JPH04123436A - 半導体装置とその製造方法 - Google Patents

半導体装置とその製造方法

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JPH04123436A
JPH04123436A JP24417090A JP24417090A JPH04123436A JP H04123436 A JPH04123436 A JP H04123436A JP 24417090 A JP24417090 A JP 24417090A JP 24417090 A JP24417090 A JP 24417090A JP H04123436 A JPH04123436 A JP H04123436A
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JP
Japan
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region
base
bipolar transistor
collector
emitter
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JP24417090A
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English (en)
Inventor
Osamu Nakayama
修 中山
Osamu Handa
半田 治
Tetsushi Suzuki
鈴木 哲志
Nobuaki Satou
暢章 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Texas Instruments Japan Ltd
Original Assignee
Texas Instruments Japan Ltd
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  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は半導体装置に関するものであり、特に、ベース
電圧の変化に応じてインパクトイオン化現象に基づく複
数回のベース電流反転現象を発生させ、かつ 低いベー
ス電圧水準において最初のベース電流の反転が発生する
ように構成したバイポーラ形トランジスタを有する半導
体装置とその製造方法に関する。
〔従来の技術〕
日経エレクトロニクス誌、No、467 (1989,
2,20)  第283〜285ページには、  ’5
akai、et、ai、”A New Memory 
Ce1l Ba5edon Reverese Ba5
e Current (RBC) Effects o
fBipolar Transistor″、1988
 InternationalElectron De
vices Meetings、 Technical
 DigestReport No、 3.2. pp
、44−47. Dec、 1988」に開示された。
npn形バイポーラトランジスタ1個を論理記憶素子と
して用いp形MO3)ランラスタ1個を選択トランジス
タとして用いて1つのSRAMセルを構成する試みを紹
介している。このSRAMセルにおける特徴事項は、バ
イポーラトランジスタをインパクトイオン化に基づくベ
ース電流の反転現象を発生するように形成し、このベー
ス電流反転現象に基づく双安定状態を利用してバイポー
ラトランジスタ1個で記憶素子を構成していることであ
る。
第11図に前述のバイポーラトランジスタのGunme
lプロット図を示す。横軸はベース・エミッタ電圧Vb
eを表し、@i軸は対数目盛表示(絶対値)でベース電
流IBおよびコレクタ電流ICを示す。ベース・エミッ
タ電圧Vbe (横軸)がほぼ0.45〜0.9vの領
域Aにおいてインパクトイオンに基づくベース電流I8
の反転現象が発生しており、この反転現象に基づく双安
定状態を記憶素子として利用してメモリを構成すること
ができる。
上述したSRAMはバイポーラトランジスタ1個とMO
Sトランジスタ1個で1つのSRAMセルが構成できる
