JPH04123399U - 樹脂圧入器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 樹脂タンク内の樹脂液と硬化材との混合液を
空気圧で圧送し、タンク内の樹脂が硬化したとき、使用
不能となった樹脂を簡単に取り除くことができるように
する。 【構成】 樹脂タンク３の上端部には空気圧入口９が配
設された上蓋８を装着し、下端部には外周面にＯリング
６が装着され、且つ樹脂供給口７が配設された底蓋４を
着脱自在に装着し、前記空気圧入口には空気ポンプ１４
を接続した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は軌条締結装置における可変パツドに対する樹脂の注入、その他、コン クリートの亀裂補修に使用される樹脂圧入器に係るものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種の樹脂圧入器としては、樹脂液と硬化剤との混合液を容れた圧力 容器内に、下端吸入部に球弁が装着されたサクシヨンチユーブを配設し、同チユ ーブ内に、下端にボール弁が装着されたプランジヤー及びロツドを嵌挿し、同ロ ツドを往復動することによって前記サクシヨンチユーブ内に前記槽内の混合液を 吸引するとともに、サクシヨンチユーブ上端部に装架されたアダプターを介して 前記混合液を所要の個所に注入するように構成されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

前記従来の樹脂注入器においては、樹脂液と硬化剤との混合液が硬化を始める と、サクシヨンチユーブ内に吸引された前記混合液も同時に硬化してしまって、 除去することが不可能となり、樹脂注入器の使用が不可能になる。 本考案は前記従来技術の有する問題点に鑑みて提案されたもので、その目的と する処は、前記樹脂液と硬化剤との混合液を空気圧で圧送することができ、圧力 容器内で樹脂が硬化してしまったとき、簡単に硬化した使用不能の樹脂を除去す ることができる樹脂圧入器を提供する点にある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

前記の目的を達成するため本考案に係る樹脂圧入器は、樹脂タンクと、同タン クの上端に装着され、且つ空気圧入口が配設された上蓋と、前記タンクの下端に 着脱自在に装着され、外周面にＯリングを具えるとともに、下部に樹脂供給口が 配設された底蓋と、前記上蓋の空気圧入口に接続された空気圧入ポンプとより構 成されている。

【０００５】

【作用】

本考案に係る樹脂圧入器は前記したように構成されているので、前記樹脂タン クに樹脂液と硬化剤との混合液を充填し、空気圧入ポンプによって前記樹脂タン ク内に上蓋に設けた空気圧入口を介して高圧空気を圧入すると、前記タンク内の 混合液は底蓋に設けた樹脂供給口より供給されるものである。この際、前記底蓋 の外周面にＯリングが装着されているので、タンク内壁面と底蓋との間の気密性 が保持され、タンク内の混合液が漏出する惧れがない。

【０００６】 而して前記樹脂タンク内で、樹脂が硬化を始めると、同タンクに着脱自在に装 着された底蓋を取外すことによって、硬化した使用不可能な樹脂を除去すること ができる。

【０００７】

【実施例】

以下本考案を図示の実施例について説明する。 １はベースで、同ベース１上に立設された支持筒２のねじ部に、ＦＲＰパイプ 製の樹脂タンク３の底部に螺着された底蓋４より垂設されたねじソケツト５が螺 着されている。同底蓋４の外周面には前記タンク３の内周壁との間の気密を保持 するＯリング６が装着されるとともに、樹脂供給口７が垂設されている。

【０００８】 ８は前記タンク３の上蓋で、空気圧入口９が設けられるとともに、前記ベース １上に立設された押え枠１０の頂部水平枠片１１に螺挿された押えボルト１２に よって前記タンク３の上端開口縁に圧着されている。図中１３は圧力計である。 １４はベース１上に装着された空気ポンプで、前記空気圧入口に接続されるよ うになっている。１５は前記樹脂供給口７に接続されたビニールホース、１６は 同ホース１５に介装された２方コツク、１７はノズルである。

【０００９】 図示の実施例は前記したように構成されているので、使用に際して予め前記タ ンク３における樹脂に浸漬する部分に硬化した樹脂の除去を容易にするための離 型剤を塗布しておき、ベース１の支持筒２に底蓋４のねじソケツト５を螺着する とともに、Ｏリング６を装着し、同底蓋４の樹脂供給口７にビニールホース１５ を取付け、先端に２方コツク１６及びノズル１７を装着する。

【００１０】 次いで樹脂タンク３を底蓋４に挿入し、同タンク３に樹脂液と硬化剤の混合液 を充填し、同タンク３上に上蓋８を載架し、押え枠１０の押えボルト１２によっ て上蓋８を前記タンク３の上部開口端に圧着する。 前記ベース１上に装架された空気ポンプ１４を前記上蓋８の空気圧入口９に接 続し、前記空気ポンプ１４を作動して樹脂タンク３内に空気を圧入し、同タンク ３内の樹脂を前記底蓋４の樹脂供給口７よりビニールホース１５を介して供給す る。

【００１１】 而して作業中に前記タンク３内の樹脂が硬化したとき、同タンク３より底蓋４ を取外すことによって、簡単に前記タンク３内における硬化した使用不能の樹脂 を除去することができる。

【００１２】

【考案の効果】

本考案によれば前記したように、樹脂タンクの上蓋には空気圧入口を設け、底 蓋には樹脂供給口を設けるとともに、前記タンクの内周壁に接する外周面に気密 保持用Ｏリングを装着したことによって、空気圧によって前記タンク内の樹脂を 押し出して、樹脂注入作業を容易に行なうことができるものである。

【００１３】 また前記底蓋を樹脂タンクの下端に着脱自在に装着したことによって、同タン ク内で樹脂が硬化したとき、底蓋を取り外すことによって、簡単に硬化した使用 不能の樹脂を取り除くことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る樹脂圧入器の一実施例を示す縦断
面図である。

【符号の説明】

３ 樹脂タンク ４ 底蓋 ６ Ｏリング ７ 樹脂供給口 ８ 上蓋 ９ 空気圧入口 １４ 空気ポンプ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 樹脂タンクと、同タンクの上端に装着さ
   れ、且つ空気圧入口が配設された上蓋と、前記タンクの
   下端に着脱自在に装着され、外周面にＯリングを具える
   とともに、下部に樹脂供給口が配設された底蓋と、前記
   上蓋の空気圧入口に接続された空気圧入ポンプとよりな
   ることを特徴とする樹脂圧入器。