一体に回転する。第1の数字輪21 および第2の数字輪22はサポートプレート31,33の円筒部により回転自在 に支持されている。そして、下位桁側の数字輪が一回転すると、その図示左隣の 上位桁の数字輪が1/10ずつ回転する。サポートプレート31,32および3 3もまた支持軸5により回転自在に支持されている。
【0012】 位置決めカラー6は、本考案のカラーであって、第1、第2の円筒部61、6 2および2個のフランジ部63より構成されている。一方側端部64は規制部を なしており、最下位桁の第2の数字輪22の円筒部および、この数字輪を支持す るサポート板31の円筒部の両方に当接しており、第2の数字輪22の軸方向右 方向に移動することを規制している。第2の円筒部61、62および2個のフラ ンジ部63にて係合部が構成されている。一方フレーム12にはU字状の溝が設 けられており(図示せず)、このU字状の溝に位置決めカラー6の係合部を挿入 し、フレーム12のU字溝の先端部を熱かしめするとこにより、位置決めカラー 6はフレーム12固定されている。そして、この位置決めカラー6の内周部にて 支持軸5の一方側端部を回転自在に支持している。一方、支持軸5の他方側端部 はカラー13にてフレーム12に回転自在に支持されている。フレーム12は、 例えば樹脂製で、車両用走行距離計を設けた表示パネル(図示せず)付近に配設 された固定部材に固定されている。カラー13は、上記位置決めカラー6と同様 にフレーム12に固定されており、その内周部にて支持軸5を回転自在に支持し ている。
【0013】 また、位置決めカラー6は、その第1の円筒部61の外周にて駆動ギヤ4を回 転自在に支持している。この駆動ギヤ4は、その円筒部の一端が位置決めカラー 6のフランジ部63に接し、他端が環状カラー9に接することにより、軸方向の 移動が規制されている。また、駆動ギヤ4は、例えば自動車の変速機の出力軸( 図示せず)にギヤ(図示せず)を介して連結されるスピードメータシャフト(図 示せず)によって駆動される。
【0014】 環状カラー9は、駆動ギヤ4を位置決めカラー6の第1の円筒部61に挿入し た後に、位置決めカラー6の第1の円筒部61に圧入される。第1,第2の係止 カラー7,8は筒状の金属製で、支持軸5に圧入されており、サポートプレート 3および位置決めカラー6はこれら第1、第2の係止カラー7,8にて挟持され ている。
【0015】 次に本考案の作動を説明する。車両の走行に応じてモータ11が回転駆動され ると、このモータ11の回転が数字輪駆動用のギヤ4を介して、最下位桁の第2 の数字輪22に伝達される。最下位桁の第2の数字輪22が一回転すると、一桁 上位の第2の数字輪22が1/10回転し、これを繰り返して車両の走行距離が 積算されていく。
【0016】 モータ11を逆転させた場合(図6(a)および(b)参照)は、周知の如く 第1の数字輪21と図示左隣の第2の数字輪22との間の逆転防止機構が働き、 積算計の減算は防止される。尚、モータ正転時にあっては、図5に示す如く、逆 転防止機構を構成する第1の数字輪21の一枚歯と桁上げピニオン14は、第1 の数字輪21が一回転すると、一桁上位の第2の数字輪22を1/10回転させ るよう作動することは周知の通りである。
【0017】 そして、本考案にあっては、従来の如くモータ11の逆転により駆動ギヤ4が 逆転し、これに従って支持軸5が逆動することにより、支持軸5に固着された第 2の数字輪22が逆動するということはない。すなわち、モータ11の逆転によ り駆動ギヤ4が逆転しても、位置決めカラー6はフレーム12に固定されている ため、位置決めカラー6は逆転(回転)することなく、支持軸5に逆転方向の力 が働くことがなく、この支持軸5に固着された第2の数字輪22が逆動すること がない。
【0018】 従って、この支持軸5に固着された第2の数字輪22の連続歯と、第1の数字 輪21の一枚歯とに噛合する桁上げピニオンが逆動することがなく、積算計の逆 転を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案積算計の実施例の構成を示す一部断面正
面図である。
【図2】上記実施例の要部を示す分解斜視図である。
【図3】従来の積算計の構成を示す一部断面正面図であ
る。
【図4】従来の積算計の説明に用いた説明図である。
【図5】従来および本考案積算計の桁上げ機構の説明に
用いた説明図である。
【図6】従来および本考案積算計の逆転時の作動の説明
に用いた説明図であり、(a)は第1の積算計が逆転し
始めた状態を、(b)は第1の積算計が逆方向に略一回
転して状態をそれぞれ示す図である。
【符号の説明】
1 積算計 21 第1の数字輪 22 第2の数字輪 4 数字輪駆動用のギヤ 5 支持軸 6 位置決めカラー 62 係合部 63 係合部 64 規制部 7 第1の係止カラー 8 第2の係止カラー 12 フレーム 14 桁上げピニオン

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内歯型の連続歯および内歯型の一枚歯を
    有すると共に、支持軸(5)に対し回転自在に設けられ
    た1個の第1の数字輪(21)と、内歯型の連続歯およ
    び内歯型の二枚歯を有すると共に、前記支持軸(5)に
    対し回転自在に設けられた複数個の第2の数字輪(2
    2)と、内歯型の連続歯および内歯型の二枚歯を有する
    と共に、前記支持軸(5)に係合して前記支持軸(5)
    を回転せしめる第3の数字輪(23)と、前記第1,第
    2,第3の各数字輪間に配設された桁上げピニオン(1
    4)と、内周にて前記支持軸(5)を回転自在に支持す
    ると共に、外周にて数字輪駆動用のギヤ(4)を回転自
    在に支持する円筒形状であり、一端側にフレーム(1
    2)に係合される係合部(62,63)を、他端側に前
    記複数個の数字輪の軸方向の移動を規制するための規制
    部(64)を有する位置決めカラー(6)と、前記支持
    軸(5)に固着され、前記第1,第2,第3の数字輪
    (21,22,23)の軸方向の移動を規制するための
    第1,第2の係止カラー(7,8)と、を備えた積算
    計。
JP2887691U 1991-04-24 1991-04-24 積算計 Expired - Lifetime JPH087484Y2 (ja)

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