から回路構成が簡単であり、高い集積度でメモリを構成
でき、また高速動作のバイポーラトランジスタを用いて
高速メモリが実現できるという利点を有している。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、上記バイポーラトランジスタは日経エレ
クトロニクス誌においても指摘されているように、消費
電力が大きいという問題がある。
すなわち、メモリ記憶状態が高レベルにある場合待機時
にもコレクタ電流が流れ続け、このコレクタ電流ICが
、第11図に示すように、500μ八程度と大きい。た
とえば、上記バイポーラトランジスタを64にビットの
SRAMの単位セルとして用いた場合、最大消費電流は
32Aにもなり事実上、大規模SRAMを構成すること
ができない。
本発明は、インパクトイオン化に基づくベース電流の反
転現象を用いるという構想のもとで、多数回のベース電
流反転が発生し、しかも、低いベース・エミッタ電圧レ
ヘルで最初のベース電流の反転が発生する。すなわち、
低消費電力で動作可能なバイポーラトランジスタとその
周辺回路からなる半導体装置、および、その製造方法を
提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記問題を解決するため7本発明のバイポーラトランジ
スタは、コレクタ領域の不純物濃度(密度)をエミッタ
領域の不純物濃度より高クシ、さらにベース領域の不純
物濃度を所定値以下にして形成される。
好適には、コレクタ領域をベース領域の近傍に形成する
また2本発明のバイポーラトランジスタは、エミッタ領
域は濃度(密度)1014〜5xlO16c m−’で
不純物が拡散され、コレクタ領域は濃度1019〜5 
x 1019cm−″で不純物が形成されベース領域は
濃度1019〜2 x 10l8cm−’程度の不純物
で形成される。
コレクタ領域に拡散される不純物は、たとえばnpn形
バイポーラトランジスタを形成する場合、砒素またはア
ンチモンが好適である。
また本発明は、上記バイポーラトランジスタを形成する
製造方法を提供する。
〔作用〕
コレクタ領域の不純物濃度をエミッタ領域の不純物濃度
より高くする。すなわち1通常のバイポーラトランジス
タとは逆の不純物濃度で形成する。さらに、好適には、
コレクタ領域をベース領域の近傍に形成することにより
、低いベース電圧でもインパクトイオンが発生し易く1
階段状接合(ステップジャンクション)が形成される。
npn形バイポーラトランジスタを形成する場合、コレ
クタ領域を砒素、アンチモンなどの不純物でその濃度を
1019〜5xlO”cm弓程度にする。さらに、電流
増幅度、たとえば、npn形バイポーラトランジスタに
おけるエミッタ接地ハイブリットパラメータhFEが所
定の大きさ、たとえば、2以上になるようにベース領域
の不純物濃度をある値以下にする。これにより、インパ
クトイオン化によるベース電流の反転現象が多数回発生
し、しかも、ベース・エミッタ電圧が低い範囲において
最初のベース電流反転が生ずる。
ベース電流の反転現象はバイポーラトランジスタ内部の
釣り合い状態の変化によって生ずるからコレクタ領域、
エミッタ領域およびベース領域の不純物拡散濃度を、好
適には多数回、2回以上ベース電流反転現象が発生し、
少なくとも低いベース・エミッタ電圧範囲で最初のベー
ス電流反転現象が発生するように9選択する。
二の最初のベース電流反転状態を用いると、ベース・エ
ミッタ電圧が非常に低い範囲で2値の論理素子、たとえ
ば、記憶素子または負性特性を利用した回路を構成する
ことができる。
また1第2以降のベース電流反転状態をも用いると、多
値(3値以上)の論理回路を構成することができる。
〔実施例〕
第1図(a)〜(f)に本発明の1実施例として、同一
シリコン基板上に、B1−MOSプロセスによって、縦
型npnバイポーラトランジスタとCMOSl−ランジ
スタを同時に形成するプロセスを示す。
この実施例は、第1図(f)に示すように、左側領域り
に本発明の主題であるベース電流が多数回反転する。多
数回ゼロクロスベース電流(MuItiple Zer
ocross Ba5e−current:MZB)形
バイポーラトランジスタ、中央領域CにNMO3)ラン
ジメタ。右側61 kA RにPMO3)ランジスタを
形成する例を示す。NMO3)ランジスタとPMO3ト
ランジスタとでCMO3)ランジスタを構成している。
第1図(a):初期酸化、SiO□窓開け。
N     め゛み ミラー指数(100)、電気抵抗値7〜10Ω・cmの
P形シリコン基板1を洗浄後、酸素雰囲気中で酸化して
初期酸化(SiO□)膜を形成しさらに窒化膜(S i
、N、)をデポジションする。
フォトエツチング処理(PPP)を施し、酸化膜および
その上の窒化膜の窓開けを行う。
エツチングされた開口部分に、そして、領域2−1.2
−2に砒素(As゛)を40KeVでドーズ量5.Ox
 1015cm−2を注入し、n゛埋込層2−1.2−
2を形成する。さらに、埋込層2〜1.1−2を窒素ガ
ス/酸素ガス(N z / 02)雰囲気で1150°
C110時間加熱し、熱酸化(S10□)膜3を形成し
、埋込層2−1゜2−2を安定にする。
第1図(b):P型拡散/エピタキシャル成長Si、N
、窒化膜3をエンチングし1 P型拡散領域にほう素(
B゛)を150KeVでドーズ量2xlO’″’cm−
”にて注入する。
P型拡散領域をN2,900°C雰囲気で30分間アニ
ールし、さらに熱酸化膜をエツチングする。
エピタキシャル成長によって、厚さ5.5μm、抵抗値
3〜4Ωm−cmON型エピタキシャル成長層6を埋込
層2−1.2−2の上に形成する第2酸化処理を行い、
エピキシャル成長層6の上に酸化膜を形成する。
1c:PウェルおよびNウェル エピタシャル成長層6に熱酸化膜を成長させ。
窒化膜をデポジションし、フォトエツチング処理を施し
、エピタキシャル成長層6にウェル領域となる6−1,
6−2の窓あけを行なう。
領域6−1.6−2に燐(P゛)を150Ke■でドー
ズ量2.6 x 1012cm−”のN形つェル6−1
 6−2を形成する。さらに、熱酸化させて酸化膜7を
成長させる。
窒化膜をエツチングしてから、中央部Cにほう素(B゛
)を40KeVで注入し、ドーズ量1.  Ox 10
12cm−2で注入しP形つェル6Cを形成する。
N210□ガス、1150°C雰囲気で5時間加熱し拡
散させる(ドライブイン)。
第」」LL(戸 第3酸化処理を行ない、窒化膜をデポジションしてから
、フォトエツチング処理により素子分離領域を形成する
さらに素子分離を完全にするためにチャネルストッパを
パターニングし2はう素(B゛)を30KeVでドーズ
量3.  Ox 1019c+ffi”で注入する。
熱酸化によってフィールド酸化(SjO□)膜8を形成
する。
エミッタ電極接続部10をパターニングし、プラズマエ
ンチングを行う。
燐をデポジションし、抵抗値20プラスマイナスC±−
)2Ωm/SQ(ロ)のエミッタ拡散層を形成する。
第1図(e):NMOs形成、ベース/コレクタ モートエツチングおよびダミー酸化を行い、しきい値V
Thを決めるためイオン(B+)注入を行う。
NMO3のゲート酸化膜23およびPMO3のゲート酸
化膜27を形成する。
MOS)ランシスターのゲート電極を形成するため、ポ
リシリコンをデポジションし、さらに燐をドープして抵
抗値を16プラスマイナス(+)3Ω/SQに低下させ
る。ついで、このポリシリコンをフォトエツチング処理
し、熱酸化してゲート電極を形成する。そして、ベース
形成領域12をパターニングし、はう素(B゛)を12
0KeVでドーズ量1.0xlO”cm−2の注入によ
りベース領域を形成する。
なお3通常のnpn形バイポーラトランジスタのベース
領域のほう素ドーズ量は2.5xlOIffcm−”程
度であるから2本発明の実施例のベース領域へのほう素
拡散濃度が低いことに留意されたい。
ベース領域12内にコレクタ電極を、そして中央部P型
つェル内にN゛ソースドレイン(S/D)eJf域のパ
ターニングを行う。そして、砒素(As” )を120
KeVでドーズ量4.0xlO” c m−”注入し、
コレクタ領域14(NiとS/D領域(図示、波線)を
形成する。
ここで、コレクタ領域12を形成する材料としては、上
記した砒素のほか、象、峻な(階段状)のPN接合を形
成できる材料、たとえば、同じV族のアンチモン(sb
 )などを用いることができるフォトレジストを除去し
、N、、1000°Cの雰囲気において、30分間アニ
ールし、打ち込んだイオンを活性化する。
f− PMO5)ランシスタ形成領域にP″S/DS/D抵抗
ニングを行い、はう素(B゛)を30KeVでドーズ量
2.Ox 1019cm−2のPMOSトランジスタの
ソースおよびドレイン領域2526を形成する。
フォトレジストを除去し、  B P S G (Bo
rophosopho−silicate Glass
 )膜をデポジションし、950°C,Nz雰囲気で3
0分加熱し凝縮させるフォトエツチング処理により電極
コンタクトを形成し、Al/Siスパッタリングを行う
。さらに、メタルパターニングおよびメタルエツチング
を行い、シンタリングを行う。これにより、AIでバイ
ポーラトランジスタのベース電極16−2、エミッタ電
極16−3およびコレクタ電極163が形成される。同
様に、NMO3)ランシスタのソース電極およびドレイ
ン電極16−4.16−5.PMOSトランジスタのソ
ース電極およびドレイン電極16−6.16−7が形成
される窒化膜デポジションに続き、フォトエツチング処
理により、ポンディングパッドの窓あけを行ない、保護
層17を形成する。
以上により、第1図(f)において左側領域りに縦型n
pn形MZBバイポーラトランジスタ。
中央領域CにNMOS)ランラスタ。右側領域RにPM
O3)ランシスタが形成される。
第1図(f)のMZBバイポーラトランジスタの詳細断
面を第2図、その上部平面図を第3図に示す。
第2図において、N形埋込層2−1の上にNウェル6−
1が形成され、Nウェル6−1内にベース領域12.ベ
ース領域内にコレクタ領域14が形成されている。そし
て、埋め込み層2−1及びNウェル6−1がエミッタと
して機能する。
第3図において、N形埋込層2−1はコンタクト域19
−3およびエミッタ取出電極12を介してAI電極16
−3に接続されている。ベース領域12およびコレクタ
領域14もそれぞれコンタクト領域19−2.19−1
を介してAI電極16−2.16−1に接続されている
ここで1本発明の実施例のバイポーラトランジスタが9
通常のバイポーラトランジスタとは、コレクタとエミッ
タとの位置関係が逆になっていることに留意されたい。
これは、コレクタとエミッタとの不純物濃度の関係から
規定される。すなわち9本発明の実施例のバイポーラト
ランジスタは、不純物濃度が高いほうをコレクタにし、
さらに段階状PN接合を得るためコレクタを砒素、アン
チモンなどの不純物で形成している。さらに、コレクタ
領域をベース領域に隣接して形成した結果となり、後述
するインパクトイオン化が発生し易い構造になっている
第4図に第2図に示した上記本発明の実施例のMZBバ
イポーラトランジスタの、第9図に対応するGumme
 lプロットを示す。横軸はベース電圧、縦軸はコレク
タ電流ICおよびベース電流1Bの絶対値ABS (I
B )を示す。コレクタ・エミッタ間電圧Vceは4.
2■である。
第4図から明らかなように、ベース電流IBが領域■、
■において2回反転し、ベース電流IBが4回ゼロクロ
スしている。以下、各反転領域の詳細について考察する
■=ベース  VB=O〜0 275Vピコアンペアオ
ーダーの微小な電流がベースに流れ込んでいる。キャリ
アの発生は再結合が主体である。ベースに流れ込んでい
るキャリアの量は僅かであり、MZBバイポーラトラン
ジスタはカットオフ状態にある。コレクタ電流ICは小
さく、数10ピコアンペア程度である。
]1:VB=0  275〜0  490V最初のベー
ス電mIBの反転が発生する領域である。ベース電流I
Bは負のある値で一旦最大値になった後、再び正の方向
に転じていく。
第5図にコレクタ・エミッタ電圧Vceをパラメータと
して場合のh□特性を示す。第4図と第5図とを参照す
ると、ベース電流1Bが負の方向に下がるベース電圧V
BとhFEが立ち上がるベース電圧VBとはほぼ一致す
ることが判る。すなわち、この第2領域におけるベース
電流IBの反転の原因は、エミッタ電流Iεの急激な立
ち上がりによって引き起こされたインパクトイオン化で
ある。
このインパクトイオン化現象について、第6図のハンド
図を参照して述べる。
PN接合におけるブレークダウン現象がインパクトイオ
ン化に起因していることは知られており、バイポーラト
ランジスタのPN接合においても同様のインパクトイオ
ン現象が発生する。逆バイアスされたPN接合境界面に
おいては空乏層が広がってくると同時に電界も上昇して
くる。これらの空乏層の広がりおよび電界上昇はある程
度の値で限界に達する。キャリアとして空乏層中に注入
された電子はこの空乏層の電界において加速される。こ
の電界によって加速された電子はシリコンの結晶格子に
衝突してエネルギーを失う。電子は飽和速度、たとえば
、室温においてスピード約IQ’cm/sで格子間を進
むが、電界が印加されている場合この電界によって得た
エネルギーが結晶格子に衝突して失う電子のエネルギー
よりも大きくなることがある。この場合、大きなエネル
ギーを持った電子はシリコン原子に衝突した際、共有結
合の手を引きちぎってシリコン原子をイオン化して電子
−正孔対を生成する。これがインパクトイオン化である
ミクロ的にみた場合、1度目のインパクトイオン化が発
生するとき空乏層中にには3個のキャリアが存在する。
すなわち、1個はもともとキャリアとして存在する電子
であり、あとの2個はインパクトイオン化によって生成
された電子−正孔対である。電界を走り抜ける際、全て
の電子が同しエネルギーを得るわけではなく統計力学で
記述される分布に従う。そして、これらの電子のうちの
一部だけがインパクトイオン化電流を発生させる臨界エ
ネルギーを持つにいたる。電界値が小さい場合は大きな
エネルギーを持つ電子の発生確率も低い。したがって、
電界値が小さい場合はイオン化電流も無視できる。
ここでPN接合にかかる逆方向電圧が上昇した場合、電
界も上昇して大きなエネルギーを持つ電子が発生する確
率も上昇する。このような状況で発生した伝導電子はエ
ネルギーを受は継いで高エネルギーになり、さらに結晶
格子と衝突を繰り返して別の電子−正孔対を生成する。
そして2次々と雪崩式に電離を起こしていく。
雪崩式に増大するキャリアのうち電子はコレクタに吸収
されるが、正孔はベース拡散層中を拡散する。この際に
ベース電極中の抵抗成分のためにポテンシャルが上昇し
、ベースから外部に注入される正孔とは逆方法の電流を
流そうとする。つまり、ベース電極から電流が流れだそ
うとする。それによって、ベース電流の逆転が発生する
(第6図、IRI()。
本発明の実施例のMZBバイポーラトランジスタにおい
ては、まず、領域■において最初のベース電流の逆転が
発生している。
本発明の実施例では、コレクタとエミッタとを通常のバ
イポーラトランジスタとは異なり、不純物濃度を反転さ
せて高濃度側をコレクタとしている。したがって、コレ
クタ領域とベース領域との濃度差は大きく、シたがって
、コレクタ・ベース間の空乏層の幅が狭く、ごくわずか
のコレクタ電流でインパクトイオン化が発注し易い構造
となっている。本発明ではバイポーラトランジスタを従
来とは逆方向で、つまり、コレクタとエミッタとを逆に
使用するという構想によって低い電界においてベース電
流の逆転を発生させる状態にし1低消費電力で動作可能
にしている。
インパクトイオン化を惹起させるためには、コレクタ領
域内にある程度の電流密度が必要である。実験によると
、これを実現する為には少なくとも2以上のhFtが必
要である。したがって バイポーラトランジスタのベー
ス濃度は可能な限り低く抑えるのが好ましい。この低い
ベース電圧におけるベース電流の反転はコレクタとエミ
ッタとを単純に反転させるだけでは発生せず、ベースの
不純物濃度を必ず低くしなければならない。本発明の実
施例では、ベースの不純物濃度は上記したように、約3
.9 x I Qlscm−’程度である。
また、第5図から明らかなように+hFtがVceに大
きく依存しており、コレクタ・エミッタ電圧Vceが3
v以上では急激に増大している。これはベース電流がイ
オン化のために減少することが原因である。−旦、負側
でピークをとったベース電流が再び正側に転じるのは、
ベースから注入されるキャリアによって内部で発生した
正孔乙こ起因する反転電流が打ち消されるからである。
通常、ベース電流IBはよく知られた下記の式%式% ただし。
IIは定数。
qはキャリヤの持つ電荷の量 VBはベース電圧。
kはボルツマン定数。
Tは絶対温度である。
またインパクトイオン化によって発生する電流l1on
は次の式で与えられる。
l1on  =  (M−1)*  IC・・12)た
だし1Mは解離係数。
ICはコレクタ電流である。
解離係数Mはさらに 下記式で表される。
M=1/[1 (VBC/B VCBO)” ・(3) ただし、nは定数。
BVCBOはコレクタ・ベース 間破壊電圧である。
この場合、逆方向ベース電流の発生する条件は次式によ
る。
<1ion ・(4) 第4式から、内部で発生する正孔電流がベースに注入さ
れる外部電流を上まわることが必要である。
上述した従来技術においては、この初期のベース反転現
象が発生していない。本発明の実施例では、コレクタと
エミッタとの逆接続によってBVCBOを低下させ、ベ
ース濃度を小さくしてhFEO値をある程度以上にして
、低いベース電圧でもある程度の数のキャリアを生成さ
せ、インパクトイオン化を起こしやすいようにしている
nl:VB=0. 490〜0. 635Vベース電流
は正方向に流れているが、ピークム二達して再び減少す
る。
この領域では外部のベース電源から流れ込むキャリアの
量が内部で発生する正孔よりも多い。したがって、ベー
ス電流IBは第1式で表される項が支配的になる。
IV:VB=0  64〜0.810Vベース電流IB
が再び負側に転じている。この領域ではコレクタ電流I
Cが大きく、インパクトイオン化も激しく起こり、流れ
出してくる正孔電流のピーク値は試作例では約400μ
A程度になる。
この大きなコレクタ電流ICのためインパクトイオン化
も激しく起こるが、正孔電流の発生はある程度で飽和に
達し、その後再び、外部ベース電源から供給されるキャ
リアの数が内部で発生する正孔電流を上回るようになり
、ベース電流IBは再び正方向に転する。
前述した従来技術はコレクタ電流ICがほぼ500μA
であり1本発明の実施例における領域■に対応している
”   V:VB>0  81V ベース電流IBは正側であり、コレクタにも大きな電流
が流れている。この領域ではベースに対しては完全に高
水準注入にあたり、内部で発生する正孔電流は打ち消さ
れ、コレクタに非常に大きな電流が流れる。
第9図に示した従来技術のバイポーラトランジスタはベ
ース電流のゼロクロスは2回であったが、本発明の実施
例のこのバイポーラトランジスタでは、第4図に示すよ
うに、ベース電流のゼロクロスが4回発生している。特
に9本発明の実施例のバイポーラトランジスタにおいて
は、0.5V以下の低いベース電圧の第28M域でベー
ス電流の反転が発生し、その時のコレクタ電流ICは0
゜1μA程度と非常に小さい。
したがって、このバイポーラトランジスタの低いベース
電圧における領域IおよびHの双安定状態を記憶機能と
して活用することにより5従来例と同様に記憶素子とし
ての1個のバイポーラトランジスタと1個の選択用トラ
ンジスタとしてのMOSトランジスタとで1つのSRA
Mセルを構成することができるが、コレクタ電流が従来
例に比べて非常に小さく(従来比、115000)、S
RAMとして高集積化しても全体として大きな消費電力
とはならず、高集積SRAMが実現できるまた2本発明
の実施例のバイポーラトランジスタは、ベース電圧VB
の大きさに応してベース電流が多数回逆転しているから
、ベース電圧VBを変化させることによりそのベース電
圧VBに応じた安定状態を用いて、3値以上の多値論理
素子として使用することもできる。多値論理素子として
は、多値ラッチ回路(メモリ、フリップフロップなど)
1分周回路などがある。
本発明の実施例に基づ(npn形MZBバイポーラトラ
ンジスタとNMOS)ランシスタおよびPMOS)ラン
シスタとは同一基板上にB1−MOSプロセスによって
同時的に形成されている。
したがって1本発明のMZBバイポーラトランジスタを
SRAMまたは多値論理素子として利用する場合、その
バイポーラトランジスタと協働する周辺回路としてのN
MOS トランジスタおよび8MO3)ランシスタ、ま
たは、CMO3)ランシスタ回路を同一基板上に構成で
きる。
上記本発明の実施例のnpn形MZBバイポーラトラン
ジスタを形成するための好適な不純物とその好適な不純
物拡散濃度(c m−’)はそれぞれ次のとおりである
ベース:不純物:B 濃度: (好適範囲)1014〜1018(特に好適範
囲)1019〜 2×1018 コレクタ:不純物:Asまたはsb 濃度= (好適範囲)IQIIl〜1022(特に好適
範囲)1019〜 5xlO” エミッタ:不純物:P 濃度: (好適範囲)2×1018 〜6xlO”(特
に好適範囲)1014〜 5xlO” また1本発明のバイポーラトランジスタはその動作点を
適切に調整することによって負性抵抗を容易に実現でき
る。負性抵抗として用いる部分は第7図に示すように、
ベース電流IB  (横軸)が正方向から負方向の反転
する部分である。すなわち、コレクタ電圧を適切に調整
することによってベース電流がゼロを横切らないうちに
ベース電圧が上昇することにともなって再び反転する。
第8図に本発明の第2実施例として、第2図に示した縦
型npnバイポーラトランジスタの変形形態の部分断面
図を示し、第9図にその動作概念図を示す。第8図にお
いて、第2図に示した符号と同じ第8図の符号は第2図
の部分(領域)と同じ内容を示す。
第8図の縦型npnバイポーラトランジスタは高濃度領
域であるコレクタ領域31の近傍にゲート電極33を設
け、コレクタ領域31とベース領域32との間の空乏層
の幅をゲート電極37に印加する電圧によって制御する
ように構成されている。
第9図に図解したように、コーナーエフェクトによりN
゛高濃度領域であるベース領域32とゲート電極33と
の近傍35において、空乏層の幅が狭くなっている。こ
の空乏層の幅は、ゲート電極33に印加する電a!1i
37の電圧を制御する事によって変化させることが可能
であり、空乏層内部の電界を高めることにより、−層、
インパクトイオン化現象を発生させ易くすることが可能
である。電源37のゲート電極33への電圧印加はOv
、または正の電圧でも良いが1例示のように、高濃度領
域31.32をNoとした場合、ゲート電極33に負の
電圧を印加するとインパクトイオン化現象は発生し易い
第8図の構成によれば2通常のMZB )ランシスタに
比しベース領域32の不純物濃度を高くすることができ
、BVCBOを高くすることができる一方、ベース領域
32の不純物濃度を高くしない場合、より低いコレクタ
電圧でベース電流の反転が起こる。すなわち、第4図に
示した極性反転がより低い電圧で発生し、コレクタ電流
ICが低下する。その結果、−層、消費電力が低下する
という利点がある。
以上の実施例は、縦型npnパイポーラトランシスタに
ついて例示したが1本発明によれば横型(ラテラル)n
pnバイポーラトランジスタも形成することもできる。
第10図にその概略断面図を示す。
第10図はNチャネルMO3)ランシスタを基本とした
構成例を示しており、P形基板に図示の拡散層41.P
形ベース領域42,45.N形エミンタ領域(ソース)
43.N形コレクタ領域(ドレイン)、SiO□縦縁層
48を介して領域43.44の上部にゲート層46が形
成されている。符号47−1.47−2.49は絶縁層
を示す好適な不純物とその好適な不純物拡散濃度(Cm
−3)はそれぞれ次のとおりである。
エミッタ(ソース):不純物:As 濃度:(好適範囲) I O” 〜5 x 1019(
特に好適範囲)7xlO19〜 8xlO” コレクタ(ドレイン):不純物:As 濃度: (好適範囲) 1019〜5 x 1019(
特に好適範囲)7xlO19〜 8xlO” ベース(ゲート):不純物二B 濃度: (好適範囲)I□′4〜1019(特に好適範
囲)101s〜 X10 第1O図のラテラルnpn型トランジスタにおいても、
第8図および第9図を参照して述べたように、コレクタ
領域(トレイン)44の近傍におけるインパクトイオン
化現象を活発にするため。
ベース領域(ゲート)46に電源52から負のゲート電
圧Vgを印加している。
また、縦型又は横型npn形バイポーラトランジスタに
限らず2本発明によればpnp形の縦型または横型のM
ZBバイポーラトランジスタを形成することができる。
第10図に示したラテラルnpn形トランジスタ構成を
ラテラルpnp形トランジスタとした場合の拡散不純物
濃度(c nr3)を下記に記す。
コレクタ不純物濃度 好適範囲、IQIs〜2×1018 さらに好適範囲:1Q19〜1020 ヘ一ス不純物濃度 好適範囲:5xlo”〜1019 さらに好適範囲: 1019〜9 x 1019エミッ
タ不純物濃度 好適範囲:10IS〜8X10Iff さらに好適範囲二8x101S〜10Iffさらに、こ
のようなpnp形バイポーラトランジスタの形成ととも
に、関連する周辺回路としてMO3回路を同一基板に形
成することができる。
〔発明の効果] 以上に述べたように2本発明のバイポーラトランジスタ
は、コレクタ側の不純物濃度をエミッタ側の不純物濃度
より高くしエミッタとコレクタを逆に形成して階段状P
N接合が得られるように形成し、ベースの濃度も極力低
くしたため、ベース電圧に応してインパクトイオン化に
よるベース電流の反転、すなわち、ベース電流のゼロク
ロスが多数回発生し、しかも、低いベース電圧でベース
電流の反転が生ずる。その結果2本発明のバイポーラト
ランジスタを論理素子として使用するとき低消費電力で
動作させることができ、また多数回ゼロクロスが発生す
るので多値論理素子として使用することもできる。
さらに2本発明のバイポーラトランジスタを形成するに
際しては同一基板上にNMOSトランジスタ、PMOS
)ランシスタなどのMO3回路と同し工程で形成できる
から2本発明のバイポーラトランジスタとその周辺回路
としてのMO3回路を同し基板に同じプロセスで形成で
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)〜(f)は本発明の半導体装置の第1実施
例として縦型npn形パイポーラトンジスシス製造過程
を示す図。 第2図および第3図は第1図の製造過程によって形成さ
れた半導体装置の部分断面図と上部平面図。 第4図および第5図は本発明の実施例のバイポーラトラ
ンジスタのベース電流反転現象を示すGummelプロ
ット図およびその電流増幅度特性図 第6図は本発明のバイポーラトランジスタにおいて発生
するインパクトイオン化現象を説明するエネルギーバン
ド図。 第7図は本発明のバイポーラトランジスタの応用例とし
て負性抵抗として利用する場合の特性図第8図は本発明
の第2実施例として、第2図に示す第1実施例の変形形
態の縦型npn形トランジスタの部分断面図。 第9図は第8図の半導体装置の動作を示す図。 第10図は本発明の他の実施例として、横型npn形バ
イポーラトランジスタの断面図第11図は従来のバイポ
ーラトランジスタのGummelプロット図である。 (符号の説明) l・・・半導体基板。 1 ・ 10 ・ 12 ・ 14 ・ ・エミッタ領域(埋込層) ・エミッタ接続拡散層。 ・ベース領域 ・コレクタ領域。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、コレクタ領域をエミッタ領域の不純物濃度より高い
    不純物濃度で形成し、ベース領域を所定値以下の不純物
    濃度で形成したことを特徴とするバイポーラトランジス
    タ。 2、前記コレクタ領域を前記ベース領域の近傍に形成し
    た、請求項1記載のバイポーラトランジスタ。 3、前記エミッタ領域は濃度10^1^4〜5×10^
    1^6cm^−^3の不純物で形成され、前記コレクタ
    領域は濃度10^1^9〜5×10^2^1cm^−^
    3の不純物で形成され、前記ベース領域は濃度10^1
    ^5〜2×10^1^8cm^−^3程度の不純物で形
    成された請求項1または2記載のバイポーラトランジス
    タ。 4、前記コレクタ領域の不純物が砒素またはアンチモン
    である、請求項3記載のバイポーラトランジスタ。 5、1導電性の半導体基板に所定の不純物濃度の2導電
    性の拡散層を形成する段階、 該2導電性拡散層に所定の不純物濃度でエミッタ領域、
    該エミッタ領域の不純物濃度より高い不純物濃度でコレ
    クタ領域、所定値以下の不純物濃度のベース領域を形成
    する段階 を具備することを特徴とするバイポーラトランジスタ製
    造方法。 6、前記コレクタ領域を前記ベース領域の近傍に形成す
    る請求項5記載のバイポーラトランジスタ製造方法。
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